「雉」全国大会 in 静岡

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     第12回「雉」全国俳句大会が、静岡で開催されました。


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    平成26年「雉」全国俳句大会が11月24日、静岡で開催されました。

    参加された
    北嶋八重さんから速報メールや写真が送られてきましたので、
    関西地
    区関係のみご紹介します。
     


    ◇「全国大会作品集」入選作品
     (関西地区関係)


     田島和生 主宰 入選
     二 宮 英 子  特選
     中 野 はつえ 特選    
          赤ん坊の手足の力青くるみ      柴田 恵美子(尼 崎)

     山 本 洋 子 特選
       
             まっすぐに伸びて青田の道となり    井上あき子 (播 磨)

      鈴 木 厚 子 特選   
      篠 崎 玉 枝 特選       
                 雲海の富士を沈めてしまひけり     原 万代 (姫 路)

     
     

    以上、主宰選以外は特選句だけをご紹介しましたが、入選句も多数あったそうです。

     


    ◇吟行句会入選作品(関西地区関係)

     
      水 野 征 男 特選

           散紅葉帯をきりりと車曳き      大西トヨ子 (明 石)


     

    みなさん、本当におめでとうございます!


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     中野はつえさんと柴田恵美子さん



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     井上あき子さん・中野はつえさん・原万代さん



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     関西句会の皆さん


    みなさん、晴れやかな笑顔で素敵ですね!

    世界文化遺産に登録された富士山の下、今回も盛会だったようです。
     
    幹事をしてくださった静岡地区のみなさん、お世話になりまし
    た。


    「雉」俳句がさらに発展しますように!




    11月9日「京都あけぼの句会」

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       京都あけぼの句会(第45回)


       ☆11月9日(日)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
         1人の投句は7句、互選も7句でした。

        
       

       ◇田島和生主宰 後日選(◎印特選)

       

         ◎今下りし山を讃へて茸汁          林 杉子

       

          田仕舞の煙のほそく通り雨          林 杉子 
         葛咲くや赭土のぞく切通し           小谷廣子
         青空に滝のひとすぢ紅葉山          林 杉子
         花梨の実地図のやうなる斑(まだら)かな  新谷亜紀
         数式を解き小春日の書斎かな        安藤えいじ
         大いなる枯野を染むる落暉かな       小谷廣子
         熊汁を啜り見上ぐる梁の煤          林 杉子
         近松の墓の黒艶桐は実に          小谷廣子
         病む姉の白き背洗ふ今朝の冬       北嶋八重
         晩秋や階段暗きワインバー          新谷亜紀
         仄暗き方生池の菱紅葉            小谷廣子
         終バスに並ぶ人影星寒し           安藤えいじ 
         秋深きオフィスの灯り煌々と          新谷亜紀
         山羊の仔の跳ね廻りけり野菊晴       小谷廣子
         炊飯の湯気白々と今朝の冬          新谷亜紀
         薄目して老猫眠る小春かな          新谷亜紀 
            
         
                      
       ☆「京都あけぼの句会」ご案内
        
        日  時  平成26年      12月14日(日) 午後2時〜

               平成27年    1月11日(日) 午後2時〜
                           2月 8日(日) 午後2時〜
        
        会 場    東山いきいきセンタ― 1階 第2会議室

       


      北嶋八重さんから、今回は「八瀬と叡山電車」の写真と解説が送られてきました。
      以下にご紹介します。

       

      「八瀬比叡山口駅」は、京都市左京区にある叡山電鉄叡山本線の終着駅(無人駅)です。出町柳駅〜八瀬比叡山口駅間 5.6km、所用時間14分の路線です。
       八瀬は、瀬が多い高野川上流のこの流域の地形から、この地名がついたと言われています。
       この橋を渡ってしばらく行くと「叡山ケーブル八瀬駅」があります。日本一の高低差561mの ケーブルとロープウェイで、比叡山山頂へ上がることができます。
      (北嶋八重さん記)


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      観光客で賑わっている京都の町中から、ちょっと電車を乗り継ぐだけで、
      こんなに風情のある無人駅に辿り着くのですね。
      いつかぜひ訪ねてみたいです。


      八重さん、ありがとうございました! 


