「大津・本丸句会」(第87回)

0
     
    ☆11月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
     向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     
      
     裸木の瘤の艶めき欣一忌    田島和生
     
     一稿の終はりて熟柿啜りゐし  田島和生
     

    ☆ 田島和生主宰 選(◎印特選)
     
    ◎綿虫や駅のホームを徘徊し    竹内悦子
     
    ◎裏木戸の開け放たれて松手入  安藤照枝
     
    ◎浦日和鱶のひれ干すをんなかな 筧 ゆき
     
    ◎縁切の寺に響くや大くさめ     向平まゆみ
     
    ◎凩やビルの死角に鳩のゐて   竹内悦子
        
    枯蔓や葬りの道へ六地蔵     熊村あけみ
    冬空へ皇帝ダリアピンク濃し   馬場千香子
    柚子一つ残りて空のがらんだう  西村千鶴子
    石楠花の葉陰にちらり返り花   小林和子
    輩も古りし故郷石蕗の花      小林和子
    枯園に仰ぐ皇帝ダリアかな    青木陽子
    日だまりを猫と分け合ひ石蕗の花 熊村あけみ
    藁焼の紫煙匂へる冬田かな    馬場千香子
    冬蝶の日を得て休む皇子の墓   西村千鶴子
    海鳥や汽笛も凍る風港        山田流水
    粕汁や睫毛に触るる椀の湯気   西村千鶴子
    くるくるりロンドのやうに舞ふ落葉 井上美恵子
       越前かに祭
    茹でたてのセイコ蟹にもタグの付き 筧 ゆき
    綿虫の日矢に舞ひたるふはふはと 向平まゆみ
    北風に向かひて重し猫車       一村葵生
    大きもの銜へ刈田を夕鴉       熊村あけみ
    香煙の山辺の墓や鵙猛る     西村千鶴子
    母の手の細きを探る小夜時雨   向平まゆみ
    ボス猿のたくましき肩冬日燃ゆ  一村葵生
    冬の雨画鋲の残る掲示板     筧 ゆき
    逝く母の胸の温もり冬すみれ   阪本節子
    風邪声の女医の薄着や回診日  青木陽子
    魦船戻る船津の澪つくし     西村千鶴子
    綿虫や見下ろせば目の眩む橋  一村葵生

     
    ★大津本丸句会のご案内
     
     会場:大津市生涯学習センター
     
     日時:12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分

         1月29日(水)201号室 10時30分〜12時30分 
        
         2月26日(水)201号室 10時30分〜12時30分
     
     於:大津市生涯学習センター

     
    ishiyamadera.jpg
     石山寺【撮影:向平まゆみさん】
     

    京都あけぼの句会 第101回 (11月)

    0

      ☆11月20日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
       北嶋八重さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
       

      ★ 田島和生主宰 後日選 (◎印は特選)
       
      ◎ 立冬や木橋を渡る靴の音    北嶋八重

      ◎ 大漁旗はためく港冬来る    安藤えいじ

      ◎ 夫のもの夫の寝所へ冬仕度   熊村あけみ
       
      とりどりに色を極めて山装ふ     居相みな子
      ヴィオロンの音色の高き冬の月   阪本節子
      冬の虹かけて蓼科雨あがり     小谷廣子
      海へ向く砦(とりで)の如き懸大根  青木陽子
      月天心ボール蹴り合ふ男たち    熊村あけみ
      紅葉の山裾列車曲がりゆく     大前美智子
      花街のぼんぼり灯り夕時雨     安藤えいじ
      たつぷりと木匙にとろけ葛湯かな  新谷亜紀
      鳥よぎる度に翳りて白障子      熊村あけみ
      公園に泣く子駆くる子小春の日   居相みな子
      むらさきに尾根はたそがれ秋深し  新谷亜紀
      神の旅遠嶺の空の夕栄えて     田子カンナ
      路地裏に縄飛びする子冬来る    安藤えいじ
      紅葉の比叡山頂雲の影        大前美智子
       
              
      ★ 京都あけぼの句会のご案内
       
          東山いきいきセンター101号 午後1時半〜
          
          2019年 12月18日(水)
       
          2020年  1月15日(水)
       

