「大津・本丸句会」(第84回)

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    ☆ 8月27日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。
      一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
      作成は井上美恵子さんです。
     
    ★ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
     
    ◎敬老日をさなきシェフの目玉焼     筧 ゆき
     
    ◎新涼や音かろやかに花鋏         熊村あけみ
     
    ◎釣り上げてしみじみ見たる鯊のかほ  西村千鶴子

    韋駄天の車夫の白シャツ秋高し   阪本 節子
    ブーケトス喝采に沸く秋の空     筧 ゆき
      長野電鉄
    蜩のこゑに送られ小布施駅     西村千鶴子
    新涼の七色走る蜘蛛の糸      熊村あけみ
    墓洗ふ児の手も混じり湖の風    青木陽子
    スカートの隠るる花野かくれんぼ  青木陽子
    生身魂けさもバーベル挙げてはる 吉田 孟
    内子座の櫓にかかり盆の月     西村千鶴子
    子の食へる母が好みしかき氷    三雲宏一
    残像のなほ鮮やかに大花火      井上美恵子
    揚花火開きて湖の波光り        熊村あけみ
    水割の氷崩るる夜半の秋        向平眞由美
    棟上げの柱吹き抜け早稲の風   安藤 照枝
    訃報受く色なき風の中に立ち    向平眞由美
    産気づく牛に藁足す星月夜      青木陽子
    実石榴や寺井は蓋の朽ちしまま  西村千鶴子
    人を待つ茶房や雨の牽牛花      筧 ゆき
    夫と居て暑さなほ増す炎暑かな   井上美恵子
     

    ☆大津本丸句会のご案内
     
     会場:大津市生涯学習センター
     
     日時:10月22日(火)201号室 10時30分〜12時30分
     
        11月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
           
     
    19.9.15mitsuike.jpg  
     旧三井家下鴨別邸(京都市左京区)   
           
     

    「大津・本丸句会」(第83回)

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      ☆7月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
        吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
       
       初蟬のしやんしやん鳴いて湖の町   田島和生
       
       しじみ蝶蔓先にまだ覚めやらず     田島和生
       
      ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

      ◎医の管を解かれ涼しく逝かれけり 安藤照枝
       
      ◎学食の大玉うどん蔦青し      青木陽子 
       
      ◎舟べりを水行く速さ船遊       熊村あけみ

      靴先にふるる石ころ秋近し      青木陽子
      胡瓜捥ぎキュウちやん漬に奈良漬に 小林和子
      濁流に乗りて悠悠川鵜かな     熊村あけみ     
      凌霄の咲ける空家となりしかな   中村良一
      乾びたる記帳の筆や蝉しぐれ    青木陽子         
      梅雨の夜のロックがんがん憂さ消えて 竹内悦子   
      濡れそぼつ卒塔婆傾れ夏の雨   阪本節子  
      和太鼓へ挑む男の背の汗      前田かよこ              
      湖の諸子釣る子の赤パンツ     阪本節子    
      鴨川の飛石わたる夏休        前田かよこ
      仕事する合図のやうに朝の蟬    竹内悦子
      長靴の底に泥付き梅雨深し     一村葵生
      県庁の明かりひとつや梅雨の月  竹内悦子          
      草いきれ空家の庭に踏み入れば  一村葵生  
      冷蔵庫扉に家族旅行の日      筧 ゆき    
      青梅雨や山巓けぶる比良比叡   吉田 孟   
      凌霄や売家となりし純喫茶      筧 ゆき  
      土用芽の榊を飾り地鎮祭       安藤照枝
      煤竹の天井黒く土間涼し       安藤照枝   
      おいしげに稚はじめての鰻飯    小林和子
      蜘蛛の糸風の形に流れけり     青木陽子 
      掃きよせて嵩におどろく夏落葉   熊村あけみ 
      仏間より香の流るる梅雨深し    井上美恵子
      滴りを右に左に氷室道         吉田 孟
      夕焼けの浅瀬に子らの弾むこゑ  青木陽子
      水郷は夜明け近々遠水鶏      西村千鶴子
      茗荷の子採るや葉叢へ顏を入れ  熊村あけみ   
      苔衣当尾の里の石仏          中村良一
      老鶯や家並の中の寺院群      馬場千香子
                        
