「大津・本丸句会」(第90回)

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    ☆2月26日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
     向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。 
      落つる日や春鮒釣の舟に立ち      田島和生
     
      みづうみが見えてふらここ高くなる  田島和生
     
    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
     
    ◎冬枯や牧に干乾ぶ牛の糞   安藤照枝

          安土城址
    ◎虎口(こぐち)より入ればあまたの落椿 一村葵生
     
    ◎海原へ開く湯治場椿咲く    熊村あけみ
     
    ◎散り際のことに際立ち梅香る 馬場千香子
     
    ◎桃の花人形塚に雨の降る   青木陽子
     
    紅をひく東の空に春の月       山田流水
    わらび餅きな粉に咽せる幼かな   青木陽子
    船待つや雁木を覆ふ春の雪     安藤照枝
    来て見れば瀬田の唐橋夕霞     山田流水
    比良はまだ頂白く田を鋤けり     青木陽子
    如月の雪に湖北の静もれり      向平まゆみ
    うすうすと窓辺明け来る春近し    馬場千香子
    一山をどよもし行けり春疾風     熊村あけみ
    きりんの目空を見上げて春時雨   前田かよ子
    山祇(やまつみ)へ道ひとところ菫草 西村千鶴子
    波先の尖り猛るや北颪         中村良一
    昃(ひかげ)れば名のみの春やストレッチ 中村良一
    早春や走者の道の照り返る    三雲宏一
    早春の吹き流し舞ふ舟着場    三雲宏一
    りぼん添へバレンタインの芋焼酎 向平まゆみ
    残雪の畦に金肥の袋積み     青木陽子 
    比良八荒湖へ傾げる松並木    熊村あけみ
    中庭へ謡の復習(さら)ひ梅月夜 一村葵生
    湖へ音無き流れ座禅草         向平まゆみ
    芽柳や五位鳴き渡る堅田の津   西村千鶴子
    焼牡蠣のぱちつと弾けてのけぞりぬ 安藤照枝
    宛先の滲む速達多喜二の忌    筧 ゆき
    アネモネや膨らみはじむパンケーキ 西村千鶴子
    春の日の辞職の決意スーツ買ふ  前田かよ子
    ピアノ曲何度もさらふ児麦青む   安藤照枝 
     

    ★大津本丸句会のご案内
     
     会 場: 大津市生涯学習センター
        
     日 時: 3月24日(火)201号室 10時30分〜12時30分

          4月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分

          5月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
     
    信楽.jpg
     「信楽の登り窯」(今は使われていない)【撮影:向平まゆみさん】 
     

    「大津・本丸句会」(第89回)

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      ☆1月29日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
       向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
       