      ☆ 北嶋八重さんが、「若狭神宮寺」の写真と解説をお送りくださいました。
        以下にご紹介します。
      <若狭神宮寺> 福井県小浜市神宮寺町
       奈良・東大寺の二月堂で、毎年3月12日に行われる春を告げる行事「お水取り」のお香水は、若狭神宮寺の閼伽井の湧き水が使われます。3月2日、東大寺から90Kmも離れたこの寺の「若狭井」の水を遠敷川(おにゅうがわ)の鵜の瀬へ流す「お水送り」の神事が行われ、地下水脈から10日間かけて奈良東大寺二月堂「若狭井」に届き、東大寺の若狭井の「お水取り」で汲み上げられるとされています。 奈良時代に、この寺に渡ってきたインド僧「実忠」は、その後、東大寺に二月堂を建立し、大仏開眼に貢献しました。本堂は、その後焼失しましたが、室町末期に再建された国指定の重要文化財で、神体山を借景に雄大な景観を見せてくれています。
      豊臣秀吉の時代に寺領没収に遭い、明治初めの廃仏毀釈により衰退しましたが、神事が行われることからもわかるように、あちこちに幣が見られ、参拝者は柏手を打ってお参りする神仏習合の寺院です。
        京都市内→大原→花折峠→朽木村→若狭と鯖街道の経路で、2時間余りで着きましたが、ご住職のお話で、俗世間の垢を洗い流し、一時、街の喧騒と離れた山寺の静寂な世界で過ごしてきました。
                                                                            (北嶋八重さん 記)
       
      若狭神宮寺山門.jpg
      若狭神宮寺山門
       
      茶室.JPG2.JPG
       茶室
       
      本堂からの庭園.JPG3.JPG
       本堂からの庭園
       
      5.JPG



       若狭井
       
      有名な東大寺「お水取」神事の源流が、若狭神宮寺の湧き水なのですね。
      季語としてしか知らなかった「若狭のお水送り」が、写真と解説で理解できました。
       
      八重さん、ありがとうございました!
       

      「大津・本丸句会」(第86回)

      0

        ☆10月22日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
         井上美恵子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
         
         砂吸つて砂吐く真鯉秋まひる   田島和生
         
         こち見ては鼬はねゆく赤まんま  田島和生
         
        ☆ 田島和生主宰 選(◎印特選)
         
        ◎濃竜胆柳生の里は奥深し    中村良一
         
        ◎秋の日やアサギマダラが膝にのり 吉田 孟
         
        ◎晩秋の高原列車レタス畑    小林和子
         
        ◎秋祭神馬の尿の音たてて    竹内悦子
         
        ◎運動会子ら集まれば子の匂ひ  一村葵生
         
        亡き父の螺鈿細工に月の差し   井上美恵子
        色褪せし見送り幕に秋日差す   竹内悦子
        秋雨やまばたき一つ重くして     阪本節子
        蜘蛛の糸魚さながらに枯葉吊り  一村葵生
        菊の香や天守の鯱のかがやきて  安藤照枝
        交番の不在の札や昼の虫     筧 ゆき
        耳遠き父の居ませり棗の実     熊村あけみ
        秋日和古書の匂ひの神保町    西村千鶴子
        秋扇乙女のピアス揺らしをり    前田かよこ
        三井寺の鐘の響けり秋の風    竹内悦子
        草影にちらちらちらと秋の蝶    前田かよこ
        取り付きて高きに開く葛の花    熊村あけみ
        野に還る峡の畑や小鳥来る    筧 ゆき
        栗混ざる峠の茶屋の竈飯     小林和子
        野分晴比叡の襞のよく見えて   竹内悦子
        雨音のひと日止まざる愁思かな  熊村あけみ
        九十九折越えて山霧尚深し    青木陽子
        落鮎や尖る川音風の音       安藤照枝
        木の実降る祇王の墓の前後ろ   西村千鶴子
        蟷螂の翅畳まずに枯れゆけり   青木陽子
        衣擦のゆき交ふる廊菊日和    筧 ゆき
        落椎に踏みどころなき園城寺    西村千鶴子
        悉く西向く墓や草の花         中村良一
        さつまいも掘る園児らの声上がり 竹内悦子

         
        ★大津本丸句会のご案内
         
         会場:大津市生涯学習センター
         
         日 時:
            12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分
         
             1月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分

         
        百万遍知恩寺2.jpg
          「秋の古本まつり」百万遍知恩寺(京都市左京区)
         

