10月12日「京都あけぼの句会」

0


     京都あけぼの句会(第44回)


     ☆10月12日(日)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
       1人の投句は7句、互選も7句でした。

      
     

     ◇田島和生主宰 後日選(◎印特選)
     

       ◎馬小屋の垣に鞍干す野分晴       小谷廣子


       ◎燈下親し徒然草の散らし書き      小谷廣子


       ◎秋晴や新車に祢宜の紙吹雪       林 杉子 

     

         冷まじや欠けしあたまの石仏       北嶋八重
         練塀の秋日まぶしき武家屋敷       居相みな子
         鹿の声森に響ける夜寒かな        新谷亜紀
         余呉湖畔軒先低く秋ともし          林 杉子 
         冷やかや欠けゆく月の赤黒し       北嶋八重       
         遠山のあまねき光蕎麦の花        林 杉子
         里坊の茶釜の錆や秋深し         新谷亜紀
         鉄橋の下の中州や末枯るる        大前美智子
         爽やかや箒目しるき御廟みち       小谷廣子
         台風過山の向かふへ雲の飛び      新谷亜紀
         曼珠沙華伽藍の跡に群れてをり     北嶋八重 
         朝寒や空へ鋭き鳥の声          大前美智子
         飴色に兜煮仕上げ秋収め         小谷廣子
         さやけしや石庭を掃く竹箒          新谷亜紀
         刈田道たどるポイントラリーかな       阪上 元
         団地の灯ひとつづつ点く秋の暮      新谷亜紀
         稲雀中将姫の墓へ逃げ           小谷廣子
         国宝の茶室開かれ薄紅葉         北嶋八重
         鈴の緒に囲を張る秋の女郎蜘蛛      安藤えいじ    
     
       
                    
     ☆「京都あけぼの句会」ご案内

      
      日  時  平成26年       11月 9日(日) 午後2時〜
      

                 
                          12月14日(日) 午後2時〜

      
      会 場    東山いきいきセンタ― 1階 第2会議室

     


     北嶋八重さんから、今回は「六波羅蜜寺」の写真と解説が送られてきました。
      以下にご紹介します。

     

    六波羅蜜寺

     951年、醍醐天皇第二皇子光勝空也上人(903-972)により開創された西国三十三所の第17番札所です。空也上人は森羅万象に生命を感じ、歓喜躍踊しつつ、南無阿弥陀仏を称え、庶民の中に入って伝道したので「市の聖」と呼ばれていました。
     重要文化財の本堂は幾度もの兵火をのがれ、時の権力者によってそ
    の都度、修復され、今日にいたるまでその威容を保っています。国宝の十一面観音立像(平安時代作)、重要文化財の空也上人立像、平清盛坐像(鎌倉時代作)など平安・鎌倉期の木像彫刻を代表する数多くの名宝が安置されています。
     第65代山主川崎純性様の「仏像は目で見るよりも、心で感じるもの
    」とのお話を伺いながら、拝観して来ました。
    (北嶋八重さん記)

     

    rokuhara1.JPG


    rokuhara2.JPG


    rokuhara3.JPG


    rokuhara4.JPG


    「仏像は目で見るよりも、心で感じるもの」・・いいお言葉ですね。
    肝に銘じておきます。

    八重さん、ありがとうございました!

     

     


    10月4日(土)「雉 明石句会」

    0


       ☆10月4日(土)明石生涯学習センターにおいて「明石句会」が行われました。  
          古澤厚子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。  
       


         中野はつえ特選


             枝先のゆつくりゆれて萩の風        前島 ゆき


           7句投句互選
             鰡の飛ぶ流れのありて住み継げり    中野 はつえ
             まづ鋏二三度鳴らし松手入れ        中野 はつえ
             秋澄みて音を刻める水車かな        柴田恵美子
             一句成る窓の明るき良夜かな        柴田恵美子
             磨崖仏在す切岸初紅葉            古澤 厚子
             虫の音や石に戻りし古き墓          古澤 厚子
             酒蔵にからみし蔦の紅葉初む        藤原 幸子
             束の間の落暉に浮かぶ薄かな       藤原 幸子
             台風一過疎水に濁り残りけり        前島 ゆき
             塔頭の奥処に柿の熟れ初めし       前島 ゆき
             名刹へ上るゴンドラ豊の秋          大西トヨ子
             風立つや丘一面の夕芒           大西トヨ子
             参道に猿の親子や木の実落つ        松本 節美
             江商の土蔵へなびく薄かな         松本 節美


       
        ☆次回句会のご案内        
                
             日  時     11月 1日   14時より


                 場  所     明石生涯学習センター
       
        


       古澤厚子さんが、今回はカナダの写真を送ってきてくださいました。以下にご紹介します。 

      9/29から10/7までカナダに行って来ました。メイプルの紅葉・ロッキーの氷河・ナイヤガラ等々全行程快晴で、スケールの大きさにただただ感動し、あっと言うまの9日間でした。
       真ん中はローレンシャン高原(ゴンドラに乗り綺麗なリゾート地一望)・サウザンドアイランドクルーズ( セントローレンス大河に浮かぶ1000を超える島々とそこに建つ別荘)
      (古澤厚子さん記)

       

      canada4.JPG


      canada3.JPG


      canada2.JPG


      canada1.JPG


      どの景も雄大で素晴らしいですね!

