「関西句会」(第155回)
☆9月27日(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。
古澤厚子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
戦闘機秋天擦つてかき消ゆる 田島和生
脳天へ初鴨のこゑ一度きり 田島和生
◇田島和生主宰選 (◎は特選)
◎秋彼岸まだ出ぬ乳を赤子吸ひ 安藤えいじ
◎読み聞かすおとぎの絵本草の花 松本節美
◎露けしや黒牛の貌大いなる 伊藤由紀子
秋入日満車フェリー島へ発つ 太西トヨ子
日だまりの露地をせばめて菊の鉢 中野はつえ
撫子を活けて琉球漆器かな 阪上 元
流木の打ち上げられし秋時雨 松本陽子
無患子の実のあをあをと翁みち 小谷廣子
あと先に人気なき道秋桜 松本陽子
玉砂利と踏まれ木の実の弾けたり 中野はつえ
水漬きたる白き倒木狭霧かな 松本陽子
菊の日や母はきしきし車椅子 阪上 元
鱒跳ねて吉野も奥の水の秋 阪上 元
朝刊を開けば走る秋の蟻 古澤厚子
青空へ伸ぶる砲身そぞろ寒 太西トヨ子
頑張れの声に走る子草の花 北嶋八重
新涼や呼べば応ふる籠の鳥 中野はつえ
白鳳の菩薩の臍や豊の秋 阪上 元
斎田の稲穂出揃ひ瑞々し 鈴木逵子
運河べりジャズの音高く葛の花 鈴木逵子
ふるさとの家がらんどう稲の波 伊藤由紀子
☆「関西句会」のご案内
10月25日(日)1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」 3F
南禅寺 大寧軒の三柱鳥居