「関西句会」(第195回)

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    ☆3月24日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
     井上基子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

     
    ☆ 田島和生主宰 後日選 (◎印特選)
     
    ◎啓蟄や土蹴る新(さら)のスニーカー 柴田惠美子
     
    ◎うすうすと日は雲の中磯あそび    井浪千晶
     
    ◎沖合を白き巨船や雛の間       古澤厚子

     芽吹く枝雀一羽にしなふかな   中野はつえ
     巻貝を拾へば春の砂こぼれ    井浪千晶
     ミモザ咲くパン屋の多き港町   古澤厚子
     おぼろ夜の闇のかたまり橋たもと 中野はつえ
     あしび咲く御堂楊貴妃観世音   北嶋八重
     鋤き返す田の高くあり初雲雀   小谷廣子
     山里の川音近き花はこべ     原 万代
     嵯峨野路や竹にてらてら春の雪  小谷廣子
     石段に一輪散るや紅椿      井上基子
     打ち寄する磯菜さまざま涅槃西風 井浪千晶
     合掌屋裏の池塘や蕗の薹     小谷廣子
     陵の映る水面や鳥交る      中野はつえ
     魚ん棚店主のほむる桜鯛     柴田惠美子
     けぶろうて木の芽起しの雨となり 中野はつえ
     鳥雲に生家の墓を仕舞ひけり   古澤厚子
     木の芽風登りきつたる男坂    北嶋八重
     雪残る湖北ゆるりと鳶の舞ふ   原 万代
     涅槃図の赤鬼の泣き象も泣き   北嶋八重
     潮垂れてうすくれなゐの干鰈   井浪千晶
     春北風や波の間はるかに貨物船  柴田惠美子
     日に燦と天向く八重の金盞花   柴田惠美子
     

    ☆「関西句会」のご案内 
      
     5月26日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
     
      
     北嶋八重さんが「近衛邸跡の桜」の写真とコメントをお送りくださいました。
     以下にご紹介します。
    <京都御苑の近衛邸跡の桜>
     糸桜として知られる京都御苑の近衛邸跡の枝垂桜です。ソメイヨシノより一足早く、お彼岸のころに見頃を迎える京都を代表する早咲きの桜の名所です。八重紅枝垂桜もあるので、3月下旬〜4月中旬まで長い間楽しむことができます。
     池の面に糸桜が枝垂れる景は風情があり、毎年、訪れますが、何と今年は池の水が枯れて底が見えていました!もちろん泳いでいる筈の鯉の姿もありません。昨年9月の台風で、池に水を送るポンプが壊れてしまったのが原因のようです。それでも、たくさんの内外の観光客やお花見の市民で賑わっていましたが、初めて眺めた人達は、これが普通と思われていたようです。私が訪れたのは、3月26日。その翌日、京都御所に滞在中の天皇皇后両陛下が訪れられ、花見客と歓談されている光景を、テレビニュースで拝見しました。
    (北嶋八重さん 記)
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    「近衛邸跡の桜」はいつ観ても高貴なしなやかさを感じますね。
     
    八重さん、今年も真っ盛りのショットをありがとうございました!
     

    京都あけぼの句会 第93回 (3月)

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      ☆3月20日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
       林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
       

      朧月犬の水飲む音すなり       田島和生
       
      みづうみの日は高嶺さし犬ふぐり  田島和生

       
      ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
       
      ◎ 春潮や沖に現る隠れ礁(いは)   安藤えいじ
       
      ◎ 蕗味噌や父の遺愛の盃重ね    今井淨子
       
      ◎ 啓蟄の穴に雨降る一日かな    林 杉子

      残雪の野や風乾(ほ)しの茶荃竹  小谷廣子
      崖の木々揺らし撓りて春一番    沢田清子
      春一番真赤なルノー疾走す     今井淨子
      春光や田川で落す靴の泥      林 杉子
      銀輪を連ねて嵯峨野うららなり   北嶋八重
      春疾風湖面の波をざわめかす   沢田清子
      梅散りて陶の狸の笠の上      大前美智子
      吊橋を渡り在所の花杏        熊村あけみ
      笠深く僧の橋行く春時雨       今井淨子
      大仏の螺髪にはづむ春あられ   小谷廣子
      参道をゆく白き杖涅槃西風     田子カンナ
      春灯格子の黒き置屋かな      熊村あけみ
      川沿ひに簪の人柳かな       田子カンナ
      舟底にねかす水棹や雪解川    青木陽子
      捨小舟沈む日月蘆の角       林 杉子
      水浅き川へ白鷺土手萌ゆる    大前美智子
      墨雛の彩色にほふ老舗かな    小谷廣子
      振り返り恋猫堀を越えゆけり   大前美智子
      冴返る白装束の水送り       小谷廣子
      葉隠れに在す石仏紅椿      北嶋八重
      春寒くひとり眺むる髑髏面     北嶋八重

