6月30日(火)「大津・本丸句会」

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     暑中お見舞い申し上げます。


     久しぶりのブログ更新です。
     各句会から早々にご報告いただいていたのですが、ブログ担当である私の事情
    でUPが遅くなってしまいました。お詫びいたします。(新谷亜紀)


    「大津・本丸句会」(第34回)


    ☆6月30日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。
      一村葵生さんから「句会だより」が送られてきましたのでご報告し
    ます。


     
     湖風の藺草枕に大昼寝              田島和生


     手のやうに前肢を組みて蜂死ぬる     田島和生

     


    ☆ 田島和生主宰選 (◎特選)

              
     ◎万緑や搾乳缶へ乳走る           安藤照枝


     ◎ジーンズの股(もも)で拭へり青林檎     安藤えいじ


     ◎火だすきの備前に挿さむ鉄線花      吉田 猛


     ◎一枚となりし空缶灼くる道          一村葵生


     対岸の博多は近し南吹く          竹内悦子
      ていねいに四肢折りたたみ青蛙       馬場千香子
     紫陽花の家と言はれてゐるらしや     吉田 猛
     蝉丸祭縹の裾の老妓舞ひ           山本和生
     江の島や水着乙女の声高き          安藤えいじ
     瀬田蜆砂の色して売られけり          山本和生
     走り根を日がなあらひて梅雨の湖       熊村あけみ
     石ころにつまづき吾子は目高追ふ      前田かよ子
     図書館の傘立あふれ梅雨入かな     北嶋八重
     オレンジの色の眩しき夏来たる       前田かよ子
     面影の父母あゆみ来る青時雨       熊村あけみ
     波立てて突つ切る舳先夏兆す       沢田清子
     麦刈るや近つあふみの豁然と        西村千鶴子
     戦没の墓多き村青すすき          熊村あけみ
     一心に面打つ夫の汗流る          沢田清子
     海鳴りや褥に侍る竹婦人          安藤えいじ
     花嫁は六十路の友や薔薇香る       沢田清子
     車座に郷土史を聞く夏帽子         筧 裕紀子
     軸を褒め比良の風褒め夏座敷       筧 裕紀子
     哲学の道をやはやは初蛍          山本愛次

     

     

    ☆これからの句会のご案内   10時30分より  
       
         7月28日(火)  大津市立膳所公民館     第5会議室

        8月25日(火)  大津生涯学習センター    301号室

        9月22日(火) 大津生涯学習センター   301号室

      10月27日(火) 大津生涯学習センター   201号室  
      11月25日(水) 大津生涯学習センター    301号室


     

      北嶋八重さんが、滋賀県長浜市「菅浦」の写真と解説をお送りくださいました。
     以下にご紹介します。

    菅 浦(すがうら)   滋賀県長浜市西浅井町菅浦
     琵琶湖北岸葛籠尾崎(つづらおざき)の西のつけ根にある中世以来の
    集落。
     昭和40年代に菅浦〜大浦間の湖岸の道路が整備されるまでは、他との
    交通はほとんど舟に頼ったため,陸の孤島、隠れ里といわれていました。古代では湖北水運の一停泊地として『万葉集』にも歌われ,天皇に魚鳥を貢進する贄人(にえびと)集団が定着していたと伝えられます。

    <須賀神社>
     
    恵美押勝の乱がきっかけとなり、廃帝となった淳仁天皇に纏わる伝説
    が残る地。天皇を祀った須賀神社は、淳仁天皇の御陵ともいわれています。須賀神社へと続く石段から先は、神域として今も土足厳禁です。地元の人は、冬でも裸足詣をしますが、私は、用意されたスリッパでお参りしてきました。   (北嶋八重さん 記)


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    隧道


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    須賀神社


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    町並


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    菅浦港


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    四足門

     

    地元の人々は、雪の中でも裸足詣されるのですね。
    湖北地方の霊験あらたかな神域を見せていただいた気がします。

    八重さん、ありがとうございました!

     


    6月28日 関西句会

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        「関西句会」(第152回)


      ☆6月28(日)アネックス・パル法円坂において「関西句会」が開かれました。
       1人の投句は5句、互選は7句でした。



      ◇田島和生主宰 後日選  (◎は特選)

       

      ◎田を掠め雨の中飛ぶ夏燕          藤田侃也


      ◎禰宜道の木々の匂へる梅雨湿り   北嶋八重


      ◎窓多き直哉旧居や麦嵐          新谷亜紀

       

      遠雷に術後の夫の目覚めけり       古澤厚子
      黒南風やともしび踊る盧舎那仏       大西トヨ子
      鑑真廟真白き蓮の雨しづく          伊藤由紀子
      沼涼し足取り確と歩荷かな          松本陽子
      玉砂利を音なく駆くる鹿の子かな      中野はつえ
      鹿せんべい乞ふ鹿の子の脚細き     藤田侃也
      入浜に潮の満ちくる海月かな        鈴木逵子
      羽抜鶏潮の匂ひの砂を蹴り         鈴木逵子
      三宝に供へし写経緑さす           小谷廣子
      ベビークラスママの水着は艶めかし    安藤えいじ
      大寺の苔に日の斑やほどどぎす      藤田侃也
      参道や青葉時雨に鹿の影          新谷亜紀
      木洩れ日の林の奥や親子鹿        松本陽子
      図書館の大き窓打つ緑雨かな       伊藤由紀子
      水無月の水煌めけり峡の里         鈴木逵子
      青時雨傘の重たき大社道          中野はつえ

       


      ☆「関西句会」のご案内
        
           7月26日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」 3F8号室


         8月23日(日) 1時半〜  於: 同上 3F7号室


         

       北嶋八重さんが、今回は同人総会の吟行地にもなった「唐招提寺」の写真と解説をお送りくださいました。
       以下にご紹介します。
       

      <唐招提寺>  奈良市五条町
       奈良県西ノ京にある鑑真創建の寺院です。南都六宗の1 つの律宗の
      総本山で本尊は廬舎那仏。中国・唐出身の僧鑑真が晩年を過ごした寺で、井上靖 の小説『天平の甍』で、広く知られるようになりました
       753年、日本に仏教を伝えるために、幾多の艱難を乗り越え、命が
      けで海を渡って来られた鑑真和上への敬意と感謝の気持で、拝観と吟行をしました。鑑真廟へ続く小径の青苔が、ひときわ鮮やかでした。
      (北嶋八重さん記)



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       金堂
       

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       芭蕉句碑 

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       奈良塀


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       鑑真和上廟
       

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       はす池(大賀蓮)
       

      確かに今回の同人総会吟行地の中でもひときわ風情のあるお寺でしたね。
      あの感動がよみがえってきました。


      八重さん、ありがとうございました! 

       


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