      11月1日(土)「雉 明石句会」

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        ☆11月1日(土)明石生涯学習センターにおいて「明石句会」が
        行われました。  
            古澤厚子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。


          
          
           中野はつえ特選


               夜食とて小さき結びを一つ買ふ      大西 トヨ子



                  7句投句7句互選

               湯殿の灯消して鳴きだす残る虫     中野 はつえ
               行く秋の鉄橋渡る列車の灯        中野 はつえ
               残る虫石垣荒れし淀城址          柴田 恵美子
               セーターの胸のまぶしき少女かな     柴田 恵美子
               雲上の銀翼染むる秋入日          古澤 厚子
               残る虫高層ビルの緑地帯          古澤 厚子
               奥殿の千木輝けり秋祭           藤原 幸子
               鳥影や桜紅葉の舞ひ来たる        藤原 幸子
               草庵のぬれ縁のつや散もみぢ      前島 ゆき
               千年家の遺構のかまど残る虫      前島 ゆき
               喜寿の賀や赤きセーター粋に着て    大西 トヨ子
               セーターの袖をまくりて魚を割く       大西 トヨ子
               初鴨や一と日二便のバス来る      松本 節美
               自転車を留め置く庭や残る虫       松本 節美


         

         ☆次回句会のご案内        
                  
               日  時     12月 6日   14時より


                   場  所     明石生涯学習センター
         
          


         古澤厚子さんが、今回は高野山の写真を送ってきてくださいました
          以下にご紹介します。 

         

        DSC00430.JPG     金剛峰寺の門前 


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              壇上伽藍への参道 
         


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          金堂前で勤行



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          奥院参道


        目に染みるほど鮮やかな紅葉ですね。

        勤行中の僧侶たちの立ち姿も実に荘厳!


        厚子さん、ありがとうございました。

         

         


        主宰の一冊

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           ☆北嶋八重さんが田島主宰のお若かりし頃の著作について紹介文を書いてください
             ました。

            
           『文学に登場した播磨の昨今(昭和47年)田島和生著                                                              
                                            北嶋 八重


          田島和生主宰は、昭和44年4月から47年2月までの3年弱(31歳から34歳)を、新聞記者として、姫路で勤務されました。仕事も忙しく大変な時代だったようですが、休日を利用して、人に会い、現地を歩いて書かれたものを、新聞に20回連載され、それらを地元の文学愛好者たちの協力を得て、出版されました。


          平成6年に開催された播磨文芸祭「繚乱の季節展」で、この本も特別
          展示室に飾られ三島由紀夫の本と並んでいたのにビックリされたそうです。


          前書には、以下のように書かれています。

          抜けるような青空に浮ぶ名城、果てしなく広がる播州平野。清らかな播磨灘の流れ。かつて美しい風土に生まれ、人情豊かな、この播磨を、こよなく愛した文学人たちは多い。(略)―あわただしい日々の生活の合間に、文学に登場した播磨を見直し、変わりゆく自然を縦軸に、移りゆく社会を横軸に、美しく悲しく織りなされる「人間絵巻」をつづってみた。


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          この中で、宮本百合子、和辻哲郎、竹久夢二、三木露風等とともに、椎名麟三を紹介されています。椎名麟三(1911〜73)は「深夜の酒宴」「美しい女」「自由の彼方で」などの作品、ミュージカル「姫山物語」の上演で知られている姫路出身の作家。実存哲学の立場から日常生活をリアルに描き「絶望の作家」ともいわれています。
           

