「関西句会」(第211回)

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    ★8月23日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
        柴田惠美子さんから以下の通りご報告がありました。


    ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
     

    ◎ お大師へ柞のさやぎ今朝の秋    徳永絢子
     

    ◎ 風死して夜の獣舎の匂ひけり    西村千鶴子
     

    ◎ 出水あと中洲の枝に襤褸吹かれ 徳永絢子


    上げ潮にすばしりの飛ぶ河口かな 井浪千明
    雨つぶのうすき紅色花木槿          新谷亜紀
    るるるると鳴るや山田の落とし水  椿 恒平
    明星の殊にきらめき今朝の秋       柴田惠美子
    漆黒の仏の涼し半跏趺座             小谷廣子
    盆僧の白き鼻緒やうす埃             中野はつえ
    手に掬ふ峡の奥なる秋の水          小谷廣子
    新涼や河は古鏡のごと光り          井浪千明
    夏草の長けて羅漢を埋むるなり    中野はつえ
    夢殿へ道の真つ直ぐ油照             小谷廣子
    爽やかや明珍火箸触るる音          井浪千明
    かなかなの鳴きたる村の日暮かな 椿 恒平
    さみどりに冬瓜汁のとろり透け     新谷亜紀
     

     

    ★9月関西句会(通信句会)のお知らせ
     

    9月も通信句会となりました。

    5句投句。 郵送で柴田惠美子さんまでお送りください。
     締切  9月26日(土)(必着)

    ☆ 北嶋八重さんが、京都府立植物園の「朝顔」の写真とコメントをお送りくださいました。

      以下にご紹介します。

    朝 顔(京都府立植物園)
     日本に分布していなかった朝顔は、中国から薬として渡来し、種が下剤として使われていました。江戸時代には観賞用の園芸植物として盛んに栽培され、その後の品種改良により、変化朝顔や大輪朝顔が生み出され、現代も楽しまれています。
     夏の風物詩とされてきた植物園の「朝顔展」ですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の為、中止されました。恒例の早朝開園での観覧は叶わず、炎暑の中、朝顔を見てきました。

     

       朝顔の紺の彼方の月日かな  石田 波郷 (昭和17年作)


     前年の12月8日には太平洋戦争が始まり、文芸に対する政府の弾圧が厳しさを増していた。波郷は、朝顔の紺のかなたに良き時代を懐しんだと思われる。

     

       朝顔が向かうの空へ咲きにゆく  田島 和生 (平成18年作)


     紺の朝顔が塀伝いに咲く。向こうの空に、何があるんだろうか。

                  

              『田島和生集』俳人協会自註現代俳句シリーズより。
    【北嶋八重さん 記】

     

     植物園の朝顔



     朝顔の棚
     

     






     朝顔のアーチ「 ヘブンリーブリッジ」

    どの朝顔も爽やかですね。


    見ていると、どこか希望が見えてくる気がします。


    八重さん、ありがとうございました!

     

     


    「関西句会」(第210回)

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       ★7月26日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
          中野はつえさんから以下の通りご報告がありました。


      ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
       

      ◎ 荒神の空鳴き渡る梅雨鴉         柴田惠美子
       

      ◎ 唇へ寄するグラスの氷菓かな   安藤えいじ
       

      ◎ 人影に寄りくる目高散る目高    新谷亜紀


      濁り江に染まらぬ蓮の白さかな   西村千鶴子
      日盛りや雀葉陰に羽繕ひ      徳永絢子
      勅使門蟻が出てゆく雨の中     山田流水
      引き水の音の涼しき生簀かな    小谷廣子
      その昔天領とかや黴の家      中野はつえ
      北を指し流るる川や河鹿笛     西村千鶴子
      滴りの滲み入る苔の艶やかさ    徳永絢子
      千姫の曲輪間近に川鵜の巣     原 万代
      仏法僧鳴くや夜明けの杉襖     西村千鶴子
      雨粒を零さず畳みおじぎ草      徳永絢子
      小さき手に追はれひらひら熱帯魚  新谷亜紀
      金色の鯉の寄り来る苑涼し     井浪千明
      緑蔭やマスクずらして深呼吸    小谷廣子
      癒えし身へ初蝉の声朝の空     徳永絢子
      六甲の山々隠れ梅雨の靄      柴田惠美子
      浮き沈み繰り返す鯉風青し     原 万代
      高僧の爽の字飾り夏座敷      中野はつえ
       

