「関西句会」(第182回)

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    ☆1月28日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
     古澤厚子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     

    ◇ 田島和生主宰 後日選 (◎印特選)

    ◎ 六甲へ雲脚速き雪もよひ    中野はつえ
     
    ◎ 入り海の松の並木の淑気かな 小谷 廣子
     
    ◎ 初戎曲りてもなほ屋台の灯   大西トヨ子
     
    大寒の日のあはあはと石灯籠   柴田惠美子    
    塞き止めし水に群なす百合鴎   藤田 侃也
    下草に眠りて冬の黄蝶かな    安藤えいじ
    病院の窓に手を振る春隣     大西トヨ子
    明星の一つ煌めく淑気かな    柴田惠美子
    霙るるや春日の杜を鹿の群    徳永 絢子
    宵戎路地まで連ね屋台かな    大西トヨ子
    霜晴や朝日に鴉艶光り       柴田惠美子
    通院の坂に日の差す冬菫     徳永 絢子
    戎笹手提げ袋に乾びにけり    大西トヨ子
    逆立ちて鴨潜り合ふ水沼かな   徳永 絢子
    雪舞ふや大釜に焚く陀羅尼助   小谷 廣子
    しろがねの月残りけり初御空   小谷 廣子
    漢らの仕事始の手締めかな    古澤 厚子

     
    ☆「関西句会」のご案内
      
     3月25日 (日)1時半〜  於:「アネックスパル法円坂」
      
     一村葵生さんが「胡宮神社」の写真と解説をお送りくださいました。
     以下にご紹介します。
    <胡宮神社>
     残雪の胡宮神社(このみやじんじゃ)です。国道307号線沿いにあり、神社のすぐ下に名神高速道路が国道と交差しています。青龍山(せいりゅうざん)の巨石信仰が起源といわれる祭神は、多賀大社と同じ伊邪那岐命・伊邪那美命。もとは敏満寺(びんまんじ)の鎮守社であったので、敏満寺の境内であったといわれる場所に建立されています。敏満寺は聖徳太子開基の天台宗の寺院で、湖東三山と並ぶほどでしたが、戦国時代、織田信長による焼き討ちに遭い廃寺となって、神社だけが再建されました。 (一村葵生さん 記)
     


     


     


     

    残る雪へ降り注ぐ早春の日差し。

    凛とした空気が伝わってきます。

    葵生さん、ありがとうございました!

    「大津・本丸句会」(第65回)

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      ☆1月30日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
        一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
       
      ★ 主宰の一句        
        
        日の当たる漱石山房梅早し   田島 和生 

       漱石没後一世紀。波乱の日本近代も維新以後一五〇年。「滅びるね」と作中人物が予言した日本は、すでに一度滅びたが、現在曲がりなりにも「文明開化」を成し遂げた。漱石山房を訪れた作者には、さまざまな思いが去来したことであろう。しかし、梅が咲き初めしずかに日の当たる山房のたたずまいのみ描写されて、かえって感慨深く思われる。
      ​  もう一句。「漱石の猫の石塚霜畳」  (一村葵生)
       

      ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
       
      ◎ 裸木へ燃え付きさうに入日かな     一村葵生
       
      ◎ 病床の父へ一匙寒の水        筧 ゆき
       
      ◎ 農小屋に雀固まる氷雨かな     馬場千香子
       
      ◎ 賑ひの終りて三日風しきり       向平真由美
       
      ◎ 荒縄の鰓(あぎと)吹かるる寒の市  山本和生
       
       暁闇に雨音を聞く寒さかな        熊村あけみ
       包(くる)まれて猫のもらはれゆく寒夜 西村千鶴子
       嫁とする雑煮支度に夜も更けり      向平真由美
       霜枯に並べて無残なアロエかな   竹内悦子
       巌くぐり子等飛び出すや初笑     三雲宏一
       初旅や狭霧抜ければ夕景色     安藤えいじ
       角曲がるまで手の振られ冬日和   熊村あけみ
       着ぶくれて遊里の路地を男下駄    西村千鶴子 
       地囲炉裏に大薬缶鳴る行者宿     山本和生
       我が家の雪と諦め雪下ろし      前田かよ子
       今生の雪の伊吹を見る二人     筧 ゆき
       初旅やつとの高野の胡麻豆腐    安藤照枝
       昼暗き草津本陣冴ゆる風       山田流水
       寒の雨今日も庭掃く一休像       山田流水
       母病みて幼子のやう初笑顔      西村千鶴子
       学園は月夜の海に雪達磨      山本愛次
       徳利に水仙生けて酒屋なる     筧 ゆき
       太極拳動けば遠く嶺の雪        青木陽子
       説法のとぎれ逮夜の雪明り      西村千鶴子
       日脚伸ぶ白壁さらに白くなり     竹内悦子
       自衛隊駐屯地裸木の列をなす    吉田 孟
       刀身のやうに反りたる氷柱かな   一村葵生
       庭に来る我もの顔の猫に雪     馬場千香子
       手毬つく姉と揃へば音ひとつ     前田かよ子
       餅の花撓る御茶所や夕明り     青木陽子
       冬の鷺彦根の濠を闊歩して     竹内悦子
       窓越しの雪降る音やひとり酒    山田流水
       供物凍つ鉄路の脇の献花台    西村千鶴子
       海老の尾の跳ねて飛ばせる値札かな 安藤照枝
       つくばひに氷張る日の続きけり   竹内悦子

       
      ★ 大津本丸句会のご案内  10時30分〜12時30分
       
      2月27日(火)大津生涯学習センター 201号室
      3月27日(火)大津生涯学習センター 201号室
      4月24日(火)大津生涯学習センター 201号室
      5月22日(火)大津生涯学習センター 201号室

       
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       出町橋 西詰(京都市上京区)
       

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