       
      ★ 京都あけぼの句会のご案内
       
          東山いきいきセンター101号 午後1時半開始
          
          2019年 4月17日(水)

                 5月15日(水)

      ☆ 北嶋八重さんが、「一休寺」の写真と解説をお送りくださいました。
        以下にご紹介します。
      一休寺 酬恩庵(しゅうおうあん)
       
      京田辺市薪里ノ内102(近鉄京都線「新田辺」下車徒歩20分・バス5分)
       
        一休寺はとんちの一休さんとして親しまれる一休禅師が再興させ、晩年を過ごした所です。「方丈」には、一休禅師の晩年の姿を表した木像(重要文化財)が置かれています。幼い頃の一休禅師の像や有名な「このはしわたるな」の頓知話にまつわる橋や「屏風の虎退治」の屏風もあります。実際の一休もまた、僧侶らしからぬ逸話や著書を残していますが、当時の室町幕府に庇護された僧侶たちが貴族のように振舞っていたことに嫌悪感を持ち、常識に囚われない自由な禅の神髄を示そうとしていたと考えられています。
        京都市内からは離れてはいますが、この時期は訪れる人も少なく、ゆっくり拝観してきました。   (北嶋八重さん 記)

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       一休寺 総門

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       方丈南庭園

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       方丈北庭園

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      開山堂

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      少年一休像

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       わたるべからずの橋
       

      落ち着いて拝観や吟行が楽しめそうですね。
       
      京都府南部の穴場スポットと言えるかもしれません。
       
      八重さん、ありがとうございました!
       

      「大津・本丸句会」(第78回)

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        ☆2月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
          吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

         
         ともがらを逝かしめて冬果てにけり   田島和生
         
         濃く匂ふ石蓴のみどり朝餉かな       田島和生
              

        ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
         

        ◎穴を出づ蛇に閑地の三坪ほど     西村千鶴子
         
        ◎さざめきつひかりつ春の早瀬かな   熊村あけみ
         
        ◎母の居に泊まり重ねて梅月夜     筧 ゆき

         雨を吸ひやはらぎ光る春の土    井上美恵子
         懐石の締めの定番瀬田蜆      竹内悦子         
         工場は鉄の軋みて冬の暮      一村葵生
         山門の瓦光るや春の暁        三雲宏一   
         ごおおおと寒風すさび杜の中     一村葵生   
         梅苑の勾配きつく空青く           竹内悦子    
         黄水仙見下ろす崖へ波白し       井上美恵子               
         北向不動の凛々しさや寒椿       向平真由美      
         にはたづみ舐めて出てゆく恋の猫  青木陽子
         遠目にも竹の静もる余寒かな      馬場千香子
         囀やゲートボールの球走る       熊村あけみ           
         馬形の山にあらはれ田打かな      青木陽子
         遠野火の焰ちろちろ迂回道       西村千鶴子 
         胸に抱く赤子の頰や梅の花       青木陽子 
         春疾風鯉の重なり口開くる       熊村あけみ    
         名草の芽水無し川のをちこちに  熊村あけみ   
         一礼し鐘撞く僧や春浅し         馬場千香子    
         篁に初音待たるる朝かな          西村千鶴子
         春夕焼やはらに雲を染めにけり   山田流水 
         お揚げ供ふ習はしの宮春の雪    筧 ゆき  
         関ヶ原陣跡や駒返る草           筧 ゆき
         凍つる手に地酒重たし駅暮雪    向平真由美
         牛の藁に寝返る音や寒戻る     安藤照枝
         春靄のミルク色して街眠る       井上美恵子 
         あめつちに光あまねし残る雪    一村葵生
         そこここに羽根打つ鴨の水飛沫   一村葵生 
         痛からう蒟蒻真つ赤供養針      吉田 孟
         切りもなく菜園話日永し          馬場千香子
         白梅の蕊の勢ひあらはなり      安藤照枝
         