        
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       河合橋より(京都市左京区)   
             
         

      「大津・本丸句会」(第82回)

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        ☆6月25日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
          吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

         
         父の忌の浜風湿り合歓の花    田島和生
         
         遠雷の砲音に似て高曇       田島和生
         

        ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

        ◎青田吹く風はどこまで遠浅間   小林和子
         
        ◎魚跳ねて川面きらめく柿若葉   井上美恵子
         
        ◎反転の鯰に淵の水匂ふ      西村千鶴子
         
        爪弾きの弦の余韻や夏灯       西村千鶴子
        幾度もカーテンコール夏芝居     小林和子
        梅雨空へいきなり開くジャンプ傘  西村千鶴子
        旱梅雨ましらの糞の深みどり    一村葵生
        ぽたりぽと実梅の落つる鈍き音  小林和子 
        寝室へ梅雨晴の風目覚よき    三雲宏一   
        紫陽花や玄関先の長話       井上美恵子  
        白百合や不意に思ふは遠き人  山田流水               
        子雀の鳴いて仏花の水を替ふ  西村千鶴子    
        夏帽子投げて泣きべそ母の胸  青木陽子
        酔ひ少し宿下駄履きて螢狩    竹内悦子
        青鷺の田守さながら動かざる   吉田 孟
        山門の甍を渡る夏の月       阪本節子           
        河童橋遠郭公の谺かな      安藤照枝   
        しののめの靄のかかりてトマト捥ぐ 筧 ゆき    
        絵団扇の風送りをり京の人    青木陽子    
        緑雨やみ扇開きの孔雀かな   安藤照枝   
        信楽の新茶売りをり荷を担ひ   熊村あけみ   
        茄子胡瓜半分づつの夫婦膳   向平真由美
        遠雷を耳に夕刊拾ひ読み     青木陽子 
        御手洗川に浸す水占青すすき  筧 ゆき 
        ためらひて花つむ少女夏薊    阪本節子
        白き卵咥へさまよふ蟻の群    熊村あけみ
        夢ぬちの友は少女や籘枕    筧 ゆき
        梅雨鴉吾が頭上へと尿放つ   青木陽子
        頭垂れ活けて三日の額の花   小林和子
        沙羅散りて光沢放つ苔の上    青木陽子
        歯を剥いて睨む不動や旱梅雨  筧 ゆき
        釣人の影かがよひて大西日    向平真由美
        ぐえっぐえっぐえっ眠りを破る蝦蟇のこゑ 向平真由美
        日焼け肌に長き黒髪颯爽と    山田流水
         
         
         吉田孟さんから、藤ヶ崎竜神からの琵琶湖の写真とコメントをいただきました。
         以下にご紹介します。
         ドラマチックな写真です。
         竜は古来より水神様として日本各地で祀られておりますが、滋賀は琵琶湖の竹生島ををはじめ、水の気配のするそこかしこで竜にまつわる神社がたくさん存在します。写真は長命寺港近くの藤ヶ崎竜神からの琵琶湖です。中央の日矢がまさに竜の如く、降臨し、天に登る景色ではと。
          (吉田 孟さん 記)
         
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        日矢02 (002).jpg

         
        日矢03 (002).jpg
         

        拡大して拝見しましたが、幻想的な美しさですね!

        確かに神々しい竜の姿のようで、思わず手を合わせました。

        孟さん、ありがとうございました!
         

