「関西句会」(第177回)

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    ☆7月23日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
     北嶋八重さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

     
    ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)

    ◎ 大夕焼明石大橋つつみけり      古澤 厚子
     
    ◎ 生簀籠籠積み上ぐる波止雲の峰   井波 千明

       連山を結ぶ鉄塔青嵐             古澤 厚子
     繰り返しボール蹴る子や日の盛  大西トヨ子
     遠雷や剃刀当てる手を止めて   安藤えいじ
     風に乗り谷底へ舞ふ竹落葉      藤田 侃也 
     一輪挿し虎尾草の先曲がりたる   安藤えいじ
     黙々と網をつくろふ日の盛      原 万代
     船繋ぐ綱のたるむや土用東風      井波 千明
     泡立てて蛸のからまる大生簀     中野はつえ
     小流れに鷺の動かず日の盛      藤田 侃也
     鳥威目玉ぎょろりと夜の道       原 万代
     片蔭に昼酒交わす漁師町         大西トヨ子
     短夜や蚊遣の煙まだ立ちて       安藤えいじ
     一村を見渡す寺や青田風          古澤 厚子
     土用波小さき釣り船漂へり        井上 基子
     渓谷へほとばしる水青楓          小谷 廣子
     甲板で語らひ旅の月涼し          原 万代
                          

    ☆「関西句会」のご案内
      
     8月27日 (日)1時半〜  於:「アネックスパル法円坂」
     
     9月24日 (日)1時半〜  於:「アネックスパル法円坂」

     
    北嶋八重さんが「祇園祭・後祭」の写真と解説をお送りくださいました。
    以下にご紹介します。
    <祇園祭・後祭(あとまつり)>7月24日
     ユネスコの無形文化遺産に登録され、日本三大祭のひとつとして知られる祇園祭は、1100年以上の歴史を持ち、幾度か中断を余儀なくされながらも復興を繰り返し、町衆により引き継がれてきました。
     山鉾巡行は以前、7月17日(前祭 山鉾20基)と7月24日(後祭 山9基)の2回に分かれていましたが、昭和41年(1966)、後祭が17日に合流しました。2014年より半世紀ぶりに後祭が復活し、7月17日の前祭(さきまつり)で23基の山鉾が巡行した後、24日の後祭(あとまつり)では10基の山鉾が巡行するようになり本来の祇園祭の姿に戻りました。
     大船鉾は元治元年(1864)の「蛤御門(禁門)の変」による火災で鉾本体が焼けてしまい、以後は「休み山」として残された飾り物を展示するかたちでの参加が続いていました。その後、鉾町の人々をはじめとした努力の結果、失われていた囃子も復活、新たに鉾本体や懸装品も作られ、2014年から本格的に巡行に復帰し、後祭のしんがりとして、雄姿を披露しました。
    (北嶋八重さん 記)
     
    祇園会.JPG
     

    コピー (1) 〜 橋弁慶.JPG
     橋弁慶山

    北観音.JPG
     北観音山

    大船鉾.JPG
    大船鉾

    長年、庶民文化を盛り立ててきた町衆の意気込みが伝わってきますね。

    丁寧な解説で、後祭復活の経緯がよく分かりました。

    八重さん、ありがとうございました!
     

    京都あけぼの句会 第73回(7月)

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      ☆7月9日(日)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
       林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
       
        
      ★ 田島和生主宰 後日選(◎は特選)