          椎名麟三『菱の花』(昭和35年)より
           
          私の家は、女人堂という寺へ行く石段のたもとに建てられていた。私は、学校から帰って来るとそこでひとりで遊んでいるより仕方がなかったのであるが、その石段への寺へ用事のある村人やときたまやって来る参詣人たちが上ったり降りたりした。(略)その石段は、四十三段あった。私は、この事実を誰かに教えたくてたまらなかったのだが、誰にも話すことができなかったのだ。

           

          この地を訪ねられたかつての田島記者は「椎名麟三の生家は書写山円教寺の登り口。いまは人手に渡ったが、古びた女人堂の石段の下、五十年前と少しも変わらぬ姿で、つつましく建つ」と、書写東坂の女人堂について、ふれられています。


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           椎名麟三の生家と文学碑


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           『菱の花』に登場する女人堂への石段


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          女人堂(現在・如意輪寺本堂)


          1002年開山の書写山圓教寺は、女人禁制となり、開祖性空上人は「女人堂」を建立し、女人巡礼の札所としました。女人禁制は明治維新まで続き、この御堂で女人は御札を受け、男たちが山から下りてくるのを待っていたと伝えられています。


          田島主宰が訪ねられた当時の「女人堂」は、20年前に立て替えられており、現在は「如意輪寺本堂」として、地域の人々に親しまれています。


          書写山圓教寺は、西国三十三観音霊場第二十七番札所として、また映画「ラスト サムライ」のロケ地とし知られ、多くの人々が訪れています。「女人堂」のあった如意輪寺境内よりの山道は、今も圓教寺登山基点の一つとして、ハイキング客に利用されていますが、ロープウェイに乗れば、麓から約4分で山上に着くことができます。

           
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           如意輪観音像(姫路市指定重要文化財) 
           鎌倉時代の運慶の弟子の作と伝えられています。(特別開帳)


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           守護使不入の石標(姫路市指定重要文化財)
                     


          八重さん、素敵なご紹介をありがとうございました!

          田島主宰も、「ぼくの本の紹介をしていただき、昔の自分
          に出会ったような懐かしく、不思議な気分です」と、大変喜んでおられるとのこと。お若い頃の先生のお顔も掲載され、とても貴重ですね。

          八重さんは、ご子息が上記、書写東坂(書写山の麓)の天台宗・如意輪寺のご住職でいらっしゃるので、度々お訪ねになるそうです。
                 
             金色の厨子の開かれ菊日和  八重


          素敵な一句ですね。


          ぜひ拝読したいです!


           


          10月28日(火)「大津・本丸句会」

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            「大津・本丸句会」(第26回)


            ☆10月28日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。一村葵生さんから「句会だより」が送られてきましたのでご報告します。
             


                銀杏を踏まねば神前には行けず         田島和生


               神輿蔵銀杏のまた鳴らしけり              田島和生

             

             

             ☆田島和生主宰選 (◎特選)


              ◎秋天の浜に坐れば波の声              吉田 猛


              ◎釣瓶落し浦に響けるミサの鐘        安藤照枝


              ◎金色の厨子の開かれ菊日和        北嶋八重

             


               青空に白雲流れ秋長けし          一村癸生
               隣村へ長き隧道秋湿り             熊村あけみ
               なみなみと婚約の子へ今年酒         筧裕紀子
               滑り台真赤に塗られ草の花            馬場千香子
               糸選び刺繍さしをり秋うらら            馬場千香子
               猿鳴くや近江の山家柿たわわ        山本愛次
               しろがねの日を戴きて秋の空        一村癸生
               鱗雲淡海に沿うて走りたり          安藤えいじ 
               夜能果て御堂に近く虫の声         北嶋八重
               伸びやかな字の澄雄句碑草紅葉     北嶋八重
               コスモスの花びらの端の枯れ少し     一村癸生
               色変へぬ松や天守へ白鳥座        山本愛次
               まぼろしの都に遺構菊日和           山本愛次
               赤とんぼ来てゐて洗濯よく乾き       馬場千香子
               秋の暮塞神(くなど)に供ふ畑の花      筧 裕紀子
               中京の両替町に鉦叩             吉田 猛
               天主跡色なき風の吹くばかり        安藤照枝
               介護士のたやさぬ笑顔秋の虹       筧 裕紀子
               鯛焼の一匹残り夜長かな          馬場千香子