        第17回「雉」全国俳句大会 in 京都

        0

          ☆10月27日・28日の両日、第17回「雉」全国俳句大会が、「からすま京都ホテル」で開催されました。

          第1日(10月27日)
           
          ◇俳句大会と懇親会
           
           1日目は俳句大会と懇親会。参加者の皆さまは、それぞれ晩秋の京都吟行を楽しまれた後、にこやかにお集まりくださり、大会・懇親会ともに充実した会となりました。
           夜の懇親会については、大会実行委員長の北嶋八重さんから詳しいご報告とコメントをいただきました。以下にご紹介します。
           写真はそれぞれ一部ではありますが、合わせてご覧ください。
           
          ★俳句大会  

          nakanosan1.jpg
          開会のことば(大会委員長 中野はつえさん)

          syusai2.jpg 
           主宰挨拶(田島和生主宰)

          mizunosan3.jpg
           同人会会長 挨拶(水野征男さん)

          kijisho4-2.jpg
           雉賞 表彰 (受賞者 林さわ子さん)

          kijisho4.jpg
           受賞者挨拶(林さわ子さん)
           
          shindojin.jpg
          新同人のみなさん
          (左から、鷹野主政子さん、壇上で代表挨拶をされている 渡邉小夜子さん、
           田子カンナさん、青木陽子さん) 

           
          kurahashisan5.jpg
           講演「多佳子と波津女」
             倉橋みどり 先生(フリー編集者・ライター・俳人)
           

          ninomiyasan6.jpg
          閉会の言葉(二宮英子さん)

           
          ★夜の懇親会(報告とコメント及び撮影:北嶋八重さん)
           10月27日(第1日目)の午後6時〜、大会会場から模様替えされた「双舞」の間で懇親会が開かれました。司会者は。柴田惠美子さんと山田流水さん。主宰の挨拶、同人会会長水野征男さんの音頭により、京都慣例の地酒での乾杯!
           京料理を味わいながらの歓談後、アトラクションは「舞妓の京舞鑑賞」。祇園の舞妓さん二人による京舞「君に扇」・「祇園小唄」が披露されました。佳つ桃さんと佳つ春さんの愛らしくも艶やかな舞姿と芸妓(地方)の君鶴さんの三味線の音色と美声、しっとりとした容貌に、皆さん、うっとりされていました。舞の後、各テーブルを回られた舞妓さんとの記念撮影やお話で、宴席は華やかな雰囲気になりました。
           舞妓さん等に付き添って来られた創業百年を超える祇園のお茶屋「吉うた」の名女将、高安美三子さんによる芸舞妓さんと演目の紹介、そして京舞についてのお話を伺うことが出来たのは、特別のことでした。江戸時代から現在の五代目の人間国宝・五世井上八千代に受け継がれ、祇園甲部の正式の流派で、京都の春の行事となっている「都をどり」を支えているのも京舞井上流です。
           高安美三子さんは、「鷹」の同人で、かつて藤田湘子門下で学ばれたことを自らお話になり、現在は小川軽舟氏の下で俳句を楽しまれています。「皆さんともっと俳句のお話をしていとおす。」と名残を惜しみながら退席されました。
            教えていただいた一句をご紹介させていただきます。
           
              水仙や祇園に一人の女弟子     藤田湘子
           
           その後、水野征男さんのハーモニカ演奏、北陸地区の皆さんの「おわら風の盆の踊り」に新同人で富山出身の田子カンナさん(奈良県)も加わられて。盛り上がりました。
           懇親会は、終始和やかな雰囲気の中、8時に司会者の三本締めに唱和して終宴となりました。 
             各御席を回り、舞妓さんとご一緒の記念撮影をして、ブログでご覧いただいていますが、「白川」の御席の皆さんを撮り忘れましたこと、大変申し訳ありませんでした。           (北嶋八重さん 記)

          舞妓の京舞.JPG1.JPG
          舞妓の京舞

          平安の御席.JPG2.JPG
          平安の御席

          清水の御席.JPG3.JPG
          清水の御席

          八坂御席.JPG4.JPG
          八坂御席

          太秦御席.JPG5.JPG
          太秦御席

          嵐山御席.JPG6.JPG
          嵐山御席

          嵯峨御席.JPG7.JPG
           嵯峨御席
           
          岡崎御席.JPG8.JPG
           岡崎御席
           
          岩倉御席.JPG9.JPG
           岩倉御席
           
          北陸地区の皆さんの躍り.JPG10.JPG
           北陸地区の皆さんの踊り

          関西地区一同.JPG11.JPG
           関西地区一同
           

          ◇第2日(10月28日)吟行句会
           
            吟行句会につきましては、後日「雉」誌に「大会記」が詳しく掲載されますので、そちらをご覧になってください。
           
           なお、北陸支部のサイトにもたくさんの写真がUPされています。
           撮影はサイト管理者の福江ちえりさんです。ご協力ありがとうございました!
            