        「大津・本丸句会」(第81回)

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          ☆5月28日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
            吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
           

           夕刊を立ち読む習ひ単衣着て   田島和生
           
           声わろきなれどかはゆき烏の子  田島和生
           

          ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

          ◎広縁に母の衣干す風五月       西村千鶴子
           
          ◎歩をかへす夜道にほのとえごの花  西村千鶴子
           
          ◎熟れ麦のさゞなみほどに揺れあへる 吉田 孟
           
          ◎ぴんかんと幹の爆ぜたり竹の秋   一村葵生

          ながし吹く亡骸の頰なでをれば   熊村あけみ
          薫風や文鎮そろふ写経の間     青木陽子
          みどりごを抱く父親桐の花      熊村あけみ         
          神官の手綱鋭き競べ馬       安藤えいじ   
          祥月の白芍薬や雨しとど      熊村あけみ   
          花街の川面へゆるる軒簾      筧 ゆき               
          緑さす蛇口を水のほとばしり    一村葵生     
          芍薬の花粉つけ来る寺の猫     青木陽子
          豆飯の馥郁と喉とほりけり     一村葵生
          椎若葉三井の山々もりもりと    竹内悦子           
          修道女白百合抱へ石畳       青木陽子    
          高堤を行き交ふ車麦の秋      筧 ゆき    
          白花の紫闌の散るは寂しかり    馬場千香子    
          乗る人も降り来る人も夜釣人    吉田 孟   
          青葉闇抜け手庇に幻住庵      向平真由美    
          潮騒へひらく玻璃戸や夏はじめ   西村千鶴子
          羅の肩が開くる乳房かな      安藤えいじ 
          湖東なる史跡の庭の杜若      山田流水 
          境内を通る近道木下闇       竹内悦子
          初夏やお祓ひ受くる岩田帯     安藤照枝
          ひらひらと光りに揺るる山法師   阪本節子
          道ふさぐくちなはのゐて時とまる  熊村あけみ
          小判草空家の周り覆ひけり     竹内悦子
          潮干狩いつか岬は茜雲       安藤えいじ
                   
                         
           吉田孟さんから、麦秋の写真とコメントをいただきました。
           以下にご紹介します。
           前々回の麦青から麦秋の写真です。早いもので3ヶ月しっかり熟れ麦になっていました。ちょうど雉6月号に鈴木厚子さんの四季の花籠からバクシュウとむぎあきの違いを載せておられます。併せて厚子さんの句も、ぴったりの写真です。ですから今回は麦秋(むぎあき)です。そして少しすすむと早苗田がありました。
           (吉田 孟さん 記)
           
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            麦 秋
           
               麦の穂の金属音のさざめけり  鈴木厚子
           
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           麦の穂
           
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           早苗田
           
          孟さんの写真も、厚子さんの句も素敵ですね!

          「麦の穂の金属音」が聞こえてきそうです。

          孟さん、ありがとうございました!
           

          「大津・本丸句会」(第80回)

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            ☆4月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
              吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
             

