「大津・本丸句会」(第86回)

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    ☆10月22日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
     井上美恵子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     
     砂吸つて砂吐く真鯉秋まひる   田島和生
     
     こち見ては鼬はねゆく赤まんま  田島和生
     
    ☆ 田島和生主宰 選(◎印特選)
     
    ◎濃竜胆柳生の里は奥深し    中村良一
     
    ◎秋の日やアサギマダラが膝にのり 吉田 孟
     
    ◎晩秋の高原列車レタス畑    小林和子
     
    ◎秋祭神馬の尿の音たてて    竹内悦子
     
    ◎運動会子ら集まれば子の匂ひ  一村葵生
     
    亡き父の螺鈿細工に月の差し   井上美恵子
    色褪せし見送り幕に秋日差す   竹内悦子
    秋雨やまばたき一つ重くして     阪本節子
    蜘蛛の糸魚さながらに枯葉吊り  一村葵生
    菊の香や天守の鯱のかがやきて  安藤照枝
    交番の不在の札や昼の虫     筧 ゆき
    耳遠き父の居ませり棗の実     熊村あけみ
    秋日和古書の匂ひの神保町    西村千鶴子
    秋扇乙女のピアス揺らしをり    前田かよこ
    三井寺の鐘の響けり秋の風    竹内悦子
    草影にちらちらちらと秋の蝶    前田かよこ
    取り付きて高きに開く葛の花    熊村あけみ
    野に還る峡の畑や小鳥来る    筧 ゆき
    栗混ざる峠の茶屋の竈飯     小林和子
    野分晴比叡の襞のよく見えて   竹内悦子
    雨音のひと日止まざる愁思かな  熊村あけみ
    九十九折越えて山霧尚深し    青木陽子
    落鮎や尖る川音風の音       安藤照枝
    木の実降る祇王の墓の前後ろ   西村千鶴子
    蟷螂の翅畳まずに枯れゆけり   青木陽子
    衣擦のゆき交ふる廊菊日和    筧 ゆき
    落椎に踏みどころなき園城寺    西村千鶴子
    悉く西向く墓や草の花         中村良一
    さつまいも掘る園児らの声上がり 竹内悦子

     
    ★大津本丸句会のご案内
     
     会場:大津市生涯学習センター
     
     日 時:
        12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分
     
         1月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分

     
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      「秋の古本まつり」百万遍知恩寺(京都市左京区)
     

    第17回「雉」全国俳句大会 in 京都

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      ☆10月27日・28日の両日、第17回「雉」全国俳句大会が、「からすま京都ホテル」で開催されました。

      第1日(10月27日)
       
      ◇俳句大会と懇親会
       
       1日目は俳句大会と懇親会。参加者の皆さまは、それぞれ晩秋の京都吟行を楽しまれた後、にこやかにお集まりくださり、大会・懇親会ともに充実した会となりました。
       夜の懇親会については、大会実行委員長の北嶋八重さんから詳しいご報告とコメントをいただきました。以下にご紹介します。
       写真はそれぞれ一部ではありますが、合わせてご覧ください。
       
      ★俳句大会  

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      開会のことば(大会委員長 中野はつえさん)

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       主宰挨拶(田島和生主宰)

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       同人会会長 挨拶(水野征男さん)

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       雉賞 表彰 (受賞者 林さわ子さん)

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       受賞者挨拶(林さわ子さん)
       
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      新同人のみなさん
      (左から、鷹野主政子さん、壇上で代表挨拶をされている 渡邉小夜子さん、
       田子カンナさん、青木陽子さん) 

       
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       講演「多佳子と波津女」
         倉橋みどり 先生(フリー編集者・ライター・俳人)
       

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      閉会の言葉(二宮英子さん)