       

      ★8月関西句会も通信句会の予定です。

      ☆ 北嶋八重さんが、「両足院」の写真とコメントをお送りくださいました。
        以下にご紹介します。

      <建仁寺塔頭「両足院」の半夏生の庭園>

       「両足院」は、室町時代、龍山徳見禅師を開山として創建建仁寺の塔頭寺院です。桃山時代以降に作庭された書院前庭の池泉回遊式庭園は京都府指定名勝です。初夏には半夏生が咲きほこり、「半夏生の寺」としても有名です。
       池の汀に白く群れ咲いている半夏生を眺めていると、清々しい気持ちになりました。半夏生の見頃と年末年始の特別公開期間を除くと、非公開です。
       

                  街の音地を這ひ来る半夏生      沢木欣一
       

                  半夏生白き夕べとなりにけり   稲畑汀子
                                
      【北嶋八重さん 記】



       丸 窓

       庭 園

       両足院 庭園



       両足院 半夏生
       

       

      仰る通り、写真からも清々しさが伝わってきますね。
       

      終息の見えないコロナ禍、気持ちだけでも清らかでありたいです。
       

      八重さん、ありがとうございました!
       

       

       


      「関西句会」(第209回)

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        ★6月28日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
          安藤えいじさんから以下の通りご報告がありました。

        ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
         
        ◎ 梅花藻の流れに右往左往かな     井浪千明
         
        ◎ 神苑の風に蚊柱ゆがみけり     新谷亜紀

          不退寺
         業平の池にひとこゑ牛蛙      小谷廣子
         反り橋へ木洩れ日まだら若楓   西村千鶴子
         トルソーの服を着せ替へ梅雨晴間 安藤えいじ
         一揆碑を真中に植田ひろがれり  中野はつえ
         雨粒をとどめ鬱金(うこん)のすひかづら 井浪千明
         新緑や周濠の水満々と       小谷廣子
         青葉風八瀬の山家に写経をす  北嶋八重
         つばくろの二番子孵り水路橋    西村千鶴子
         草いきれ一つは倒れ六地蔵    安藤えいじ
         越前の土のか黒き辣韭買ふ    徳永絢子
         大輪の薔薇朝日浴ぶ垣根越し   山田流水
         梅肉を使ふ一品夏料理       徳永絢子
         弓なりに橋をくぐりて夏つばめ   新谷亜紀
         乗尻の目元涼しき競べ馬      西村千鶴子
         香煙をうなじへ掛くる青葉風    柴田惠美子
         里宮へ爪先上り著莪の花      西村千鶴子
          洛北の青嶺や寺を開け放ち    井浪千明
         処置室の空調うなり梅雨寒し    新谷亜紀
         

        ★関西句会案内

         日 時:2020年7月26日(日)午後1時半〜
         
         会 場:尼崎市小田北生涯学習センター2F 学習1号室

         
        ☆ 北嶋八重さんが、「瑠璃光院」の写真とコメントをお送りくださいました。以下にご紹介します。
        瑠璃光院(京都市左京区上高野東山)
          山と渓谷のおりなす風光明媚な「八瀬」の地は、古来「矢背」とも記されるように、壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒されたと伝わり、平安時代より貴族や武士たちに愛された保養地でした。
          比叡山麓にたたずむこの寺院は、大正末から昭和の初めにかけて、個人の別荘として造営されたものです。建物の棟梁は、京数寄屋造りの名人と称された中村外二、築庭は佐野藤右衛門一統の作と伝えられます。岐阜市に本坊を置く「 浄土真宗無量寿山光明寺」の支院で、光明寺京都本院瑠璃光院として、2005年に寺院に改められました。通常は非公開で春と秋に公開されますが、今年は7月末まで特別公開されています。
         この季節は青もみじが美しく、特に書院2階の大きな机や床に映りこむ様子が幻想的でした。写経体験も出来、心洗われる空間で癒しの時を過ごして来ました。
         
          アクセス;
         *「出町柳駅」から叡山電車(八瀬比叡山口行)にて「八瀬比叡山口駅」(終点)下車。徒歩5分
         * 地下鉄「国際会館駅」から京都バス(大原・小出石行)にて「八瀬駅前」下車。徒歩7分

            ドアにわれ青葉と映り廻りけり   篠原 梵   
                                 俳句歳時記(角川学芸出版)より
         
            全開の孔雀の羽の瑠璃涼し     小谷 廣子  『瑠璃涼し』より

          【北嶋八重さん 記】
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         山 門
         
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         参 道
         
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         瑠璃の庭
         
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         瑠璃石
         
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         書院二階
         
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         写経机に映り込む青もみじ
         
        瑞々しい青紅葉の美しさに癒されますね。
         
        写真を拝見するだけで、身も心も洗浄されるようです。
         
        八重さん、ありがとうございました!
         

