「関西句会」(第193回)

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    ☆1月27日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
     北嶋八重さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     
    ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)
     
    ◎エンタシスの丹塗りの柱初灯   小谷廣子
     
    ◎どこまでも海きらきらと初電車  古澤厚子

     ほの甘き七草粥の浅みどり    小谷廣子
     深閑と霊気だだよふ寒の闇    中野はつえ
     青味さす竹の走り根春兆す    井波千明
     二拍して押し出されたり初詣   古澤厚子
     母と娘の掛声そろひ初鼓     北嶋八重
     青き藻を水槽に入れ春仕度    古澤厚子
     白菜をラガーのやうに掴みけり  安藤えいじ
     紅白の御鏡据うる千体仏     小谷廣子
     老禰宜の笏を落せる三日かな   北嶋八重
     眉上ぐる十二神将底冷えす    北嶋八重
     声高に買つてよ買えよ初弘法   安藤えいじ
     灯の消ゆる病院の窓寒昴     古澤厚子
     七草粥湯気の奥より京言葉    小谷廣子
     
    ☆「関西句会」のご案内 
      
     2月24日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
      
    北嶋八重さんが「三椏の花」の写真とコメントをお送りくださいました。
    以下にご紹介します。
     
    <三椏の花> 
     早春の丹後の山里(京都府京丹後市網野町切畑)に咲く、三椏の花の写真です。
     春とは名のみの丹後では、立春を過ぎても雪の降ることもあり、吹雪に打たれる姿はいじらしい感じがします。歳時記には、「ジンチョウゲ科の落葉低木の花で、中国原産。高さは2メートルぐらい。葉の出る前に黄色い花三又に分かれた枝の先にびっしりと咲く。樹皮は和紙の原料として用いられる。」と解説されています。 
      (北嶋八重さん 記)
     


     
     雪とミツマタ
     
    小さな花が集まって懸命に雪に耐えているようで、
    健気な感じがしますね。
     
    八重さん、ありがとうございました!
      

    京都あけぼの句会 第91回 (1月)

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      ☆1月16日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
       林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
       

      ★主宰の一句
       心てふ文字へ火の点き吉書揚   田島和生 
             
       「どんど」とも「左義長」とも言われるが、「吉書揚」がいかにもふさわしい。書き初めの「心」という文字に点火され燃え上がる様が鮮やかに目に浮かぶ。今年こそ心を燃やす何かに(もちろん俳句も)打ち込みたい!そんな気持ちにさせてくれる名句。
        もう一句「棟上げの木の香の甘き初霞」
            
          (新谷亜紀)

      ☆ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
       
      ◎ 登校の児は一列に白マスク   居相みな子
       
      ◎ 嵐電の吊革と揺れ二日かな   北嶋八重
       
      ◎ 打つ音の軽やかなりし斧始   北嶋八重
              
      自治会の餅搗く漢皆老いし    沢田清子 
      ひと息に顎まで浸かり柚子湯かな 新谷亜紀
      七草のみどり数へて粥啜る    安藤えいじ
      まつすぐに貫ぬく大路初景色   今井淨子 
      堂塔の仄かに浮かぶ初明り    田子カンナ
      ポケットに君の手も入れ雪催ひ  新谷亜紀        
      添書を繰り返しよむ年賀状     青木陽子
      股座の銃の手入れや狩の宿   安藤えいじ
      初旅の磯の白波手に掬ひ     小谷廣子
      薬喰とろとろ兆す眠気かな     一村葵生
      思惟仏の顎の影濃き初灯明   北嶋八重
      あらたまの亀甲深き男松      青木陽子
      舗装路を跳ねつつ渡る寒鴉    一村葵生
      にはたづみ水輪重なり時雨かな 北嶋八重
      浪々と読み間違へて歌留多    田子カンナ
      エプロンのままにごろ寝の三日かな 新谷亜紀
      社員カード差し込み仕事始かな 安藤えいじ                
      振袖の二の腕白き弓始       小谷 廣子 
      対岸の枯蘆に在し水の神     林 杉子           
      母の読む残るかるたへ膝をつめ 林 杉子     
      樹齢千年裂目に雪の大銀杏   山田流水
      人日の霊水に喉鳴りにけり    新谷亜紀
      初晴や洋凧ばかり天にあり    安藤えいじ   
      千両の実のこぼれ散る苔の上  大前美智子
      短日や小買物にて荷の重し    今井淨子
       
