京都あけぼの句会 第67回(1月)

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    ☆1月8日(日)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
        北嶋八重さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

     
    田島和生主宰 後日選(◎印は特選)
     
    ◎初凪や真珠筏を人歩き           小谷廣子
     
    ◎太鼓橋鯉に餌を撒く三日かな         北嶋八重
     
    ◎数へ日の雨に洗はれ大鳥居       新谷亜紀

    うたた寝や暖炉に薪の爆ずる音      新谷亜紀
    岩間なる不動明王初燈           一村葵生
    蝋梅の堂の裏より香りたる         居相みな子
    がらがらと凍て土浚へショベルカー  新谷亜紀
    鵜の止まる岩へ打ちあげ寒怒涛   小谷廣子
    十若き夫の遺影に御慶かな        北嶋八重
    枯菊を焚くや老いたる母とゐて     一村葵生
    初旅や潮の香匂ふ溶岩(らば)に立ち   小谷廣子
    北風へ白杖の鈴鳴らし行く            林 杉子
    篝火のぱちぱちと爆ぜ除夜詣        一村葵生
    次々と石牛を撫で初詣              北嶋八重
    産土の鈴を鳴らして年惜しむ        北嶋八重
    無量寿の一幅を下げ年新た       青木陽子
    大晦日生麩生湯葉買ひにけり     安藤えいじ
    遠山の塔に朝日や初景色        居相みな子
    谷あひの川の煌めき初景色       林 杉子
    お降りに白足袋濡らす宮参り        青木陽子

     
    ☆「京都あけぼの句会」のご案内 いずれも午後2時〜5時

      2月12日(日) 東山いきいきセンター  101号室

      3月12日(日) 東山いきいきセンター  101号室

      4月 9日(日) 東山いきいきセンター  101号室       

     
       北嶋八重さんが「二条城二の丸御殿」の写真と解説をお送りくださいました。
       以下にご紹介します。

    二条城の特別公開(大政奉還150周年記念特別企画)
     世界遺産の二条城は、150年前の慶応3年(1867年)に最後の将軍、徳川慶喜が政権を朝廷に返上した大政奉還の舞台として知られています。
     大政奉還が発表された二の丸御殿の大広間の障子は、いつもは障壁画などの劣化を防ぐため廊下側が閉じられていますが、期間中は、大広間の廊下から中庭を見渡したり、普段見ることができない中庭から二の丸御殿の姿を眺めることが出来ます。御殿内は撮影禁止なので、ご紹介出来ないのが、とても残念です。
     二の丸御殿大広間障子開放は2017年1月7日から1月30日まで(毎週火曜日は御殿内の観覧不可)。中庭の特別公開は3月18日まで。3月21日(火)までは,東大手門の修復中につき、北大手門へ入退城口が変更となっています。


    外堀.JPG
     

    二の丸御殿.JPG
     

    特別公開・硝子戸越しの二の丸御殿.JPG


    二の丸庭園.JPG


    唐門.JPG


    唐門の天井.JPG

    唐門も車寄も、金の彫刻装飾が眩いばかり!
     
    大広間側からの中庭、中庭からの二の丸御殿、確かに貴重な景ですね。
     
    八重さん、ありがとうございました!

    「大津・本丸句会」(第52回)

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      ​ ☆12月27日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。
           一村葵生さんから「句会だより」が送られてきましたのでご報告します。

       
        戸の鈴のときをり鳴りて冬木立      田島和生
       
        天辺は高嶺の見ゆる冬椿         田島和生
       
       
      ☆ 田島和生主宰 選(◎印特選)
       