         
        ☆ 吉田孟さんから「早春の鯖街道」の写真とコメントが送られてきました。
          以下にご紹介します。

         鯖街道 花折峠からスタート。急峻は比良の裏側。
         
        鯖街道 以前は「雀のお宿」と言っていましたが、今は休眠中。
         
         鯖街道 並ぶ鯖寿司屋 
         分かりにくけど前方は鯖(ノルウェーの)寿司屋が数軒。

         
         鯖街道 安曇川で前方は京・大原方面、手前に川は流れ琵琶湖へ。
         
         鯖街道 「朽木宿」 
         朽木の旧道市場と言うところでしたが、朽木宿と今は喧伝しています。
         
         
         鯖街道 「旧丸八百貨店」今は資料館。
         

        この辺りは懐かしい景がまだいっぱい残っているのですね。
         
        一緒にドライブをしながら案内してもらった気分になりました。
         
        孟さん、ありがとうございました!
         

        京都あけぼの句会 第92回 (2月)

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          ☆2月20日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
           北嶋八重さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
           
           
          囀や深山の仏目をつむり     田島和生
           
          大仏へ酒の紙函さくらの芽    田島和生
           

          ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
           
          ◎ 寒明けの寺領に高き鶏の声   林 杉子
           
          山からの水躍り出づ雪解風    小谷廣子
          山門へ深き一礼梅日和       熊村あけみ
          御門まで小走りの人春の雪    田子カンナ
          寺守の話聞きゐる余寒かな    北嶋八重
          温む池しぶき大きく鯉の跳ね   居相みな子
          下萌や幼の靴の新しき       安藤えいじ
          薄々と残る寒さや癌告知      青木陽子
          樹の上に長き足折り巢組かな  小谷廣子
          空つぽのボストンバッグ春浅し  安藤えいじ
          そぼ濡れて木々の赤らむ雨水かな 安藤えいじ
          荒れ止まぬ国境越えて流氷来   安藤えいじ
          口利かず懸想文(けさうふみ)売目の笑ひ 北嶋八重
          古草の土手や川面の光受け    熊村あけみ
          冴返る白き築地の冷泉家      小谷廣子
          白壁の長き御苑や冴返る      居相みな子
          赤々と護摩燃え盛る冬の果    北嶋八重
          玩(もてあそ)ぶ入れ齒カチカチ二月尽 田子カンナ
           
           
          ★ 京都あけぼの句会のご案内
           
              東山いきいきセンター101号 午後1時半開始
              
              平成31年 3月20日(水)
                     4月17日(水)
                     5月15日(水)
           
          ☆ 講演会のご案内
           
             「新興俳句の光と影」 講師 田島和生(「雉」主宰)
           
              日 時 4月27日(土) 午後1時〜
              会 場 京都朝日カルチャ―センタ― 筍娃沓機州横械院州坑僑坑
              受講料 3465円(一般)
           
             みなさん、ふるってご参加ください。
           

          ☆ 北嶋八重さんが、嵐山の「周恩来記念碑」等の写真と解説をお送りくださいました。
           以下にご紹介します。
           
          「雨中嵐山」の詩碑
           
           中国の首相であった周恩来氏は、1919年の頃、恩師河上肇博士を慕って京都大学に学びました。この詩は、日本留学を終えた周恩来が、大正9年(1919年)4月5日、帰国を前に嵐山を訪れて作ったもので、この4月で、それから百年となります。詩碑は、日中平和友好条約の締結(1978年8月)を記念して、1979年4月16日、小倉山の麓の亀山公園に建てられたものです。

           私が訪れたのは春節の時期でもあり、中国人観光客の一行や家族連れが多く訪れ、子供に読み聞かせている母親も見かけました。早春の嵐山を訪れ、竹林の道→野々宮神社→亀山公園→渡月橋と散策してきました。
           

           雨中二次遊嵐山
           両岸蒼松、夾着幾株
           到尽処突見一山高、
           流出泉水緑如許、焼石照人。
           蕭蕭雨、霧濛濃、
           一線陽光穿雲出、愈見姣妍。
           人間的万象眞理、愈求愈模糊、
           −模糊中偶然見到一点光明、
           眞愈覚娃妍。
           
             雨の中二度嵐山に遊ぶ 
           両岸の青い松が 幾本かの桜を挟んでいる
           その尽きるところに 一つの山がそびえている
           流れる水は こんなにも緑であり 石をめぐって人影を映している
           雨脚は強く 霧は濃く立ちこめていたが
           雲間から一筋の光が射し 眺めは一段と美しい 
           人間社会のすべての真理は 求めれば求めるほどあいまいである
           だが そのあいまいさの中に 一点の光明を見つけた時には
           さらに美しく思われる”
           
           中国の革命運動に身を投じる決意をした心境を、この詩の中で詠んだと言われています。
                 (北嶋八重さん 記)
           
           竹林の道
           
           周恩来の詩碑
           


           
           法輪寺の宝塔
           

          含蓄のある詩文、心に沁みます。
           
          真の日中友好、世界平和のために「一点の光明を見つけた」いものですね。
           
          八重さん、ありがとうございました!
           