       
      ★ 京都あけぼの句会のご案内
       
          東山いきいきセンター  午後1時半開始
          
          平成31年 2月20日(水)101号
          平成31年 3月20日(水)101号
       

      ☆ 北嶋八重さんが、「広隆寺 釿始め」の写真と解説をお送りくださいました。
          以下にご紹介します。
       
      広隆寺 釿始め(ちょうなはじめ)

       一月二日、太秦の広隆寺では、「釿始め」の儀式が行われます。釿始め(手斧始め)は、中世から番匠と呼ばれた宮大工が建築の神とも言われる聖徳太子に一年の無事を祈願する儀式です。釿始めで使われる木が本堂前に運ばれる御木奉担が行われます。本堂前の神棚に鏡餅や五穀などの供物を飾り、烏帽子狩衣姿の番匠が蒔絵を施した儀式用の大工道具を使って測量、線引きなど所作を行います。また勢揃いした大工たちが、京木遣(きやり)を歌うなど、新年らしい晴れやかな行事です。
       「天つ白山」記載の主宰の句を紹介させていただきます。
       
          岩 国
        墨打つてはつつて手斧始かな   田島 和生

         (北嶋八重)
       


       


       


       


       

       
      芳しいご神木の香が伝わってくるようです。
       
      神聖なお正月行事の景ですね。

      八重さん、ありがとうございました!

       

      「大津・本丸句会」(第76回)

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         寒中お見舞い申し上げます。
         
         パソコンの不調で新年のご挨拶の時季を過ぎてしまいました。
         大変申し訳ございません。
         
         本年も「関西地区だより」をよろしくお願いします。
         
                 
         ☆12月26日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
         一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
         作成担当は吉田孟さんです。

         
        ★ 主宰の一句
         
         生者より死者に逢ひたし龍の玉   田島和生 
         子どものころ吹き玉鉄砲というのを笹竹で作って遊んだ。龍の玉をその鉄砲の弾にした。昔は村のどこにでも龍の髭が生えていて、探せば碧色に照る玉が見つかった。しかし近ごろはほとんど見ない龍の玉。人は老いるほど昔懐かしいもの。主宰の亡き人を偲ぶ気持ちは「逢ひたし」という措辞にうかがえる。
          もう一句。「鰭酒は裏メニューとやそを求む」
           (一村葵生)
         
        ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
         
        ◎日の差してかちりかちりと薄氷 井上美恵子
         
        ◎底冷えの天守の手摺り黒光り  安藤照枝
         
        ◎お茶の間の埃きらめく冬至晴  青木陽子
         
        ◎鳶の輪の小さく見ゆる冬日かな 青木陽子
         
        ◎栂の木は家の楯なり冬の鵙   竹内悦子
         
        ◎朝靄の晴れて幾重の鴨の水脈    熊村あけみ
         
         朝の卓木の匙を添へ冬至粥    熊村あけみ
         訳ありの冬の林檎を煮てゐます 吉田 孟   
         クリスマス水痘の子に絵本読む 竹内悦子    
         かもめ来て川面をかすめ冬に入る 三雲宏一               
         白鷺城いちやう並木を辿りゆく  山田流水       
         燗酒や酔へば即ち俳句譚     西村千鶴子
         放吟の四五人の戯れ寒灯下    西村千鶴子
         一湾の波音を聴き冬至晴     阪本節子            
         装ひを凝らすをんなの年忘れ    西村千鶴子
         水鳥へ小さき博士指を指す     前田かよ子 
         冬至南瓜声を張り上げ売られたる 熊村あけみ   
         冬日さす紀州湯浅や醤の香    山田流水    
         十代の哀婉映すスケーター    前田かよ子   
         プレミアムチケット二枚聖夜待つ 筧 ゆき   
         平成てふ時の流るや冬銀河    井上美恵子
         群雀飛び出で来たり冬の霧    一村葵生
         石段の動かぬ落葉雨のあと    前田かよ子
         年の瀬や路上ライブの娘の若き  山田流水
         根深汁母の命日忘れまじ     竹内悦子 
         雪吊りの高き支柱の竹青き    馬場千香子
         神木の天辺が好き冬の鵙     西村千鶴子 
         遮断機を待つ間に募る寒さかな 安藤照枝
         恙無く冬至南瓜はトンガ産   竹内悦子
         工場のガラスへ燦と冬入日    一村葵生
         しりとりの言葉のふゆる日向ぼこ 筧 ゆき
         廓跡かたぶく軒に冬の雨      向平真由美
         初雪や父の忌明けの伊吹山    筧 ゆき
         見上ぐるは光る仏ぞ冬の暮    山田流水
         拗ねる子の耳たぶ赤し冬夕焼   向平真由美
         
        ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
         
           1月23日(水)  大津生涯学習センター 201号室  (終了後、新年会)
              
                     
           北嶋八重さんから、下鴨神社の鳥居と舞殿に据えられた「干支の大絵馬」の写真が送られてきました。 以下にご紹介します。
         八重さんのコメントによると、鳥居の後方に積み上げられた榾は、大晦日から元旦の焚火用で、昨年9月の台風で倒木や裂木となった境内のものだそうです。

         


         
         
         毎年お送りいただいている大絵馬ですが、
         
         今年は平成最後の年。ひと際身が引き締まる思いで拝見しました。
         
        八重さん、ありがとうございました!
         

        京都あけぼの句会 第89回 (11月)

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          ☆11月21日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
           林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
           
          ★主宰の一句

           鯉の背へちやぽんちやぽんと木の実雨  田島和生

           「ちやぽんちやぽん」というオノマトペが効いている。木の葉のような「ぱらぱら」でもなく、水のしたたるような「ぽとぽと」でもない。木の実は、独特の「重さ」と「質感」で次々と池に落ち、その一つひとつが水滴をはね上げている。リズムと動きのある軽妙な一句。もう一句「冬の蠅政治面もて打たれけり」 
           (新谷亜紀)

          ☆ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
           
          ◎ 夕紅葉枝から猿が下りて来し  一村葵生 
                       
          ◎ 一息をつぐや笹鳴く寺の坂   居相みな子
           
          ◎ 吹溜りまた渦となり楢落葉   新谷亜紀
                  
          時雨傘杖につきつつ二年坂     一村葵生
          高枝に割れてからまる通草の実   小谷廣子
          戸を閉ざす芭蕉生家や初しぐれ   北嶋八重
          夕日燦土手一面の尾花かな     一村葵生 
          杉の木の天辺までの葛黄葉     一村葵生
          寝姿の山は借景寺紅葉       居相みな子
          大正のガラスに映ゆる紅葉かな   北嶋八重
          脚湯の檜の匂ふ無月かな      小谷廣子
          蛍光灯ちらつく窓や冬はじめ    安藤えいじ        
          黒々と鴉の集ふ冬田かな      沢田清子
          京大に銀杏(ぎんなん)拾ふ人となり 山田流水
          花嫁の前をおすまし千歳飴     林 杉子
          大橋の路上ライブや冬ぬくし    安藤えいじ
          田仕舞の煙の匂ふ薄暮かな    北嶋八重
          ひとりでに開く枝折戸石蕗の花   田子カンナ
          大ぶりの鮨屋の湯呑冬ぬくし    田子カンナ
          田仕舞や比良山麓を煙這ひ    熊村あけみ
          石庭の白沙の渦へ一葉かな    小谷廣子
          連山を巻きゆく霧の深さかな    青木陽子
          柿もみじ僧の蝋涙掻いでおり    青木陽子        
          柿畑どの木も一つ木守柿      沢田清子
            