       
      ★夜の懇親会(報告とコメント及び撮影:北嶋八重さん)
       10月27日(第1日目)の午後6時〜、大会会場から模様替えされた「双舞」の間で懇親会が開かれました。司会者は。柴田惠美子さんと山田流水さん。主宰の挨拶、同人会会長水野征男さんの音頭により、京都慣例の地酒での乾杯!
       京料理を味わいながらの歓談後、アトラクションは「舞妓の京舞鑑賞」。祇園の舞妓さん二人による京舞「君に扇」・「祇園小唄」が披露されました。佳つ桃さんと佳つ春さんの愛らしくも艶やかな舞姿と芸妓(地方)の君鶴さんの三味線の音色と美声、しっとりとした容貌に、皆さん、うっとりされていました。舞の後、各テーブルを回られた舞妓さんとの記念撮影やお話で、宴席は華やかな雰囲気になりました。
       舞妓さん等に付き添って来られた創業百年を超える祇園のお茶屋「吉うた」の名女将、高安美三子さんによる芸舞妓さんと演目の紹介、そして京舞についてのお話を伺うことが出来たのは、特別のことでした。江戸時代から現在の五代目の人間国宝・五世井上八千代に受け継がれ、祇園甲部の正式の流派で、京都の春の行事となっている「都をどり」を支えているのも京舞井上流です。
       高安美三子さんは、「鷹」の同人で、かつて藤田湘子門下で学ばれたことを自らお話になり、現在は小川軽舟氏の下で俳句を楽しまれています。「皆さんともっと俳句のお話をしていとおす。」と名残を惜しみながら退席されました。
        教えていただいた一句をご紹介させていただきます。
       
          水仙や祇園に一人の女弟子     藤田湘子
       
       その後、水野征男さんのハーモニカ演奏、北陸地区の皆さんの「おわら風の盆の踊り」に新同人で富山出身の田子カンナさん(奈良県)も加わられて。盛り上がりました。
       懇親会は、終始和やかな雰囲気の中、8時に司会者の三本締めに唱和して終宴となりました。 
         各御席を回り、舞妓さんとご一緒の記念撮影をして、ブログでご覧いただいていますが、「白川」の御席の皆さんを撮り忘れましたこと、大変申し訳ありませんでした。           (北嶋八重さん 記)

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      舞妓の京舞

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      平安の御席

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      清水の御席

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      八坂御席

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      太秦御席

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      嵐山御席

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       嵯峨御席
       
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       岡崎御席
       
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       岩倉御席
       
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       北陸地区の皆さんの踊り

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       関西地区一同
       

      ◇第2日(10月28日)吟行句会
       
        吟行句会につきましては、後日「雉」誌に「大会記」が詳しく掲載されますので、そちらをご覧になってください。
       
       なお、北陸支部のサイトにもたくさんの写真がUPされています。
       撮影はサイト管理者の福江ちえりさんです。ご協力ありがとうございました!
        
         ↓
      「雉」北陸地区のブログ」 
      http://d.hatena.ne.jp/mijinyamatanishi%2Bkiji-hokuriku/
       

      「雉」俳句が今後ますます発展しますように!
       

      京都あけぼの句会 第100回 (10月)

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        ☆10月16日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
         林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

        ★ 田島和生主宰 後日選 (◎印は特選)
         
        ◎ 一葉落つ女人高野のきざはしに   小谷廣子
         
        ◎ 堰越ゆる水の青濃き寒露かな    安藤えいじ 
         
        ◎ 山門を出づれば釣瓶落しかな    柴田惠美子
         
        ◎ 鹿鳴いて奥山の闇迫り来る      小谷廣子
         
        ◎ 干し物のよく乾く日や赤とんぼ    熊村あけみ 

        池の面を千々に染めたり乱れ萩     新谷亜紀 
        本堂へ秋風の入り燭ゆらぐ        大前美智子
        葉鶏頭門(かど)に聞こゆる父母の声   熊村あけみ 
        ゆつくりと鴟尾をよぎりて秋の雲      田子カンナ
        秋出水見渡す限り泥の海          山田流水
        つつがなく茶粥味はふ菊日和      林 杉子 
        をちこちに亀の頭浮きて秋うらら     新谷亜紀
        朽ちゐたる低き土塀や柿たわわ     林 杉子
        ハモニカは赤いサラファン鳥渡る     田子カンナ
        田仕舞の煙(けむ)のむらさき日暮れかな 小谷廣子
        鯉二匹つかず離れず秋の川       山田流水
        神名備を出で社家町へ水澄めり    北嶋八重
        思ひ切り庭木を切つて空青し      居相みな子
        楼門を仰ぐ石段秋の風          大前美智子
        嵯峨野路のかかし金髪娘かな      北嶋八重
        鈴錆ぶる小さき祠や萩の雨       居相みな子
        背中より川音迫る秋気かな       新谷亜紀
        山水のほとばしり鯉さやかなる     柴田惠美子 
        寄せ墓の堆くあり露時雨          熊村あけみ
        色変へぬ松のそばだつ一里塚     小谷廣子
        新米をだつこ抱きして蔵行き来     林 杉子