      ◎みづうみのきらきら光り夏の鴨    北嶋 八重
       
      ◎真夏日や床屋の鏡拭き込まれ     新谷 亜紀
       
       石庭の砂のさざ波瑠璃蜥蜴      小谷 廣子   
       旅にゐて重ねしシャツの梅雨湿り   北嶋 八重 
       蔦茂る赤き煉瓦の寮舎跡        新谷 亜紀
       香りたつ梔子の花尼の寺        田子 カンナ      
       山寺の幽(かす)かな灯り青しぐれ   小谷 廣子    
       水分の暗き磐座梅雨の蝶        阪上 元          
       ぬばたまの羽を落せり梅雨鴉     阪上 元    
       黒南風や軋み鳴りたる舫ひ舟     小谷 廣子
       炭焼の跡の窪みて夏蕨         林 杉子
       風筋のときをり見ゆるお花畑      小谷 廣子
       川岸の屋台匂へり夏夕べ        北嶋 八重        
       本堂へ暑き砂利道踏みゆけり     大前 美智子
       羅や大樟わたる風の中          田子 カンナ
       谷青葉波立ち風の渡るなり       大前 美智子
       炎昼や大空の雲動かざる        田子 カンナ
       村雨の風を伴ふ百日紅         新谷 亜紀
       夏雲や色をたがへて山幾重      小谷 廣子
                                   
       
      ☆「京都あけぼの句会」のご案内 いずれも午後2時〜5時

        8月 4日(金) 東山いきいきセンター 101号室
       
         ※9月より第3水曜日に変更になります
        9月20日(水 )  東山いきいきセンター 102号室
       
       10月18日(水 )  東山いきいきセンター 102号室

       
       林 杉子さんが夏山を縦走され、写真とコメントをお送りくださいました。
         以下にご紹介します。
      縦走コース・・・新穂高 ― 鏡平 ― 双六小屋(泊)− 双六岳 ― 弓折岳
              ― 笠ケ岳(泊)―新穂高

      鏡平より穂高連峰.jpg 
      鏡平より穂高連峰
      2300mの鏡平。天気に恵まれ槍ケ岳から穂高岳に至るピーク群の眺望抜群。

      双六岳より槍ヶ岳.JPG
      双六岳より槍ヶ岳
      車の中での仮眠でペースも落ちるが、槍を見ながら双六小屋へ。

      弓折岳より槍ケ岳.jpg
      弓折岳より槍ヶ岳

      槍ヶ岳.jpg
      槍ヶ岳
      弓折岳手前で、残雪に迂回コースもあったが、直登する。雪もまだ固くアイゼンを
      付けずストックと靴の先を使いなんとか登る。

      笠ヶ岳.jpg
      笠ヶ岳
      手前は目標地点の笠ケ岳。まだまだ遠くいつ辿りつくことやらと、
      思いつつ一歩一歩進む。

       
      切り立った穂高連峰が、鏡のように池に映え残雪をとどめ、絶景ですね!

      「アイゼンを付けずストックと靴の先を使」う登山とは、さすが本格派。
       
      杉子さん、ありがとうございました!
       

      「関西句会」(第176回)

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        ☆6月23日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
         阪上 元さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
         
        ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)

        ◎ 成田山参りや梅の青き頃       柴田 恵美子
         
        ◎ 頬撫づる風の湿りや梅雨兆す   古澤 厚子
         
         マルチング畝に吸ひつき梅雨入かな 阪上 元
         騒がしき艇庫の軒の燕の子       古澤 厚子
         碁盤目の植田かがやく播磨かな   原 万代
         糠床に塩ふり足せるみどりの夜   小谷 廣子
         昼顔にボトルころがり浜の小屋    古澤 厚子
         夏草やまむし注意の赤ペンキ    古澤 厚子
         経蔵の千の抽斗し黴匂ふ       大西 トヨ子
         水打つて尼寺早に扉を閉ざす    中野 はつえ
         山の湯へ渡り廊下や蛍の火     大西 トヨ子
         道をしへ振り向く仕草しては飛ぶ  井浪 千明
         清流に光る釣竿五月晴         藤田 侃也
         山風や草の螢のちらちらす       井浪 千明
         新緑へ双手上げたる深呼吸     井上 基子
         手応へもなくて崩るる梅雨茸      藤田 侃也
         夏萩の紅を深めて日照雨かな    小谷 廣子

         
        北嶋八重さんが「藤森神社」の写真と解説をお送りくださいました。
        以下にご紹介します。
        <藤の森神社>(京都市伏見区深草)
         203年神功皇后が創建したとされる神社で、勝運と馬の神様として競馬関係者やファンに親しまれています。5月5日に行われる駈馬神事や、菖蒲の節句の発祥地として知られています。また、紫陽花の名所としても知られ、6月から7 月にかけて、3,500株にもおよぶ紫陽花苑が公開されています。
         背丈ほどに生い茂った色どりどりの紫陽花の中を、散策してきました。
        (北嶋八重さん 記)
         
        huzinomori1.JPG

         
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        huzinomori4.JPG

         
        huzinomori5.JPG

        紫陽花の色がとても涼しげ。
         
        葉っぱも緑が濃くて生き生きしていますね。
         
        八重さん、ありがとうございました!
         