          ★ 京都あけぼの句会のご案内

              東山いきいきセンター  午後1時半開始
              
              平成30年 12月19日(水)101号
              平成31年  1月16日(水)101号
           

          ☆  北嶋八重さんが、「伊賀上野」の写真と解説をお送りくださいました。
             以下にご紹介します。
          伊賀上野(三重県伊賀市上野)
           11月12日(旧暦10月12日)の時雨忌に、松尾芭蕉(1644〜94)のふるさとを訪ねるツアーに加わり、伊賀上野へ行って来ました。芭蕉が生まれ、江戸に出るまでの月日を過ごした城下町に、芭蕉ゆかりの地や作品を、ガイドの案内とともに巡りました。
          <伊賀上野城>
           関ケ原の合戦で戦功をあげた藤堂高虎の支城であり、当時は人口約1万人程の城下町でした。白鳳城とも呼ばれ、国の史跡、 日本100名城にも選ばれています。現在の天守は、昭和10年に再建されたもので、名称を「伊賀文化産業城」とされ、藤堂家の遺品である武具・甲冑・の他、伊賀焼の作品等も飾られ、展示館となっています。
          <俳聖堂>
           旅に生きた漂白の詩人 松尾芭蕉の旅姿を模した八角堂です。
          <芭蕉翁記念館>
           上野公園(伊賀上野城)内にある伊賀市立の松尾芭蕉に関する記念館です。芭蕉祭の特別展示「日本の四季と芭蕉 秋」が催され、芭蕉真筆の句や月の文、兄に宛てた遺書(芭蕉最期の自筆書簡)等を学芸員のお話を伺いながら鑑賞しました。
          <蓑虫庵>
           芭蕉の門人、服部士芳の庵で、唯一の現存です。
          <芭蕉生家>
           松尾芭蕉は、寛永21年(1644年)に現在の三重県伊賀市に生まれました。父親は上柘植村の無足人(準武士待遇の農民)の出。6人兄妹の次男であった芭蕉は、伊賀俳壇で若手の代表格として地位を築きましたが、さらに俳人として修業を積むため、仕官を退き家を出て江戸へ出ることになりました。芭蕉生家は、29歳までを過ごした家と言われています。(現在休館中)
           (北嶋八重さん 記)

           
           伊賀上野城
           
           俳聖殿
           
           芭蕉翁記念館
           
           蓑虫庵
           
           庭園の古池塚
           
           芭蕉翁生家
           
           上野天神の芭蕉句碑

          ぬけるような紺碧の冬青空!
           
            初ざくら折しもけふはよき日なり 芭蕉
           
          句碑に刻まれた一句も素敵。
           
          八重さん、ありがとうございました!
           

          「大津・本丸句会」(第74回)

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            ☆10月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
             一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
             作成担当は吉田孟さんです。
             

               てふてふの隠れてしまひ荻の風   田島和生 
               
               亀死するときも水面に葭の花     田島和生

                  
             ☆ 田島和生主宰選(◎印は特選)

             ◎残菊や雨の廃寺に濃く匂ひ   井上美恵子
             
             ◎秋蝶の歩いてゐたる水際かな  一村葵生  
                                     
             ◎回復の兆しの夫へ冬支度       青木陽子
             
               ◎稲雀藁の匂ひを巻き上げぬ   馬場千香子  
                  
              洋行の父の鞄や雁渡し        熊村あけみ
              旅装とく畳に届く月明り      西村千鶴子
              曲り屋の遠野話や柿の秋     安藤照枝 
              どの向きに立つも一面うろこ雲  馬場千香子   
              丈高き千草かき分け大野原    筧 ゆき    
              秋の色見るもの全て俳句かな  山田流水               
              西山はまだ雲の傘秋雨止む   馬場千香子     
              それぞれの部屋に良夜の灯りかな 青木陽子    
              鶏頭花眼に痛きほど赤の濃き  竹内悦子
              複線の遮断機開かぬ秋桜     安藤えいじ 
              石くれの比叡の径に秋の蛇    吉田 孟         
              亡き義父の丹精の柿撓なり   井上美恵子
              句のほうび新米十キロかかふる児 安藤照枝   
              軽羹が届いて二日鶴來る     吉田 孟    
              灰汁を取る芋茎大鍋ことことと  竹内悦子   
              爽やかや七転び八起きひた走る 前田かよ子   
              蟷螂の煉瓦色して錆びてゆく  吉田 孟
              子の追ひてふはりふうはり草の絮 井上美恵子
              秋風や芭蕉の像は旅半ば     山田流水
              行く秋や地蔵祠の皿と椀      熊村あけみ
              小春日の蝶燦爛と日を返し   一村葵生
              虫の音や愛しき妻の眠る頃    山田流水
              しつけ糸解きゐる晴着菊日和  安藤照枝 
              昆陽池の日向や鴨のねむりをり 西村千鶴子
              白萩や社領をはしる水の音    青木陽子 
              蘆刈や湖北連山ちかぢかと    西村千鶴子
              数珠玉や川面は雲を映したる  熊村あけみ
              日の匂ひ十二段なす稲架襖   安藤照枝
              あかあかと畝火走るや秋の暮  熊村あけみ

             
            ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
             
             11月27日(水)大津生涯学習センター 201号室
                  
             12月26日(水)大津生涯学習センター 301号室

             
             一村葵生さんから「手おりの里」の写真と解説が送られてきました。
             以下にご紹介します。
            「手おりの里 金剛苑」
             「金剛苑」は、湖東三山の一つ金剛輪寺にほど近いところにあって、伝統工芸品近江上布、秦荘紬の染色工房・資料館などがあります。また藍染めや絣織りの研修などもできるようです。(一村葵生さん 記)


             


             


             


             

             
            落ち着いた静かな工房のようですね。
             
            藍染めや絣織りを間近で見てみたいです。
             
            葵生さん、ありがとうございました!
             

