12月24日(火)「大津・本丸句会」

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     「大津・本丸句会」(第16回)

     

    ☆12月24日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。「句会だより」が送られて来ましたので ご報告します。


     
       幾重にもとんびの巡り年惜しむ           田島 和生                
     
       凍つる駅鏡に男笑ひゐし                 田島 和生

     


      ◇田島和生主宰選 (◎特選)
      
                    

      ◎ 湯煙にかくれゐる子や冬至風呂         瓜生文子

     

     ◎ きらきらと飛びゆく鳥や冬の虹           橋本すみれ

     

        虎落笛鳴くな息子の通夜の鉦            山本愛次
       巡礼の白衣濡らせり片時雨            安藤照枝
       冬紅葉華やぐ束の間の日差し          筧 裕紀子
       拝殿に雀ちょんちょん神の留守          柴田久美子
       餅背負ひ踏ん張つて立つ誕生日        柴田久美子
       三井寺の山門照らす冬の月           筧 裕紀子
       風に舞ふ落葉追ひかけ二歳の子       筧 裕紀子
       笹鳴きに始まる初の座禅かな           安藤照枝
       訪ねくる幼の蒲団干してをり             北嶋八重
       磨きゐる銀の燭台クリスマス            北嶋八重
     


     ☆お知らせ 

      これからの「大津・本丸句会」(10時30分より)


        2014(平成26)年  1月28日(火) 大津市生涯学習センター
                               2月25日(火) 大津市生涯学習センター   
                          3月25日(火) 大津市生涯学習センター

     

    2013_1224.JPG
     今年最終の大津本丸句会を終えての二次会。 窓の外の景色は琵琶湖と比叡山だそうです。(大津プリンスホテル36階の和食レストランにて)

    13_1224大津本丸句会忘年会.JPG
     
     琵琶湖の冬の虹をながめながら和やかなひと時でした。「雉大津本丸句会」は、船出して
     1年半・・船長の田島主宰の下、会員14名を載せて順調に航行しています。
     (北嶋八重さん言)



    12月22日 関西句会

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      「関西句会」(第135回)

       


      ☆12月22(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。1人の投句は5句、互選は7句でした。


       

      ☆主宰の一句

       

          底冷の齒こぼれ見する仁王尊      田島和生
         (そこびえのはこぼれみするにおうそん)

       

       

      仁王尊阿形像の憤怒の形相。もうその様を見ただけで震え上がる。でも、主宰はさらに一点を凝視された。かっと口を開けた仁王尊は齒こぼれを見せている。「底冷の」とされたことで、主宰ご自身だけでなく仁王尊の身をも貫き、沁み通るような寒さが伝わってくる。もう一句。こちらは、枯木の群れへランナーの群れ。動きと時間の流れがあって心惹かれる。
         「ランナーの一群消ゆる枯木立」

       

           
        ◇田島和生主宰選(◎印特選)


          ◎修道女短日の橋渡り来し           松村節子


          ◎輝きて機体降りゆく冬木立          松本陽子

       

            酢茎漬天秤押しの樽匂ふ           北嶋八重
            天守閣冬の木立の中にかな          松本陽子
          行く年の青空にある昼の月           松村節子
            池底に一と日火を焚く池普請         小谷廣子
            極月の屋敷を毀す地の響き          鈴木逵子
            手に割れば餡まで熱き太鼓焼         新谷亜紀
            測量の杭打ちひびく冬田かな          小谷廣子
            おむすびを食めば総身に落葉の香      松本陽子
            瑞垣に日矢傾きぬ冬ざくら            阪上 元   
             反古焚いて土手の枯草焦がしけり      中野はつえ     
       

       

        ☆「関西句会」ご案内

       

          会 場    アネックスパル法円坂 3F


          日 時     平成26年 1月26日(日)午後1時半〜(7号室)

                           2月23日(日)午後1時半〜(8号室)

       