         
        ★ 京都あけぼの句会のご案内
         
            東山いきいきセンター101号 午後1時半〜
            
            2019年 11月20日(水)

                  12月18日(水)
         

        ☆ 北嶋八重さんが、「上賀茂神社 社家町」の写真と解説をお送りくださいました。
          以下にご紹介します。
        <上賀茂神社の社家町>
         上賀茂神社(賀茂別雷神社)の歴史は古く、現在、世界遺産「古都京都の文化財」の構成要素の一つとして知られ、京都を代表する神社の一つです。上賀茂神社の東隣には、明神川沿いに独特の風情が漂う「社家町」が広がっています。一帯は、江戸時代に、上賀茂神社の神官が住んでいた社家が建ち並ぶ屋敷町で、30数軒の社家と町屋が残されています。明神川、庭園の緑、山並みと一体になった景観美を形成し、京都市の「上賀茂伝統的建造物群保存地区」(1988)、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。現在の社家町に上賀茂神社の神官は住んでいないそうです。      
         秋晴の午後、上賀茂神社→社家町→太田神社→深泥池と散策して来ました。休憩をとりながらゆっくり歩いても水泥池までは、技間の距離です。
         (北嶋八重さん 記)

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         上賀茂神社

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        上賀茂神社の社家

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        雲ひとつ無い抜けるような秋空!
         
        無理のない素敵な散策コースですね。
         
        八重さん、ありがとうございました!
         

        「大津・本丸句会」(第85回)

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          ☆ 9月25日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
            一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
            作成は向平眞由美さんです。
            
           秋燕の胸みな白き高嶺空   田島和生
           
           翅ゆれて蝶の吸ひつく落ち棗 田島和生
           
          ☆ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
           
          ◎調弦のホール静まる星月夜   青木陽子
           
          ◎秋曇ぴたり貼りつく聴診器    青木陽子
           
          ◎秋夕焼夫立ち尽しゐたりけり  熊村あけみ
           
          ◎縄文の腰張る土偶天高し    中村良一
           
          ◎湖に向く浦の屋並やのぼり月  青木陽子

          爽やかや飛行機雲の一直線   竹内悦子
          城垣の逆さ地蔵や身にぞしむ  安藤照枝
          コスモスや湖北に美しき観世音 筧 ゆき
          蜻蛉飛ぶ瑠璃色に翅光りつつ  一村葵生
          湖西路のだんだん畑曼殊沙華  竹内悦子
          緑青の浮きし樋より秋雨水   一村葵生
          鱗雲眺めてひとり露天風呂   小林和子
          もてなしの膳へ柚子捥ぐ在所かな 熊村あけみ             
          爽やかに上ぐる灯明僧若し   熊村あけみ
          対岸に釣人ぽつり秋の昼    三雲宏一
          しづもりし高野百坊星月夜    安藤照枝
          晒されて天睨みをり捨案山子  青木陽子
          天辺の富士の三角甲斐の秋   小林和子
          落鮎や踏めばしわしわ板の橋  西村千鶴子
          一人来てひとりは帰る月の客   西村千鶴子
          臥す夫へ家路を急かす法師蝉  青木陽子
          橋姫へあぐる祝詞や水の秋    熊村あけみ
          漆黒のビルの谷間や月今宵   中村良一
          エッグ立てに野菊を挿して朝の卓 筧 ゆき
          虫の夜や母の寝息の幽かなる  西村千鶴子
          坪庭の日向にひらひら秋の蝶   阪本節子
          月高しわが影ひたと道にあり   一村葵生
          秋霞曲りて消ゆる土讃線     山田流水
          機の音の途絶え西陣秋時雨   向平まゆみ
          白萩の風立ち揺るる人恋ふる  阪本節子
           