            京都あけぼの句会 第88回 (10月)

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              ☆10月17日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
               
              ☆ 田島和生主宰 後日選
               
              色鳥を待つや蹲水溢れ       今井浄子             
              爽籟や緋袴の裾ひるがへり    熊村あけみ
              ほんのりと碾茶の香り寒露かな  安藤えいじ
              秋灯す湯殿の玻璃に守宮の来  安藤えいじ
              山の水水車に走る葛嵐        小谷廣子
              新涼や白布捲き上げ鴟尾除幕   小谷廣子
              秋天の四方をゆつくりちぎれ雲   小谷廣子
              柿の秋なぞりてみたる子規の句碑 田子カンナ
              古書店に射し込む夕日秋闌けて   田子カンナ
              秋耕の畝に小さき菜を植ゑぬ     大前美智子
              枯蟷螂散歩の犬に立ち向かふ   沢田清子
              真向かうて見る鯉の顔うそ寒し   居相みな子
              てらてらと赤く妖しき毒茸      林 杉子
              金色の鴟尾の除幕や秋気澄む  小谷廣子
              黄昏や秋の川原に空の魚籠   林 杉子
              就活の終はり酸つぱき青みかん 今井淨子
              橋桁を洗ふ奔流野分あと      熊村あけみ
              芒揺れ水面の光浴びにけり    山田流水
              望楼の窓のきらめき秋高し    大前美智子
              訃報受く闇に高まる虫の声    北嶋八重
              山の雨コスモス靡きゐたりけり  北嶋八重
              秋草を生けて想へり遠きひと   山田流水
              石庭の砂紋へ秋の入日かな   一村葵生
              堂の裏庫裡の裏にと柿たわわ  居相みな子
              栗を剥き民話の婆になりゐたる 今井淨子        
              毬栗を火箸で拾ひ寺男       居相みな子
              吟行はいつも末尾や添水鳴る   田子カンナ
              一天を領して鷹の一羽舞ふ    一村葵生  
                    
              ★ 京都あけぼの句会のご案内

                  東山いきいきセンター  午後1時半開始
                  
                  平成30年 11月21日(水)101号
                         12月19日(水)101号

               
              ☆ 北嶋八重さんが、「神護寺」の写真と解説をお送りくださいました。
                 以下にご紹介します。
              <神護寺>(京都市右京区高雄)
                高雄山中腹にある山岳寺院で、正式名称は「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」ですが、もっぱら神護寺と呼ばれています。いずれも和気氏の私寺であったと思われる「神願寺」と「高雄山寺」という二つの寺院が天長元年(824年)に合併してできた寺で、前身寺院の内、神願寺は、和気清麻呂により8世紀の末頃に建立されました。木々に囲まれた山中に、金堂多宝塔、大師堂などが建つ神護寺は、「空海」が、東寺や高野山の経営に当たる以前に住した寺であるとともに「最澄」も法華経の講義をしたことがあると言われ、日本仏教史上では重要な寺院とされています。
               間もなく紅葉の名所として多くの観光客で賑わいますが、訪れた10月半ばは未だ薄紅葉で人もまばらでした。参道の石段(350段)を休み休み登り、ゆったりと境内を散策し、紅葉の盛りの11月には近づくことが出来ない金堂の薬師如来像、日光・月光菩薩、十二神将等を目前に拝んで来ました。
              (北嶋八重さん 記)
               高雄橋と清滝川
               
               参 道

               神護寺山門
               
               境 内
               
               金堂への石段
               
               大師堂(重要文化財)
               
               厄除のかわらけ
               
               かわらけ投げの錦雲峡
               
              薄紅葉の神護寺もステキ!
               
              大変由緒あるお寺なのですね。
               
              八重さん、ありがとうございました!
               