        「関西句会」(第208回)

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          ★5月24日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
           安藤えいじさんから以下の通りご報告がありました。

          ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
           
          ◎ 飛ぶ虫を夕日に追へり雀の子    柴田惠美子
           
          ◎ 下闇に仰ぎて樹齢称へけり    井浪千明
           
          ◎ 倒れ木の髭根を伝ひ滴れり    中野はつえ

          御大師と向き合ふ昼餉青葉風    原 万代
          麦の穂のさはさは吹かれ鄙の里   井浪千明
          琅玕のさやさやさやぐ清和かな    柴田惠美子
          桜蘂ふる江姫の供養塔        北嶋八重
          踊花むれて斎王祭祀跡        北嶋八重
          ひとりづつ踏みゆく道の椎落葉   新谷亜紀
          ほととぎす広きダム湖のさざ波す  中野はつえ
          夏足袋を履いて月山刀鍛冶     小谷廣子
          薔薇垣へ飛び来る雨の番鳥     徳永絢子
          馬塞棒(ませぼう)へ振るふ鬣(たてがみ)薄暑光 
                                                            安藤えいじ
          大峰の谷へ石楠花散りゐたる    安藤えいじ
          大寺の百の雪隠冴返る        小谷廣子
          青葉闇出でてせせらぎ光りけり   北嶋八重
          萍のあぶくに夕日とどきけり     中野はつえ
          ぶらさがり雲梯渡る若葉風      小谷廣子

           
          ★関西句会案内
           
           6月句会も通信句会を予定しています。
           
           ※ 投句は、安藤えいじさんまで。(締切6月25日)
           
           ☆ 北嶋八重さんが、植物園のばら園の写真とコメントをお送りくださいました。
             以下にご紹介します。
          京都府立植物園のばら園

            四季折々の花や樹木を楽しむことが出来る植物園ですが、コロナウィルス感染防止のため、桜の見頃の4月3日から臨時休園されていました。
            幸い、薔薇の季節の5月17日に開園したので、早速「ばら園」に行ってきました。種々の香りう中、それぞれの薔薇の名前にイメージを膨らませながら、楽しんできました。
           
            ロココ美として極まれる薔薇もあり     京極 杞陽
           
                        「但馬住」昭和36年 白玉書房
                   
            薔薇の名はピースとアンネ芽吹き濃し    田島 和生
           
                        「雉」令和二年四月号

                       今年の早春、広島平和公園で詠まれたと伺いました。
                       初夏には、みごとな花を咲かせたことでしょう。
           
                                【北嶋八重さん 記】
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          パ―マネントウエーブ
           
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          スヴニールドゥアンネフランク
           
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          リパブリック・ドゥ・モンマルトル
           
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          マチルダ
           
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          花笠
           
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          ラベンダー
           
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          うらら
           
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           バラ園を出て噴水へ
           
          気品ある薔薇や、可憐で清楚な薔薇。
           
          さまざまな薔薇の美しさを「ステイホーム」で堪能できました。
           
          八重さん、ありがとうございました!
           

          「関西句会」(第207回)

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            ★4月26日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
             安藤えいじさんから以下の通りご報告がありました。

            ☆ 田島和生主宰後日選 (◎は特選)
             
