「関西句会」(第190回)

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    ☆9月23日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
     小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     
     
    ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)

    ◎新涼や白波のとぶ小松原     小谷廣子
     
    ◎山の辺は風の湧く道葛の花    井浪千明

     白粉の咲いて深まる四方の闇    中野はつえ
     穴太積の天守の跡や法師蝉          古澤厚子
     話声路地に響きし良夜かな     安藤えいじ
     蕎麦の花小雨に煙る国境     北嶋八重
     社説読みしばし微睡む昼の虫    安藤えいじ
     小流れに映る露草色深し     古澤厚子
       無言館
     身にしむや妻のデツサン残し逝く 北嶋八重
     邯颪里い茲菴Яし水の秋    柴田惠美子
     月天心ガントリークレーン聳え立ち 古澤厚子
     ロープウエーの谷に湧くごと虫の声 北嶋八重
     朝寒や一枚羽織る夫のもの    中野はつえ
     秋霖や水輪の中に亀の口     古澤厚子
       俳句弾圧不忘の碑
     弾圧の句碑や信濃の天高し    北嶋八重

     
    ☆「関西句会」のご案内   
     
    10月28日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
     
    11月25日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」

      
    北嶋八重さんが「無言館」と「俳句弾圧不忘の句碑」の写真と解説をお送りくださいました。以下にご紹介します。
     
    <無言館> 長野県上田市古安曽
      信州・上田の郊外、塩田平を望む丘の上建つ美術館。 第二次世界大戦で没した画学生の遺作や遺品を集めた美術館で、1997年に開館しました。
      施設名の「無言館」は、展示される絵画は何も語らず「無言」であるが、見る側に多くを語りかけるという意味で命名されたといわれますが、訪れた人もまた展示の絵画を見て「無言」になるという意味をも含まれているそうです。

    <俳句弾圧不忘の句碑> 無言館敷地内 
      戦時中の治安維持法の下、俳句雑誌「京大俳句」のメンバーら40人を超える俳人が検挙され、投獄されるなどしました。その俳句弾圧事件を忘れず、思想と表現の自由を願って、金子兜太、窪島誠一郎(無言館館主)、マブゾン青眼(長野在住のフランス出身の俳人、他多くの俳人の等の呼びかけで、「俳句弾圧不忘の碑」が建立され、平成30年2月25日の除幕式には、田島主宰も出席されました。
      碑の文字は、幕式直前の2月20日に98歳で亡くなった金子兜太が揮毫し、その下に、弾圧された俳人の作品17句が刻まれています。その内の数句を書き留めて来たので、ご紹介します。
     
      降る雪に胸飾られて捕へらる      秋元不死男
      我講義軍靴の音にたたかれたり    井上白文字
      徐々に徐々に月下の捕虜として進む  平畑静塔
      戦争が廊下の奥に立つてゐた     渡辺白泉
      英霊をかざりぺたんと座る寡婦      細谷源二

    (北嶋八重さん 記)
     
     無言館
     
     オリーヴの読書館
     
     山王公園
     
     俳句弾圧不忘の碑
     
     塩田平を望む丘

     
    自由な表現が脅かされる時代、
    二度と繰り返してはなりませんね。
     
    私もぜひ訪ねたいです。
     
    八重さん、丁寧なご紹介文をありがとうございました!
     

    京都あけぼの句会 第87回 (9月)

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      ☆ 9月19日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
        林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

       
      ★主宰の一句
             
       曼珠沙華群れて遠嶺へ走り咲き    田島和生

        曼殊沙華は、確かに咲きかけたと思ったら一斉に咲く。田畑を縁どり炎え立つように、遠嶺へ真っすぐに走り咲いている。動きのある印象鮮明な一句。
       もう一句、「露草の露のまだ乾(ひ)ぬ朝日かな」 
        (新谷亜紀)
       
      ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選

      ◎里人の沢の水もて墓洗ふ     熊村あけみ
       
      ◎蕎麦の花一茶の郷の近きかな   北嶋八重
       
      ◎東屋の四隅に四人つくつくし   大前美智子

      朝蝉や宿題帳を風が繰る      今井淨子
      一水に沿うて道ゆく白露かな    小谷廣子
      父に一打母に一打と迎へ鐘     今井淨子
      野ざらしの六体地蔵秋の蟬     田子カンナ
      籾殻焚く炎は見えず里十戸     熊村あけみ
      神木の裂け目這ふ蟻野分跡     北嶋八重
      少年の鯊釣る竿の高々と      沢田清子
      煙突の砕けし窯や秋の草      居相みな子
      秋深し文箱の底に父の文      熊村あけみ
      水澄むや犬も魚影を覗きをり    青木陽子
      秋簾内より猫の甘え声        今井淨子
      口笛の遠のく秋の暮れ行けり    安藤えいじ
      無住寺の猫の抜け道萩の花     居相みな子
      風荒し帰る燕のちりぢりに      熊村あけみ
      ほとほとと煮て冬瓜の透きとほる  今井淨子
      躓ける齢に涙昼ちちろ        田子カンナ
      雨上がり草を寄辺に虫すだく    居相みな子
      秋うらら大橋に鳴る周航歌      北嶋八重
      空(くう)つかみ泣くみどり子や竹の春 新谷亜紀  
      八十路過ぎあと幾度の新走     沢田清子
      降りしきる雨や青柿たわわなる   大前美智子
      故郷の竹の触れ合ふ白露かな    安藤えいじ
      金色の飛天か秋のちぎれ雲     熊村あけみ 

       
      ★ 京都あけぼの句会のご案内

          東山いきいきセンター  午後1時半開始
          
          平成30年10月17日 (水) 101号

                 11月21日(水)101号

       
      ☆ 北嶋八重さんが、「黒姫高原」の写真とコメントをお送りくださいました。
        以下にご紹介します。
      <黒姫高原>(長野県信濃町)
        長野県北部の信濃町は、小林一茶のふるさととして知られる地です。北信五岳の一つ、黒姫山の東斜面を利用した緩やかな傾斜地に、コスモス等のお花畑が作られています。このコスモス、約半世紀前の開業当時から毎年、一本一本の苗を人の手で植えているそうです。また、黒姫独自の気候の中で育った花の種を秋に採取し、春に芽を出し、苗になり、再度黒姫で咲かせ、また種を残す。幾年にも渡るこの作業の繰り返しから、黒姫ならではのコスモスを眺めることが出来、年々数も増え、現在は”ひとめ100万本のコスモス”として知られています。あいにく、高原の小雨に煙るコスモス園でしたが、それもまた趣がありました。
      (北嶋八重さん 記)
       


       


       


       

      小雨に揺れる高原コスモス、素敵ですね♪

      八重さん、ありがとうございました!
       

      「大津・本丸句会」(第72回)

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        ☆ 8月28日(火)「大津本丸句会」が開かれました。

          一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
          作成担当は吉田孟さんです。

         
        ★主宰の一句
         
         白鷺とまがふ白浪涼新た   田島和生  
         主宰は琵琶湖の近くにお住まいで、湖の景を詠まれることが多い。広い湖に波が立ち波頭が崩れて白浪となる。その様を見ているとまさに白鳥が翼を広げ悠然と羽ばたくかのようである。この景を「白鷺とまがふ白浪」と端的に喩えられていて、調べもいい。爽やかな秋の琵琶湖である。
         もう一句。「秋曇人笑はせてひと逝けり」さくらももこの詞書きがある。
        (一村葵生)
         
         ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

         ◎引く波の足裏くすぐり夏の果   熊村あけみ 
         
         ◎語り部の座布団薄き原爆忌    前田かよ子
         
         ◎盛り上る搾乳泡や今朝の秋    安藤照枝
         
         ◎青蜜柑城より明くる伊予郡    西村千鶴子
         
         固さうに軟らかさうに稲穂かな    馬場千香子
         わが息子便り無きまま秋の風    山田流水
         黄金虫指こぢ開けて逃げにけり   一村葵生      
         一掬の水透きとほる秋はじめ    西村千鶴子
         臥す夫の傍で遠雷聞いてをり    青木陽子
         子ら去りて夕べの窓の虫の声    熊村あけみ   
         一頭の祇園甲部の黒揚羽      吉田 孟
         病舎出で涙目隠すサングラス    筧 ゆき
         俤の先達二人迎へ盆          吉田 孟         
         稔り田や一枚ごとに色違へ      筧 ゆき      
         門先に小さき炎魂迎            熊村あけみ    
         樟脳の匂ふ引出し秋隣        青木陽子
         すすぎもの揺れてさやかな今朝の風 向平真由美  
         埋葬をするかに蟻が土を盛り    一村葵生         
         にごり湯や湯の香に酔へば月浮かぶ 山田流水
         淡海へ雲低く占む秋初め       馬場千香子     
         田草取る背の一途なり大落暉   安藤照枝     
         夕焼空翼破れし烏かな       一村葵生   
         仰向いて亀泳ぎゆく秋の川     山田流水
         開け放ち座敷の昼寝三世代     井上美恵子
         朝風に向かひて飛べり燕の子    熊村あけみ
         あららぎにかかるうす雲今朝の秋  西村千鶴子   