              「大津・本丸句会」(第73回)

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                ☆ 9月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                  一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                  作成担当は吉田孟さんです。
                 
                ★主宰の一句
                 
                 マスカット赤繪の鉢に納まらず   田島和生  
                 主宰は常々「食べ物の句は旨そうでないといけない。」とおっしゃっている。これなどはまさに有言実行の句と言えよう。みどりのマスカットを容れるに赤繪の鉢とは見た目にも鮮やかで気の利いたおもてなしである。そこへ「納まらず」の一句がその房のみごとさを写していて、十分に旨そうではないか。
                 もう一句。「なほ暮れず水明りして曼珠沙華」
                 (一村葵生)
                 
                ☆ 田島和生主宰選
                (◎印特選)

                 ◎曲り家の梁のうねりや豊の秋    安藤照枝
                 
                 ◎藤の実の揺るる木蔭や塩むすび  筧  ゆき
                 
                   ◎コスモスをばさと入れある飼葉桶  西村千鶴子
                 
                 あきつとぶ女人高野の鎧坂   西村千鶴子          
                 しつとりと村の屋根屋根月高し  一村葵生
                 秋黴雨鳩の五六羽地を歩き   熊村あけみ
                 秋霖や届きし文の文字滲み   竹内悦子
                 借景の山の真ん中月渡る     安藤えいじ
                 秋雨の五百羅漢や笹の笠     阪本節子    
                 とんとんと厨のひびき今朝の秋 井上美恵子
                 和服縫ふひと針づつの虫の夜   青木陽子     
                 料亭の門灯暗し虫すだく       一村葵生    
                 マネキンに九月の吾を見据ゑらる 吉田 孟
                 句を案じ濃き茶をくめる夜半の秋 山本和生
                 爽やかや出航の銅鑼鳴り響き   竹内悦子
                 語らずもただ寄り添ひて夕月夜  向平真由美
                 湖の宿忘れ団扇に一茶の句    山本和生
                 近江富士噴火の如き秋の雲    山田流水     
                 坑道や地獄の地下に秋の風    山田流水   
                 秋霖や背戸より仄か猫の声    井上美恵子   
                 うつすらと雲に金輪望の月     一村葵生
                 アルプスを見渡す天守風さやか 安藤えいじ
                 母の背を摩りてをりぬ望の月   青木陽子
                 膝小僧縁に並びて秋日和      西村千鶴子
                 ひぐらしの終の声かや永平寺  西村千鶴子
                 小流れの波の影おき水澄めり   安藤えいじ
                 芋名月今か今かと団子愛で   安藤えいじ
                 コンバイン国道走る豊の秋     吉田 孟
                 新涼や母は九十七茶碗蒸      阪本節子
                 下駄音の池をめぐるや初紅葉  熊村あけみ
                 うごくとは見えぬ名月耿耿と    山田流水
                   
                  
                ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
                 
                 10月23日(火)大津生涯学習センター 201号室
                 
                 11月27日(水)大津生涯学習センター 201号室

                      
                 拙宅の荒れ庭(京都府城陽市)
                 

                「関西句会」(第190回)

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                  ☆9月23日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
                   小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                   
                   
                  ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)

                  ◎新涼や白波のとぶ小松原     小谷廣子
                   
                  ◎山の辺は風の湧く道葛の花    井浪千明

                   白粉の咲いて深まる四方の闇    中野はつえ
                   穴太積の天守の跡や法師蝉          古澤厚子
                   話声路地に響きし良夜かな     安藤えいじ
                   蕎麦の花小雨に煙る国境     北嶋八重
                   社説読みしばし微睡む昼の虫    安藤えいじ
                   小流れに映る露草色深し     古澤厚子
                     無言館
                   身にしむや妻のデツサン残し逝く 北嶋八重
                   邯颪里い茲菴Яし水の秋    柴田惠美子
                   月天心ガントリークレーン聳え立ち 古澤厚子
                   ロープウエーの谷に湧くごと虫の声 北嶋八重
                   朝寒や一枚羽織る夫のもの    中野はつえ
                   秋霖や水輪の中に亀の口     古澤厚子
                     俳句弾圧不忘の碑
                   弾圧の句碑や信濃の天高し    北嶋八重

