京都あけぼの句会 第71回(5月)

0
     
    ☆5月14日(日)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
     以下にご報告します。
     

    ★ 田島和生主宰 後日選(◎は特選)

    ◎春惜しむ女人高野の磴登り         北嶋 八重
      
    ◎一笛にはじまる舞や杜若葉         北嶋 八重

     
     軒先の堆き古書緑さす                  安藤 えいじ  
     賓頭盧(びんずる)の肩を摩りて暮の春  北嶋 八重 
     キャンパスや余花に蹄の高鳴れる     小谷 廣子  
     夏燕造り酒屋の明り窓                    田子 カンナ  
     早打ちの鉦に果てたり壬生狂言        新谷 亜紀  
     余花の雨馬場を駆けゆく騎馬乙女      小谷 廣子     
     青(もろ)鷹(がえり)空の奥処へ入るごとし 一村 葵生     
     陶工の墓の小さき青時雨                新谷 亜紀  
     片蔭に庖丁研屋来てをりぬ              青木 陽子   
     代掻きの泥に染まりし流れかな         一村 葵生  
     露天湯に瞼を閉づるほととぎす       安藤 えいじ       
     池の面を覆ひつくせり花の塵           大前 美智子      
     抱く稚児に胸を蹴らるる初節句        北嶋 八重
     古墳山裾廻の野蒜摘みにけり          小谷 廣子         
     車椅子中庭に出で桜草                 大前 美智子       
     崩るるもなほ香りたる富貴草            北嶋 八重   
     名園の石橋わたるかきつばた             大前 美智子     
     山を下り吊橋わたる青嵐                小谷 廣子     
     卒塔婆のいつせいに鳴り青嵐           新谷 亜紀         
     新茶汲み話の続き聞いてをり          田子 カンナ    
     さざなみのひかりちりばめ朝桜        小谷 廣子    

     
    ☆「京都あけぼの句会」のご案内 いずれも午後2時〜5時

      6月11日(日) 東山いきいきセンター 102号室
     
      7月 9日(日) 東山いきいきセンター 301号室
     
      8月 4日(金) 東山いきいきセンター 101号室     
          
     
     北嶋八重さんが「室生寺」の写真と解説をお送りくださいました。
       以下にご紹介します。

    <室生寺>
     奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派大本山で、創始期(平安時代前期)の姿が見られる唯一の山岳寺院です。
     女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」とも呼ばれています。参道の石段に沿って数多くの古建造物が並び、本尊の釈迦如来立像を祀る金堂、灌頂の儀式が行われていた本堂、そして小ぶりながらも優雅にそびえる五重塔が、それぞれ国宝に指定されています。ゴールデンウィークの頃、仁王門周辺や鎧坂から五重塔にかけての参道は、沢山の石楠花に彩られていました。
    (北嶋八重さん 記)
     
    室生寺.JPG

     
    室生寺2.JPG

     
    室生寺3.JPG

     
    室生寺4.JPG

     
    金堂.JPG
     金 堂
     
    本堂.JPG
     本 堂
     
    五重塔.JPG
     五重塔
     

    GW中の都会の喧騒を離れ、静かな佇まいですね。
     
    石楠花が、山岳寺院の参道に映えて爽やか!

    八重さん、ありがとうございました!
     

    「大津・本丸句会」(第56回)

    0

      ☆4月25日(火)「大津・本丸句会」が開かれました。
        一村葵生さんから「句会だより」が送られてきましたのでご報告します。

       
      行く春や旅の靴より砂こぼれ      田島和生
       
      山の日は真上に来たる椿山      田島和生
       
       
      ☆ 田島和生主宰 選(◎印は特選)
       