            ◎ 新築の木組の香り花杏       柴田惠美子
             
            ◎ 咲き満ちてやや青ざむる梨の花  井浪千明
             
            ◎ 海堺の島昏れ残る日永かな    井浪千明

            夕さりの土手の小流れ花筏     小谷廣子
            春の雪乗り捨てられし三輪車    井上基子
            花水木雨に艶増す淡き色       山田流水
            家々をつなぐ土橋や花筏       井浪千明
            潮先に明くる瀬戸内鰆船       西村千鶴子
            春満月終の住み家を照らしけり   柴田惠美子
            咲き満つる花の向かうに凪の海   中野はつえ
            猩々袴古戦場への登り口      小谷廣子
            花冷えや四天王寺の堂閉ざし    安藤えいじ
            手折らねど山路へ匂ひさいたづま  井浪千明
            門閉ざす学校に花吹雪かな     北嶋八重
            はづみきて嘴つつき合ふ恋雀    中野はつえ
            野の宮をかこむ琅玕百千鳥     小谷廣子
            沼の面にくろがね色やかつみの芽 西村千鶴子
            節々の鳴り春愁のストレッチ     徳永絢子
            咲き終はる左近の桜風にゆれ    北嶋八重
            ひかりつつ苔に沁み入る花の雨   中野はつえ
            花の雨こもれる家に香を焚き     北嶋八重
            葉に止まり蜜蜂の顔拭ひけり     徳永絢子
            チューリップ赤白黄色と口遊み    原 万代
            桜木の瘤の小枝へ五輪かな     山田流水
            朝市へうすむらさきの独活の束   安藤えいじ
            花屑の薄紅色の流れかな      北嶋八重
            囀へ開く久弥の山の本        徳永絢子
            青饅に盃重ね徹師の忌        柴田惠美子
            植林の苗に添へ木の細かりき    原 万代
            一山の羅漢をめぐり涅槃西風    小谷廣子
             

            ★関西句会案内
             
             5月句会も通信句会を予定しています。
             
            ☆ 北嶋八重さんが、上御霊神社の写真とコメントをお送りくださいました。
              以下にご紹介します。
            上御霊神社  上京区上御霊前通烏丸東入ル上御霊竪町495
             
             平安遷都の794年、桓武天皇が非業の死を遂げた弟・早良親王の怨霊を鎮めるため御霊として祀ったのが上御霊神社の始まりとされます。
             ここは応仁の乱(1467年から11年間続いた内乱)の発端の地であり、 鳥居の脇には「応仁の乱勃発地」と記した石碑が建っています。
             境内は、ちょうど一八の花が見頃となっていて、初夏の風情に溢れていました。

            <季語 夏>鳶尾草、一八(いちはつ)
             アヤメ科アヤメ属の多年草で、アヤメ属で最も早く咲くのでいちはつという名が付いたと言われる。平安時代に中国より渡来。5月〜6月、花茎の先端につぼみをつけ、杜若に似た淡紫碧色の花を咲かせ、中央の小さな花びら3枚が、鳶の尾羽の凹みに似ているので、鳶尾草(とびおくさ)の別名もある。火災を防ぐという俗信から茅葺屋根の上に植えられたこともある。
             
                いちはつの花すぎにける屋根並ぶ    水原秋桜子
             
                一八に落ちてきさうな甍あり        大木あまり
             
                                                          「俳句歳時記 夏」角川学芸出版より
                  【北嶋八重さん 記】
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             楼門(西門)
             
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             応仁の乱 発端 御霊合戦旧跡碑
             
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            五月晴の下、一八の花が瑞々しいですね。
             
            八重さん、清々しい初夏の景をありがとうございました!
             

            「関西句会」(第206回)

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              ★3月22日(日)の「関西句会」は、新型コロナウイルス感染防止のため休会となりました。 
               かわりに通信句会が行われ、井浪千明さんから以下の通りご報告がありました。

              ☆ 田島和生主宰後日選 (◎は特選)
               
              ◎ 道の辺の蓬は伸びて踏まれけり  原 万代
               
              ◎ 囀や樹下に双子の乳母車      西村千鶴子
               
              ◎ 遅々として暮れかぬる日や機の音 西村千鶴子

              紫雲英編み頭へ飾り姫となる      安藤えいじ
              禅院の東司(とうす)を借りる日永かな 西村千鶴子
              池底に流れ一筋蝌蚪生るる      小谷廣子
              木の芽立つ城三代の墓所       中野はつえ
              汀まで蹄の跡や土手青む        徳永絢子
              涅槃西風背開きに干す魚かな     柴田惠美子
              畑荒れてまだらに咲ける花大根    井浪千明
              童謡の時報流るる遅日かな       徳永絢子
              雛壇の前に座りて子の澄まし      井上基子
              橋あまた架かる難波や水温む     小谷廣子
              また一つ椿の落ちて去りがたし    北嶋八重
              畑打や一鍬ごとの土匂ふ        中野はつえ
              冴返る糶場に散りて鮪の尾      小谷廣子
              蜷の道曲りて太きところあり      中野はつえ
              春光や風車へわたる海の風      柴田惠美子
              啓蟄や地に転びたる団子虫      西村千鶴子
              春夕焼湖畔の宿を包みけり      井上基子