          「大津・本丸句会」(第77回)

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            ☆1月23日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
             一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
             作成担当は吉田孟さんです。

             
            裸木の影の地へ伸び交差せり    田島和生
             
            いつまでも風の離れず寒桜     田島和生
             

            ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
             
            ◎藺を植うる田へふたたびの山の雨 西村千鶴子
             
            ◎大寒や火の贅尽くす登窯        安藤照枝
                                      
            ◎大杉の身振ひ一つ雪けむり      安藤照枝  
             
             ◎懐に抱く子の笑まふ初えびす     向平真由美 

            買初は古書肆の詩集気まぐれに    竹内悦子         
            売られゆく蕾ほころぶ寒牡丹        阪本節子
            神苑の鴨のびのびと水脈を曳き      筧 ゆき   
            祖父祖母の齢を越ゆる雑煮かな    吉田 孟   
            寒晴やいつしか雲の夕茜         馬場千香子    
            旧友の口論嬉し新年会           三雲宏一               
            白煙にぱつと炎のどんどかな      吉田 孟       
            冬木立呼び合ふ声のよく通り         熊村あけみ
            海山のあふるる雑煮酒傾げ        筧 ゆき
            遠神楽やがて静もり暮るる比良     向平真由美            
            小鼓の乾く一打や能始           西村千鶴子
            検診を終へて小春の風を受け     青木陽子 
            瑞雲の広ごる湖や鳶の舞ひ      竹内悦子  
            初旅や駅の売子の深き礼          熊村あけみ    
            着ぶくれの路上生活者へ朝日      熊村あけみ   
            青空にふはり白雲冬木の芽       馬場千香子   
            新雪や白一色の点字本           青木陽子 
            捨て甕をあふるる雨水寒の入     西村千鶴子 
            草木染めの色を探して落葉踏む    前田かよ子
            茶釜手に語る親爺や初弘法      向平真由美
            日脚伸ぶ仏間を開けて明るうす    竹内悦子
            見はるかす水平線や初景色         熊村あけみ
            恵方詣一斉に鳩飛び立てり         筧 ゆき 
            膳に着く母の形見の冬着きて        熊村あけみ
            静けさや凍て付く夜の無人駅     山田流水 
            雪見船比良の輝きましてをり     竹内悦子
            青黴の埃の散りて蜜柑かな        一村葵生
            新聞を二度三度読み冬籠       竹内悦子 
            折紙のゐのしし届く初便        筧 ゆき
            山眠る警策発止とひゞきけり     安藤照枝 

                        
              吉田孟さんから「日牟礼神社」の写真とコメントが送られてきました。
              以下にご紹介します。    

              2月8日は「針供養」の日ということで回りを探してみました。近江八幡の赤いコンニャクで探してみました。寺や神社で探しましたが出て来ず、近江八幡のこんにゃく屋を見つけて電話で尋ねたところ、日牟礼神社に納品したと教えられ行って来ました。神社の中の分社の小社、恵比寿神社にありました。(吉田 孟さん記)
             
            近江八幡日牟礼神社      

            八幡堀

            参道の右側に各分社の小社が並びます。
             
            恵美須神社
             
            確かに赤い蒟蒻(横は一尺位かな)

            奉納された赤こんにゃく、針刺のようになって少し痛々しいですね。
             
            孟さん、あちこち探してくださってありがとうございました!
             

            「関西句会」(第193回)

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              ☆1月27日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
               北嶋八重さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
               
              ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)
               
              ◎エンタシスの丹塗りの柱初灯   小谷廣子
               
              ◎どこまでも海きらきらと初電車  古澤厚子

               ほの甘き七草粥の浅みどり    小谷廣子
               深閑と霊気だだよふ寒の闇    中野はつえ
               青味さす竹の走り根春兆す    井波千明
               二拍して押し出されたり初詣   古澤厚子
               母と娘の掛声そろひ初鼓     北嶋八重
               青き藻を水槽に入れ春仕度    古澤厚子
               白菜をラガーのやうに掴みけり  安藤えいじ
               紅白の御鏡据うる千体仏     小谷廣子
               老禰宜の笏を落せる三日かな   北嶋八重
               眉上ぐる十二神将底冷えす    北嶋八重
               声高に買つてよ買えよ初弘法   安藤えいじ
               灯の消ゆる病院の窓寒昴     古澤厚子
               七草粥湯気の奥より京言葉    小谷廣子
               