          ★大津本丸句会のご案内
           
           会場:大津市生涯学習センター
           
           日時:11月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                 
               12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分
           
           於:大津市生涯学習センター
           
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            深泥池(撮影:北嶋八重さん)
           

          「関西句会」(第201回)

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            ★9月22日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
             北嶋八重さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
             
            ☆ 田島和生主宰選 (◎は特選)
             
            ◎豊の秋圧力鍋の湯気の噴き   柴田惠美子
             
            ◎騒めきの地上を照らす望の月  原 万代
             
            ◎庭の木へ声さはやかに雀来る  柴田惠美子

            戸を操れば頬を撫でゆく秋の風  井上基子
            家並似て残暑の路地に迷ひたり 中野はつえ
            渓谷の底ひかがよふ水の秋    小谷廣子
            降り注ぐ月光しるき天守閣     井浪千明
            初秋風抱く児に乳の香のほのか  柴田惠美子
            鬼蓮の葉に座りたき広さかな    原 万代
            この村の小さき教会小鳥来る    井浪千明
            虫喰ひの桜もみぢを書にはさみ  中野はつえ
            縺れあひのたうつ大蛇(おろち)月の宴 井浪千明
            初月の加茂の瀬音の高きかな   安藤えいじ
            白は父紅は母へと菊飾る      原 万代
            芋殻焚きささやくやうに母へ経   原 万代
            鰯雲天守の肩に湧きゐたり    中野はつえ
            宵闇や湯の香ほのかにすれちがふ 安藤えいじ
            踊の輪四五台混じる車椅子    小谷廣子
            大寺の松の小径の月明り     北嶋八重
            六道の辻へ色無き風吹けり    小谷廣子
            倒木を跨ぐ参道台風禍       北嶋八重 
                      

            ★関西句会案内
             
             日時:2019年11月24日(日)午後1時半〜
             
             会場:アネックスパル法円坂 3F
             
              ※なお、10月は全国大会のためお休みです。
                
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                 嵯峨野の案山子 【撮影:北嶋八重さん】
             

            京都あけぼの句会 第99回 (9月)

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              ☆9月18日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
               林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
               
              ☆主宰の一句
               
               彈さながら熊蟬の頬掠めたる   田島和生
               
               その名に「熊」を冠するように、黒色で大形の「熊蝉」。特有の「シャー」という鳴き声とともに、落ちざまにいきなり作者の頬を掠めたのか。「彈さながらに」に臨場感があり、作者の驚きと感動が伝わってくる。「彈」と「蟬」の字面も似通い俳味もある。 
               もう一句「宰相の畦のポスター案山子めき」
                                                                          (新谷亜紀) 
                           
              ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
               
               ◎ 秋の蚊や如来を拝むま間もまとひ   北嶋八重
               
               ◎ 秋うらら大鯉の口寄せ合へり      小谷廣子
               
               ◎ 落日へ二三羽紛れ燕去ぬ        安藤えいじ
               
               ◎ 一笛に始まる能や月今宵        北嶋八重

              彩りは葡萄五粒折弁当            阪本節子
              児ら去(い)んで園は静かに秋の風     居相みな子
              御局(おつぼね)様の電話の果てず虫時雨 田子カンナ 
              黄金虫箒の先へころがれり         大前美智子
              志士たちの通ひし径や萩の花       山田流水
              秋旱草も色褪せ山の畑           居相みな子
              山寺へ小流れの音萩揺るる        居相みな子
              秋高し城が住処の鷺一羽         山田流水
              三陸の浜の匂ふや初秋刀魚        阪本節子
              宇治川の波のおどるや黄鶺鴒       新谷亜紀
              逃げ迷ふ鴉打ちたる雷雨かな       林 杉子
              十五夜や琵琶抱へ乗る龍頭船       小谷廣子 
              水門は全開なりし秋出水          熊村あけみ
              精米の土間の匂ふやちちろ鳴く      青木陽子
              幼らと聞き分けてをり虫のこゑ       北嶋八重
              爽爽(さわさわ)と数珠玉鳴るや天井川  熊村あけみ
              無住寺の裏の井戸端蚯蚓鳴く        小谷廣子 
              天高し鴟尾の鳳凰翔るかに         新谷亜紀
              月今宵社へ消ゆる猫白き          林 杉子 
              飛石に止まりかけては飛ぶ蜻蛉      安藤えいじ
              針穴に赤糸とほす良夜かな         小谷廣子
              葉の陰につひの一花や蓮の池       北嶋八重
               