             遠くから緑の電車豆の花      田島和生
             
             鴨の子の集ひて散つて鳴きやまず 田島和生
             

            ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

            ◎汀より角組む蘆や遠伊吹   吉田 孟
             
            ◎リラ冷や古きホテルの床軋む 青木陽子
             
            ◎花苺年長組の札立てり     竹内悦子
             
            ◎木々の芽に雨粒のこる国境  吉田 孟
                    
            ◎春の昼まぶた重たき檻の虎  熊村あけみ

            墓じまひの跡しろじろと鳥雲に 熊村あけみ
            たんぽぽへはいはいしつつ手を伸ばす 前田かよ子 
            桜散る御所の御門の弾の跡   山田流水         
            散りはじむ花に煙雨の戻り橋  西村千鶴子   
            草間よりくつきりと出で白き蝶 一村葵生
            蟻の如く春の砂丘や人の群れ  山田流水   
            一輪車押し耕人となりに行く  熊村あけみ               
            日溜りに稚魚のきらめき若葉風 筧 ゆき      
            入相の鐘は三井寺花曇     吉田 孟
            蕨もて笑む夫のゐて夕支度   向平真由美
            一片の落花張り付く海苔むすび 安藤照枝           
            風光るピンクのピアス揺らしけり 井上美恵子    
            一斉に帰る人の背花疲れ    井上美恵子    
            花の雨笑顔の握手ノーサイド  青木陽子    
            廃校舎はパン工房やもの芽萌ゆ 安藤 照枝   
            花時の夜の深閑と園城寺    西村千鶴子    
            山開き厄除弓を空に射つ    筧 ゆき
            背の山に日の遮られ蝌蚪の水  西村千鶴子 
            壷焼きや戸の隙間より海の風  前田かよ子
            水色の空となりけり春闌けて  一村葵生
            雨に濡れ紅の艶増す牡丹の芽  山田流水
            車いす桜蘂降る道を行く    筧 ゆき
            幼子の手毬転がり草若葉    青木陽子
            春満月高く漸く寝入るかな   馬場千香子
            一人酌むさざえの腸の苦かりき 筧 ゆき
            参道になだれ山吹八重一重   阪本節子 
            朱印帳に僧の能筆糸ざくら   安藤照枝    
            抱くたび嬰のゑくぼや花の雲  安藤照枝
             

            ☆ 吉田孟さんから、小野神社の写真とコメントをいただきました。
              以下にご紹介します。
             小野神社
             JR湖西線小野駅と言う名を冠した駅ながらあまり知られていない、遠い昔なので関心がないのか小野妹子が先祖の天足彦国押人命(あまたらしひこくにおしひとのみこと)と米餅搗大使主命(たかねつきおおおみのみこと)を祀って創建したという。推古天皇の時代(592〜628)だそうです。
              前者は近江国造の祖と伝える、後者はわが国で最初に餅を搗いた祖と伝えられ現代ではお菓子の神様として信仰を集めています。この横に構えるのが小野篁神社本殿と少し離れた飛地に小野道風神社本殿がありいづれも延喜式に頼って後付けのような社で質素なものです。
             (吉田 孟さん 記)


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             小野神社参道 

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             小野神社 

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             小野篁本殿

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             小野小町塚

            「小野駅」の由来、知りませんでした。

            そこまで「小野」尽しだったのですね。
             
            孟さん、ありがとうございました!
             

            「大津・本丸句会」(第79回)

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              ☆ 3月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                 吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

               
               笛の音の天つ空ゆくクロッカス    田島和生
               
               をちこちの土筆のあたま朝日差し  田島和生

               
              ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

              ◎ 渦太き海峡となる春の月    青木陽子
               
              ◎ 日の差さぬ抜道ありて花樒   熊村あけみ
               
              ◎ 初音して足の軽くなり百の磴  安藤照枝 

               頬白の胸反らし鳴く疎林かな  西村千鶴子
               着水の音を重ねて春の鴨    熊村あけみ
               山の湯の旅の談義や春の風  山田流水
               マラソンの集団去つて春の雨  吉田 孟
               茅花野の風がほとほと戸を叩く 西村千鶴子 
               飴炊の大鍋のまゝ諸子売    吉田 孟
               鳥帰る平成の湖あとにして   竹内悦子
               客を待つ小舟揺れたる春の宵 前田かよ子      
               春昼や厨いつぱいハーブの香 井上美恵子
               春寒や肩で息つき岸走る     三雲宏一
               春寒し齒を削らるる微振動    一村葵生           
               口数の減りて少女や青き踏む  向平真由美    
               さざ波の水泡隠れに初諸子   西村千鶴子    
               沖に向き開く弁当磯遊び     熊村あけみ    
               春浅し嵐となりて真夜の加賀  馬場千香子   
               飛六方演ずる猿や花の昼    筧 ゆき    
               託児所へ急ぐ自転車朝ざくら  筧 ゆき
               干しでベらほどよき反りに瀬戸の風 安藤照枝 
               大病の完治まぢかやヒヤシンス 青木陽子
               蜥蜴出づ出会ひ頭の首傾ぐ   青木陽子
               とつとんとまろぶ雨音草青む   向平真由美
               水禍まだ残る境内花あしび    筧 ゆき
               犬ふぐり風に震へてゐたるかな  一村葵生
               クローバの四葉を挿む母子手帳 西村千鶴子
               早春や朝霧を突き艇走る     三雲宏一
               仕舞屋へ勢ひのまま初燕     竹内悦子 
               蘖を囲むリュックや古稀五人   筧 ゆき
               途中てふバスの行先山笑ふ   吉田 孟
               仏生会卒寿の母の歩に合はせ 筧 ゆき

