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「京都吟行句会報」(第75号)

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     ☆6月1日(月)「京都吟行句会」が行われました。吟行地は三室
    戸寺。
        阪上元さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。


     
    ★ 田島和生主宰 後日選 (◎特選) 

     

    ◎観音へ万緑の嶺へ鐘一打      大西トヨ子


     蓮の葉を揺らす風出で鐘の音     大前美智子
     夏帽子脱ぎ観音に手を合はす     大前美智子
     本堂へ長き参道木下闇         居相みな子
     老鴬の谷狭ければ声ハモる      阪上 元
     山風や蓮の大き葉揺れやまず    小谷廣子
     手毬花磴百段の札所かな       大西トヨ子
     夏萩の濃き紅垂るる築地垣      居相みな子
     三重塔や背山の緑さす         藤田侃也
     遠山のうるみてゐたり早苗月     柴田恵美子
     鉢の蓮巻葉青葉の揺れ通し     大西トヨ子
     駅頭は宇治の新茶のにほひけり   竹内悦子
     三重の朱の塔囲む青楓         大前美智子
     鐘の音や蓮の大葉のひるがえり   小谷廣子
     前山の杉の匂ふや夏座敷       川端通代
     釣り人に卯月の波の逆巻けり     柴田恵美子
     鐘の音や老鴬四方に鳴きしきる    阪上 元
     紫陽花の毬の小振りに札所寺    小谷廣子
     万緑を少女の腿(もも)のあらわなる  柴田恵美子
     鐘楼の柱に継ぎ目青楓         大前美智子
     辿り着き観音堂の風涼し        居相みな子
     抽んでて蓮の蕾のくれなゐに     小谷廣子


     

    ★ 吟行ひと言メモ   阪上 元

       JR宇治駅からタクシーに分乗して10分、三室戸寺の山門前に
    到着。いつにない好天で心地のよい風が吹いている。ウグイスの声の降る参道の坂を上れば汗ばむほどである。西国三十三か所第十番の札所である。「あじさい寺」と称され一万株といわれるアジサイ園は公開の初日であるが、花の方はまだ三分咲きというところか。境内には初夏の花々が咲き、本堂の前にずらりと並べられた鉢植えの蓮に見入る人もいる。山内は万緑に包まれ、山峡の青葉若葉のみどりが陽に輝って眩しい。遠くに宇治の町が見える。ウグイスの声は春先より大きく明瞭である。老鴬ともなれば鳴き方もベテランである。谷間に協和するような声にしばし聞き入る。ぼちぼち蛍の飛ぶ季節がくる。峡の寺の夜景を想像してみる。   

     


    【次回句会予定】  

     ‘ 時   7月6日(月) 10時半

     吟行地   出町柳界隈

     


    今月は、貴重な梅雨の晴れ間の吟行会だったのですね。

    コメントの新鮮な描写から、遠景も近景も目に見えるようです。


    元さん、ありがとうございました!

     

    hanashobu.jpg
      花菖蒲 (平安神宮 神苑)
                  


        


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