             ↓
          「雉」北陸地区のブログ」 
          http://d.hatena.ne.jp/mijinyamatanishi%2Bkiji-hokuriku/
           

          「雉」俳句が今後ますます発展しますように!
           

          京都あけぼの句会 第100回 (10月)

          0

            ☆10月16日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
             林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

            ★ 田島和生主宰 後日選 (◎印は特選)
             
            ◎ 一葉落つ女人高野のきざはしに   小谷廣子
             
            ◎ 堰越ゆる水の青濃き寒露かな    安藤えいじ 
             
            ◎ 山門を出づれば釣瓶落しかな    柴田惠美子
             
            ◎ 鹿鳴いて奥山の闇迫り来る      小谷廣子
             
            ◎ 干し物のよく乾く日や赤とんぼ    熊村あけみ 

            池の面を千々に染めたり乱れ萩     新谷亜紀 
            本堂へ秋風の入り燭ゆらぐ        大前美智子
            葉鶏頭門(かど)に聞こゆる父母の声   熊村あけみ 
            ゆつくりと鴟尾をよぎりて秋の雲      田子カンナ
            秋出水見渡す限り泥の海          山田流水
            つつがなく茶粥味はふ菊日和      林 杉子 
            をちこちに亀の頭浮きて秋うらら     新谷亜紀
            朽ちゐたる低き土塀や柿たわわ     林 杉子
            ハモニカは赤いサラファン鳥渡る     田子カンナ
            田仕舞の煙(けむ)のむらさき日暮れかな 小谷廣子
            鯉二匹つかず離れず秋の川       山田流水
            神名備を出で社家町へ水澄めり    北嶋八重
            思ひ切り庭木を切つて空青し      居相みな子
            楼門を仰ぐ石段秋の風          大前美智子
            嵯峨野路のかかし金髪娘かな      北嶋八重
            鈴錆ぶる小さき祠や萩の雨       居相みな子
            背中より川音迫る秋気かな       新谷亜紀
            山水のほとばしり鯉さやかなる     柴田惠美子 
            寄せ墓の堆くあり露時雨          熊村あけみ
            色変へぬ松のそばだつ一里塚     小谷廣子
            新米をだつこ抱きして蔵行き来     林 杉子

             
            ★ 京都あけぼの句会のご案内
             
                東山いきいきセンター101号 午後1時半〜
                
                2019年 11月20日(水)

                      12月18日(水)
             

            ☆ 北嶋八重さんが、「上賀茂神社 社家町」の写真と解説をお送りくださいました。
              以下にご紹介します。
            <上賀茂神社の社家町>
             上賀茂神社(賀茂別雷神社)の歴史は古く、現在、世界遺産「古都京都の文化財」の構成要素の一つとして知られ、京都を代表する神社の一つです。上賀茂神社の東隣には、明神川沿いに独特の風情が漂う「社家町」が広がっています。一帯は、江戸時代に、上賀茂神社の神官が住んでいた社家が建ち並ぶ屋敷町で、30数軒の社家と町屋が残されています。明神川、庭園の緑、山並みと一体になった景観美を形成し、京都市の「上賀茂伝統的建造物群保存地区」(1988)、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。現在の社家町に上賀茂神社の神官は住んでいないそうです。      
             秋晴の午後、上賀茂神社→社家町→太田神社→深泥池と散策して来ました。休憩をとりながらゆっくり歩いても水泥池までは、技間の距離です。
             (北嶋八重さん 記)

            上賀茂神社3.jpg
             上賀茂神社

            上賀茂神社の社家1.jpg
            上賀茂神社の社家

            上賀茂神社の社家2.jpg


            上賀茂神社の社家3.jpg

            雲ひとつ無い抜けるような秋空!
             