        
      船溜手に乗る程の鳰(にほ)浮かぶ  田島和生

      白山の片面へ入日大枯野        田島和生

            
      ☆ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
       
      ◎山眠るその奥山の日当りて    一村葵生

      ◎板壁に古りしメニューやのっぺ汁 筧 ゆき

      ◎涌くごとく鳶舞ひたる寒暮かな   熊村あけみ
                                    
      お辞儀せる幼の周り淑気かな    小林佳月
      左義長や太古のままの火を畏れ  松岡和子
      北颪真正面に湖の鳥               中村良一
      山茶花の散るや余白の苔の色   西村千鶴子
      寒餅を搗いて丸めてひと日かな  松岡和子
      牡蠣舟へ下りる二三歩灯の小さく 熊村あけみ
      枯蔓を引けばねじれの力かな   中村良一
      旅ごころくすぐる駅や春隣       竹内悦子
      読み聞かせせがむ幼や春隣      小林佳月
      廃屋の庭そのままに寒椿         青木陽子
      大寒や火の轟々と登り窯         安藤照枝
      しぐるるや鳶の輪を描く雲の下  馬場千賀子
      朝練の足音響き山眠る            前田かよ子
      つくばひに淡き日の差し実千両  筧 ゆき
      あふるるほど備前の壷に水仙花  阪本節子
      川底の石の白々寒旱               一村葵生
      ラカンパネラ聴くや出窓へ寒の月 安藤照枝
      酒蔵の浮き立つ家紋冬の月      青木陽子
      水鳥や灯遠く湖暮るる             西村千鶴子
      桟橋に貸舟舫ひ水温む            筧 ゆき
      逝く友を送るコーラス冬すみれ   向平まゆみ
      山腹のお百度道や帰り花         一村葵生
      初晴や神泉の鯉浮かみたる      熊村あけみ
      川岸を歩け歩けの去年今年      三雲宏一
      真夜中や皮ジャンバーの訪問医  青木陽子
      パプリカの中のうつろや風邪心地 青木陽子
      ゆるき坂上り寺跡初日受く            馬場千賀子
      大寒の峡の七軒音もなき         松岡和子
      萌黄色の服を用意し春を待つ   竹内悦子
      寒木瓜の朱に日のとどく二年坂  西村千鶴子
      遠ざかる祖母のおもかげ負真綿  向平まゆみ
      仏飯を高々と盛る寒日和          阪本節子
      取らず置くをさなの得手のかるた札 熊村あけみ


      ★大津本丸句会のご案内
       
       会場: 大津市生涯学習センター
       
         日時: 2月26日(水)201号室 10時30分〜12時30分
       
           3月24日(火)201号室 10時30分〜12時30分

           4月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分


      ☆ 向平まゆみさんが、「菜の花畑」の写真とコメントをお送りくださいました。
          以下にご紹介します。
      比良山を背景に広がる菜の花畑
       滋賀県守山市の第一なぎさ公園に咲く「寒咲花菜」という早咲きの菜の花です。
       琵琶湖の向こう岸に広がる冠雪の比良山系とのコントラストが素晴らしいのですが、今年は、なかなか雪の比良を見ることができませんでした。
                     (向平まゆみさん 記)
      菜の花と比良.jpg

      見事な菜の花畑ですね!
       
      一気に春がやってきたようで明るい気分になります♪
       
      まゆみさん、ありがとうございました! 
       

      「大津・本丸句会」(第88回)

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        ☆12月24日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
         向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。 
          
        みづうみの遠(をち)を白波冬ざくら  田島和生
         
        狛犬の大口へ網冬の蜘蛛       田島和生
         
        ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
         
        ◎ゆつくりと浮きて落葉に触るる鯉  馬場千賀子

        ◎氷魚汲むや比良の頂よく見えて  西村千鶴子

        ◎よどみなく水湧く音や漱石忌    青木陽子

        ◎冬至南瓜刃の入れどころ探すなり 熊村あけみ
         
            木之本宿
        琴の糸綯(な)ふや時雨るる脇街道 西村千鶴子
        ポインセチア胸の榾火のなほありて 竹内 悦子
        水音のして水鳥の水脈のこる     熊村あけみ
        極月やブルーシートの屋根あまた   西村千鶴子
        喜寿の夫祝ふ親族(うから)や冬薔薇 竹内 悦子
        祖父母ゐて父母のゐませし報恩講  小林和子
        冬菊の風ぐせのまま枯れにけり   中村良一
        冬菜洗ふ水の光をあふれしめ    熊村あけみ
        枯尾花日は燦爛と入りにけり    一村葵生
        極月の水尾の二筋湖の鳥         阪本節子
        冬日没るメタセコイアの長き道   山田流水
        白川の花街をゆく師走かな       阪本節子
        朝市のひときは赤き飛騨の蕪   筧 ゆき
        諍ひは一言控へ煤払               向平まゆみ
        丹波路の山里に照り木守柚子   馬場千賀子
        田に跳ねて田鳧真白き羽裏かな 馬場千賀子
        裸火に手を翳したる年の市    青木陽子
        靴底に落葉ふかふか並木道    熊村あけみ
        子別れに泣かす役者や京師走  阪本節子
        寒雀檜皮屋根から零れをり    馬場千賀子
        電柱の灯りの暈や雪しんしん   中村良一
        大空に伸びに伸びけり冬木立  小林和子
        川岸にまだ紅残る櫨紅葉      三雲宏一
        百の柚子一番風呂を一人占め 安藤照枝
        湯豆腐や休肝日なき夫のゐて 筧 ゆき
        手編ケット母の匂ひに顔埋む  向平まゆみ
         年の瀬やブルーシートの屋根の数 一村葵生
        ふくろふの啼くや通夜の灯ゆらぎをり  青木陽子
        神官の振る袖口の寒さかな    向平まゆみ
         