               
               吉田孟さんから、俳人対中いずみさんについてご紹介いただきました。
              (写真下のコメントも吉田孟さんによるものです。)
              ☆この春第7回星野立子賞受賞の対中いずみさんの『水瓶』からビジュアルをひろいました。彼女は大津堅田在住の俳人で、タイトルの水瓶は琵琶湖のこと、この句集に限らず彼女の句には常にその真水の透明感が漂い、平明にさり気なくいつも抑制をもって詠まれています。 (吉田 孟さん 記)

              水瓶01 .jpg
              『水瓶』対中いずみ句集 (ふらんす堂)

              麥青む02 .jpg
              「対岸の比良と比叡や麦青む」いずみ
               この句集の冒頭の句です。
               撮影時期3月初旬正面の比良はいつもならはもっと雪が多いのですが。

              麥青む03 .jpg
              「壬申の乱をはるかに麦青む」いずみ
               蒲生あたりでしょう。

               
              対中いずみさんは、以前「雉」誌の「同人作品評」でお世話になった俳人ですね。
               
              「麦青む」二句、素敵です。
               
              孟さん、ありがとうございました!
               

              「大津・本丸句会」(第78回)

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                ☆2月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                  吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

                 
                 ともがらを逝かしめて冬果てにけり   田島和生
                 
                 濃く匂ふ石蓴のみどり朝餉かな       田島和生
                      

                ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
                 

                ◎穴を出づ蛇に閑地の三坪ほど     西村千鶴子
                 
                ◎さざめきつひかりつ春の早瀬かな   熊村あけみ
                 
                ◎母の居に泊まり重ねて梅月夜     筧 ゆき

                 雨を吸ひやはらぎ光る春の土    井上美恵子
                 懐石の締めの定番瀬田蜆      竹内悦子         
                 工場は鉄の軋みて冬の暮      一村葵生
                 山門の瓦光るや春の暁        三雲宏一   
                 ごおおおと寒風すさび杜の中     一村葵生   
                 梅苑の勾配きつく空青く           竹内悦子    
                 黄水仙見下ろす崖へ波白し       井上美恵子               
                 北向不動の凛々しさや寒椿       向平真由美      
                 にはたづみ舐めて出てゆく恋の猫  青木陽子
                 遠目にも竹の静もる余寒かな      馬場千香子
                 囀やゲートボールの球走る       熊村あけみ           
                 馬形の山にあらはれ田打かな      青木陽子
                 遠野火の焰ちろちろ迂回道       西村千鶴子 
                 胸に抱く赤子の頰や梅の花       青木陽子 
                 春疾風鯉の重なり口開くる       熊村あけみ    
                 名草の芽水無し川のをちこちに  熊村あけみ   
                 一礼し鐘撞く僧や春浅し         馬場千香子    
                 篁に初音待たるる朝かな          西村千鶴子
                 春夕焼やはらに雲を染めにけり   山田流水 
                 お揚げ供ふ習はしの宮春の雪    筧 ゆき  
                 関ヶ原陣跡や駒返る草           筧 ゆき
                 凍つる手に地酒重たし駅暮雪    向平真由美
                 牛の藁に寝返る音や寒戻る     安藤照枝
                 春靄のミルク色して街眠る       井上美恵子 
                 あめつちに光あまねし残る雪    一村葵生
                 そこここに羽根打つ鴨の水飛沫   一村葵生 
                 痛からう蒟蒻真つ赤供養針      吉田 孟
                 切りもなく菜園話日永し          馬場千香子
                 白梅の蕊の勢ひあらはなり      安藤照枝
                 
