「大津・本丸句会」(第77回)

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    ☆1月23日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
     一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     作成担当は吉田孟さんです。

     
    裸木の影の地へ伸び交差せり    田島和生
     
    いつまでも風の離れず寒桜     田島和生
     

    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
     
    ◎藺を植うる田へふたたびの山の雨 西村千鶴子
     
    ◎大寒や火の贅尽くす登窯        安藤照枝
                              
    ◎大杉の身振ひ一つ雪けむり      安藤照枝  
     
     ◎懐に抱く子の笑まふ初えびす     向平真由美 

    買初は古書肆の詩集気まぐれに    竹内悦子         
    売られゆく蕾ほころぶ寒牡丹        阪本節子
    神苑の鴨のびのびと水脈を曳き      筧 ゆき   
    祖父祖母の齢を越ゆる雑煮かな    吉田 孟   
    寒晴やいつしか雲の夕茜         馬場千香子    
    旧友の口論嬉し新年会           三雲宏一               
    白煙にぱつと炎のどんどかな      吉田 孟       
    冬木立呼び合ふ声のよく通り         熊村あけみ
    海山のあふるる雑煮酒傾げ        筧 ゆき
    遠神楽やがて静もり暮るる比良     向平真由美            
    小鼓の乾く一打や能始           西村千鶴子
    検診を終へて小春の風を受け     青木陽子 
    瑞雲の広ごる湖や鳶の舞ひ      竹内悦子  
    初旅や駅の売子の深き礼          熊村あけみ    
    着ぶくれの路上生活者へ朝日      熊村あけみ   
    青空にふはり白雲冬木の芽       馬場千香子   
    新雪や白一色の点字本           青木陽子 
    捨て甕をあふるる雨水寒の入     西村千鶴子 
    草木染めの色を探して落葉踏む    前田かよ子
    茶釜手に語る親爺や初弘法      向平真由美
    日脚伸ぶ仏間を開けて明るうす    竹内悦子
    見はるかす水平線や初景色         熊村あけみ
    恵方詣一斉に鳩飛び立てり         筧 ゆき 
    膳に着く母の形見の冬着きて        熊村あけみ
    静けさや凍て付く夜の無人駅     山田流水 
    雪見船比良の輝きましてをり     竹内悦子
    青黴の埃の散りて蜜柑かな        一村葵生
    新聞を二度三度読み冬籠       竹内悦子 
    折紙のゐのしし届く初便        筧 ゆき
    山眠る警策発止とひゞきけり     安藤照枝 

                
      吉田孟さんから「日牟礼神社」の写真とコメントが送られてきました。
      以下にご紹介します。    

      2月8日は「針供養」の日ということで回りを探してみました。近江八幡の赤いコンニャクで探してみました。寺や神社で探しましたが出て来ず、近江八幡のこんにゃく屋を見つけて電話で尋ねたところ、日牟礼神社に納品したと教えられ行って来ました。神社の中の分社の小社、恵比寿神社にありました。(吉田 孟さん記)
     
    近江八幡日牟礼神社      

    八幡堀

    参道の右側に各分社の小社が並びます。
     
    恵美須神社
     
    確かに赤い蒟蒻(横は一尺位かな)

    奉納された赤こんにゃく、針刺のようになって少し痛々しいですね。
     
    孟さん、あちこち探してくださってありがとうございました!
     

    「関西句会」(第193回)

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      ☆1月27日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
       北嶋八重さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
       
      ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)
       
      ◎エンタシスの丹塗りの柱初灯   小谷廣子
       
      ◎どこまでも海きらきらと初電車  古澤厚子

       ほの甘き七草粥の浅みどり    小谷廣子
       深閑と霊気だだよふ寒の闇    中野はつえ
       青味さす竹の走り根春兆す    井波千明
       二拍して押し出されたり初詣   古澤厚子
       母と娘の掛声そろひ初鼓     北嶋八重
       青き藻を水槽に入れ春仕度    古澤厚子
       白菜をラガーのやうに掴みけり  安藤えいじ
       紅白の御鏡据うる千体仏     小谷廣子
       老禰宜の笏を落せる三日かな   北嶋八重
       眉上ぐる十二神将底冷えす    北嶋八重
       声高に買つてよ買えよ初弘法   安藤えいじ
       灯の消ゆる病院の窓寒昴     古澤厚子
       七草粥湯気の奥より京言葉    小谷廣子
       
      ☆「関西句会」のご案内 
        
       2月24日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
        
      北嶋八重さんが「三椏の花」の写真とコメントをお送りくださいました。
      以下にご紹介します。
       
      <三椏の花> 
       早春の丹後の山里(京都府京丹後市網野町切畑)に咲く、三椏の花の写真です。
       春とは名のみの丹後では、立春を過ぎても雪の降ることもあり、吹雪に打たれる姿はいじらしい感じがします。歳時記には、「ジンチョウゲ科の落葉低木の花で、中国原産。高さは2メートルぐらい。葉の出る前に黄色い花三又に分かれた枝の先にびっしりと咲く。樹皮は和紙の原料として用いられる。」と解説されています。 
        (北嶋八重さん 記)
       


       
       雪とミツマタ
       
      小さな花が集まって懸命に雪に耐えているようで、
      健気な感じがしますね。
       
      八重さん、ありがとうございました!
        

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