               
        ★ 大津本丸句会のご案内 
         10時30分〜12時30分
         
         10月23日(火)大津生涯学習センター 201号室
         
         11月27日(水)大津生涯学習センター 201号室

              
         鴨川と九条跨線橋(京都市南区)           
           

        「関西句会」(第189回)

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          ☆8月26日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
           中野はつえさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
           
           
          ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)

          ◎夕汽笛遠くに聞こえ処暑の雲      安藤えいじ
           
          ◎人灼けて宮の土塊掘りゐたる      小谷廣子
           
          ◎山峡の馬塞(ませ)に沿ひたる盆の道 小谷廣子

           秋爽や得度せし子の墨衣      北嶋八重
           秋風や厩の跡のがらんどう     小谷廣子
           海沿ひの軒に乾びし尾花蛸     中野はつえ
           秋暑し誤嚥の水にむせゐたり    柴田惠美子
           台風の去りしベランダ朝雀      柴田惠美子
           鯉の背に触れむばかりや鬼やんま 中野はつえ
           母屋より白檀匂ふ盆の闇      小谷廣子
           骨董の壷を取り出し盆の月     安藤えいじ
           朝雲の白き一刷け秋立ちぬ    小谷廣子
           石一つ濡らして飛べり石たたき   中野はつえ
           文月や旅の枕に寝付かれず    藤田侃也
           高々と独活を躍らせ喜雨来る    阪上 元
           黄の絵具零すかに消え秋の蝶   安藤えいじ

           
          ☆「関西句会」のご案内    
            
           9月23日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
           
          10月28日は「雉」全国俳句大会のため休会
           
          11月25日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」

            
            北嶋八重さんが「比叡山西塔」の写真と解説をお送りくださいました。
            以下にご紹介します。
          比叡山西塔<浄土院>
           伝教大師最澄により延暦7年(788)に創建された比叡山東塔の根本中堂には、開創以来不滅の法灯が、1200年の時を越えて輝き続けています。その東塔から、北へ1キロメートルほどの西塔の浄土院は、第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれ、伝教大師最澄上人の御廟所があり、比叡山中で最も清浄な聖域とされています。8月20日、浄土院での孫の「本山得度式」に参列し、初秋の一日を清々しい気分で過ごして来ました。
            (北嶋八重さん 記)
           
           砂州と本堂
           
           浄土院.本堂
           
            庫裏
           
           伝教大師御廟所
           
           得度受戒式
           
          爽やかな中にも厳粛な空気感が伝わってきますね。
           
          八重さん、お孫さんの「本山得度」おめでとうございます!
           

          京都あけぼの句会 第86回 (8月)

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            ☆ 8月1日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
              北嶋八重さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
             
            ★主宰の一句
            月下美人ひらき火星の接近す   田島和生
             
              この夏、火星が地球に大接近した。その夜、主宰宅では絶妙なタイミングで月下美人が咲いた。まるでこの二つの現象に因果関係があるような不思議な魅力を感じさせる。主宰の感性が光る一句。もう一句、「日は山へぐるるぐるると夕蛙」 
              (新谷亜紀)
             
            ☆ 田島和生主宰 選(◎は特選)

            ◎玄能の叩く木殺し晩夏光      安藤えいじ
             
            ◎流れつつ雲の消えゆく大暑かな  一村葵生
             
            ◎大南風波止に舞ひたる帽子かな 北嶋八重
             
            ◎木々揺らす白雨となりし由布泊   北嶋八重

            古文書を読み解く夜や旱星     安藤えいじ
            夏潮の香の跳ね橋を渡りたり   北嶋八重
            胎の子を支へ跣足の十指かな   新谷亜紀
            侮りし小さき蜂に刺されけり     熊村あけみ
            朝焼に青花を摘む女かな      山田流水
            夕風や大きくうねる青田波     小谷廣子
            風鈴の風吹き抜くる先斗町     一村葵生
            萱草の鬼火のやうな日暮道    北嶋八重
            一匹のに賑はふ楓かな       居相みな子
            校庭は遊ぶ子見えず蝉しぐれ   山田流水
            浴衣着て下駄音高し茶髪の子   今井淨子
            束ね髪夜風にほどき橋涼み     新谷亜紀
            睡蓮をのり越えゆける鯉太し    居相みな子
            仕出屋の階段急や鱧料理      安藤えいじ
            風鈴や齢いつしか八十路すぎ   田子カンナ
            遠望に三十六峰夏の宴        沢田清子
            洲に下りて遊ぶ母子の夏帽子   大前美智子
            いそいそと日暮れの街へ浴衣がけ  山田流水
             