              ★ これからの句会のご案内  (10時30分より)  
               
              
              11月27日(木)    大津生涯学習センター  201号室


              12月23日(火)    大津生涯学習センター  301号室
             
               1月27日(火)   大津生涯学習センター  301号室
             
               2月24日(火)  大津生涯学習センター 301号室

             


            田島主宰が、ご自宅からの風景を送ってくださいました。以下にご紹介します。
            写真下の解説はいずれも田島先生によるもので
            す。
             

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             先日の台風の数日前、きれいな夕焼け雲を撮りました。
             うちの2階の書斎の窓から眺めた風景です。大自然が描く芸術ですね。


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             空に網を張り、2匹の蜘蛛が話し合っているような場面です。
             これも平和な光景です。

             


            主宰がご自宅の窓から眺められた、近景と遠景。

            いずれも、ぞくぞくするような自然の神秘を感じます。


            田島先生、ありがとうございました!
             


             


            10月26日 関西句会

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               「関西句会」(第144回)


              ☆10月26(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。1人の投句は5句、互選は7句でした。
               

               

              ◇田島和生主宰 後日選(◎は特選)

               

               ◎向き向きに折れて水浸きて蓮の骨      中野はつえ


               ◎新米の磨ぎ汁に指艶めけり           新谷亜紀


               ◎うす青き藁を吐出し稲刈機            新谷亜紀


               

                雨粒の光を蹴って朝の鹿            小谷廣子
                林檎剥く指軽やかに艶話            新谷亜紀
                手遊(すさ)びの鶴を折りたる夜長かな    藤田侃也
                草木染枷(かせ)糸干され野分晴       小谷廣子
                合ひの手に獅子勇み立つ秋祭        原 万代
                鰯雲ポンポン船の音高し            古澤厚子
                ゆるやかに牝獅子の舞ふや秋祭       原 万代
                地に腹に響く太鼓や秋祭            松本節美
                彼岸花畦に憩へる農夫婦           伊藤由紀子
                黄落を馬車走りゆく石畳             大西トヨ子
                連載の「こころ」切り抜く夜長かな       井上基子
                紫蘇の実を扱けばかほり笊の中       原 万代
                枝先の金柑熟るる日和かな           新谷亜紀
                走り根や釣瓶落しの鞍馬径           藤田侃也
                コスモスや空き家となりて母の家       伊藤由紀子
                段畑を細き流れや野分晴            伊藤由紀子
                女人堂石階に鳴く昼の虫            北嶋八重
                荒鹿に十字縄飛ぶ角伐会           藤田侃也
                大うねりして金色の花芒             小谷廣子

               

                

              ☆「関西句会」のご案内

               

                 日 時   11月23日(日)1時半〜


                 会 場    12月21日(日)1時半〜


                        アネックスパル法円坂 3F 7号室


               

              北嶋八重さんが、兵庫県佐用町を訪ねられ、今回も素敵な写真をお送りくださいました。
              以下にご紹介します。
               

              「飛龍の滝」(兵庫県佐用郡佐用町櫛田)
              飛龍の滝は杉木立の間,16mの高さから3段になって落ち、滝中央部あたりの岸壁が突き出し、水の流れに変化がついているところが、飛龍の姿に似ていることから、この名前が付けらています。冬の極寒時に、凍てつく滝の美しさは神秘的だそうです。
              NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のタイトルバックに、この滝が登場します。
              (北嶋八重さん記)


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               飛龍の滝

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               佐用町の蕎麦畑


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               蕎麦の花


              「飛龍の滝」・・勇壮な名前ですね。
               眼前では、かなりの迫力だったと思います。

               八重さん、ありがとうございました!    

               

               


               


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