              ☆「関西句会」のご案内 
                
               2月24日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
                
              北嶋八重さんが「三椏の花」の写真とコメントをお送りくださいました。
              以下にご紹介します。
               
              <三椏の花> 
               早春の丹後の山里(京都府京丹後市網野町切畑)に咲く、三椏の花の写真です。
               春とは名のみの丹後では、立春を過ぎても雪の降ることもあり、吹雪に打たれる姿はいじらしい感じがします。歳時記には、「ジンチョウゲ科の落葉低木の花で、中国原産。高さは2メートルぐらい。葉の出る前に黄色い花三又に分かれた枝の先にびっしりと咲く。樹皮は和紙の原料として用いられる。」と解説されています。 
                (北嶋八重さん 記)
               


               
               雪とミツマタ
               
              小さな花が集まって懸命に雪に耐えているようで、
              健気な感じがしますね。
               
              八重さん、ありがとうございました!
                

              京都あけぼの句会 第91回 (1月)

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                ☆1月16日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                 林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
                 

                ★主宰の一句
                 心てふ文字へ火の点き吉書揚   田島和生 
                       
                 「どんど」とも「左義長」とも言われるが、「吉書揚」がいかにもふさわしい。書き初めの「心」という文字に点火され燃え上がる様が鮮やかに目に浮かぶ。今年こそ心を燃やす何かに(もちろん俳句も)打ち込みたい!そんな気持ちにさせてくれる名句。
                  もう一句「棟上げの木の香の甘き初霞」
                      
                    (新谷亜紀)

                ☆ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
                 
                ◎ 登校の児は一列に白マスク   居相みな子
                 
                ◎ 嵐電の吊革と揺れ二日かな   北嶋八重
                 
                ◎ 打つ音の軽やかなりし斧始   北嶋八重
                        
                自治会の餅搗く漢皆老いし    沢田清子 
                ひと息に顎まで浸かり柚子湯かな 新谷亜紀
                七草のみどり数へて粥啜る    安藤えいじ
                まつすぐに貫ぬく大路初景色   今井淨子 
                堂塔の仄かに浮かぶ初明り    田子カンナ
                ポケットに君の手も入れ雪催ひ  新谷亜紀        
                添書を繰り返しよむ年賀状     青木陽子
                股座の銃の手入れや狩の宿   安藤えいじ
                初旅の磯の白波手に掬ひ     小谷廣子
                薬喰とろとろ兆す眠気かな     一村葵生
                思惟仏の顎の影濃き初灯明   北嶋八重
                あらたまの亀甲深き男松      青木陽子
                舗装路を跳ねつつ渡る寒鴉    一村葵生
                にはたづみ水輪重なり時雨かな 北嶋八重
                浪々と読み間違へて歌留多    田子カンナ
                エプロンのままにごろ寝の三日かな 新谷亜紀
                社員カード差し込み仕事始かな 安藤えいじ                
                振袖の二の腕白き弓始       小谷 廣子 
                対岸の枯蘆に在し水の神     林 杉子           
                母の読む残るかるたへ膝をつめ 林 杉子     
                樹齢千年裂目に雪の大銀杏   山田流水
                人日の霊水に喉鳴りにけり    新谷亜紀
                初晴や洋凧ばかり天にあり    安藤えいじ   
                千両の実のこぼれ散る苔の上  大前美智子
                短日や小買物にて荷の重し    今井淨子
                 
                 
                ★ 京都あけぼの句会のご案内
                 
                    東山いきいきセンター  午後1時半開始
                    
                    平成31年 2月20日(水)101号
                    平成31年 3月20日(水)101号
                 

                ☆ 北嶋八重さんが、「広隆寺 釿始め」の写真と解説をお送りくださいました。
                    以下にご紹介します。
                 
                広隆寺 釿始め(ちょうなはじめ)