              ★ 京都あけぼの句会のご案内
               
                  東山いきいきセンター101号 
                  
                  2019年 10月16日 (水)午後1時半〜

                        11月20日(水)午後1時半〜

               
              ☆ 北嶋八重さんが、「廬山寺」の写真と解説をお送りくださいました。
                 以下にご紹介します。
              廬山寺 紫式部邸宅址  (上京区寺町広小路上る)

               廬山寺は、もとは平安時代前期に創建された天台宗圓浄寺系の本山で、京都の北、船岡山の山麓にあったと伝えられます。しかし、度々の兵火に遭い、1573年、豊臣秀吉の都市計画に従って、現在の場所に移りました。現在の廬山寺は、紫式部邸宅址として知られています。紫式部(藤原香子は、この邸宅で育ち、結婚生活を送り、一人娘の賢子を産み、長元四年(西暦1031年)59歳で死去したと言われます。「源氏物語」「紫式部日記」「紫式集」などは、ほとんどこの地で執筆され、名作ゆかりの史跡として、多くの人が訪れます。
               小さなお寺ですが、「源氏庭」と名づけられた庭には白砂が敷かれ、この時期、紫桔梗が、咲き群れていました。歩いてでも行ける距離ですが、桔梗の咲いている頃に訪れたのは初めてでした。しばらく縁に坐し、桔梗を眺めていると、残暑も忘れ、清々しい気分になりました。
                                                  (北嶋八重さん 記)
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               廬山寺
               
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               源氏庭
               
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               紫桔梗
               
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               紫式部
               
              紫桔梗が白砂に映えて美しい!
               
              京都御所に近くて交通の便も良さそうですね。
              10月の全国大会へおこしの皆さまも、ぜひお訪ねください。
               
              八重さん、ありがとうございました!
               

              「大津・本丸句会」(第84回)

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                ☆ 8月27日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。
                  一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                  作成は井上美恵子さんです。
                 
                ★ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
                 
                ◎敬老日をさなきシェフの目玉焼     筧 ゆき
                 
                ◎新涼や音かろやかに花鋏         熊村あけみ
                 
                ◎釣り上げてしみじみ見たる鯊のかほ  西村千鶴子

                韋駄天の車夫の白シャツ秋高し   阪本 節子
                ブーケトス喝采に沸く秋の空     筧 ゆき
                  長野電鉄
                蜩のこゑに送られ小布施駅     西村千鶴子
                新涼の七色走る蜘蛛の糸      熊村あけみ
                墓洗ふ児の手も混じり湖の風    青木陽子
                スカートの隠るる花野かくれんぼ  青木陽子
                生身魂けさもバーベル挙げてはる 吉田 孟
                内子座の櫓にかかり盆の月     西村千鶴子
                子の食へる母が好みしかき氷    三雲宏一
                残像のなほ鮮やかに大花火      井上美恵子
                揚花火開きて湖の波光り        熊村あけみ
                水割の氷崩るる夜半の秋        向平眞由美
                棟上げの柱吹き抜け早稲の風   安藤 照枝
                訃報受く色なき風の中に立ち    向平眞由美
                産気づく牛に藁足す星月夜      青木陽子
                実石榴や寺井は蓋の朽ちしまま  西村千鶴子
                人を待つ茶房や雨の牽牛花      筧 ゆき
                夫と居て暑さなほ増す炎暑かな   井上美恵子
                 