            無理のない素敵な散策コースですね。
             
            八重さん、ありがとうございました!
             

            「大津・本丸句会」(第85回)

            0

              ☆ 9月25日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                作成は向平眞由美さんです。
                
               秋燕の胸みな白き高嶺空   田島和生
               
               翅ゆれて蝶の吸ひつく落ち棗 田島和生
               
              ☆ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
               
              ◎調弦のホール静まる星月夜   青木陽子
               
              ◎秋曇ぴたり貼りつく聴診器    青木陽子
               
              ◎秋夕焼夫立ち尽しゐたりけり  熊村あけみ
               
              ◎縄文の腰張る土偶天高し    中村良一
               
              ◎湖に向く浦の屋並やのぼり月  青木陽子

              爽やかや飛行機雲の一直線   竹内悦子
              城垣の逆さ地蔵や身にぞしむ  安藤照枝
              コスモスや湖北に美しき観世音 筧 ゆき
              蜻蛉飛ぶ瑠璃色に翅光りつつ  一村葵生
              湖西路のだんだん畑曼殊沙華  竹内悦子
              緑青の浮きし樋より秋雨水   一村葵生
              鱗雲眺めてひとり露天風呂   小林和子
              もてなしの膳へ柚子捥ぐ在所かな 熊村あけみ             
              爽やかに上ぐる灯明僧若し   熊村あけみ
              対岸に釣人ぽつり秋の昼    三雲宏一
              しづもりし高野百坊星月夜    安藤照枝
              晒されて天睨みをり捨案山子  青木陽子
              天辺の富士の三角甲斐の秋   小林和子
              落鮎や踏めばしわしわ板の橋  西村千鶴子
              一人来てひとりは帰る月の客   西村千鶴子
              臥す夫へ家路を急かす法師蝉  青木陽子
              橋姫へあぐる祝詞や水の秋    熊村あけみ
              漆黒のビルの谷間や月今宵   中村良一
              エッグ立てに野菊を挿して朝の卓 筧 ゆき
              虫の夜や母の寝息の幽かなる  西村千鶴子
              坪庭の日向にひらひら秋の蝶   阪本節子
              月高しわが影ひたと道にあり   一村葵生
              秋霞曲りて消ゆる土讃線     山田流水
              機の音の途絶え西陣秋時雨   向平まゆみ
              白萩の風立ち揺るる人恋ふる  阪本節子
               

              ★大津本丸句会のご案内
               
               会場:大津市生涯学習センター
               
               日時:11月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                     
                   12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分
               
               於:大津市生涯学習センター
               
              深泥池2.jpg
                深泥池(撮影:北嶋八重さん)
               

              「関西句会」(第201回)

              0

                ★9月22日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
                 北嶋八重さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                 
                ☆ 田島和生主宰選 (◎は特選)
                 
                ◎豊の秋圧力鍋の湯気の噴き   柴田惠美子
                 
                ◎騒めきの地上を照らす望の月  原 万代
                 
                ◎庭の木へ声さはやかに雀来る  柴田惠美子

                戸を操れば頬を撫でゆく秋の風  井上基子
                家並似て残暑の路地に迷ひたり 中野はつえ
                渓谷の底ひかがよふ水の秋    小谷廣子
                降り注ぐ月光しるき天守閣     井浪千明
                初秋風抱く児に乳の香のほのか  柴田惠美子
                鬼蓮の葉に座りたき広さかな    原 万代
                この村の小さき教会小鳥来る    井浪千明
                虫喰ひの桜もみぢを書にはさみ  中野はつえ
                縺れあひのたうつ大蛇(おろち)月の宴 井浪千明
                初月の加茂の瀬音の高きかな   安藤えいじ
                白は父紅は母へと菊飾る      原 万代
                芋殻焚きささやくやうに母へ経   原 万代
                鰯雲天守の肩に湧きゐたり    中野はつえ
                宵闇や湯の香ほのかにすれちがふ 安藤えいじ
                踊の輪四五台混じる車椅子    小谷廣子
                大寺の松の小径の月明り     北嶋八重
                六道の辻へ色無き風吹けり    小谷廣子
                倒木を跨ぐ参道台風禍       北嶋八重 
                          