                 
                ☆ 吉田孟さんから「早春の鯖街道」の写真とコメントが送られてきました。
                  以下にご紹介します。

                 鯖街道 花折峠からスタート。急峻は比良の裏側。
                 
                鯖街道 以前は「雀のお宿」と言っていましたが、今は休眠中。
                 
                 鯖街道 並ぶ鯖寿司屋 
                 分かりにくけど前方は鯖(ノルウェーの)寿司屋が数軒。

                 
                 鯖街道 安曇川で前方は京・大原方面、手前に川は流れ琵琶湖へ。
                 
                 鯖街道 「朽木宿」 
                 朽木の旧道市場と言うところでしたが、朽木宿と今は喧伝しています。
                 
                 
                 鯖街道 「旧丸八百貨店」今は資料館。
                 

                この辺りは懐かしい景がまだいっぱい残っているのですね。
                 
                一緒にドライブをしながら案内してもらった気分になりました。
                 
                孟さん、ありがとうございました!
                 

                「大津・本丸句会」(第77回)

                0

                  ☆1月23日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
                   一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                   作成担当は吉田孟さんです。

                   
                  裸木の影の地へ伸び交差せり    田島和生
                   
                  いつまでも風の離れず寒桜     田島和生
                   

                  ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
                   
                  ◎藺を植うる田へふたたびの山の雨 西村千鶴子
                   
                  ◎大寒や火の贅尽くす登窯        安藤照枝
                                            
                  ◎大杉の身振ひ一つ雪けむり      安藤照枝  
                   
                   ◎懐に抱く子の笑まふ初えびす     向平真由美 

                  買初は古書肆の詩集気まぐれに    竹内悦子         
                  売られゆく蕾ほころぶ寒牡丹        阪本節子
                  神苑の鴨のびのびと水脈を曳き      筧 ゆき   
                  祖父祖母の齢を越ゆる雑煮かな    吉田 孟   
                  寒晴やいつしか雲の夕茜         馬場千香子    
                  旧友の口論嬉し新年会           三雲宏一               
                  白煙にぱつと炎のどんどかな      吉田 孟       
                  冬木立呼び合ふ声のよく通り         熊村あけみ
                  海山のあふるる雑煮酒傾げ        筧 ゆき
                  遠神楽やがて静もり暮るる比良     向平真由美            
                  小鼓の乾く一打や能始           西村千鶴子
                  検診を終へて小春の風を受け     青木陽子 
                  瑞雲の広ごる湖や鳶の舞ひ      竹内悦子  
                  初旅や駅の売子の深き礼          熊村あけみ    
                  着ぶくれの路上生活者へ朝日      熊村あけみ   
                  青空にふはり白雲冬木の芽       馬場千香子   
                  新雪や白一色の点字本           青木陽子 
                  捨て甕をあふるる雨水寒の入     西村千鶴子 
                  草木染めの色を探して落葉踏む    前田かよ子
                  茶釜手に語る親爺や初弘法      向平真由美
                  日脚伸ぶ仏間を開けて明るうす    竹内悦子
                  見はるかす水平線や初景色         熊村あけみ
                  恵方詣一斉に鳩飛び立てり         筧 ゆき 
                  膳に着く母の形見の冬着きて        熊村あけみ
                  静けさや凍て付く夜の無人駅     山田流水 
                  雪見船比良の輝きましてをり     竹内悦子
                  青黴の埃の散りて蜜柑かな        一村葵生
                  新聞を二度三度読み冬籠       竹内悦子 
                  折紙のゐのしし届く初便        筧 ゆき
                  山眠る警策発止とひゞきけり     安藤照枝 

                              
                    吉田孟さんから「日牟礼神社」の写真とコメントが送られてきました。
                    以下にご紹介します。    

                    2月8日は「針供養」の日ということで回りを探してみました。近江八幡の赤いコンニャクで探してみました。寺や神社で探しましたが出て来ず、近江八幡のこんにゃく屋を見つけて電話で尋ねたところ、日牟礼神社に納品したと教えられ行って来ました。神社の中の分社の小社、恵比寿神社にありました。(吉田 孟さん記)
                   
                  近江八幡日牟礼神社      

                  八幡堀

                  参道の右側に各分社の小社が並びます。
                   
                  恵美須神社
                   
                  確かに赤い蒟蒻(横は一尺位かな)

                  奉納された赤こんにゃく、針刺のようになって少し痛々しいですね。
                   
                  孟さん、あちこち探してくださってありがとうございました!
                   