      ◎ 夜桜に雨降り続く社かな       竹内悦子
       
      ◎ 雨音のして明方の春障子        吉田 孟
       
      ◎ 被爆銀杏力瘤より蘖ばゆる       安藤照枝
       
      ◎ 幹深く裂けたる椎の若葉かな      一村葵生
       
      ◎ 紅枝垂池の面へたれ雫かな     北嶋八重
       
       夜桜や小惑星の近づきて          安藤えいじ
       惜春や床几に残る緋毛氈          安藤えいじ
       初めての自転車通学桜東風        筧 ゆき
       山独活や斜面(なぞへ)をのぼる沢の音 西村千鶴子
       枝垂桜紅を濃くして雨しとど       北嶋八重
       なだれ落つるやうにお濠へ桜かな   一村葵生
       双蝶の縺れもつれて去りにけり     一村葵生
       地へ一手枝伸ばしたり八重桜      三雲宏一
       蝶々の黄のふはふはとひとところ    馬場千香子
       瀬戸内の汽笛のびやか山笑ふ     安藤照枝
       春の燈や居酒屋派手に声の漏れ   竹内悦子
       行く川の水明かりして春の宵       熊村あけみ
       葉桜やゲートボールの人憩ふ       熊村あけみ
       汀より打ち上げられし花筏         吉田 孟
       父と子のボール遊びや風光る     熊村あけみ
       うす雲の空や白蝶まぎれざる      熊村あけみ
       泰然と七基の御輿湖わたる       筧 ゆき
       漁り火のきらめく沖や花月夜      安藤照枝
       宇治橋へ来て宙返り初つばめ     安藤照枝
       水輪水尾あちらこちらに湖うらら    一村葵生
       高度下げ大き旅客機風光る      一村葵生
       昼月や雲梯をゆく花吹雪          西村千鶴子
       古書店へ舞ひ込み来る落花かな    北嶋八重
       咲き満つる老桜に瘤あまたなり     北嶋八重
       手間かけし草餅を食ふ一人笑む    井上美恵子
       靡く穂の白くも見えて麦青む         馬場千香子
       蠅生れ飛ぶ前に口動かして         馬場千香子
       春塵を帯び青信号翳りたる           青木陽子
       若蘆に舳先ふれゆく手漕ぎ舟        西村千鶴子 
       
         
      ☆ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
           
      5月23日(火) 大津生涯学習センター 301号室
      6月27日(火) 大津生涯学習センター 301号室
      7月25日(火) 大津生涯学習センター 301号室
      8月22日(火) 大津生涯学習センター 301号室

       
       葵生さんが、東近江市の「野々宮神社」の写真と解説をお送りくださいましたのでご紹介します。

      野々宮神社
        野々宮神社は延暦2年(783)の創建と伝わる日吉社系の古社。旧八日市市(現東近江市)の中心部に位置する神社で、元旦には獅子舞が舞い、春祭は四月初めの桜が満開のころに催される。夜桜の下、篝火を焚いて打ち鳴らす祭太鼓は、華やかです。
        写真は、祭の後ですが。(一村葵生さん 記)
       
      1.JPG

       
      2.JPG

       
      3.JPG
       
      「祭の後」でも桜がまだ綺麗ですね。
       
      元旦の獅子舞もぜひ見てみたいです。

      葵生さん、ありがとうございました!
       

      「関西句会」(第174回)

      0

        ☆4月23日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
         古澤厚子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
         
        ◇ 田島和生主宰 (後日選 特選該当なし)

         愛犬の火葬のけむり花の冷         柴田 惠美子 
         竹の秀のかぶさる径や花の雨      阪上 元
         毛を刈られ群れに駆け込む羊かな    古澤 厚子
         入園式ベレー帽の子うつ向けり     井上 基子
         亀の鳴き笑つて終る法話かな      井浪 千明
         新調の春服の妻退院す          安藤 えいじ
         春灯しふたつの千家門開き       古澤 厚子
         ももいろの羊の肌や黄砂ふる      阪上 元
         日面を伸びて縮みて大蚯蚓       小谷  廣子
         転びてもみどり児泣かぬうまごやし   安藤  えいじ
         春惜しむ礎石を踏んで都府楼祉      柴田 惠美子
         流木に亀の次々遅日かな        小谷 廣子
         尾を振つて人に甘噛み仔馬かな     古澤 厚子
         
         
        ☆「関西句会」のご案内
          
        5月28日 (日)1時半〜  於:「アネックスパル法円坂」

        阪上 元さんが「本郷の滝桜」の写真と解説をお送りくださいました。
        以下にご紹介します。
        本郷の滝桜『又兵衛桜』(奈良県宇陀市大宇陀本郷)
          宇陀・本郷地区には、戦国武将として活躍した後藤又兵衛がこの地へ落ちのび、僧侶となり一生を終えたという伝説が残っており、この枝垂れ桜が残る地も、後藤家の屋敷跡にあることから地元では『又兵衛桜』と呼ばれ親しまれています。
         一説には樹齢三百年といわれ、幹周約三メートル、高さ約十三メートルの見事な桜です。
        (阪上 元さん 記)
          
        matabe1.jpg

         
        matabe2.jpg

        さすが樹齢300年の風格!
         
        真下で見上げたら、枝垂れるというよりも、
        押し寄せるような迫力なのでしょうね。

        元さん、ありがとうございました!
         

        リンク
        プロフィール
        カレンダー
         123456
        78910111213
        14151617181920
        21222324252627
        28293031   
        << May 2017 >>
        最新の記事
        カテゴリー
        月別更新一覧
        コメント
        サイト内検索
        others
        携帯用QRコード
        qrcode