            ★ 京都あけぼの句会のご案内

                東山いきいきセンター  午後1時半開始
                
                平成30年 9月19日(水)101号

                       10月17日 (水)  101号

                       11月21日(水)101号

             
            ☆ 北嶋八重さんが、「湯布院」の写真とコメントをお送りくださいました。
                以下にご紹介します。
            <湯布院>大分県、大分県由布市湯布院町
             歓楽街を廃した町並みは「東の軽井沢、西の湯布院」と言われ、外国人を含む多くの観光客で賑わっていました。毎年8月下旬、「湯布院映画祭」が開催されていますが、由布院の町づくりのグループと大分市内の映画ファンのグループの交流がきっかけとなり、1976年に始められた映画祭です。散策中、あちこちにその広告を見かけました。悪天候で、残念ながら楽しみにしていた由布岳の全景は、眺めることが出来ませんでした。
             写真は、金鱗湖と金鱗湖から流れ出る小川です。
                (北嶋八重さん 記)
             


             


             

            雨の湯布院も落ち着いた風情がありますね。
             
            八重さん、ありがとうございました! 
              

            「大津・本丸句会」(第71回)

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              ☆ 7月24日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                作成担当は吉田孟さんです。
               
              ★主宰の一句
               
                 暑き日へ手長猿めく双手下げ    田島和生   

               今年の夏は本当に暑い。温度計が三十度を指していれば涼しく感じるほどである。こんな暑い日中へ出かけるのは少しばかりの決心が必要になるくらいで、日盛りのなかを歩いていると足を前に出すのがすでに重労働に思われる。こういう姿を「手長猿めく双手下げ」と言われれば、なるほどと苦笑するしかない。
               もう一句。「軍鶏は胸反らし揺るがず大南風」
                (一村葵生)
               
              ☆ 田島和生主宰選(◎印 特選)

              ◎人力車幌に夏蝶吹かれくる     西村千鶴子
               
              ◎雲急ぐ空となりたり大夏木    熊村あけみ
               
              ◎干涸びて漢薬めきぬ蚯蚓どち  吉田 孟

              お狐の口の紅色蛇苺            熊村あけみ
              樟に来て樟の香拡げ黒揚羽     吉田 孟
              紅だけを引いて店屋へ夏夕べ    向平真由美 
              天睨む瓦のぎらり炎暑かな      井上美恵子
              ダンプカーの騒音止みて三尺寝 井上美恵子
              明方の子に引き寄する夏布団    熊村あけみ
              境内に続くグラジオラス畑       馬場千香子
              さざ波へ行く手定めぬヨットかな  安藤えいじ
              喪帰りの汗どつと出てサウナ顏   竹内 悦子       
              夏野菜カレー激辛完食す       吉田 孟
              ゴンドラの影滑りゆく夏野かな  筧 ゆき
              蟻一匹蜂一匹を曵きにけり       一村葵生
              道問へば返る涼しき尼ことば    安藤照枝
              日の盛きりんの首は柵を越え  西村千鶴子
              潮仏志摩の白南風吹き渡り   安藤照枝
              夕端居子の口笛のすぐ途切れ  一村葵生
              潮仏をうねり呑み込む土用波    安藤照枝
              ぶんぶんの一瞬胸のブローチに  竹内悦子
              長靴の逆さに干され鮎の宿    西村千鶴子 
              裸子の尻の青さよ滑々し        安藤えいじ
              ユニホームと共に取り込み天道虫 筧 ゆき
              炎昼や動き殺して鷺の立つ     向平真由美
              嵩小さく仰臥の母や夏の月    馬場千香子
              日盛を路面電車のゆらゆらと  筧 ゆき
              惣門へ磴の百段朱夏の寺     西村千鶴子
              遠き日は祖父と銭湯浮いてこい  吉田 孟      
               
               
              ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
               
               8月28日(火)  大津生涯学習センター 301号室
               
               9月26日(水)  大津生涯学習センター 303号室
                  

                矢田寺(京都市中京区寺町通)
                                     