                  「大津・本丸句会」(第76回)

                  0

                     寒中お見舞い申し上げます。
                     
                     パソコンの不調で新年のご挨拶の時季を過ぎてしまいました。
                     大変申し訳ございません。
                     
                     本年も「関西地区だより」をよろしくお願いします。
                     
                             
                     ☆12月26日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
                     一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                     作成担当は吉田孟さんです。

                     
                    ★ 主宰の一句
                     
                     生者より死者に逢ひたし龍の玉   田島和生 
                     子どものころ吹き玉鉄砲というのを笹竹で作って遊んだ。龍の玉をその鉄砲の弾にした。昔は村のどこにでも龍の髭が生えていて、探せば碧色に照る玉が見つかった。しかし近ごろはほとんど見ない龍の玉。人は老いるほど昔懐かしいもの。主宰の亡き人を偲ぶ気持ちは「逢ひたし」という措辞にうかがえる。
                      もう一句。「鰭酒は裏メニューとやそを求む」
                       (一村葵生)
                     
                    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
                     
                    ◎日の差してかちりかちりと薄氷 井上美恵子
                     
                    ◎底冷えの天守の手摺り黒光り  安藤照枝
                     
                    ◎お茶の間の埃きらめく冬至晴  青木陽子
                     
                    ◎鳶の輪の小さく見ゆる冬日かな 青木陽子
                     
                    ◎栂の木は家の楯なり冬の鵙   竹内悦子
                     
                    ◎朝靄の晴れて幾重の鴨の水脈    熊村あけみ
                     
                     朝の卓木の匙を添へ冬至粥    熊村あけみ
                     訳ありの冬の林檎を煮てゐます 吉田 孟   
                     クリスマス水痘の子に絵本読む 竹内悦子    
                     かもめ来て川面をかすめ冬に入る 三雲宏一               
                     白鷺城いちやう並木を辿りゆく  山田流水       
                     燗酒や酔へば即ち俳句譚     西村千鶴子
                     放吟の四五人の戯れ寒灯下    西村千鶴子
                     一湾の波音を聴き冬至晴     阪本節子            
                     装ひを凝らすをんなの年忘れ    西村千鶴子
                     水鳥へ小さき博士指を指す     前田かよ子 
                     冬至南瓜声を張り上げ売られたる 熊村あけみ   
                     冬日さす紀州湯浅や醤の香    山田流水    
                     十代の哀婉映すスケーター    前田かよ子   
                     プレミアムチケット二枚聖夜待つ 筧 ゆき   
                     平成てふ時の流るや冬銀河    井上美恵子
                     群雀飛び出で来たり冬の霧    一村葵生
                     石段の動かぬ落葉雨のあと    前田かよ子
                     年の瀬や路上ライブの娘の若き  山田流水
                     根深汁母の命日忘れまじ     竹内悦子 
                     雪吊りの高き支柱の竹青き    馬場千香子
                     神木の天辺が好き冬の鵙     西村千鶴子 
                     遮断機を待つ間に募る寒さかな 安藤照枝
                     恙無く冬至南瓜はトンガ産   竹内悦子
                     工場のガラスへ燦と冬入日    一村葵生
                     しりとりの言葉のふゆる日向ぼこ 筧 ゆき
                     廓跡かたぶく軒に冬の雨      向平真由美
                     初雪や父の忌明けの伊吹山    筧 ゆき
                     見上ぐるは光る仏ぞ冬の暮    山田流水
                     拗ねる子の耳たぶ赤し冬夕焼   向平真由美
                     
                    ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
                     
                       1月23日(水)  大津生涯学習センター 201号室  (終了後、新年会)
                          