              ★関西句会案内
               
               4月の句会も休会で通信句会となります。
               
               5月句会は以下の通り予定しています。
               
               日 時:2020年5月24日(日)午後1時半〜
               会 場:小田北生涯学習プラザ(尼崎市)2階1号室
                       ↓      

              ☆ 北嶋八重さんが、松ヶ崎疏水の桜並木の写真とコメントをお送りくださいました。以下にご紹介します。
               
              松ヶ崎疏水(下鴨疏水分線)の桜並木 「葵の小径」

               松ヶ崎浄水場と賀茂川の間の「疏水分線」で、下鴨疏水とも呼ばれています。府立植物園の南を少し東に行くと、疏水沿いに桜並木が松ヶ崎浄水場まで延々と続いて、隠れたお花見のスポットです。
               疏水沿いと言っても上流の哲学の道ほど観光地ではないので、桜の時期以外は訪れる人も少ない閑静な住宅街です。この時期でもお花見を楽しむ人も疎らで、満開の桜並木を散策してきました。訪れた3月30日、折しも京都市の桜情報は満開となりました。
               「鴨川」は「出町柳」より上流では「賀茂川」と表記しますが、「鴨川」「賀茂川」の土手の桜も両岸とも、3月末〜4月初めにかけてが見頃です。「葵の小径」では、初夏の6月上旬〜中旬にかけて、蛍の乱舞する幻想的な風景が見られます。
               
                さきみちてさくらあおざめゐたるかな   野澤 節子
               
                嬰の匂ひある家桜咲にけり        能村登四郎
                           
                                   「花の歳時記 春」より
               【北嶋八重さん 記】
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               水辺の桜は本当に美しいですね!来年はぜひ訪ねてみたいです。
               
               時節柄なかなか外出できず心が重くなっていたところ、ふわっと軽くなった気がします。

               八重さん、ありがとうございました!
               

              「関西句会」(第205回)

              0

                ★2月23日(日)小田北生涯学習プラザ(尼崎市)において「関西句会」が開かれました。
                 井浪千明さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

                ☆ 田島和生主宰選 (◎は特選)
                 
                ◎ 囀や一番高き樹に寄りて      竹内悦子
                 
                ◎ 春潮に投網のしぶききらきらす  井浪千明
                 
                ◎ 日当れば紅梅ぽつと艶めきて   竹内悦子

                芽柳の木末(こぬれ)かがよふ日照雨かな 小谷廣子
                春立つや生簀の魚立ち泳ぐ      中野はつえ
                島の灯の遠き点滅春寒し       井浪千明
                早春の鷺白々と吹かれをり      柴田惠美子
                 相楽神社
                餅花の千の毬揺れ巫女の舞      小谷廣子
                北窓開きみづうみの風通しけり    竹内悦子
                雪解の風や組み干す茶筅竹      小谷廣子
                古民家や幽かに梅の匂ひ来る     井上基子
                しだれ梅縺れ雨粒こぼしけり     井浪千明
                参道に表裏あり梅探る         中野はつえ
                黒雲の切れて魞挿す小舟かな    小谷廣子
                ゆつたりと泳ぎ来る鯉水温む     安藤えいじ
                君に似し姿に迷ふ春の宵       山田流水
                一面の青菜を打てり春霰       柴田惠美子
                カンバスに絵筆走りて風光る     安藤えいじ
                白梅や雲とどこほる千木の空     井浪千明
                 

                ★関西句会案内
                 
                 3月「関西句会」は、 新型コロナウィルスの感染拡大防止のため中止となりました。
                 

                ☆ 北嶋八重さんが、ご実家伝来の貴重なお雛様の写真とコメントをお送り
                くださいました。以下にご紹介します。
                 雛壇は祖母の、御殿雛は母の、夫婦雛は伯母のもの、何れも明治時代の作です。吊し雛は、10年程前の姉の手作りです。夫婦雛は、伯母が嫁入り道具に持参したのですが、最近、100年ぶりに里帰りして飾られるようになりました。
                 毎年、奥座敷に飾られている実家の雛人形ですが、京都西陣より絹屋佐平治が丹後に絹織物の技術を伝えて以来300年に当たる今年は、「丹後ちりめん回廊」が日本遺産に認定されたのを機に、玄関の間に飾り皆さんに見ていただいているようです。
                 
                  箱ぬれて母の国より雛届く   田島和生
                 
                      故郷の加賀から娘に雛を送って来た。雪国から届いた箱は少し濡れて
                      いたが、目を見張るような美しい雛人形だった。

                              「田島和生集」俳人協会 自註現代俳句シリーズより
                 
                                          【北嶋八重さん 記】
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                拡大して拝見しましたが、ぞくぞくするほど神々しい!
                 