              「関西句会」(第188回)

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                ☆ 7月22日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
                  井上基子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                 
                 
                ◇ 田島和生主宰 後日選 (◎印 特選)

                ◎火の匂ひ残る窯場や風涼し   井浪千明
                 
                ◎ありありと浮巣の卵雨曝し    安藤えいじ

                 青林檎一つ掴みて夜汽車かな  安藤えいじ
                 地下足袋を生垣にさし夏の昼   藤田侃也
                 雲梯にぶらさがりゐる日焼の子 小谷廣子
                 山寺の小暗き厠茂る蔦      大西トヨ子
                 懸崖の激流を背に虹立てり    北嶋八重
                 海雲酢のギヤマンの鉢青深し  安藤えいじ
                 浦風や蟬鳴きたつる松林     大西トヨ子
                 雛燕一羽乗り出す大き口     小谷廣子
                 いけず石車擦りたる猛暑かな  北嶋八重
                 隈笹をしかと掴みぬ蝉の殻    柴田惠美子
                 団子虫右往左往の草を抜く    大西トヨ子
                 奔流の波せめぎ合ふ梅雨出水   小谷廣子
                 若竹の節隆々と奥丹波      柴田惠美子
                 義士邸の早駕籠煤け守宮出づ  原 万代
                 北に向き伸びる鉄路や雲の峰   井浪千明
                 
                 
                ☆「関西句会」のご案内   
                  
                 8月26日(日)
                 
                 9月23日(日) いずれも1時半〜 
                          於:「アネックスパル法円坂」

                  
                 北嶋八重さんが「祇園祭・菊水鉾」の写真と解説をお送りくださいました。
                 以下にご紹介します。
                 
                <祇園祭> 
                 1100年の伝統を有する八坂神社の祭礼の祇園祭は、869年、疫病退散を願い行われ祇園御霊会(ごりょうえ)を起源とします。7月1日の「吉符入」にはじまり、31日の境内摂社「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、1ヶ月にわたって各種の神事・行事がくり広げられます。2014年、後祭が約半世紀ぶりに復興しましたが、今年は、7月17日の前祭、23基の山鉾の巡行を見てきました。
                <菊水鉾> 
                 町内に古くからある「菊水井」にちなんで名付けられ、鉾頭には金色の透かし彫の菊花をつけています。謡曲「枕慈童」に取材し,稚児人形は菊の露を飲んで長寿を保ったという枕慈童で能装束の舞姿。屋根は唐破風造りで、彫師海老名峰彰作の鳳凰の懸魚を飾り、軒下に翠簾を掲げるところは、他の鉾と異なります。元治元(1864)年に消失し,昭和28年(1952年)に88年ぶりに再興されました。懸装品も皆川月華の唐獅子図・飛鶴図をはじめ昭和から現代に活躍した京都の著名な作家が手がけ、最近も岩澤重夫による見送りが新たに完成するなど、年々装飾が充実し、「昭和の鉾」の偉容を示しています。
                  (北嶋八重さん 記)

                 


                 


                 


                 

                 
                年々美しさを増す「菊水鉾」の見事な装飾!
                 
                来年はぜひ間近で鑑賞したいと思います。
                 
                八重さん、ありがとうございました!
                 

                京都あけぼの句会 第85回(7月)

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                  ☆ 7月18日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                    林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

                   
                  ★主宰の一句
                   
                  旅果てて京の地ビールカツカレー   田島和生
                   
                  楽しい旅も終わり、京都駅でほっとひと息つかれたのか。美味しい地ビールにカツカレーとは、なかなか乙な取り合わせ。リズムもいい。明日からまた頑張ろう!という爽やかな気合も感じられる。もう一句、「父の立ち母坐す遺影夏座敷」 
                  (新谷亜紀)

                   
                  ☆ 田島和生主宰 選(◎は特選)
                   