                 一月二日、太秦の広隆寺では、「釿始め」の儀式が行われます。釿始め(手斧始め)は、中世から番匠と呼ばれた宮大工が建築の神とも言われる聖徳太子に一年の無事を祈願する儀式です。釿始めで使われる木が本堂前に運ばれる御木奉担が行われます。本堂前の神棚に鏡餅や五穀などの供物を飾り、烏帽子狩衣姿の番匠が蒔絵を施した儀式用の大工道具を使って測量、線引きなど所作を行います。また勢揃いした大工たちが、京木遣(きやり)を歌うなど、新年らしい晴れやかな行事です。
                 「天つ白山」記載の主宰の句を紹介させていただきます。
                 
                    岩 国
                  墨打つてはつつて手斧始かな   田島 和生

                   (北嶋八重)
                 


                 


                 


                 


                 

                 
                芳しいご神木の香が伝わってくるようです。
                 
                神聖なお正月行事の景ですね。

                八重さん、ありがとうございました!

                 

                「大津・本丸句会」(第76回)

                0

                   寒中お見舞い申し上げます。
                   
                   パソコンの不調で新年のご挨拶の時季を過ぎてしまいました。
                   大変申し訳ございません。
                   
                   本年も「関西地区だより」をよろしくお願いします。
                   
                           
                   ☆12月26日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
                   一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                   作成担当は吉田孟さんです。

                   
                  ★ 主宰の一句
                   
                   生者より死者に逢ひたし龍の玉   田島和生 
                   子どものころ吹き玉鉄砲というのを笹竹で作って遊んだ。龍の玉をその鉄砲の弾にした。昔は村のどこにでも龍の髭が生えていて、探せば碧色に照る玉が見つかった。しかし近ごろはほとんど見ない龍の玉。人は老いるほど昔懐かしいもの。主宰の亡き人を偲ぶ気持ちは「逢ひたし」という措辞にうかがえる。
                    もう一句。「鰭酒は裏メニューとやそを求む」
                     (一村葵生)
                   
                  ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
                   
                  ◎日の差してかちりかちりと薄氷 井上美恵子
                   
                  ◎底冷えの天守の手摺り黒光り  安藤照枝
                   
                  ◎お茶の間の埃きらめく冬至晴  青木陽子
                   
                  ◎鳶の輪の小さく見ゆる冬日かな 青木陽子
                   
                  ◎栂の木は家の楯なり冬の鵙   竹内悦子
                   
                  ◎朝靄の晴れて幾重の鴨の水脈    熊村あけみ
                   
                   朝の卓木の匙を添へ冬至粥    熊村あけみ
                   訳ありの冬の林檎を煮てゐます 吉田 孟   
                   クリスマス水痘の子に絵本読む 竹内悦子    
                   かもめ来て川面をかすめ冬に入る 三雲宏一               
                   白鷺城いちやう並木を辿りゆく  山田流水       
                   燗酒や酔へば即ち俳句譚     西村千鶴子
                   放吟の四五人の戯れ寒灯下    西村千鶴子
                   一湾の波音を聴き冬至晴     阪本節子            
                   装ひを凝らすをんなの年忘れ    西村千鶴子
                   水鳥へ小さき博士指を指す     前田かよ子 
                   冬至南瓜声を張り上げ売られたる 熊村あけみ   
                   冬日さす紀州湯浅や醤の香    山田流水    
                   十代の哀婉映すスケーター    前田かよ子   
                   プレミアムチケット二枚聖夜待つ 筧 ゆき   
                   平成てふ時の流るや冬銀河    井上美恵子
                   群雀飛び出で来たり冬の霧    一村葵生
                   石段の動かぬ落葉雨のあと    前田かよ子
                   年の瀬や路上ライブの娘の若き  山田流水
                   根深汁母の命日忘れまじ     竹内悦子 
                   雪吊りの高き支柱の竹青き    馬場千香子
                   神木の天辺が好き冬の鵙     西村千鶴子 
                   遮断機を待つ間に募る寒さかな 安藤照枝
                   恙無く冬至南瓜はトンガ産   竹内悦子
                   工場のガラスへ燦と冬入日    一村葵生
                   しりとりの言葉のふゆる日向ぼこ 筧 ゆき
                   廓跡かたぶく軒に冬の雨      向平真由美
                   初雪や父の忌明けの伊吹山    筧 ゆき
                   見上ぐるは光る仏ぞ冬の暮    山田流水
                   拗ねる子の耳たぶ赤し冬夕焼   向平真由美
                   
                  ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
                   
                     1月23日(水)  大津生涯学習センター 201号室  (終了後、新年会)
                        
                               
                     北嶋八重さんから、下鴨神社の鳥居と舞殿に据えられた「干支の大絵馬」の写真が送られてきました。 以下にご紹介します。
                   八重さんのコメントによると、鳥居の後方に積み上げられた榾は、大晦日から元旦の焚火用で、昨年9月の台風で倒木や裂木となった境内のものだそうです。

                   


                   
                   
                   毎年お送りいただいている大絵馬ですが、
                   
                   今年は平成最後の年。ひと際身が引き締まる思いで拝見しました。
                   
                  八重さん、ありがとうございました!
                   