        ★大津本丸句会のご案内
         
         会 場:大津市生涯学習センター

           日 時: 1月29日(水)201号室 10時30分〜12時30分
             
              2月26日(水)201号室 10時30分〜12時30分

              3月24日(火) 201号室 10時30分〜12時30分
         

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         瀬田川岸に集まるゆりかもめの写真 【撮影:向平まゆみさん】
              
           

        「大津・本丸句会」(第87回)

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          ☆11月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
           向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
           
            
           裸木の瘤の艶めき欣一忌    田島和生
           
           一稿の終はりて熟柿啜りゐし  田島和生
           

          ☆ 田島和生主宰 選(◎印特選)
           
          ◎綿虫や駅のホームを徘徊し    竹内悦子
           
          ◎裏木戸の開け放たれて松手入  安藤照枝
           
          ◎浦日和鱶のひれ干すをんなかな 筧 ゆき
           
          ◎縁切の寺に響くや大くさめ     向平まゆみ
           
          ◎凩やビルの死角に鳩のゐて   竹内悦子
              
          枯蔓や葬りの道へ六地蔵     熊村あけみ
          冬空へ皇帝ダリアピンク濃し   馬場千香子
          柚子一つ残りて空のがらんだう  西村千鶴子
          石楠花の葉陰にちらり返り花   小林和子
          輩も古りし故郷石蕗の花      小林和子
          枯園に仰ぐ皇帝ダリアかな    青木陽子
          日だまりを猫と分け合ひ石蕗の花 熊村あけみ
          藁焼の紫煙匂へる冬田かな    馬場千香子
          冬蝶の日を得て休む皇子の墓   西村千鶴子
          海鳥や汽笛も凍る風港        山田流水
          粕汁や睫毛に触るる椀の湯気   西村千鶴子
          くるくるりロンドのやうに舞ふ落葉 井上美恵子
             越前かに祭
          茹でたてのセイコ蟹にもタグの付き 筧 ゆき
          綿虫の日矢に舞ひたるふはふはと 向平まゆみ
          北風に向かひて重し猫車       一村葵生
          大きもの銜へ刈田を夕鴉       熊村あけみ
          香煙の山辺の墓や鵙猛る     西村千鶴子
          母の手の細きを探る小夜時雨   向平まゆみ
          ボス猿のたくましき肩冬日燃ゆ  一村葵生
          冬の雨画鋲の残る掲示板     筧 ゆき
          逝く母の胸の温もり冬すみれ   阪本節子
          風邪声の女医の薄着や回診日  青木陽子
          魦船戻る船津の澪つくし     西村千鶴子
          綿虫や見下ろせば目の眩む橋  一村葵生

           
          ★大津本丸句会のご案内
           
           会場:大津市生涯学習センター
           
           日時:12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分

               1月29日(水)201号室 10時30分〜12時30分 
              
               2月26日(水)201号室 10時30分〜12時30分
           
           於:大津市生涯学習センター

           
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           石山寺【撮影:向平まゆみさん】
           

          「大津・本丸句会」(第86回)

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            ☆10月22日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
             井上美恵子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
             
             砂吸つて砂吐く真鯉秋まひる   田島和生
             
             こち見ては鼬はねゆく赤まんま  田島和生
             
            ☆ 田島和生主宰 選(◎印特選)
             