      今回北嶋八重さんがお送りくださった写真も、師走京都の風物詩です。


      kamigamo2.JPG

        上賀茂神社の社家沿いの道

      酢茎漬け.JPG
        上賀茂の酢茎(すぐき)漬けの本漬けの天秤押し


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        天秤押しの樽


      酢茎の漬物.JPG
        酢茎の漬物



      「すぐき漬け」はこのように手間暇かけて作られているのですね。本当に美味しそうです。
      伝統京漬物ならではの風格も感じます。

      八重さん、貴重な写真をありがとうございました。


       


      12月8日「あけぼの句会」

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         京都あけぼの句会(第35回)


         ☆12月8日(日)同志社新島会館において「京都あけぼの句会」が開かれました。1人の投句は7句、互選も7句でした。


         ☆主宰の一句

         

            晩学や幹隆々と冬柏               田島和生
          
        (ばんがくやみきりゅうりゅうとふゆがしは)

         

          句会の前日、主宰は「京大俳句を読む会」にアドバイザーとして参加された。会場は古資料の宝庫と言われる「野風呂記念館」。会員の大半が60代以降の、まさに晩学のメンバーだ。主宰は、彼らが頭を突合せて古資料に挑む姿をご覧になって、この句を詠まれたのか。あるいは、ご自身のお姿も重ね合わされたのかもしれない。柏は冬になっても葉が落ちない。寒風の中、力強く「幹隆々と」立っている。晩学の人と冬柏。取り合わせの妙。
         もう一句。こちらは形容が実に巧み。
             「臑ほどのくねくね松や薦巻かれ」

         


             
         田島和生主宰選(◎印特選)

         

             ◎塔二つ並ぶ青空冬雲雀            小谷廣子


           ◎底冷えに爪立ち拝す半跏像          新谷亜紀


           ◎寝返れば畳の軋む霜夜かな          新谷亜紀

         


            たそがれや宮家の跡に銀杏散る        北嶋八重
           地蔵さま障子の破れに拝みたり         北嶋八重
           岩肌に乾ぶ蜂の巣冬日向             林 杉子
           パーキンソン病む師小さく小六月         阪上 元
           千度石誰(た)ぞ置きたるや冬紅葉        北嶋八重
           山晴や柿熟れ切つて日を返す          小谷廣子
           冬靄や江田島行きの船灯             新谷亜紀
           せせらぎの岩場に溜まる散紅葉         大前美智子
           小刻みにキー打つ音や十二月          新谷亜紀
           参道の紅葉散り初む苔衣              安藤えいじ
           橋跡に凍つる四本の橋柱               新谷亜紀
           庫裏の戸を開けし尼寺梅もどき          大前美智子
           船溜蟹這ひあがる小春かな            小谷廣子
           枯蓮や魚跳ねたる泥の水               大前美智子

                       
                    
                        
         ☆「京都あけぼの句会」ご案内


          日  時     平成26年  1月12日(日)   午後2時〜 初句会                    
                                2月 9日(日)  午後2時〜


          会 場  同志社「新島会館」2F


         

         

        今回北嶋八重さんが送ってくださった写真は、師走の京都ならではの風景、顔見世興行の南座界隈です。



          顔見世興行のまねき(南座 正面)



        南座 西側


          「出雲阿国(いずものおくに)像」(四条大橋の袂)


        さすが、歌舞伎の創始者とされている出雲阿国。右手に扇を持って舞っている姿なのですね。像となっても艶やかで素敵!

        八重さん、いつもありがとうございます。






         


         


        主宰の英語俳句(12月)

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            ☆主宰の12月の英語俳句

           

           

             剛毛の一筆を買ひ年惜しむ        田島和生 
            (ごうもうのひとふでをかひとしおしむ)



          ☆ An English haiku by our leader on a December theme:

           

                Bought a hard-hair brush
                for new year’s cards;
                Oh, one year has passed!