                  ◎身ほとりに蠅取蜘蛛(はえとり)ゐたり昼寝覚 熊村あけみ
                   
                  ◎丹波路の大き蚊の飛ぶ祠かな        北嶋八重
                            
                  ◎帯締むる指こまやかに藍浴衣        新谷亜紀

                  葉桜や風に吹きとぶ堰の水        小谷廣子
                  百合の香や深まる闇にたたづめる     田子カンナ
                  噴水へ子ら走り行く一直線         安藤えいじ
                  地獄絵の亡者へおくりうちは風      新谷亜紀
                  青田中ソーラーパネル日を返し      大前美智子
                  鉾町に早や灯のともり囃子かな      北嶋八重
                  泥蜂の巣や鉄骨にひたと付き       一村 葵生
                  炎昼のポストに入れる見舞状       田子カンナ
                  縁側に風の動きや遠囃子          今井淨子
                  猫通る幅に倒れし茂りかな          熊村あけみ
                  母鹿に麻酔の矢羽緑さす           小谷廣子
                  畳なはる青垣遠に句碑涼し          熊村あけみ
                  刈草を焚けば殿様蛙跳ね           一村葵生
                  病む鹿の抱かれて来たり青葉闇      小谷廣子
                  青簾瀬音高鳴る蕎麦処             田子カンナ
                  極暑いま嗄れ(しゃがれ)声なる鴉かな   青木陽子
                  里山に雲の湧き継ぐ梅雨さなか      一村葵生
                  梅雨晴や墨つややかな綾子の書     北嶋八重
                  炎昼や豆腐売る声夢うつつ         沢田清子

                   
                  ★ 京都あけぼの句会のご案内
                   
                      東山いきいきセンター  午後1時半開始
                      
                      平成30年 9月19日(水)101号

                            10月17日 (水) 101号

                   
                    北嶋八重さんが、「山鉾建て」の写真と解説をお送りくださいました。
                    以下にご紹介します。
                  <山鉾建て>
                   毎年、前祭は7月10日〜14日、後祭は7月18日〜21日の間に、この作業が行われます。山鉾の組み立ては、荒縄による縄絡みと呼ばれる伝統的技法で行われますが、釘を使わないことで有名です。この縄絡みは巡行の際におきる揺れによる歪みを吸収することができる点で優れています。11日、菊水鉾の鉾建てを見学してきました。           
                   請負工務店の棟梁や職人さんが、櫓を組立て行く熟練した手さばきと、その縄絡みの美しさは、俳句にも詠まれています。
                   今まで鉾建ては、何度か見たことがありますが、真木(しんぎ)の榊に幣を掛けさせてもらったのは、初めてです。
                   神が宿ると言われる真木と鉾頭が、無事、立ち上がると、周りの人々から、拍手が湧き上がりました。その後、順々に大屋根、金具、水引、前懸、胴懸、後懸、見送等の懸装品が取り付けられ、17日の朝、能の舞姿の「菊丸」の稚児人が、二階に据えられ、都大路を巡行します。
                  (北嶋八重さん 記)


                   


                   


                   

                   



                   


                   


                   


                   


                   


                   

                   
                  「縄絡み」の見事さはまさに伝統美ですね!
                   
                  山鉾の組み立て工程もよく分かりました。
                   
                  八重さん、ありがとうございました!
                   

                  「雉」関西句会 細見綾子のふるさと吟行句会

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                      7月1日(日)〜2日(月)、「『雉』関西句会 細見綾子のふるさと吟行句会」が開催されました。参加された小谷廣子さん・北嶋八重さんからご報告と写真が送られてきましたのでご紹介します。

                     
                    ★ 第1回 句会 (平成30年7月1日 於 丹波市休養施設「やすら樹」)

                     はるかまで田川涼しく流れけり       田島和生
                     
                     桑の葉に桑の葉の色蛙の子        田島和生

                     ◇ 田島和生主宰選(◎は特選)
                         
                    ◎揉み合うてゐる子燕の五つ六つ     小谷廣子
                     
                    ◎綾子の家塵ひとつなき涼しさよ      西村千鶴子
                     
                    ◎綾子の家夏炉に古き棕櫚箒       青木陽子
                     
                     整ひし部屋に涼しく座りたり        北嶋八重
                     山せまる窓に一面合歓の花        居相みな子
                     白南風や綾子生家の通し土間      井浪千明
                     風薫る丹波の道の幾曲り          中野はつえ
                     白南風や綾子生家の屋敷神        田子カンナ
                     涼風や綾子生家の土間渡る        大西トヨ子
                     開け放つ綾子生家へ青田風        原 万代
                     綾子師の直筆の句や緑さす        小谷 廣子
                     大欅標(しめ)縄(なわ)朽ちて苔の花    田子カンナ
                     川底にゆるる夏日の木の根橋       小谷廣子
                     緑蔭や杖つく嫗歩の確か          北嶋八重
                     蚕の宮や老鶯の声一度切り        大西トヨ子
                     緑陰にたたずみをれば水の音       田子カンナ
                     山寺へ磴百段の暑さかな          小谷廣子
                     葉桜や綾子生家の糸車           居相みな子
                     石段の先に山門青楓            熊村あけみ
                     深緑の只中にある生家かな        居相みな子
                     濡れ縁に座して遠嶺の風涼し       柴田惠美子
                     蚕の宮の小さき茅の輪をくぐりけり    小谷廣子
                     でで虫の句碑にでで虫這ひ上る      沢田清子

