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「大津・本丸句会」(第79回)

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    ☆ 3月26日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
       吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

     
     笛の音の天つ空ゆくクロッカス    田島和生
     
     をちこちの土筆のあたま朝日差し  田島和生

     
    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

    ◎ 渦太き海峡となる春の月    青木陽子
     
    ◎ 日の差さぬ抜道ありて花樒   熊村あけみ
     
    ◎ 初音して足の軽くなり百の磴  安藤照枝 

     頬白の胸反らし鳴く疎林かな  西村千鶴子
     着水の音を重ねて春の鴨    熊村あけみ
     山の湯の旅の談義や春の風  山田流水
     マラソンの集団去つて春の雨  吉田 孟
     茅花野の風がほとほと戸を叩く 西村千鶴子 
     飴炊の大鍋のまゝ諸子売    吉田 孟
     鳥帰る平成の湖あとにして   竹内悦子
     客を待つ小舟揺れたる春の宵 前田かよ子      
     春昼や厨いつぱいハーブの香 井上美恵子
     春寒や肩で息つき岸走る     三雲宏一
     春寒し齒を削らるる微振動    一村葵生           
     口数の減りて少女や青き踏む  向平真由美    
     さざ波の水泡隠れに初諸子   西村千鶴子    
     沖に向き開く弁当磯遊び     熊村あけみ    
     春浅し嵐となりて真夜の加賀  馬場千香子   
     飛六方演ずる猿や花の昼    筧 ゆき    
     託児所へ急ぐ自転車朝ざくら  筧 ゆき
     干しでベらほどよき反りに瀬戸の風 安藤照枝 
     大病の完治まぢかやヒヤシンス 青木陽子
     蜥蜴出づ出会ひ頭の首傾ぐ   青木陽子
     とつとんとまろぶ雨音草青む   向平真由美
     水禍まだ残る境内花あしび    筧 ゆき
     犬ふぐり風に震へてゐたるかな  一村葵生
     クローバの四葉を挿む母子手帳 西村千鶴子
     早春や朝霧を突き艇走る     三雲宏一
     仕舞屋へ勢ひのまま初燕     竹内悦子 
     蘖を囲むリュックや古稀五人   筧 ゆき
     途中てふバスの行先山笑ふ   吉田 孟
     仏生会卒寿の母の歩に合はせ 筧 ゆき

     
     吉田孟さんから、俳人対中いずみさんについてご紹介いただきました。
    (写真下のコメントも吉田孟さんによるものです。)
    ☆この春第7回星野立子賞受賞の対中いずみさんの『水瓶』からビジュアルをひろいました。彼女は大津堅田在住の俳人で、タイトルの水瓶は琵琶湖のこと、この句集に限らず彼女の句には常にその真水の透明感が漂い、平明にさり気なくいつも抑制をもって詠まれています。 (吉田 孟さん 記)

    水瓶01 .jpg
    『水瓶』対中いずみ句集 (ふらんす堂)

    麥青む02 .jpg
    「対岸の比良と比叡や麦青む」いずみ
     この句集の冒頭の句です。
     撮影時期3月初旬正面の比良はいつもならはもっと雪が多いのですが。

    麥青む03 .jpg
    「壬申の乱をはるかに麦青む」いずみ
     蒲生あたりでしょう。

     
    対中いずみさんは、以前「雉」誌の「同人作品評」でお世話になった俳人ですね。
     
    「麦青む」二句、素敵です。
     
    孟さん、ありがとうございました!
     

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