            ◎濃竜胆柳生の里は奥深し    中村良一
             
            ◎秋の日やアサギマダラが膝にのり 吉田 孟
             
            ◎晩秋の高原列車レタス畑    小林和子
             
            ◎秋祭神馬の尿の音たてて    竹内悦子
             
            ◎運動会子ら集まれば子の匂ひ  一村葵生
             
            亡き父の螺鈿細工に月の差し   井上美恵子
            色褪せし見送り幕に秋日差す   竹内悦子
            秋雨やまばたき一つ重くして     阪本節子
            蜘蛛の糸魚さながらに枯葉吊り  一村葵生
            菊の香や天守の鯱のかがやきて  安藤照枝
            交番の不在の札や昼の虫     筧 ゆき
            耳遠き父の居ませり棗の実     熊村あけみ
            秋日和古書の匂ひの神保町    西村千鶴子
            秋扇乙女のピアス揺らしをり    前田かよこ
            三井寺の鐘の響けり秋の風    竹内悦子
            草影にちらちらちらと秋の蝶    前田かよこ
            取り付きて高きに開く葛の花    熊村あけみ
            野に還る峡の畑や小鳥来る    筧 ゆき
            栗混ざる峠の茶屋の竈飯     小林和子
            野分晴比叡の襞のよく見えて   竹内悦子
            雨音のひと日止まざる愁思かな  熊村あけみ
            九十九折越えて山霧尚深し    青木陽子
            落鮎や尖る川音風の音       安藤照枝
            木の実降る祇王の墓の前後ろ   西村千鶴子
            蟷螂の翅畳まずに枯れゆけり   青木陽子
            衣擦のゆき交ふる廊菊日和    筧 ゆき
            落椎に踏みどころなき園城寺    西村千鶴子
            悉く西向く墓や草の花         中村良一
            さつまいも掘る園児らの声上がり 竹内悦子

             
            ★大津本丸句会のご案内
             
             会場:大津市生涯学習センター
             
             日 時:
                12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分
             
                 1月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分

             
            百万遍知恩寺2.jpg
              「秋の古本まつり」百万遍知恩寺(京都市左京区)
             

            「大津・本丸句会」(第85回)

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              ☆ 9月25日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                作成は向平眞由美さんです。
                
               秋燕の胸みな白き高嶺空   田島和生
               
               翅ゆれて蝶の吸ひつく落ち棗 田島和生
               
              ☆ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
               
              ◎調弦のホール静まる星月夜   青木陽子
               
              ◎秋曇ぴたり貼りつく聴診器    青木陽子
               
              ◎秋夕焼夫立ち尽しゐたりけり  熊村あけみ
               
              ◎縄文の腰張る土偶天高し    中村良一
               
              ◎湖に向く浦の屋並やのぼり月  青木陽子

              爽やかや飛行機雲の一直線   竹内悦子
              城垣の逆さ地蔵や身にぞしむ  安藤照枝
              コスモスや湖北に美しき観世音 筧 ゆき
              蜻蛉飛ぶ瑠璃色に翅光りつつ  一村葵生
              湖西路のだんだん畑曼殊沙華  竹内悦子
              緑青の浮きし樋より秋雨水   一村葵生
              鱗雲眺めてひとり露天風呂   小林和子
              もてなしの膳へ柚子捥ぐ在所かな 熊村あけみ             
              爽やかに上ぐる灯明僧若し   熊村あけみ
              対岸に釣人ぽつり秋の昼    三雲宏一
              しづもりし高野百坊星月夜    安藤照枝
              晒されて天睨みをり捨案山子  青木陽子
              天辺の富士の三角甲斐の秋   小林和子
              落鮎や踏めばしわしわ板の橋  西村千鶴子
              一人来てひとりは帰る月の客   西村千鶴子
              臥す夫へ家路を急かす法師蝉  青木陽子
              橋姫へあぐる祝詞や水の秋    熊村あけみ
              漆黒のビルの谷間や月今宵   中村良一
              エッグ立てに野菊を挿して朝の卓 筧 ゆき
              虫の夜や母の寝息の幽かなる  西村千鶴子
              坪庭の日向にひらひら秋の蝶   阪本節子
              月高しわが影ひたと道にあり   一村葵生
              秋霞曲りて消ゆる土讃線     山田流水
              機の音の途絶え西陣秋時雨   向平まゆみ
              白萩の風立ち揺るる人恋ふる  阪本節子
               