                ☆大津本丸句会のご案内
                 
                 会場:大津市生涯学習センター
                 
                 日時:10月22日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                 
                    11月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                       
                 
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                 旧三井家下鴨別邸(京都市左京区)   
                       
                 

                「関西句会」(第200回)

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                  ☆ 8月25日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
                    柴田惠美子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                   

                  ★ 田島和生主宰 後日選 

                  稲の花ぽつぽつ灯る社員寮    柴田惠美子
                  おばしまに昼のぬくみや星月夜  中野はつえ
                  大いなる白雲のとぶ花野かな   小谷廣子
                  星月夜稚に喃語のまた増ゆる   中野はつえ
                  法師蟬八幡堀へ声尽くし      井浪千明
                  送り火を待つ東山闇深し      北嶋八重
                  国原の真中いきなり稲光      小谷廣子
                  今朝の秋土鍋に噴きて飯の艶   柴田惠美子
                  草の実のたがひに触れて弾けをり 中野はつえ
                  舫ひ舟舳先へ飛べる赤とんぼ   井浪千明
                  闇遙か鳥居形の火またたけり   北嶋八重
                  仰向けにからびし蟬へ日照雨かな 北嶋八重
                  沖の雲うすむらさきに秋夕焼    中野はつえ
                  銃眼を抜くるかそけき秋の風    中野はつえ
                  漂着の漁具に韓の字秋潮     北嶋八重


                  ☆ 関西句会案内
                   
                   日 時:2019年9月22日(日)午後1時半〜
                   
                   会 場:アネックスパル法円坂 3F
                   
                     ※なお、10月は全国大会のためお休みです。

                      
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                   夕菅 (丹後半島の小さな漁港にて)【撮影:北嶋八重さん】
                   

                  京都あけぼの句会 第98回 (8月)

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                    8月21日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                     林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

                    ☆主宰の一句
                     
                     駅員の口笛吹けり荻の風   田島和生
                     
                     猛暑が過ぎ、身も心も軽やかな初秋。駅員が口笛を吹けば、それに応えるように吹き渡る荻の風。さわやかな秋の声が響き合い呼応しているようで、とても気持ちのいい一句。もう一句「かなかなや檜林の闇青き」
                                             (新谷亜紀) 
                         
                    ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
                     
                    ◎ パッチワークカラフルに縫ふ生身魂   小谷廣子
                     
                    ◎ 遮断桿(かん)ゆらゆら上ぐる炎暑かな 新谷亜紀
                     
                    ◎ 砂浴ぶる土用雀の薄目かな       新谷亜紀

                    夜の明けし伊予の城山蝉しぐれ     山田流水
                    梅花藻の小花かがよふ山の水      小谷廣子
                    まだ脱げぬ?の片翅朝ぐもり       林 杉子
                    一心に心経唱へ墓涼し         新谷亜紀
                    なまぬるき西瓜齧れば海青し      青木陽子
                    藍染の暖簾をくぐる帰省かな      北嶋八重
                    路地路地に線香匂ふ盂蘭盆会     安藤えいじ
                    啄木鳥の夜昼となく宮の杜       熊村あけみ
                    路地口に白粉(おしろい)花咲きて地蔵盆 今井淨子
                    杉の秀へ星のなだるる万燈会      小谷廣子
                    新しき靴紐結び今朝の秋         新谷亜紀
                    堂に満つ僧の百声夏安居        阪本節子
                    能面の眼(まなこ)に通ふ秋の風     青木陽子
                    白木槿背筋伸ばしてシーツ干す     新谷亜紀
                    葉を?み空蝉風に揺れ止まず       大前美智子
                    灼けゐたる墓へ三杓井戸の水     北嶋八重
                    駆け込みし総門しぶく大夕立      居相みな子
                    水占の白き紙浮き涼新た        小谷廣子
                    夕焼空坂登り行く下校の子       大前美智子
                     