                雛壇の少し動きがあるお姿も華やかですね。
                 
                八重さん、ありがとうございました!
                 

                「関西句会」(第204回)

                0

                  ★1月26日(日)小田北生涯学習プラザ(尼崎市)において「関西句会」が開かれました。
                   原万代さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

                  ☆ 田島和生主宰選 (◎は特選)
                   
                  ◎ 鬼の振る火の粉を浴びて厄払ひ  中野はつえ
                   
                  ◎ 寒風や入江へと飛ぶ潮がしら    小谷廣子
                   
                  蠟梅にいささかの雨来つつあり    西村千鶴子
                  春近き砂に描きありドラえもん     徳永絢子
                  日脚伸ぶ段々畑は鶸色に       井浪千明
                  折鶴を千羽めざして冬籠        竹内悦子
                  笹鳴の次のこゑ待つ庭仕事      西村千鶴子
                  にはか巫女袖ひらひらと破魔矢売る 中野はつえ
                  寒晴や置きたるやうに竹生島     西村千鶴子
                  ブーメラン庭に飛び込む松の内    原 万代
                  修正会や鬼は松明振り翳し      井浪千明
                  日脚伸ぶ茶房の奥を明るうす     竹内悦子
                  雨あとの御所の老松淑気満つ    小谷廣子
                  猪鍋やこなから酒に酔ひもして    西村千鶴子
                  竜の玉見つけ結界跨ぎけり      中野はつえ
                  猫の影よぎれり寒の月あかり     徳永絢子
                  餌をあさる嘴に年初の光あり     原 万代
                  凍空や杜に集まる鳥の声       柴田惠美子
                  夕千鳥啼くや浦廻の潮仏       小谷廣子
                  立枯れの柞に滲むる寒の雨     徳永絢子
                   

                  ★関西句会案内
                   
                   日 時:2020年2月23日(日)午後1時半〜
                   
                   会 場:小田北生涯学習プラザ(尼崎市)
                        ↓
                    https://odakita-plaza.com/about.html
                   

                  ☆ 北嶋八重さんが、「青蓮院門跡」の寒牡丹の写真とコメントをお送りくださいました。
                    以下にご紹介します。
                  <青蓮院門跡>
                   天台宗総本山・比叡山延暦寺の三門跡寺院のひとつであり、住職が皇室や公家によって受け継がれてきた寺院です。江戸時代に御所の火災により仮御所となったことがあり、「粟田御所」と称されます。門跡寺院らしい建物や庭園は王朝文化の遺構とされ、国の史跡に指定されています。
                   部屋に置かれていた鉢植えの寒牡丹の艶やかさは、山裾の寺院の寒さを忘れてしまうほどでした。
                  <歳時記> 季語 「寒牡丹」(冬牡丹)
                   もともと初夏の花である牡丹の花芽をつみとって、鑑賞用に冬に花を咲かせるようにしたもの。藁囲いをして、寒さの中大輪の花を咲かせる。
                   
                    飛雪来ることのしばしば寒牡丹  細見 綾子
                   
                    日おもての寒牡丹紅濃かりけり  中村 フミ        
                                      (「風」の歳時記より)
                    【北嶋八重さん 記】
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                   青蓮院
                   
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                   寒牡丹
                   
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                   庭 園
                   
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                   小御所
                   
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                   宸 殿
                   
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                   親鸞聖人童形像
                   
                  寒さの中、寒牡丹の花だけがふわっとあたたかさをかもし出しているようでステキですね。

                  八重さん、ありがとうございました!
                   

