☆1月23日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
一村葵生さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
作成担当は吉田孟さんです。
裸木の影の地へ伸び交差せり 田島和生
いつまでも風の離れず寒桜 田島和生
☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
◎藺を植うる田へふたたびの山の雨 西村千鶴子
◎大寒や火の贅尽くす登窯 安藤照枝
◎大杉の身振ひ一つ雪けむり 安藤照枝
◎懐に抱く子の笑まふ初えびす 向平真由美
◎大杉の身振ひ一つ雪けむり 安藤照枝
◎懐に抱く子の笑まふ初えびす 向平真由美
買初は古書肆の詩集気まぐれに 竹内悦子
売られゆく蕾ほころぶ寒牡丹 阪本節子
神苑の鴨のびのびと水脈を曳き 筧 ゆき
祖父祖母の齢を越ゆる雑煮かな 吉田 孟
寒晴やいつしか雲の夕茜 馬場千香子
旧友の口論嬉し新年会 三雲宏一
白煙にぱつと炎のどんどかな 吉田 孟
冬木立呼び合ふ声のよく通り 熊村あけみ
海山のあふるる雑煮酒傾げ 筧 ゆき
遠神楽やがて静もり暮るる比良 向平真由美
小鼓の乾く一打や能始 西村千鶴子
検診を終へて小春の風を受け 青木陽子
瑞雲の広ごる湖や鳶の舞ひ 竹内悦子
初旅や駅の売子の深き礼 熊村あけみ
着ぶくれの路上生活者へ朝日 熊村あけみ
青空にふはり白雲冬木の芽 馬場千香子
新雪や白一色の点字本 青木陽子
捨て甕をあふるる雨水寒の入 西村千鶴子
草木染めの色を探して落葉踏む 前田かよ子
茶釜手に語る親爺や初弘法 向平真由美
日脚伸ぶ仏間を開けて明るうす 竹内悦子
見はるかす水平線や初景色 熊村あけみ
恵方詣一斉に鳩飛び立てり 筧 ゆき
膳に着く母の形見の冬着きて 熊村あけみ
静けさや凍て付く夜の無人駅 山田流水
雪見船比良の輝きましてをり 竹内悦子
青黴の埃の散りて蜜柑かな 一村葵生
新聞を二度三度読み冬籠 竹内悦子
折紙のゐのしし届く初便 筧 ゆき
山眠る警策発止とひゞきけり 安藤照枝
吉田孟さんから「日牟礼神社」の写真とコメントが送られてきました。
以下にご紹介します。
2月8日は「針供養」の日ということで回りを探してみました。近江八幡の赤いコンニャクで探してみました。寺や神社で探しましたが出て来ず、近江八幡のこんにゃく屋を見つけて電話で尋ねたところ、日牟礼神社に納品したと教えられ行って来ました。神社の中の分社の小社、恵比寿神社にありました。(吉田 孟さん記)
近江八幡日牟礼神社
八幡堀
参道の右側に各分社の小社が並びます。
恵美須神社
確かに赤い蒟蒻(横は一尺位かな)
奉納された赤こんにゃく、針刺のようになって少し痛々しいですね。
孟さん、あちこち探してくださってありがとうございました!