              ★大津本丸句会のご案内
               
               会場:大津市生涯学習センター
               
               日時:11月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                     
                   12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分
               
               於:大津市生涯学習センター
               
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                深泥池(撮影:北嶋八重さん)
               

              「大津・本丸句会」(第84回)

              0

                ☆ 8月27日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。
                  一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                  作成は井上美恵子さんです。
                 
                ★ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
                 
                ◎敬老日をさなきシェフの目玉焼     筧 ゆき
                 
                ◎新涼や音かろやかに花鋏         熊村あけみ
                 
                ◎釣り上げてしみじみ見たる鯊のかほ  西村千鶴子

                韋駄天の車夫の白シャツ秋高し   阪本 節子
                ブーケトス喝采に沸く秋の空     筧 ゆき
                  長野電鉄
                蜩のこゑに送られ小布施駅     西村千鶴子
                新涼の七色走る蜘蛛の糸      熊村あけみ
                墓洗ふ児の手も混じり湖の風    青木陽子
                スカートの隠るる花野かくれんぼ  青木陽子
                生身魂けさもバーベル挙げてはる 吉田 孟
                内子座の櫓にかかり盆の月     西村千鶴子
                子の食へる母が好みしかき氷    三雲宏一
                残像のなほ鮮やかに大花火      井上美恵子
                揚花火開きて湖の波光り        熊村あけみ
                水割の氷崩るる夜半の秋        向平眞由美
                棟上げの柱吹き抜け早稲の風   安藤 照枝
                訃報受く色なき風の中に立ち    向平眞由美
                産気づく牛に藁足す星月夜      青木陽子
                実石榴や寺井は蓋の朽ちしまま  西村千鶴子
                人を待つ茶房や雨の牽牛花      筧 ゆき
                夫と居て暑さなほ増す炎暑かな   井上美恵子
                 

                ☆大津本丸句会のご案内
                 
                 会場:大津市生涯学習センター
                 
                 日時:10月22日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                 
                    11月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                       
                 
                19.9.15mitsuike.jpg  
                 旧三井家下鴨別邸(京都市左京区)   
                       
                 

                「大津・本丸句会」(第83回)

                0

                  ☆7月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                    吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                   
                   初蟬のしやんしやん鳴いて湖の町   田島和生
                   