      紅葉が別荘の壁に映えて実に美しい。


      厚子さん、異国情緒を味わわせていただきありがとうございました!



      9月28日 関西句会

      0


         「関西句会」(第143回)


        ☆9月28(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。
          1人の投句は5句、互選は7句でした。

         

        ☆主宰の一句

         

         秋嶺や寝釈迦のやうな雲一つ             田島和生
        (しゅうれいやねしゃかのやうなくもひとつ)

         

         秋の峰。日射しは明るく透き通り、風は爽やかに木々を揺らせている。ところどころに見える山肌も、研ぎ澄まされたように輝いている。そんな気高いほどの秋嶺に添う秋の雲。「寝釈迦のやうな」という見事な形容によって、雄大で荘厳な景を詠まれた。もう一句。
         「風大き難波宮址のねこじゃらし」

         

         

        ◇田島和生選(◎は特選)

         

         ◎豊年や貨車長々と夕日浴び        柴田恵美子


         ◎友禅の下絵の乾き雁渡し         小谷廣子

         

          青銅の教会の屋根空高し         藤原幸子
          幼子に一匙づつの磨り林檎        松本陽子
          藍を溶く友禅の皿小鳥来る        小谷廣子
          煤けたる蔵の白壁新松子         新谷亜紀
          秋蟬のひとこゑ鳴きて飛ぶ構へ      古澤厚子
          初瀬谷棚田づたひの秋の水        阪本 元
          仏間より白檀にほふ今朝の秋      小谷廣子
          身に入むや千体仏は湖を向き      新谷亜紀
          鵯猛る口を大きく鬼瓦            中野はつえ
          踏み締めて渡る石橋蓮は葉に      大西トヨ子
          鈴生りの柿の色付く裏通り        藤原幸子
          洗濯干す首に秋日の痛きほど     古澤厚子
          新しき切株湿る白露かな         柴田恵美子
          近江路を北へ北へと豊の秋       松本節美
          路地に置く明かり連なり良夜かな   鈴木逵子
          風に乗る秋刀魚の焼けし匂ひかな   小谷廣子
          日時計の濃き針の影秋澄めり     北嶋八重
          大烏歩く御苑や初紅葉          松村節子
          松影に並ぶ羅漢や乱れ萩        藤原幸子
          馬留の残る軒端や赤とんぼ       中野はつえ
          弧を描き落つる打球や草の花     大西トヨ子
          朝顔の紺に染まりし雨の粒        藤田侃也


         

        ☆「関西句会」のご案内

         

           日 時   10月26日(日)1時半〜

                  11月23日(日)1時半〜


           会 場    アネックスパル法円坂 3F 7号室 


         

        北嶋八重さんが、「蓮華寺」を訪ねられ素敵な写真をお送りくださいました。
        以下にご紹介します。 

         

        「蓮華寺」洛北蓮華寺
         鯖街道の京都口、上高野の高野川のほとりにある天台宗の寺院で、落ち着いた雰囲気につつまれて小じんまりと建っています。江戸時代の初め、洛中からこの地に移され、池泉回遊式庭園は、石川丈山の作と伝えられています。
         書院から眺める庭園は、しっとりとした初秋の風情を漂わせていました。紅葉で有名な境内が散紅葉で敷き詰められる11月末〜12月初めに、また訪れてみたいと思います。(北島八重さん記)


        本堂.jpg
         本堂

        回遊式庭園と書院.JPG
         回遊式庭園と書院


        石仏群.jpg
         石仏群

        山門.JPG
         山門

        少し鄙びた秋の風情がありますね。

        八重さん、ありがとうございました!




        9月23日(火)「大津・本丸句会」

        0


           「大津・本丸句会」(第25回)

          ☆9月23日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。一村葵生さんから「句会だより」が送られてきましたのでご報告します。 


              反故焚いて焦げし土くれ曼珠沙華      田島和生


             松手入空の庭師に会釈され         田島和生


           

           ☆田島和生主宰選 (◎特選)


            ◎月の波さざめき入りぬ舟屋口         安藤照枝


            ◎寝に落つる刹那ちちろの声遠し       熊村あけみ


            ◎秋めくや渚に藻塩焚く匂ひ          安藤照枝

           