        「大津・本丸句会」(第58回)

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          ☆6月27日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
           一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

           青鷺のうぐひをくはへふはと飛ぶ    田島 和生

            坪庭は蕺草(どくだみ)ばかり京の雨  田島 和生
           
           
          ★ 田島和生主宰 選 (◎印特選)

          ◎ 鳧鳴くや淀の湾処のささ濁り      西村 千鶴子

          ◎ 梅雨寒や荒波かぶる潮仏         安藤 照枝

          ◎ ががんぼの平たく果ててゐたりけり   一村 葵生

          ◎ 梅雨の月小さき川に映りたる       竹内 悦子
           
           鬼灯を鳴らすがごとく燕鳴き         一村 葵生
           届かざる日影に白き梅雨茸        筧 ゆき
           灯籠は村の境や夏の雲          山本 和生
           九十六の伯母逝きたまふ梅雨の燭   馬場 千香子
           夏衣の衿ゆるやかに老妓舞ひ      西村 千鶴子
           溝浚ひ上げ泥に魚跳ねゐたる        安藤 照枝
           水遣りの空を見上ぐる旱梅雨        吉田 孟
           空梅雨や尻水戸(しりみと)に置く石一つ 一村 葵生
           風吹いてほろほろ零れ花南天       筧 ゆき
           夜鷹鳴き枕なじまぬ木曽の宿        西村 千鶴子
           草刈女樹下に憩ひてかまびすし      熊村 あけみ
           歓声は騎射的中の夏木立          三雲 宏一
           大方は玉葱吊りし在所かな           吉田 孟
           ふるさとや友と語らふ緑の夜          北嶋 八重
           前を行く三人三様夏帽子             筧 ゆき
             高瀬川
           蠑螈(いもり)浮く一之舟入り了以の忌  西村千鶴子
           松風に幣のゆるるや薪能          北嶋八重
           母に添ひ鹿の子水飲む山の池        北嶋八重
           森のカフェ窓に真つ赤なゼラニウム   北嶋八重
           鈴懸の公園涼し丸太椅子           山本和生
           夏の雨無明(むみょう)長夜(じょうや)の酒を酌む
                                                           山田流水
           老木の芳香放つ樟若葉               吉田 孟
           晩涼や志摩の岬にくらしの灯            山本和生
           松涼し六百年の幹の瘤                  安藤照枝
           島と島つなぐ橋の灯夏の宵            安藤照枝
           
           
          ☆「大津本丸句会」のご案内   10時30分〜12時30分

              7月25日(火) 大津生涯学習センター 301号室
              8月22日(火) 大津生涯学習センター 301号室
              9月26日(火) 大津生涯学習センター 201号室
            10月24日(火) 大津生涯学習センター 201号室


          一村葵生さんが「ヘムスロイドの杜祭り」の写真と解説をお送りくださいました。
          以下にご紹介します。

          <ヘムスロイドの杜祭り>東近江市
           5月24日(土)、25日(日)の2日間、毎年恒例の杜祭りが行われました。
           「ヘムスロイド」とはスウェーデン語で手工芸という意味で、この村は工芸作家の方たちに工房を提供しています。木工、ガラス工芸、陶芸、日本画、金属工芸の作家、5組6名の方が現在ここに住んで創作活動をされています。祭の日には100ほどのテントが出てさまざまなものが売られ、たくさんの人出で賑わいます。(一村葵生さん 記)

           
          hemusu1.JPG

           
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          手作り工芸品に触れ、森林浴もできる。
           
          初夏の森の工房展、素敵ですね♪
           
          葵生さん、ありがとうございました!
           

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