                ★関西句会案内
                 
                 日時:2019年11月24日(日)午後1時半〜
                 
                 会場:アネックスパル法円坂 3F
                 
                  ※なお、10月は全国大会のためお休みです。
                    
                 嵯峨野の案山子.jpg
                     嵯峨野の案山子 【撮影:北嶋八重さん】
                 

                京都あけぼの句会 第99回 (9月)

                0

                  ☆9月18日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                   林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
                   
                  ☆主宰の一句
                   
                   彈さながら熊蟬の頬掠めたる   田島和生
                   
                   その名に「熊」を冠するように、黒色で大形の「熊蝉」。特有の「シャー」という鳴き声とともに、落ちざまにいきなり作者の頬を掠めたのか。「彈さながらに」に臨場感があり、作者の驚きと感動が伝わってくる。「彈」と「蟬」の字面も似通い俳味もある。 
                   もう一句「宰相の畦のポスター案山子めき」
                                                                              (新谷亜紀) 
                               
                  ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
                   
                   ◎ 秋の蚊や如来を拝むま間もまとひ   北嶋八重
                   
                   ◎ 秋うらら大鯉の口寄せ合へり      小谷廣子
                   
                   ◎ 落日へ二三羽紛れ燕去ぬ        安藤えいじ
                   
                   ◎ 一笛に始まる能や月今宵        北嶋八重

                  彩りは葡萄五粒折弁当            阪本節子
                  児ら去(い)んで園は静かに秋の風     居相みな子
                  御局(おつぼね)様の電話の果てず虫時雨 田子カンナ 
                  黄金虫箒の先へころがれり         大前美智子
                  志士たちの通ひし径や萩の花       山田流水
                  秋旱草も色褪せ山の畑           居相みな子
                  山寺へ小流れの音萩揺るる        居相みな子
                  秋高し城が住処の鷺一羽         山田流水
                  三陸の浜の匂ふや初秋刀魚        阪本節子
                  宇治川の波のおどるや黄鶺鴒       新谷亜紀
                  逃げ迷ふ鴉打ちたる雷雨かな       林 杉子
                  十五夜や琵琶抱へ乗る龍頭船       小谷廣子 
                  水門は全開なりし秋出水          熊村あけみ
                  精米の土間の匂ふやちちろ鳴く      青木陽子
                  幼らと聞き分けてをり虫のこゑ       北嶋八重
                  爽爽(さわさわ)と数珠玉鳴るや天井川  熊村あけみ
                  無住寺の裏の井戸端蚯蚓鳴く        小谷廣子 
                  天高し鴟尾の鳳凰翔るかに         新谷亜紀
                  月今宵社へ消ゆる猫白き          林 杉子 
                  飛石に止まりかけては飛ぶ蜻蛉      安藤えいじ
                  針穴に赤糸とほす良夜かな         小谷廣子
                  葉の陰につひの一花や蓮の池       北嶋八重
                   

                  ★ 京都あけぼの句会のご案内
                   
                      東山いきいきセンター101号 
                      
                      2019年 10月16日 (水)午後1時半〜

                            11月20日(水)午後1時半〜

                   
                  ☆ 北嶋八重さんが、「廬山寺」の写真と解説をお送りくださいました。
                     以下にご紹介します。
                  廬山寺 紫式部邸宅址  (上京区寺町広小路上る)

                   廬山寺は、もとは平安時代前期に創建された天台宗圓浄寺系の本山で、京都の北、船岡山の山麓にあったと伝えられます。しかし、度々の兵火に遭い、1573年、豊臣秀吉の都市計画に従って、現在の場所に移りました。現在の廬山寺は、紫式部邸宅址として知られています。紫式部(藤原香子は、この邸宅で育ち、結婚生活を送り、一人娘の賢子を産み、長元四年(西暦1031年)59歳で死去したと言われます。「源氏物語」「紫式部日記」「紫式集」などは、ほとんどこの地で執筆され、名作ゆかりの史跡として、多くの人が訪れます。
                   小さなお寺ですが、「源氏庭」と名づけられた庭には白砂が敷かれ、この時期、紫桔梗が、咲き群れていました。歩いてでも行ける距離ですが、桔梗の咲いている頃に訪れたのは初めてでした。しばらく縁に坐し、桔梗を眺めていると、残暑も忘れ、清々しい気分になりました。
                                                      (北嶋八重さん 記)
                  廬山寺.JPG1.JPG
                   廬山寺
                   
                  2.JPG

                   
                  3.JPG

                   
                  源氏庭.JPG4.JPG
                   源氏庭
                   
                  紫桔梗.JPG5.JPG
                   紫桔梗
                   
                  6.JPG

                   
                  紫式部.JPG7.JPG
                   紫式部
                   
                  紫桔梗が白砂に映えて美しい!
                   
