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「雉」関西句会 細見綾子のふるさと吟行句会

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      7月1日(日)〜2日(月)、「『雉』関西句会 細見綾子のふるさと吟行句会」が開催されました。参加された小谷廣子さん・北嶋八重さんからご報告と写真が送られてきましたのでご紹介します。

     
    ★ 第1回 句会 (平成30年7月1日 於 丹波市休養施設「やすら樹」)

     はるかまで田川涼しく流れけり       田島和生
     
     桑の葉に桑の葉の色蛙の子        田島和生

     ◇ 田島和生主宰選(◎は特選)
         
    ◎揉み合うてゐる子燕の五つ六つ     小谷廣子
     
    ◎綾子の家塵ひとつなき涼しさよ      西村千鶴子
     
    ◎綾子の家夏炉に古き棕櫚箒       青木陽子
     
     整ひし部屋に涼しく座りたり        北嶋八重
     山せまる窓に一面合歓の花        居相みな子
     白南風や綾子生家の通し土間      井浪千明
     風薫る丹波の道の幾曲り          中野はつえ
     白南風や綾子生家の屋敷神        田子カンナ
     涼風や綾子生家の土間渡る        大西トヨ子
     開け放つ綾子生家へ青田風        原 万代
     綾子師の直筆の句や緑さす        小谷 廣子
     大欅標(しめ)縄(なわ)朽ちて苔の花    田子カンナ
     川底にゆるる夏日の木の根橋       小谷廣子
     緑蔭や杖つく嫗歩の確か          北嶋八重
     蚕の宮や老鶯の声一度切り        大西トヨ子
     緑陰にたたずみをれば水の音       田子カンナ
     山寺へ磴百段の暑さかな          小谷廣子
     葉桜や綾子生家の糸車           居相みな子
     石段の先に山門青楓            熊村あけみ
     深緑の只中にある生家かな        居相みな子
     濡れ縁に座して遠嶺の風涼し       柴田惠美子
     蚕の宮の小さき茅の輪をくぐりけり    小谷廣子
     でで虫の句碑にでで虫這ひ上る      沢田清子

     ◇ 中野はつえ特選
     
     梅雨深し幣の古りたる木の根橋      熊村あけみ

    *************************
     
    ★ 第2回 句会 (平成30年7月2日 於 丹波市休養施設「やすら樹」)

     禅林の蜥蜴るり色苔にはね     田島和生
     
     隻腕の仏ゐませり青楓        田島和生

    ◇ 田島和生主宰選(◎は特選)
       
    ◎山の風わたる鎮守の茅の輪かな    北嶋八重
     
    ◎やや青き丹波の国の梅雨の月     井浪千明
     
     日盛りに照る桑の葉や綾子句碑    林 杉子
     木彫の朽ち仏あまた白蓮        小谷廣子
     梅雨茸裏参道のあちこちに       大西トヨ子
     白蓮の朝靄の中開きたり        井上基子
     夏山を背に木彫の朽ち仏        小谷廣子
     欣一の綾子へ書簡緑さす        柴田惠美子
     古刹へと裏参道の青楓         居相みな子
     一と枝は池の面に触れ合歓の花    赤堀 健
     前山の迫る池畔や合歓の花      小谷廣子
     まつすぐに一両電車青田波       田子カンナ
     炎昼や一木秘仏いたく裂け       林 杉子
     梅雨晴間湿りに光る床柱        林 杉子
     花合歓へやはやは移る雲の影     中野はつえ
     丹波路の古りし駅舎や青芭蕉     居相みな子
     ざりがにの爪で捉へし生きしもの    柴田惠美子
     剥落の木佛あまた堂薄暑        北嶋八重
     青鷺の程よき間合見つめ合ふ     原 万代
     懐の深き丹波や送り梅雨        赤堀 健
     石仏のかぶる帽子に苔の花      山田流水
     大蟻や雨に打たれて光りをり     井上基子
     捨女の地綾子の地なり青田風     中野はつえ
     朝雲の走る丹波や合歓の花      井浪千明
     大土間に竈(かまど)残りて青田風   林 杉子
     古民家の土塀高きに花柘榴      大西トヨ子

     ◇ 中野はつえ特選
     
     朝雲の走る丹波や合歓の花      井浪千明

     
    「雉」関西句会 細見綾子のふるさと吟行
     7月1日、2日と田島和生主宰はじめ、関西の同人と会員の22名の出席で開催された。
    【1日目】
     昼食は各々車中ですませ、午前11時より、柏原駅で小型バスに乗り出発。車窓よりの田捨女像を後に、木の根橋→高源  寺→細見綾子生家→達身寺と吟行。
    <木の根橋>
      
    樹齢千年の大ケヤキの太い根が、幅6mの川を跨いで橋となっている。
    <高源寺> 
     織田信長の丹波攻めで焼き討ちにあい全焼したが、高巌和尚が柏原藩主の援助を得て、現在の建物を建立し た。この古刹を水上勉が絶賛している。「誰もが訪ねる大徳寺の石畳や大原の三千院の参道など美しいけれど、やはり都の寺だ。足元にもおよばぬ。ここは鬼気せまる禅機がみなぎり、身をおいただけで肝をあらわれる生気あるように思える。」
    <細見綾子生家>
     平成27年7月に遺族から土地建物と、永続的な管理並びに市の文化振興に寄与するためにと1億円の寄付を受け、見学施設としてリノベーションされた。奥座敷の陳列棚には、沢木欣一の綾子への手紙、綾子の愛用品(指輪、腕時計、かわとり包丁等)が、きちんと飾られていた。
    <達身寺>
     丹波の正倉院と呼ばれる。木彫の腕のとれた仏像や未完のものやお腹のふくらんだ仏像、その他たくさん収蔵されていた。 
     吟行の後、日帰りの人は投句を預けてそのまま柏原駅へ。宿泊の15名は、夕食後、8時より第1回目の句会。
     【2日目】
      朝9時より第2回目の句会。昼食を済ませて、宿泊施設のバスで駅まで送っていただき、それぞれの帰路についた。
      中野はつえさん、柴田恵美子さんをはじめ兵庫県の各句会の皆さんにお世話になり、楽しい吟行の旅を無事終了した。
                                             (小谷廣子記)
     高源寺惣門
     


     
     仏殿
     
     高座神社の綾子句碑
     
     兵庫の皆さん
     
     奈良の皆さん
     
     滋賀・京都の皆さん

     細見綾子生家
     


     達身寺
     

    みなさんの華句や写真から、細見綾子生家のたたずまいや、
    綾子が過ごした丹波の景がよく伝わってきます。
     
    ぜひ、訪ねてみたいと思います。
     
    八重さん、廣子さん、ありがとうございました!
     

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