「関西句会」(第128回)
☆5月19日(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。田島主宰はご欠席で後日選をいただきました。参加者は総勢11名。1人の投句は5句、互選は7句でした。
◇田島和生主宰 後日選(◎印特選)
◎蝌蚪の吐く泡の二つが寄り添へる 藤田侃也
◎真夏日や細めに描く眉の先 新谷亜紀
◎大学に夏来りけり大銀杏 古澤厚子
養生の藤や数多の房垂らす 大西トヨ子
新緑の大樹をもるる日の斑かな 藤原幸子
白山の蕨漬けとてもてなさる 中野はつえ
手術中の赤灯消えぬ五月闇 古澤厚子
拓本ににじむ墨の香風薫る 小谷廣子
若楓御詠歌ひびく石畳 大西トヨ子
砂煙たてて薄暑の馬走る 伊藤由紀子
たそがれの山の辺の道菜殻焚き 小谷廣子
漆喰の白塀欠くる木下闇 藤原幸子
勤行の百の声和す青嵐 新谷亜紀
燻ぶりし竹より蟻の逃げ惑ふ 藤原幸子
流鏑馬の割れたる的が馬場へ跳ね 藤田侃也
祖師堂の紫紺の幕や風薫る 大西トヨ子
間道にさくさくと踏む夏落葉 大西トヨ子
じゃがたらの花や寮舎の灯のともる 柴田恵美子
ジーパンの乾きの早し麦の秋 伊藤由紀子
新緑の真如堂