      ◎ 交番の明かりぽつりと聖夜かな         馬場千香子
       
      ◎ 屋敷跡石臼の上(へ)の三十三才(もそさざい) 青木陽子
       
      ◎ 短日を刻む形見の腕時計            青木陽子
       
        晩鐘の一打澄みたる冬田道         西村千鶴子
        目交ひに時計の塔や銀杏散る        北嶋八重 
        くしやみして読経の文字を見失ふ       安藤照枝
        手の平に碗の温もり蕪蒸           安藤えいじ
        仕舞湯の柚の香の残り湯を落とす       馬場千香子
        冬至湯や鬼柚子二つぷかぷかと      沢田清子
        朝方の雨に湿りて散紅葉           熊村あけみ
        着ぶくれてふるさと行きの汽車を待ち    西村千鶴子
        にほどりの潜る一息河の照り         一村葵生
        ゆきひらの粥に梅干クリスマス         吉田 孟
        漱石忌傘さし閉づる祇園かな        北嶋八重
        サンタクロースじつと見て泣く幼かな    安藤えいじ
        雪折れの竹が遮る鯖の道          西村千鶴子
        鈍色にけぶる連山雪催            青木陽子
        飯(いい)まけば先づは偵察寒雀       沢田清子
        返り咲く梨の一花や里日和           西村千鶴子
        逃げもせずごみを漁りて寒鴉        竹内悦子
        菜園の一畝長く冬菜満つ           熊村あけみ
        大木の枝にずらりと土大根          安藤えいじ 
       
         
      ☆ 大津・本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
                
       2月28日(火) 大津生涯学習センター 302号室
       3月28日(火) 大津生涯学習センター 301号室
       4月25日(火) 大津生涯学習センター 301号室
       5月23日(火) 大津生涯学習センター 301号室

       
      nagarebasi .jpg
       流れ橋 (京都府久御山町‐八幡市 間)
       

      「関西句会」(第170回)

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        明けましておめでとうございます。
         
        今年は「酉年」。「トリ」に因み、
        時には「鵜の目鷹の目」で句材を探し、時には「鳥瞰」して大景を詠み、こまめに筆を「執り」、せっせと句会へ出て入選を勝ち「取り」たいものですね。
         
        今年も「関西地区だより」をよろしくお願いします。
         

        ☆12月25日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
         安藤えいじさんから句会報が送られてきましたので、ご報告します。

        ◇ 田島和生主宰 後日選 (◎は特選)
         
        ◎ひと雨ににほふ敷藁冬木の芽     小谷廣子
         
        ◎六地蔵冬至の影の揃ひけり        井浪千明
         
        ◎紙の雪降つて園児の聖夜劇      中野はつえ
         
         兵児帯の赤子笑ひて水つぱな     安藤えいじ
         白日や落葉の中に土竜死す      坂上 元
         果て大師あたたかき日になりにけり  井浪千明
         三寒をゆつくり進む杖を曳き        古澤厚子
         三つ四つ器量悪しきも柚子湯かな    小谷廣子
         売られたるおこはの湯気や大師講  古澤厚子
         御仏の咽もくすぐり煤はらひ       中野はつえ
         果大師鐘の音ひびく一の谷      中野はつえ
         池の鴨ゆるき流れを漂へり       北島八重
         傷ありを浮かべて浸る柚子湯かな  柴田恵美子
         手袋を脱いで香煙すくひけり      中野はつえ
         山峡の底くだりゆく炬燵舟        小谷廣子
         街灯の消えては点る寒さかな     坂上 元
         水鳥の夕日まみれに昏れゆくか   坂上 元
         一病の癒ゆる思ひや冬至風呂    中野はつえ
         雑踏や風に媼の暦売           井浪千明
         鬼瓦鼻を歩ける冬の蜂         古澤厚子
         父の骨母のかたへに冬ぬくし     安藤えいじ

                            
        ☆次回「関西句会」のご案内  
           
           1月22日 (日)1時半〜於:「アネックスパル法円坂」

         
         北嶋八重さんが下鴨神社楼門と大絵馬の写真をお送りくださいました。

        shimogamo1.JPG


        shimogamo2.JPG
         

        shimogamo3.JPG

        上記解説によると、今年の大絵馬は「善因招善果」(真面目に生きるのが大切)という仏語を表現したものなのですね。心に留めたいと思います。

        八重さん、新春にふさわしい写真をありがとうございました!

         

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