                   
                  ☆「関西句会」のご案内   
                   
                  10月28日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
                   
                  11月25日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」

                    
                  北嶋八重さんが「無言館」と「俳句弾圧不忘の句碑」の写真と解説をお送りくださいました。以下にご紹介します。
                   
                  <無言館> 長野県上田市古安曽
                    信州・上田の郊外、塩田平を望む丘の上建つ美術館。 第二次世界大戦で没した画学生の遺作や遺品を集めた美術館で、1997年に開館しました。
                    施設名の「無言館」は、展示される絵画は何も語らず「無言」であるが、見る側に多くを語りかけるという意味で命名されたといわれますが、訪れた人もまた展示の絵画を見て「無言」になるという意味をも含まれているそうです。

                  <俳句弾圧不忘の句碑> 無言館敷地内 
                    戦時中の治安維持法の下、俳句雑誌「京大俳句」のメンバーら40人を超える俳人が検挙され、投獄されるなどしました。その俳句弾圧事件を忘れず、思想と表現の自由を願って、金子兜太、窪島誠一郎(無言館館主)、マブゾン青眼(長野在住のフランス出身の俳人、他多くの俳人の等の呼びかけで、「俳句弾圧不忘の碑」が建立され、平成30年2月25日の除幕式には、田島主宰も出席されました。
                    碑の文字は、幕式直前の2月20日に98歳で亡くなった金子兜太が揮毫し、その下に、弾圧された俳人の作品17句が刻まれています。その内の数句を書き留めて来たので、ご紹介します。
                   
                    降る雪に胸飾られて捕へらる      秋元不死男
                    我講義軍靴の音にたたかれたり    井上白文字
                    徐々に徐々に月下の捕虜として進む  平畑静塔
                    戦争が廊下の奥に立つてゐた     渡辺白泉
                    英霊をかざりぺたんと座る寡婦      細谷源二

                  (北嶋八重さん 記)
                   
                   無言館
                   
                   オリーヴの読書館
                   
                   山王公園
                   
                   俳句弾圧不忘の碑
                   
                   塩田平を望む丘

                   
                  自由な表現が脅かされる時代、
                  二度と繰り返してはなりませんね。
                   
                  私もぜひ訪ねたいです。
                   
                  八重さん、丁寧なご紹介文をありがとうございました!
                   

                  京都あけぼの句会 第87回 (9月)

                  0

                    ☆ 9月19日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                      林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

                     
                    ★主宰の一句
                           
                     曼珠沙華群れて遠嶺へ走り咲き    田島和生

                      曼殊沙華は、確かに咲きかけたと思ったら一斉に咲く。田畑を縁どり炎え立つように、遠嶺へ真っすぐに走り咲いている。動きのある印象鮮明な一句。
                     もう一句、「露草の露のまだ乾(ひ)ぬ朝日かな」 
                      (新谷亜紀)
                     
                    ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選

                    ◎里人の沢の水もて墓洗ふ     熊村あけみ
                     
                    ◎蕎麦の花一茶の郷の近きかな   北嶋八重
                     
                    ◎東屋の四隅に四人つくつくし   大前美智子

                    朝蝉や宿題帳を風が繰る      今井淨子
                    一水に沿うて道ゆく白露かな    小谷廣子
                    父に一打母に一打と迎へ鐘     今井淨子
                    野ざらしの六体地蔵秋の蟬     田子カンナ
                    籾殻焚く炎は見えず里十戸     熊村あけみ
                    神木の裂け目這ふ蟻野分跡     北嶋八重
                    少年の鯊釣る竿の高々と      沢田清子
                    煙突の砕けし窯や秋の草      居相みな子
                    秋深し文箱の底に父の文      熊村あけみ
                    水澄むや犬も魚影を覗きをり    青木陽子
                    秋簾内より猫の甘え声        今井淨子
                    口笛の遠のく秋の暮れ行けり    安藤えいじ
                    無住寺の猫の抜け道萩の花     居相みな子
                    風荒し帰る燕のちりぢりに      熊村あけみ
                    ほとほとと煮て冬瓜の透きとほる  今井淨子
                    躓ける齢に涙昼ちちろ        田子カンナ
                    雨上がり草を寄辺に虫すだく    居相みな子
                    秋うらら大橋に鳴る周航歌      北嶋八重
                    空(くう)つかみ泣くみどり子や竹の春 新谷亜紀  
                    八十路過ぎあと幾度の新走     沢田清子
                    降りしきる雨や青柿たわわなる   大前美智子
                    故郷の竹の触れ合ふ白露かな    安藤えいじ
                    金色の飛天か秋のちぎれ雲     熊村あけみ 