                (Tajima Kazuo)
            



           大神神社 境内





          11月26日(火)「大津・本丸句会」

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            「大津・本丸句会」(第15回)

             

            ☆11月26日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。「句会だより」が送られて来ましたので ご報告します。

             
               神鈴を振る背へいてふ舞ひやまず         田島 和生 
                           
             
               紅葉狩崖のそらよりをんなごえ            田島 和生



              ◇田島和生主宰選 (◎特選)
              
                            

              ◎ 流鏑馬の射手の気迫や宮の秋          筧 裕紀子

             

             ◎ 石山の荒ぶ仁王に秋日濃し           山本和生

             

             ◎ 去来句碑かたはら石蕗の花明り       北嶋八重

             


               夕紅葉どこか遠くへ帰りたし             一村葵生
               庭石の牛にも見ゆる小春かな           北嶋八重
               菰巻きや下に下にへいろは松          瓜生文子
               アルプスの雪嶺近し棚田かな          安藤えいじ
               山峡の湯宿にねまる霜の夜           北嶋八重
               もみづれば際立つ椋のこの大樹         一村葵生
               掛茶屋でありし老舗や冬紅葉          橋本すみれ
               小春日や湖国の堀を屋形船           瓜生文子
               義仲寺や旅人二人初時雨            山本愛次
               和太鼓の撥打ち揃ひ秋祭             北嶋八重
               鈴懸の落葉ばさりと文学部            山本和生
               次郎にも結婚話石蕗の花             山本和生
               昼の月色なき風や石舞台             安藤照枝
               吊橋の揺るる真下は紅葉谷           北嶋八重
               落葉松の全山黄葉明かるけり          安藤えいじ
               掃かでおくことも設ひ紅葉宿            筧 裕紀子
               行き会ひし人の名の出ず日の短か       渥美 保


             


             ☆お知らせ

              これからの「大津・本丸句会」(10時30分より) 


                    2013(平成25)年 12月24日(火) 膳所市民センター

                  2014(平成26)年  1月28日(火) 大津市生涯学習センター

                                            2月25日(火) 大津市生涯学習センター

                                 3月25日(火) 大津市生涯学習センター
              



             真如堂(撮影:北嶋八重さん)





            11月24日 関西句会

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               「関西句会」(第134回)



              ☆11月24日(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。田島主宰はご欠席で後日選をいただきました。1人の投句は5句、互選は7句でした。



              ◇田島和生主宰 後日選(◎印特選)



               ◎かたまりて冬の金魚の沈みをり        古澤厚子

                   
               ◎冠雪の白山へ日矢一閃す            中野はつえ
               

               ◎冬林檎微熱の舌に沁みにけり         新谷亜紀


               ◎ウクレレのくびれを抱き冬ぬくし          新谷亜紀
                  
                 
                冬紅葉布袋菩薩の腹に降り            藤原幸子
                産土の森に消えゆく秋の蛇             松村節子
                岩礁にくだける波や葛の花            松村節子
                冬ざれやゴリラ動かぬ檻の隅          藤田侃也
                葉の裏に動かぬままや冬の蝶         藤田侃也
                渓谷を列車の影や紅葉晴            北嶋八重
                海鳴の音の強まる無月かな           松村節子
                藁屑に光る初霜朝の日矢             藤原幸子
                朴落葉巻き上げ去りぬ路線バス        大西トヨ子
                鏡池底ひ真つ赤な冬紅葉             大西トヨ子
                紅葉寺茶筅供養の白けむり            小谷廣子
                豆稲架の青竹しなひ日照雨かな        小谷廣子
                降り頻る桜落葉や吉野山             藤田侃也
                枯蓮となりゆく荒き夜風かな           伊藤由紀子
                深山に硫黄の匂ひ冬紅葉            小谷廣子
                小春日や旅の足湯に膝並べ          古澤厚子
                友禅の赤のつやめく夕時雨           中野はつえ
                すつぽんの生簀へ桜紅葉かな         小谷廣子
                兜煮に鯛をぶち切る寒さかな           柴田恵美子
                崖下の瀬音軽やか散紅葉            松本陽子

               



               ☆「関西句会」ご案内

               

                 会 場  アネックスパル法円坂 3F(7号室)

               

                 日 時       12月22日(日)午後1時半〜

                     平成26年 1月26日(日)午後1時半〜

               


               今回は、北嶋八重さんが光明寺(長岡京市)の紅葉を写して来てくださいました。










              本当に、滴るような見事な紅葉ですね!

               

               


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