                  京都御所に近くて交通の便も良さそうですね。
                  10月の全国大会へおこしの皆さまも、ぜひお訪ねください。
                   
                  八重さん、ありがとうございました!
                   

                  「大津・本丸句会」(第84回)

                  0

                    ☆ 8月27日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。
                      一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                      作成は井上美恵子さんです。
                     
                    ★ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
                     
                    ◎敬老日をさなきシェフの目玉焼     筧 ゆき
                     
                    ◎新涼や音かろやかに花鋏         熊村あけみ
                     
                    ◎釣り上げてしみじみ見たる鯊のかほ  西村千鶴子

                    韋駄天の車夫の白シャツ秋高し   阪本 節子
                    ブーケトス喝采に沸く秋の空     筧 ゆき
                      長野電鉄
                    蜩のこゑに送られ小布施駅     西村千鶴子
                    新涼の七色走る蜘蛛の糸      熊村あけみ
                    墓洗ふ児の手も混じり湖の風    青木陽子
                    スカートの隠るる花野かくれんぼ  青木陽子
                    生身魂けさもバーベル挙げてはる 吉田 孟
                    内子座の櫓にかかり盆の月     西村千鶴子
                    子の食へる母が好みしかき氷    三雲宏一
                    残像のなほ鮮やかに大花火      井上美恵子
                    揚花火開きて湖の波光り        熊村あけみ
                    水割の氷崩るる夜半の秋        向平眞由美
                    棟上げの柱吹き抜け早稲の風   安藤 照枝
                    訃報受く色なき風の中に立ち    向平眞由美
                    産気づく牛に藁足す星月夜      青木陽子
                    実石榴や寺井は蓋の朽ちしまま  西村千鶴子
                    人を待つ茶房や雨の牽牛花      筧 ゆき
                    夫と居て暑さなほ増す炎暑かな   井上美恵子
                     

                    ☆大津本丸句会のご案内
                     
                     会場:大津市生涯学習センター
                     
                     日時:10月22日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                     
                        11月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                           
                     
                    19.9.15mitsuike.jpg  
                     旧三井家下鴨別邸(京都市左京区)   
                           
                     

                    「関西句会」(第200回)

                    0

                      ☆ 8月25日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
                        柴田惠美子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                       

                      ★ 田島和生主宰 後日選 

                      稲の花ぽつぽつ灯る社員寮    柴田惠美子
                      おばしまに昼のぬくみや星月夜  中野はつえ
                      大いなる白雲のとぶ花野かな   小谷廣子
                      星月夜稚に喃語のまた増ゆる   中野はつえ
                      法師蟬八幡堀へ声尽くし      井浪千明
                      送り火を待つ東山闇深し      北嶋八重
                      国原の真中いきなり稲光      小谷廣子
                      今朝の秋土鍋に噴きて飯の艶   柴田惠美子
                      草の実のたがひに触れて弾けをり 中野はつえ
                      舫ひ舟舳先へ飛べる赤とんぼ   井浪千明
                      闇遙か鳥居形の火またたけり   北嶋八重
                      仰向けにからびし蟬へ日照雨かな 北嶋八重
                      沖の雲うすむらさきに秋夕焼    中野はつえ
                      銃眼を抜くるかそけき秋の風    中野はつえ
                      漂着の漁具に韓の字秋潮     北嶋八重


                      ☆ 関西句会案内
                       
                       日 時:2019年9月22日(日)午後1時半〜
                       
                       会 場:アネックスパル法円坂 3F
                       
                         ※なお、10月は全国大会のためお休みです。

                          
                       夕菅.JPG
                       夕菅 (丹後半島の小さな漁港にて)【撮影:北嶋八重さん】
                       

                      リンク
                      プロフィール
                      カレンダー
                      1234567
                      891011121314
                      15161718192021
                      22232425262728
                      293031    
                      << December 2019 >>
                      最新の記事
                      カテゴリー
                      月別更新一覧
                      コメント
                      サイト内検索
                      others
                      携帯用QRコード
                      qrcode