                     
                    ★ 京都あけぼの句会のご案内

                        東山いきいきセンター  午後1時半開始
                        
                        平成30年10月17日 (水) 101号

                               11月21日(水)101号

                     
                    ☆ 北嶋八重さんが、「黒姫高原」の写真とコメントをお送りくださいました。
                      以下にご紹介します。
                    <黒姫高原>(長野県信濃町)
                      長野県北部の信濃町は、小林一茶のふるさととして知られる地です。北信五岳の一つ、黒姫山の東斜面を利用した緩やかな傾斜地に、コスモス等のお花畑が作られています。このコスモス、約半世紀前の開業当時から毎年、一本一本の苗を人の手で植えているそうです。また、黒姫独自の気候の中で育った花の種を秋に採取し、春に芽を出し、苗になり、再度黒姫で咲かせ、また種を残す。幾年にも渡るこの作業の繰り返しから、黒姫ならではのコスモスを眺めることが出来、年々数も増え、現在は”ひとめ100万本のコスモス”として知られています。あいにく、高原の小雨に煙るコスモス園でしたが、それもまた趣がありました。
                    (北嶋八重さん 記)
                     


                     


                     


                     

                    小雨に揺れる高原コスモス、素敵ですね♪

                    八重さん、ありがとうございました!
                     

                    「大津・本丸句会」(第72回)

                    0

                      ☆ 8月28日(火)「大津本丸句会」が開かれました。

                        一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                        作成担当は吉田孟さんです。

                       
                      ★主宰の一句
                       
                       白鷺とまがふ白浪涼新た   田島和生  
                       主宰は琵琶湖の近くにお住まいで、湖の景を詠まれることが多い。広い湖に波が立ち波頭が崩れて白浪となる。その様を見ているとまさに白鳥が翼を広げ悠然と羽ばたくかのようである。この景を「白鷺とまがふ白浪」と端的に喩えられていて、調べもいい。爽やかな秋の琵琶湖である。
                       もう一句。「秋曇人笑はせてひと逝けり」さくらももこの詞書きがある。
                      (一村葵生)
                       
                       ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

                       ◎引く波の足裏くすぐり夏の果   熊村あけみ 
                       
                       ◎語り部の座布団薄き原爆忌    前田かよ子
                       
                       ◎盛り上る搾乳泡や今朝の秋    安藤照枝
                       
                       ◎青蜜柑城より明くる伊予郡    西村千鶴子
                       
                       固さうに軟らかさうに稲穂かな    馬場千香子
                       わが息子便り無きまま秋の風    山田流水
                       黄金虫指こぢ開けて逃げにけり   一村葵生      
                       一掬の水透きとほる秋はじめ    西村千鶴子
                       臥す夫の傍で遠雷聞いてをり    青木陽子
                       子ら去りて夕べの窓の虫の声    熊村あけみ   
                       一頭の祇園甲部の黒揚羽      吉田 孟
                       病舎出で涙目隠すサングラス    筧 ゆき
                       俤の先達二人迎へ盆          吉田 孟         
                       稔り田や一枚ごとに色違へ      筧 ゆき      
                       門先に小さき炎魂迎            熊村あけみ    
                       樟脳の匂ふ引出し秋隣        青木陽子
                       すすぎもの揺れてさやかな今朝の風 向平真由美  
                       埋葬をするかに蟻が土を盛り    一村葵生         
                       にごり湯や湯の香に酔へば月浮かぶ 山田流水
                       淡海へ雲低く占む秋初め       馬場千香子     
                       田草取る背の一途なり大落暉   安藤照枝     
                       夕焼空翼破れし烏かな       一村葵生   
                       仰向いて亀泳ぎゆく秋の川     山田流水
                       開け放ち座敷の昼寝三世代     井上美恵子
                       朝風に向かひて飛べり燕の子    熊村あけみ
                       あららぎにかかるうす雲今朝の秋  西村千鶴子   

                             
                      ★ 大津本丸句会のご案内 
                       10時30分〜12時30分
                       
                       10月23日(火)大津生涯学習センター 201号室
                       
                       11月27日(水)大津生涯学習センター 201号室

                            
                       鴨川と九条跨線橋(京都市南区)           
                         

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