                     ◇ 中野はつえ特選
                     
                     梅雨深し幣の古りたる木の根橋      熊村あけみ

                    *************************
                     
                    ★ 第2回 句会 (平成30年7月2日 於 丹波市休養施設「やすら樹」)

                     禅林の蜥蜴るり色苔にはね     田島和生
                     
                     隻腕の仏ゐませり青楓        田島和生

                    ◇ 田島和生主宰選(◎は特選)
                       
                    ◎山の風わたる鎮守の茅の輪かな    北嶋八重
                     
                    ◎やや青き丹波の国の梅雨の月     井浪千明
                     
                     日盛りに照る桑の葉や綾子句碑    林 杉子
                     木彫の朽ち仏あまた白蓮        小谷廣子
                     梅雨茸裏参道のあちこちに       大西トヨ子
                     白蓮の朝靄の中開きたり        井上基子
                     夏山を背に木彫の朽ち仏        小谷廣子
                     欣一の綾子へ書簡緑さす        柴田惠美子
                     古刹へと裏参道の青楓         居相みな子
                     一と枝は池の面に触れ合歓の花    赤堀 健
                     前山の迫る池畔や合歓の花      小谷廣子
                     まつすぐに一両電車青田波       田子カンナ
                     炎昼や一木秘仏いたく裂け       林 杉子
                     梅雨晴間湿りに光る床柱        林 杉子
                     花合歓へやはやは移る雲の影     中野はつえ
                     丹波路の古りし駅舎や青芭蕉     居相みな子
                     ざりがにの爪で捉へし生きしもの    柴田惠美子
                     剥落の木佛あまた堂薄暑        北嶋八重
                     青鷺の程よき間合見つめ合ふ     原 万代
                     懐の深き丹波や送り梅雨        赤堀 健
                     石仏のかぶる帽子に苔の花      山田流水
                     大蟻や雨に打たれて光りをり     井上基子
                     捨女の地綾子の地なり青田風     中野はつえ
                     朝雲の走る丹波や合歓の花      井浪千明
                     大土間に竈(かまど)残りて青田風   林 杉子
                     古民家の土塀高きに花柘榴      大西トヨ子

                     ◇ 中野はつえ特選
                     
                     朝雲の走る丹波や合歓の花      井浪千明

                     
                    「雉」関西句会 細見綾子のふるさと吟行
                     7月1日、2日と田島和生主宰はじめ、関西の同人と会員の22名の出席で開催された。
                    【1日目】
                     昼食は各々車中ですませ、午前11時より、柏原駅で小型バスに乗り出発。車窓よりの田捨女像を後に、木の根橋→高源  寺→細見綾子生家→達身寺と吟行。
                    <木の根橋>
                      
                    樹齢千年の大ケヤキの太い根が、幅6mの川を跨いで橋となっている。
                    <高源寺> 
                     織田信長の丹波攻めで焼き討ちにあい全焼したが、高巌和尚が柏原藩主の援助を得て、現在の建物を建立し た。この古刹を水上勉が絶賛している。「誰もが訪ねる大徳寺の石畳や大原の三千院の参道など美しいけれど、やはり都の寺だ。足元にもおよばぬ。ここは鬼気せまる禅機がみなぎり、身をおいただけで肝をあらわれる生気あるように思える。」
                    <細見綾子生家>
                     平成27年7月に遺族から土地建物と、永続的な管理並びに市の文化振興に寄与するためにと1億円の寄付を受け、見学施設としてリノベーションされた。奥座敷の陳列棚には、沢木欣一の綾子への手紙、綾子の愛用品(指輪、腕時計、かわとり包丁等)が、きちんと飾られていた。
                    <達身寺>
                     丹波の正倉院と呼ばれる。木彫の腕のとれた仏像や未完のものやお腹のふくらんだ仏像、その他たくさん収蔵されていた。 
                     吟行の後、日帰りの人は投句を預けてそのまま柏原駅へ。宿泊の15名は、夕食後、8時より第1回目の句会。
                     【2日目】
                      朝9時より第2回目の句会。昼食を済ませて、宿泊施設のバスで駅まで送っていただき、それぞれの帰路についた。
                      中野はつえさん、柴田恵美子さんをはじめ兵庫県の各句会の皆さんにお世話になり、楽しい吟行の旅を無事終了した。
                                                             (小谷廣子記)
                     高源寺惣門
                     