             石山にわが世の月や君の月        山本愛次
             秋晴れやかけ出す子らに砂ぼこり     前田かよ子
             芒山仰げば道の荒びけり           安藤えいじ
             けふの月早寝の母に知らせたる       馬場千香子
             龍淵に潜むか角のごとき影         一村癸生
             バス停の蓑虫とんで居なくなり        安藤えいじ
             稲の香や淡海へ川の幾筋も         馬場千香子
             岩窟に菩薩の座して薄紅葉         安藤えいじ
             神鈴の響くやうなり虫の夜          北嶋八重
             開け放つ窓や虫の音月の影        一村癸生
             佇めば秋蚊に刺され遺跡かな       北嶋八重
             峠より美濃をながめて秋日和        筧 裕紀子
             酒酌みて夫の古希祝ぐ月今宵      安藤照枝
             麗人の野点や望の月明かり       北嶋八重
             土間に座す姉さん被り藁砧         熊村あけみ
             寝静まる町や弦月高々と          馬場千香子
             月祀る宮に雅楽の調べかな        北嶋八重
             みすゞの詩音読の子へ今日の月     安藤照枝
             中天や音なき景を秋の蝶          熊村あけみ
             車いす押しつ引きつつ踊りをり       前田かよ子
             雲水の深き一礼秋初め           北嶋八重
             真夜中や男やもめの秋嚔          安藤えいじ
             梨を剝く皮と背くらべ幼かな         筧 裕紀子


             
          ☆お知らせ


           これからの「大津・本丸句会」(10時30分より)  
             
            10月28日(火)    大津生涯学習センター  301号室

            11月27日(木)    大津生涯学習センター  201号室

            12月23日(火)    大津生涯学習センター  301号室 
             1月27日(火)   大津生涯学習センター  301号室
           


           北嶋八重さんから、今回は「近江神宮」の写真と解説をお送りいただきまし
          た。
            以下にご紹介します。 
           

           天智天皇を祀る近江神宮は、琵琶湖を見下ろす景勝地にあります。天智6年(667)、大化の改新を行った天智天皇(中大兄皇子)により都が明日香から近江大津京へと遷都されました。近江大津京内裏に漏刻(水時計)が造られ「鐘鼓を鳴らして時を知らせた」と日本書紀にあり、「時の守り神」として知られています。現在も発掘中で、この地の何処かにその遺跡があると思われていますが、未発見です。
            また『小倉百人一首』の第1首目の歌を詠んだ天智天皇にちなみ、競
          技かるたの チャンピオンを決める名人位・クイーン位決定戦が毎年1月に行われています。
          (北嶋八重さん記)


          楼門より外拝殿を望む.JPG
           
          楼門より外拝殿を望む


          社殿.JPG
           社 殿

          水時計のモニュメント.JPG
           水時計のモニュメント 

          古代日時計.JPG
           古代日時計

          日時計.JPG
           日時計

          句碑芭蕉.jpg
           芭蕉句碑
            「から崎の松は花より朧にて」『野ざらし紀行』出典



          「小倉百人一首」第一首と言えば、
          「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」
          ちょうど今の時季ですね。


          八重さん、今回も素敵な写真と解説、ありがとうご
          ざいました!

           

           

           

           

             


          「京都吟行句会報」より

          0


             「京都吟行句会報」(第67号)より

             

            ☆9月1日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「枳殻邸」。
              小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。


               
            ☆華句麗句  田島和生主宰選(◎特選)

             

             ◎まだ青きからたちの実に雨しとど      大前美智子


             ◎虫鳴くや厩のあとの駒繋ぎ         小谷廣子


             ◎木の洞の暗きに群るるしめじかな    小谷廣子  

             

              秋雨に反橋の板鮮らけし           居相みな子
              水澄みて寄り来る鯉の口大き       田子美地子
              転がりて匂ふ枳殻の実の青し       小谷廣子
              色変へぬ松の水面に影落とし       藤田侃也
              秋雨に濡るる大井戸古き蓋         大前美智子
              さやけしや手を打てば来る鯉と亀      安藤えいじ
              秋雨や錆深かりき駒繋ぎ           田子美地子
              まん丸の枳殻の実の青さかな        小谷廣子
              大銀杏一つ落ちたる初々し         安藤えいじ
              咲きそめて雨に重たき萩の花        居相みな子
              走り根を茸生き生きかたまりて       安藤えいじ
              白砂に銀杏の実の一つ落つ        大前美智子
              鈴生りに赤き朴の実艶をまし         小谷廣子
              太き雨水面にささる厄日かな         柴田恵美子
              大竹の支への桜もみぢかな        小谷廣子
              つやつやと雨に色づく椿の実         柴田恵美子
              生垣の枳殻の実や雨に照る        大西トヨ子
              板張りの古りし厩や初紅葉         藤田侃也

             

            ☆「雉」京都吟行句会案内


              日 時: 10月6日(月)10時30分


              集合地: 永観堂総門
                   (三条京阪駅前5番バス停10:08発乗車) 

              
              吟行地: 永観堂


               句会場: 三条いきいきふれあいセンター


             

            inada2.JPG
             稲田道(京都市伏見区)

             


            リンク
            プロフィール
            カレンダー
               1234
            567891011
            12131415161718
            19202122232425
            262728293031 
            << October 2014 >>
            最新の記事
            カテゴリー
            月別更新一覧
            コメント
            サイト内検索
            others
            携帯用QRコード
            qrcode