                  「関西句会」(第203回)

                  0

                    ★ 12月22日(日)小田北生涯学習プラザ(尼崎市)において「関西句会」が開かれました。
                      井上基子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                     
                    ☆ 田島和生主宰選 (◎は特選)
                     
                    ◎ 雪吊のほどよきゆるび松匂ふ   小谷廣子
                     
                    ◎ とろ箱に海鼠貼り付く赤と青    井浪千明
                     
                    ◎ 氷魚の糶すぐに終りし港かな   竹内悦子
                     
                    大川の水尾とろとろと川普請      井浪千明
                    柚子風呂の香に包まれて目を閉づる 井上基子
                    雨の中透き通るごと冬桜        北嶋八重
                    味噌搗やまくりし主婦の腕太き    安藤えいじ
                    街路樹の木の葉飛び込む小鳥店   徳永絢子
                    落語会大笑ひして年送る        北嶋八重
                    須磨浦の凪の夕映え雪ぼたる    柴田惠美子
                    臥せをれば無聊をいやす冬の鵙   原 万代
                    梁に簪ふるる里神楽          小谷廣子
                    小春日や身に馴染みたる母の衣   西村千鶴子
                    凩や暗礁(いくり)の上を波とべり   小谷廣子
                    鉄の爪浚ふる冬の川深く        徳永絢子
                    唐突に獅子の咆哮園冴ゆる     柴田惠美子
                    溶岩(らば)原のくぼみかかよふ霜柱 小谷廣子
                    巡回の巡査に蹤きて雪ばんば    徳永絢子
                    吾を見てにらむ仁王や冬寒し     山田流水
                    三井寺の朝は鶲の地鳴きから     西村千鶴子
                    窓いつぱい眩しきまでに柿吊るす  中野はつえ
                    師と交はす一献ごとの年の暮     山田流水
                    バスを待つ波止場の小屋や隙間風  北嶋八重
                    きらきらと宵の明星おでん酒      柴田惠美子
                     
                    ★関西句会案内
                     
                     日時:2020年1月26日(日)午後1時半〜
                     
                     会場:小田北生涯学習プラザ(尼崎市)
                          ↓
                      https://odakita-plaza.com/about.html
                     

                    ☆ 北嶋八重さんが、歳晩の京都の写真とコメントをお送りくださいました。
                      以下にご紹介します。
                    <京都・四条大橋界隈の歳晩>
                    鴨川の水面にはゆりかもめが群れをなし、南座には顔見世のまねきが上がり、京都の歳晩らしい雰囲気を醸しだしています。
                              (北嶋八重さん 記)
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                     鴨川のゆりかもめ
                     
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                     南座
                     
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                     顔見世のまねき
                     
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                     出雲阿国像

                    冬晴の空が目にしみ、しみじみと歳晩の感慨にひたれますね〜。
                     
                    八重さん、ありがとうございました!
                     
                    みなさん、どうか良いお年をお迎えください。
                     

                    「関西句会」(第202回)

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                      ★11月24日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
                       安藤えいじさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                       

                      ☆ 田島和生主宰選 (◎は特選)
                       
                      ◎ 茶の花に早やも被さる山の影   中野はつえ
                       
                      ◎ 注連太き樅の天辺冬の鵙     徳永絢子
                       
                      菊日和国宝展へ人の列         柴田惠美子
                      踏めばその音の深さや落葉道    井浪千明
                      海原の眩しき冬の落暉かな      中野はつえ
                      長き夜やテレビに和して笑ひもし   中野はつえ
                      植ゑ替ふる冬菜に蝶のたまごかな  徳永絢子
                      日の差して白極まりし冬桜       中野はつえ
                      稲荷在す茶の花垣の中にかな    井浪千明
                      鹿の目と目の合ふをさな後ずさり    柴田惠美子
                      音立てて豆稲架はぜる日和かな   小谷廣子
                      仏塔を囲みて沙羅のもみじかな    徳永絢子
                      糾ふる手に新藁の匂ひけり       井浪千明
                      時雨るるや軒に待ちたるエトランゼ  安藤えいじ
                      小流れの音や山気のなほ冴ゆる   中野はつえ
                      凍空へ白煙を吐く工場群        北嶋八重
                      欅枯れいよよ虚空へ聳えけり     井浪千明
                      旅の果てタワーの灯り暮早し     北嶋八重
                      引く潮に砂美しき冬の浜        小谷廣子

                       
                      ★関西句会案内
                       
                       日時:2019年12月22日(日)午後1時半〜
                       
                       会場:小田北生涯学習プラザ(尼崎市)
                          ※12月以降会場が変わりますのでお間違えのないようお願いします。
                            ↓
                        https://odakita-plaza.com/about.html
                       
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                       真如堂の冬紅葉【撮影:北嶋八重さん】
                       

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