                     
                     仏殿
                     
                     高座神社の綾子句碑
                     
                     兵庫の皆さん
                     
                     奈良の皆さん
                     
                     滋賀・京都の皆さん

                     細見綾子生家
                     


                     達身寺
                     

                    みなさんの華句や写真から、細見綾子生家のたたずまいや、
                    綾子が過ごした丹波の景がよく伝わってきます。
                     
                    ぜひ、訪ねてみたいと思います。
                     
                    八重さん、廣子さん、ありがとうございました!
                     

                    「大津・本丸句会」(第70回)

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                      ☆6月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                       一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                       作成は吉田孟さんが担当してくださったそうです。
                       

                      川上へ湖の朝風合歓の花      田島和生 

                      地に落ちし黒き羽這ふ山の蟻  田島和生

                       
                       ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
                       
                      ◎庭の木の鳥の早口明易し     西村千鶴子
                       
                      ◎街灯の潤む湾処や蚊喰鳥     西村千鶴子
                       
                      ◎階に十薬匂ふ秘仏かな       吉田 孟
                       
                      ◎黄蝶の口吸したる岩清水    安藤えいじ
                       
                      ◎参道の踏石水漬き五月闇     熊村あけみ
                       
                      卯の花腐し躊躇なく席譲られし   熊村あけみ
                      花嫁の舟を急かせる走り梅雨   筧 ゆき
                      梅雨晴や軒にカラフル傘と靴   井上美恵子
                      大琵琶のくびれし辺り鳰浮巣    西村千鶴子   
                      おにぎりとお茶のみの昼風青し  一村葵生    
                      尾の切れし金蛇ゐたり半夏生   向平真由美     
                      花街の壁に貼りたる紋団扇     青木陽子            
                      老鶯の声澄みわたり晴れわたり  一村葵生      
                      梅雨の夜の雨音聞きて鍋みがき 竹内悦子 
                      苔青く鶏頭の句碑すつと立つ    馬場千香子     
                      一周忌万事整へ夏座布団       井上美恵子
                      空梅雨や大勢の鎌土手を打つ   三雲宏一  
                      涼やかや紙垂折る巫女の白き指 安藤照枝         
                      みづうみに水飲む青筋揚羽かな 馬場千香子
                      屋上の県旗だらりと梅雨に入る   西村千鶴子
                      蟻の列消えてしまひぬ地震の朝 吉田 孟    
                      総身見せ高く鯉跳ね夏来たる   安藤照枝     
                      大小の雑木の瘤や木下闇       青木陽子 
                      雨音の立ちはじめたり夏木立    熊村あけみ
                      八橋を辿る足音杜若            熊村あけみ
                      老鶯や深山の池の静けさよ     向平真由美
                      青柿やただおろおろと朝の地震  熊村あけみ
                      紫陽花や雨の匂ひの女坂       竹内悦子
                       
                       
                      ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分

                       7月24日(火)大津生涯学習センター 301号室

                          
                      ☆ 一村葵生さんが「瓦屋禅寺」の写真とコメントをお送りくださいました。
                          以下にご紹介します。
                       「瓦屋禅寺」       
                       旧八日市市の北西に位置する里山に、近江西国観音霊場第十八番札所、瓦屋禅寺があります。里山の真ん中あたりに瓦屋禅寺があり、南の端に以前紹介させていただいた太郎坊宮があります。寺伝によると聖徳太子が四天王寺建立に際し、山麓の土を採って瓦十万八千枚を焼かせてその用に供した後、この地に一寺を建立して瓦屋寺と号されたのが始まりと伝えています。現在の本堂は一六七二年に建立されたもので、平成六年には金色大慈悲観音像も再建されています。
                       わたしは今回初めてこの寺を訪れたのですが、林道の途中で車を降りてみると澄みきった鶯の鳴き声があちこちから聞こえ、金色の観音像が建立されている高台からは近江平野の眺望が開けていました。
                      (一村葵生さん 記)
                       


                       


                       


                       


                       


                       


                       


                       
                      真夏の青空に下闇の陰影・・コントラストが鮮やかですね。
                       
                      葵生さん、ありがとうございました!                                                                  
                           

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