                                 
                       北嶋八重さんから、下鴨神社の鳥居と舞殿に据えられた「干支の大絵馬」の写真が送られてきました。 以下にご紹介します。
                     八重さんのコメントによると、鳥居の後方に積み上げられた榾は、大晦日から元旦の焚火用で、昨年9月の台風で倒木や裂木となった境内のものだそうです。

                     


                     
                     
                     毎年お送りいただいている大絵馬ですが、
                     
                     今年は平成最後の年。ひと際身が引き締まる思いで拝見しました。
                     
                    八重さん、ありがとうございました!
                     

                    「大津・本丸句会」(第74回)

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                      ☆10月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                       一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                       作成担当は吉田孟さんです。
                       

                         てふてふの隠れてしまひ荻の風   田島和生 
                         
                         亀死するときも水面に葭の花     田島和生

                            
                       ☆ 田島和生主宰選(◎印は特選)

                       ◎残菊や雨の廃寺に濃く匂ひ   井上美恵子
                       
                       ◎秋蝶の歩いてゐたる水際かな  一村葵生  
                                               
                       ◎回復の兆しの夫へ冬支度       青木陽子
                       
                         ◎稲雀藁の匂ひを巻き上げぬ   馬場千香子  
                            
                        洋行の父の鞄や雁渡し        熊村あけみ
                        旅装とく畳に届く月明り      西村千鶴子
                        曲り屋の遠野話や柿の秋     安藤照枝 
                        どの向きに立つも一面うろこ雲  馬場千香子   
                        丈高き千草かき分け大野原    筧 ゆき    
                        秋の色見るもの全て俳句かな  山田流水               
                        西山はまだ雲の傘秋雨止む   馬場千香子     
                        それぞれの部屋に良夜の灯りかな 青木陽子    
                        鶏頭花眼に痛きほど赤の濃き  竹内悦子
                        複線の遮断機開かぬ秋桜     安藤えいじ 
                        石くれの比叡の径に秋の蛇    吉田 孟         
                        亡き義父の丹精の柿撓なり   井上美恵子
                        句のほうび新米十キロかかふる児 安藤照枝   
                        軽羹が届いて二日鶴來る     吉田 孟    
                        灰汁を取る芋茎大鍋ことことと  竹内悦子   
                        爽やかや七転び八起きひた走る 前田かよ子   
                        蟷螂の煉瓦色して錆びてゆく  吉田 孟
                        子の追ひてふはりふうはり草の絮 井上美恵子
                        秋風や芭蕉の像は旅半ば     山田流水
                        行く秋や地蔵祠の皿と椀      熊村あけみ
                        小春日の蝶燦爛と日を返し   一村葵生
                        虫の音や愛しき妻の眠る頃    山田流水
                        しつけ糸解きゐる晴着菊日和  安藤照枝 
                        昆陽池の日向や鴨のねむりをり 西村千鶴子
                        白萩や社領をはしる水の音    青木陽子 
                        蘆刈や湖北連山ちかぢかと    西村千鶴子
                        数珠玉や川面は雲を映したる  熊村あけみ
                        日の匂ひ十二段なす稲架襖   安藤照枝
                        あかあかと畝火走るや秋の暮  熊村あけみ

                       
                      ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
                       
                       11月27日(水)大津生涯学習センター 201号室
                            
                       12月26日(水)大津生涯学習センター 301号室

                       
                       一村葵生さんから「手おりの里」の写真と解説が送られてきました。
                       以下にご紹介します。
                      「手おりの里 金剛苑」
                       「金剛苑」は、湖東三山の一つ金剛輪寺にほど近いところにあって、伝統工芸品近江上布、秦荘紬の染色工房・資料館などがあります。また藍染めや絣織りの研修などもできるようです。(一村葵生さん 記)


                       


                       


                       


                       

                       
                      落ち着いた静かな工房のようですね。
                       
                      藍染めや絣織りを間近で見てみたいです。
                       
                      葵生さん、ありがとうございました!
                       

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