                   しじみ蝶蔓先にまだ覚めやらず     田島和生
                   
                  ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

                  ◎医の管を解かれ涼しく逝かれけり 安藤照枝
                   
                  ◎学食の大玉うどん蔦青し      青木陽子 
                   
                  ◎舟べりを水行く速さ船遊       熊村あけみ

                  靴先にふるる石ころ秋近し      青木陽子
                  胡瓜捥ぎキュウちやん漬に奈良漬に 小林和子
                  濁流に乗りて悠悠川鵜かな     熊村あけみ     
                  凌霄の咲ける空家となりしかな   中村良一
                  乾びたる記帳の筆や蝉しぐれ    青木陽子         
                  梅雨の夜のロックがんがん憂さ消えて 竹内悦子   
                  濡れそぼつ卒塔婆傾れ夏の雨   阪本節子  
                  和太鼓へ挑む男の背の汗      前田かよこ              
                  湖の諸子釣る子の赤パンツ     阪本節子    
                  鴨川の飛石わたる夏休        前田かよこ
                  仕事する合図のやうに朝の蟬    竹内悦子
                  長靴の底に泥付き梅雨深し     一村葵生
                  県庁の明かりひとつや梅雨の月  竹内悦子          
                  草いきれ空家の庭に踏み入れば  一村葵生  
                  冷蔵庫扉に家族旅行の日      筧 ゆき    
                  青梅雨や山巓けぶる比良比叡   吉田 孟   
                  凌霄や売家となりし純喫茶      筧 ゆき  
                  土用芽の榊を飾り地鎮祭       安藤照枝
                  煤竹の天井黒く土間涼し       安藤照枝   
                  おいしげに稚はじめての鰻飯    小林和子
                  蜘蛛の糸風の形に流れけり     青木陽子 
                  掃きよせて嵩におどろく夏落葉   熊村あけみ 
                  仏間より香の流るる梅雨深し    井上美恵子
                  滴りを右に左に氷室道         吉田 孟
                  夕焼けの浅瀬に子らの弾むこゑ  青木陽子
                  水郷は夜明け近々遠水鶏      西村千鶴子
                  茗荷の子採るや葉叢へ顏を入れ  熊村あけみ   
                  苔衣当尾の里の石仏          中村良一
                  老鶯や家並の中の寺院群      馬場千香子
                                    
                    
                  kawaibashi.jpg
                   河合橋より(京都市左京区)   
                         
                     

                  「大津・本丸句会」(第82回)

                  0

                    ☆6月25日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                      吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

                     
                     父の忌の浜風湿り合歓の花    田島和生
                     
                     遠雷の砲音に似て高曇       田島和生
                     

                    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

                    ◎青田吹く風はどこまで遠浅間   小林和子
                     
                    ◎魚跳ねて川面きらめく柿若葉   井上美恵子
                     
                    ◎反転の鯰に淵の水匂ふ      西村千鶴子
                     
                    爪弾きの弦の余韻や夏灯       西村千鶴子
                    幾度もカーテンコール夏芝居     小林和子
                    梅雨空へいきなり開くジャンプ傘  西村千鶴子
                    旱梅雨ましらの糞の深みどり    一村葵生
                    ぽたりぽと実梅の落つる鈍き音  小林和子 
                    寝室へ梅雨晴の風目覚よき    三雲宏一   
                    紫陽花や玄関先の長話       井上美恵子  
                    白百合や不意に思ふは遠き人  山田流水               
                    子雀の鳴いて仏花の水を替ふ  西村千鶴子    
                    夏帽子投げて泣きべそ母の胸  青木陽子
                    酔ひ少し宿下駄履きて螢狩    竹内悦子
                    青鷺の田守さながら動かざる   吉田 孟
                    山門の甍を渡る夏の月       阪本節子           
                    河童橋遠郭公の谺かな      安藤照枝   
                    しののめの靄のかかりてトマト捥ぐ 筧 ゆき    
                    絵団扇の風送りをり京の人    青木陽子    
                    緑雨やみ扇開きの孔雀かな   安藤照枝   
                    信楽の新茶売りをり荷を担ひ   熊村あけみ   
                    茄子胡瓜半分づつの夫婦膳   向平真由美
                    遠雷を耳に夕刊拾ひ読み     青木陽子 
                    御手洗川に浸す水占青すすき  筧 ゆき 
                    ためらひて花つむ少女夏薊    阪本節子
                    白き卵咥へさまよふ蟻の群    熊村あけみ
                    夢ぬちの友は少女や籘枕    筧 ゆき
                    梅雨鴉吾が頭上へと尿放つ   青木陽子
                    頭垂れ活けて三日の額の花   小林和子
                    沙羅散りて光沢放つ苔の上    青木陽子
                    歯を剥いて睨む不動や旱梅雨  筧 ゆき
                    釣人の影かがよひて大西日    向平真由美
                    ぐえっぐえっぐえっ眠りを破る蝦蟇のこゑ 向平真由美
                    日焼け肌に長き黒髪颯爽と    山田流水
                     