                  京都あけぼの句会 第89回 (11月)

                  0

                    ☆11月21日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                     林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
                     
                    ★主宰の一句

                     鯉の背へちやぽんちやぽんと木の実雨  田島和生

                     「ちやぽんちやぽん」というオノマトペが効いている。木の葉のような「ぱらぱら」でもなく、水のしたたるような「ぽとぽと」でもない。木の実は、独特の「重さ」と「質感」で次々と池に落ち、その一つひとつが水滴をはね上げている。リズムと動きのある軽妙な一句。もう一句「冬の蠅政治面もて打たれけり」 
                     (新谷亜紀)

                    ☆ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
                     
                    ◎ 夕紅葉枝から猿が下りて来し  一村葵生 
                                 
                    ◎ 一息をつぐや笹鳴く寺の坂   居相みな子
                     
                    ◎ 吹溜りまた渦となり楢落葉   新谷亜紀
                            
                    時雨傘杖につきつつ二年坂     一村葵生
                    高枝に割れてからまる通草の実   小谷廣子
                    戸を閉ざす芭蕉生家や初しぐれ   北嶋八重
                    夕日燦土手一面の尾花かな     一村葵生 
                    杉の木の天辺までの葛黄葉     一村葵生
                    寝姿の山は借景寺紅葉       居相みな子
                    大正のガラスに映ゆる紅葉かな   北嶋八重
                    脚湯の檜の匂ふ無月かな      小谷廣子
                    蛍光灯ちらつく窓や冬はじめ    安藤えいじ        
                    黒々と鴉の集ふ冬田かな      沢田清子
                    京大に銀杏(ぎんなん)拾ふ人となり 山田流水
                    花嫁の前をおすまし千歳飴     林 杉子
                    大橋の路上ライブや冬ぬくし    安藤えいじ
                    田仕舞の煙の匂ふ薄暮かな    北嶋八重
                    ひとりでに開く枝折戸石蕗の花   田子カンナ
                    大ぶりの鮨屋の湯呑冬ぬくし    田子カンナ
                    田仕舞や比良山麓を煙這ひ    熊村あけみ
                    石庭の白沙の渦へ一葉かな    小谷廣子
                    連山を巻きゆく霧の深さかな    青木陽子
                    柿もみじ僧の蝋涙掻いでおり    青木陽子        
                    柿畑どの木も一つ木守柿      沢田清子
                      

                    ★ 京都あけぼの句会のご案内

                        東山いきいきセンター  午後1時半開始
                        
                        平成30年 12月19日(水)101号
                        平成31年  1月16日(水)101号
                     

                    ☆  北嶋八重さんが、「伊賀上野」の写真と解説をお送りくださいました。
                       以下にご紹介します。
                    伊賀上野(三重県伊賀市上野)
                     11月12日(旧暦10月12日)の時雨忌に、松尾芭蕉(1644〜94)のふるさとを訪ねるツアーに加わり、伊賀上野へ行って来ました。芭蕉が生まれ、江戸に出るまでの月日を過ごした城下町に、芭蕉ゆかりの地や作品を、ガイドの案内とともに巡りました。
                    <伊賀上野城>
                     関ケ原の合戦で戦功をあげた藤堂高虎の支城であり、当時は人口約1万人程の城下町でした。白鳳城とも呼ばれ、国の史跡、 日本100名城にも選ばれています。現在の天守は、昭和10年に再建されたもので、名称を「伊賀文化産業城」とされ、藤堂家の遺品である武具・甲冑・の他、伊賀焼の作品等も飾られ、展示館となっています。
                    <俳聖堂>
                     旅に生きた漂白の詩人 松尾芭蕉の旅姿を模した八角堂です。
                    <芭蕉翁記念館>
                     上野公園(伊賀上野城)内にある伊賀市立の松尾芭蕉に関する記念館です。芭蕉祭の特別展示「日本の四季と芭蕉 秋」が催され、芭蕉真筆の句や月の文、兄に宛てた遺書(芭蕉最期の自筆書簡)等を学芸員のお話を伺いながら鑑賞しました。
                    <蓑虫庵>
                     芭蕉の門人、服部士芳の庵で、唯一の現存です。
                    <芭蕉生家>
                     松尾芭蕉は、寛永21年(1644年)に現在の三重県伊賀市に生まれました。父親は上柘植村の無足人(準武士待遇の農民)の出。6人兄妹の次男であった芭蕉は、伊賀俳壇で若手の代表格として地位を築きましたが、さらに俳人として修業を積むため、仕官を退き家を出て江戸へ出ることになりました。芭蕉生家は、29歳までを過ごした家と言われています。(現在休館中)
                     (北嶋八重さん 記)

