8月27日(火)「大津・本丸句会」

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     「大津・本丸句会」(第12回)

     

    ☆8月27日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。「句会だより」が送られて来ましたので ご報告します。

     
       みちのくの桃したたかに顎ぬらす        田島和生
     
       湖風に跳ねて一つ目鳥威し            田島和生

     


      ◇田島和生主宰選 (特選なし)  
                    

         生身魂歯の一本も欠くるなき            渥美 保
        盆の僧頭拭きふき先急ぐ               筧 裕紀子
         
    烏瓜熟れて夕日の小石川              山本愛次        
        星月夜夫を誘ひ出したくなり            筧 裕紀子
      
        梅を干す弁柄塗の倉の前              北嶋八重   
       爽やかや鈴振る巫女の湯立祭           山本和生
        鶏頭の燃ゆる一村一揆の碑             山本和生
        帰省子の玻璃戸を洗ふ真昼かな         北嶋八重
        つき来たる余生の影のやせて秋            岩本利明
       旅の果烏賊釣り船の灯のあまた         安藤照枝
       吾一語妻も一語の残暑かな            渥美 保
        奈良墨を磨れば香りて涼新た           安藤照枝
       雪隠のびんに一挿し藪茗荷            安藤英司
       少し酔ひ月に誘はれ回り径            田中伊須木
       鈎(かぎ)の手に飛ぶ赤とんぼ天主跡     田中伊須木   
       舫船揺れて水辺は花真菰              安藤照枝
        かなかなや晨朝法話聴きをれば           渥美 保
        夜店の灯ぬけて小暗き杜の径           北嶋八重
        山国の空紅々と槍鶏頭                山本和生
       草の実や藪漕ぎ急ぐ下り道            安藤英司
       涼しげや炎の護摩に大阿闍梨          山本和生
       朱の褪せし弥陀の軸掛け盆仕度        北嶋八重
       猫じゃらし微かな風も見逃さず            田中伊須木

     


     ☆お知らせ

     

      これからの「大津・本丸句会」(10時30分より)

         2013(平成25)年  9月24日(火)膳所市民センター
                  10月22日(火)  同上
                11月26日(火)大津市生涯学習センター
               12月24日(火)膳所市民センター




      香春岳(かわらだけ)福岡県田川郡




     


    8月25日 関西句会

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      「関西句会」(第131回)


      ☆8月25日(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。1人の投句は5句、互選は7句でした。

       

      ☆主宰の一句
       

                生命線辺りを秋蚊いたく刺し        田島和生
             (せいめいせんあたりをあきかいたくさし)


      俳諧味のある、主宰ならではの一句。「秋の蚊」という季語は「あぶ
      れ蚊」とも「蚊の名残」とも言われ、なんとなく生き物の「哀れ」を感じる。しかしその実、生き残った強さと言うのか、敵は少数精鋭で「渾身のひと刺し」で挑んでくる。夏の暑さにくたびれた肌にとってその一撃はきつい。猛烈な痒みに痛みまで加わる。刺された部位を具体的に「生命線」と詠まれたことで、さらに秋の蚊の生命力が強く伝わってくる。もう一句。こちらは残暑厳しい中、主宰自らが果敢に原稿に挑まれているお姿か。
                 「白むくげ吹かるる一と日稿籠り」

       


      ◇田島和生主宰選(◎印特選)

       

      ◎秋立つと殊に雀の声近し               柴田恵美子

       

      ◎牛くさき風のよどみやカンナ燃ゆ          古澤厚子
       

       筑豊の煙突二本秋立てり                新谷亜紀

       ひぐらしや高千穂宮の杉の鉾            鈴木逵子

       ふるさとの言葉かけ合ふ墓参かな         北嶋八重

       三代の女丸むる盆団子               北嶋八重

       見下ろせばあきつ群れ飛ぶ吉野山         藤田侃也

       拭き込まれ社家の涼しき框かな          中野はつ
       懸魚を彫る鑿百本のさやけしや           小谷廣子

       草の実や阿蘇の大地に牛ねまる          鈴木逵子

       ざりがにを捕る子ら騒ぐ残暑かな          松村節子

       島見ゆる丘にイーゼル涼新た            古澤厚子

       立秋やせせらぎの鳴る森の径           北嶋八重

       数珠繰りや並ぶ日焼の膝小僧           新谷亜紀

       


      ☆ 「関西句会」ご案内    

        日 時     9月22日(日) 午後1時半〜
        会 場    アネックス・パル法円坂 8号室


        日  時   10月27日(日) 午後1時半〜
        会 場    アネックス・パル法円坂 7号室




       筑豊の大煙突 (田川市石炭記念公園内)




      主宰の英語俳句(8月)

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        ☆主宰の8月の俳句


         

          白日傘平和公園出て開く          田島和生
         
        (しろひがさへいわこうえんでてひらく)


           
        ☆ An English haiku by our leader on an August theme:


            A white parasol―
             Leaving the Peace Memorial Park
             It opens
            (Tajima Kazuo)

         


        *“Parasol” is a seasonal word for summer.
        *In August 6,1945, an atomic bomb was released over Hiroshima. Every year in the Peace Memorial Park, the City of Hiroshima holds the Memorial Ceremony to console the souls of those who were lost their lives as well as to pray for the realization of everlasting world peace.



           

        田島主宰が、ご自宅の百日紅のお写真を送ってくださいましたので以下にご紹介します。



        「この写真の遠くの丘は小野妹子公園で、てっぺんに伝妹子の塚とされる壊れた大きな石室もあります。」(田島先生言)



        「家の前の通りは二軒向こうでT字形になり右は琵琶湖方面に向う坂道です。」
        (田島先生言)


        素敵なご邸宅と、見事に咲いた百日紅!
        一度ぜひ、ご訪問したいものですね。 


         


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