                     
                     吉田孟さんから、藤ヶ崎竜神からの琵琶湖の写真とコメントをいただきました。
                     以下にご紹介します。
                     ドラマチックな写真です。
                     竜は古来より水神様として日本各地で祀られておりますが、滋賀は琵琶湖の竹生島ををはじめ、水の気配のするそこかしこで竜にまつわる神社がたくさん存在します。写真は長命寺港近くの藤ヶ崎竜神からの琵琶湖です。中央の日矢がまさに竜の如く、降臨し、天に登る景色ではと。
                      (吉田 孟さん 記)
                     
                    日矢01 (002).jpg

                     
                    日矢02 (002).jpg

                     
                    日矢03 (002).jpg
                     

                    拡大して拝見しましたが、幻想的な美しさですね!

                    確かに神々しい竜の姿のようで、思わず手を合わせました。

                    孟さん、ありがとうございました!
                     

                    「大津・本丸句会」(第81回)

                    0

                      ☆5月28日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                        吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                       

                       夕刊を立ち読む習ひ単衣着て   田島和生
                       
                       声わろきなれどかはゆき烏の子  田島和生
                       

                      ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

                      ◎広縁に母の衣干す風五月       西村千鶴子
                       
                      ◎歩をかへす夜道にほのとえごの花  西村千鶴子
                       
                      ◎熟れ麦のさゞなみほどに揺れあへる 吉田 孟
                       
                      ◎ぴんかんと幹の爆ぜたり竹の秋   一村葵生

                      ながし吹く亡骸の頰なでをれば   熊村あけみ
                      薫風や文鎮そろふ写経の間     青木陽子
                      みどりごを抱く父親桐の花      熊村あけみ         
                      神官の手綱鋭き競べ馬       安藤えいじ   
                      祥月の白芍薬や雨しとど      熊村あけみ   
                      花街の川面へゆるる軒簾      筧 ゆき               
                      緑さす蛇口を水のほとばしり    一村葵生     
                      芍薬の花粉つけ来る寺の猫     青木陽子
                      豆飯の馥郁と喉とほりけり     一村葵生
                      椎若葉三井の山々もりもりと    竹内悦子           
                      修道女白百合抱へ石畳       青木陽子    
                      高堤を行き交ふ車麦の秋      筧 ゆき    
                      白花の紫闌の散るは寂しかり    馬場千香子    
                      乗る人も降り来る人も夜釣人    吉田 孟   
                      青葉闇抜け手庇に幻住庵      向平真由美    
                      潮騒へひらく玻璃戸や夏はじめ   西村千鶴子
                      羅の肩が開くる乳房かな      安藤えいじ 
                      湖東なる史跡の庭の杜若      山田流水 
                      境内を通る近道木下闇       竹内悦子
                      初夏やお祓ひ受くる岩田帯     安藤照枝
                      ひらひらと光りに揺るる山法師   阪本節子
                      道ふさぐくちなはのゐて時とまる  熊村あけみ
                      小判草空家の周り覆ひけり     竹内悦子
                      潮干狩いつか岬は茜雲       安藤えいじ
                               
                                     
                       吉田孟さんから、麦秋の写真とコメントをいただきました。
                       以下にご紹介します。
                       前々回の麦青から麦秋の写真です。早いもので3ヶ月しっかり熟れ麦になっていました。ちょうど雉6月号に鈴木厚子さんの四季の花籠からバクシュウとむぎあきの違いを載せておられます。併せて厚子さんの句も、ぴったりの写真です。ですから今回は麦秋(むぎあき)です。そして少しすすむと早苗田がありました。
                       (吉田 孟さん 記)
                       
                      麦秋.jpg
                        麦 秋
                       
                           麦の穂の金属音のさざめけり  鈴木厚子
                       
                      麦の穂.jpg
                       麦の穂
                       
                      植田.jpg
                       早苗田
                       
                      孟さんの写真も、厚子さんの句も素敵ですね!

                      「麦の穂の金属音」が聞こえてきそうです。

                      孟さん、ありがとうございました!
                       

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