                     
                     伊賀上野城
                     
                     俳聖殿
                     
                     芭蕉翁記念館
                     
                     蓑虫庵
                     
                     庭園の古池塚
                     
                     芭蕉翁生家
                     
                     上野天神の芭蕉句碑

                    ぬけるような紺碧の冬青空!
                     
                      初ざくら折しもけふはよき日なり 芭蕉
                     
                    句碑に刻まれた一句も素敵。
                     
                    八重さん、ありがとうございました!
                     

                    「大津・本丸句会」(第74回)

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                      ☆10月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                       一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                       作成担当は吉田孟さんです。
                       

                         てふてふの隠れてしまひ荻の風   田島和生 
                         
                         亀死するときも水面に葭の花     田島和生

                            
                       ☆ 田島和生主宰選(◎印は特選)

                       ◎残菊や雨の廃寺に濃く匂ひ   井上美恵子
                       
                       ◎秋蝶の歩いてゐたる水際かな  一村葵生  
                                               
                       ◎回復の兆しの夫へ冬支度       青木陽子
                       
                         ◎稲雀藁の匂ひを巻き上げぬ   馬場千香子  
                            
                        洋行の父の鞄や雁渡し        熊村あけみ
                        旅装とく畳に届く月明り      西村千鶴子
                        曲り屋の遠野話や柿の秋     安藤照枝 
                        どの向きに立つも一面うろこ雲  馬場千香子   
                        丈高き千草かき分け大野原    筧 ゆき    
                        秋の色見るもの全て俳句かな  山田流水               
                        西山はまだ雲の傘秋雨止む   馬場千香子     
                        それぞれの部屋に良夜の灯りかな 青木陽子    
                        鶏頭花眼に痛きほど赤の濃き  竹内悦子
                        複線の遮断機開かぬ秋桜     安藤えいじ 
                        石くれの比叡の径に秋の蛇    吉田 孟         
                        亡き義父の丹精の柿撓なり   井上美恵子
                        句のほうび新米十キロかかふる児 安藤照枝   
                        軽羹が届いて二日鶴來る     吉田 孟    
                        灰汁を取る芋茎大鍋ことことと  竹内悦子   
                        爽やかや七転び八起きひた走る 前田かよ子   
                        蟷螂の煉瓦色して錆びてゆく  吉田 孟
                        子の追ひてふはりふうはり草の絮 井上美恵子
                        秋風や芭蕉の像は旅半ば     山田流水
                        行く秋や地蔵祠の皿と椀      熊村あけみ
                        小春日の蝶燦爛と日を返し   一村葵生
                        虫の音や愛しき妻の眠る頃    山田流水
                        しつけ糸解きゐる晴着菊日和  安藤照枝 
                        昆陽池の日向や鴨のねむりをり 西村千鶴子
                        白萩や社領をはしる水の音    青木陽子 
                        蘆刈や湖北連山ちかぢかと    西村千鶴子
                        数珠玉や川面は雲を映したる  熊村あけみ
                        日の匂ひ十二段なす稲架襖   安藤照枝
                        あかあかと畝火走るや秋の暮  熊村あけみ

                       
                      ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
                       
                       11月27日(水)大津生涯学習センター 201号室
                            
                       12月26日(水)大津生涯学習センター 301号室

                       
                       一村葵生さんから「手おりの里」の写真と解説が送られてきました。
                       以下にご紹介します。
                      「手おりの里 金剛苑」
                       「金剛苑」は、湖東三山の一つ金剛輪寺にほど近いところにあって、伝統工芸品近江上布、秦荘紬の染色工房・資料館などがあります。また藍染めや絣織りの研修などもできるようです。(一村葵生さん 記)


                       


                       


                       


                       

                       
                      落ち着いた静かな工房のようですね。
                       
                      藍染めや絣織りを間近で見てみたいです。
                       
                      葵生さん、ありがとうございました!
                       

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