                      
                    ★ 京都あけぼの句会のご案内
                     
                        東山いきいきセンター101号 
                        
                        2019年 9月18日(水)午前10時半〜 
                              10月16日 (水)午後1時半〜

                     
                    ☆ 北嶋八重さんが、「京都五山送り火」の写真と解説をお送りくださいました。
                      以下にご紹介します。
                    京都五山送り火
                     夏の夜空を彩る「五山送り火」は、お盆に迎えたお精霊さんを送る伝統行事で京都の人々にとって、この火を拝まなければお盆は終わりません。
                     8月16日午後8時、東山・如意ヶ岳に「大」の字がくっきりと浮かび上がると、集まっている人々から歓声が上がりました。続いて、松ケ崎西山・東山に「妙・法」、西賀茂船山の「船形」、大北山に「左大文字」、そして、午後8時20分に嵯峨鳥居本曼陀羅山に「鳥居形」が点りました。毎年、どこかで送り火を眺めて来ましたが、近くの賀茂川堤からは、大文字と船形の火だけしか見ることが出来ません。今年は、河原町丸太町の身内のマンションの屋上で、五山全ての送り火を拝みました。最後に点火された鳥居形は、鳥居の形の火が幽かに見えるだけで、写真には写りませんでした。若い頃は、晩夏の風物詩として眺めていた送り火ですが、今は、西方浄土に還るとされる精霊を拝んで、見送るようになりました。
                              はじめなかをわり一切大文字   岩城久治
                        
                                                    (北嶋八重さん 記)
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                     大文字
                     
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                     妙法
                     
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                     船形
                     
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                     左大文字

                    五山送り火は、京都ならではのしみじみと感動的な行事ですね。
                    お盆の終わりと秋の気配を感じます。
                     
                    八重さん、今回も絶景スポットからのご紹介、
                    ありがとうございました!
                     

                    「大津・本丸句会」(第83回)

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                      ☆7月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                        吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                       
                       初蟬のしやんしやん鳴いて湖の町   田島和生
                       
                       しじみ蝶蔓先にまだ覚めやらず     田島和生
                       
                      ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

                      ◎医の管を解かれ涼しく逝かれけり 安藤照枝
                       
                      ◎学食の大玉うどん蔦青し      青木陽子 
                       
                      ◎舟べりを水行く速さ船遊       熊村あけみ

                      靴先にふるる石ころ秋近し      青木陽子
                      胡瓜捥ぎキュウちやん漬に奈良漬に 小林和子
                      濁流に乗りて悠悠川鵜かな     熊村あけみ     
                      凌霄の咲ける空家となりしかな   中村良一
                      乾びたる記帳の筆や蝉しぐれ    青木陽子         
                      梅雨の夜のロックがんがん憂さ消えて 竹内悦子   
                      濡れそぼつ卒塔婆傾れ夏の雨   阪本節子  
                      和太鼓へ挑む男の背の汗      前田かよこ              
                      湖の諸子釣る子の赤パンツ     阪本節子    
                      鴨川の飛石わたる夏休        前田かよこ
                      仕事する合図のやうに朝の蟬    竹内悦子
                      長靴の底に泥付き梅雨深し     一村葵生
                      県庁の明かりひとつや梅雨の月  竹内悦子          
                      草いきれ空家の庭に踏み入れば  一村葵生  
                      冷蔵庫扉に家族旅行の日      筧 ゆき    
                      青梅雨や山巓けぶる比良比叡   吉田 孟   
                      凌霄や売家となりし純喫茶      筧 ゆき  
                      土用芽の榊を飾り地鎮祭       安藤照枝
                      煤竹の天井黒く土間涼し       安藤照枝   
                      おいしげに稚はじめての鰻飯    小林和子
                      蜘蛛の糸風の形に流れけり     青木陽子 
                      掃きよせて嵩におどろく夏落葉   熊村あけみ 
                      仏間より香の流るる梅雨深し    井上美恵子
                      滴りを右に左に氷室道         吉田 孟
                      夕焼けの浅瀬に子らの弾むこゑ  青木陽子
                      水郷は夜明け近々遠水鶏      西村千鶴子
                      茗荷の子採るや葉叢へ顏を入れ  熊村あけみ   
                      苔衣当尾の里の石仏          中村良一
                      老鶯や家並の中の寺院群      馬場千香子
                                        
                        
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                       河合橋より(京都市左京区)   
                             
                         

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