「大津・本丸句会」(第82回)

0

    ☆6月25日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
      吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

     
     父の忌の浜風湿り合歓の花    田島和生
     
     遠雷の砲音に似て高曇       田島和生
     

    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

    ◎青田吹く風はどこまで遠浅間   小林和子
     
    ◎魚跳ねて川面きらめく柿若葉   井上美恵子
     
    ◎反転の鯰に淵の水匂ふ      西村千鶴子
     
    爪弾きの弦の余韻や夏灯       西村千鶴子
    幾度もカーテンコール夏芝居     小林和子
    梅雨空へいきなり開くジャンプ傘  西村千鶴子
    旱梅雨ましらの糞の深みどり    一村葵生
    ぽたりぽと実梅の落つる鈍き音  小林和子 
    寝室へ梅雨晴の風目覚よき    三雲宏一   
    紫陽花や玄関先の長話       井上美恵子  
    白百合や不意に思ふは遠き人  山田流水               
    子雀の鳴いて仏花の水を替ふ  西村千鶴子    
    夏帽子投げて泣きべそ母の胸  青木陽子
    酔ひ少し宿下駄履きて螢狩    竹内悦子
    青鷺の田守さながら動かざる   吉田 孟
    山門の甍を渡る夏の月       阪本節子           
    河童橋遠郭公の谺かな      安藤照枝   
    しののめの靄のかかりてトマト捥ぐ 筧 ゆき    
    絵団扇の風送りをり京の人    青木陽子    
    緑雨やみ扇開きの孔雀かな   安藤照枝   
    信楽の新茶売りをり荷を担ひ   熊村あけみ   
    茄子胡瓜半分づつの夫婦膳   向平真由美
    遠雷を耳に夕刊拾ひ読み     青木陽子 
    御手洗川に浸す水占青すすき  筧 ゆき 
    ためらひて花つむ少女夏薊    阪本節子
    白き卵咥へさまよふ蟻の群    熊村あけみ
    夢ぬちの友は少女や籘枕    筧 ゆき
    梅雨鴉吾が頭上へと尿放つ   青木陽子
    頭垂れ活けて三日の額の花   小林和子
    沙羅散りて光沢放つ苔の上    青木陽子
    歯を剥いて睨む不動や旱梅雨  筧 ゆき
    釣人の影かがよひて大西日    向平真由美
    ぐえっぐえっぐえっ眠りを破る蝦蟇のこゑ 向平真由美
    日焼け肌に長き黒髪颯爽と    山田流水
     
     
     吉田孟さんから、藤ヶ崎竜神からの琵琶湖の写真とコメントをいただきました。
     以下にご紹介します。
     ドラマチックな写真です。
     竜は古来より水神様として日本各地で祀られておりますが、滋賀は琵琶湖の竹生島ををはじめ、水の気配のするそこかしこで竜にまつわる神社がたくさん存在します。写真は長命寺港近くの藤ヶ崎竜神からの琵琶湖です。中央の日矢がまさに竜の如く、降臨し、天に登る景色ではと。
      (吉田 孟さん 記)
     
    日矢01 (002).jpg

     
    日矢02 (002).jpg

     
    日矢03 (002).jpg
     

    拡大して拝見しましたが、幻想的な美しさですね!

    確かに神々しい竜の姿のようで、思わず手を合わせました。

    孟さん、ありがとうございました!
     

    「関西句会」(第198回)

    0

      ☆6月30日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
       中野はつえさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

       
      ☆ 田島和生主宰 選 (◎印特選)
       
      ◎ 砂けむり飛ばし緋鯉のひるがへり  小谷廣子
       
      ◎ 磯釣に黒南風の空暗みたり     柴田惠美子
       
      ◎ 凌霄花の宙をさぐりて咲きのぼる  中野はつえ

       水占のひかり沈めて若楓      小谷廣子
       風蘭の浮き立つ白さ楠大樹    井浪千明
       激つ瀬の川床に灯のともりそむ  北嶋八重
       夏越祭雨の洗ひし宵の星      井浪千明
       夏つばめ逆まく波の照り翳り    小谷廣子
       釜の湯のたぎり巫女舞ふ大祓   井浪千明
       竹伐り会三刀にして真つ二つ   北嶋八重
       橋成りてしづけさに咲く花ざくろ  中野はつえ
        浮き出づる水占の文字や青葉光 北嶋八重
       川風にふつと潮の香花ざくろ    井浪千明
       紫蘇もみのあかあか染まる手の老いし 柴田惠美子
       濁流の河岸へなだれし合歓の花  小谷廣子
       滝つ瀬の波の秀かすめ夏つばめ  小谷廣子
       久に繰る母の歳時記梅雨湿り   北嶋八重
       図書館の空をころがる梅雨の雷   柴田惠美子

       
      ☆「関西句会」のご案内 

        
       8月25日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
       
        
       北嶋八重さんが「貴船」の写真とコメントをお送りくださいました。
       以下にご紹介します。
      貴船
       京都左京区にある貴船は、鞍馬とともに、古くから京都の奥座敷として知られ、貴族たちが涼を求めて訪れた場所です。パワースポットとしても知られ、清らかな川や山などの自然があふれ、神秘的な雰囲気が漂う中、散策を楽しめます。京都市内より5度低いと言われる貴船の夏の川床(かわどこ)は、貴船川の上に備えられた座敷で、川音を聴きながら、夏料理を味わえます。秋は紅葉、冬は雪景色、春は桜、初夏は新緑とどの季節に訪れても楽しむことができます。
      <貴船神社>
       能「金輪」にも取り上げられ、恋の恨みを晴らす神社とされていますが、実は、恋の神社として若い女性に人気のある縁結びの神社です。水占いでも有名です。京都駅からバスと電車と乗り継いで約1時間で叡山電鉄本線・貴船口駅に着きます。そこからバスに乗り継ぎ、貴船のバス停で下車。徒歩約5分で到着です。
       (北嶋八重さん 記)

      貴船神社.JPG
       貴船神社

      貴船神社本宮.JPG2.JPG
       貴船神社本宮

      水占みくじ.JPG3.JPG
       水占みくじ

      奥宮.JPG4.JPG
       奥宮

      5.JPG


      川床.JPG6.JPG
       川床

      貴船川.JPG7.JPG
       貴船川

      8.JPG

       
      瀬音も聞こえてきそうで、水のパワーがいただけそう!
       
      水占は何と浮き出たのかしら?きっと「大吉」でしょうね。
       
      八重さん、ありがとうございました!
       

      リンク
      プロフィール
      カレンダー
       123456
      78910111213
      14151617181920
      21222324252627
      28293031   
      << July 2019 >>
      最新の記事
      カテゴリー
      月別更新一覧
      コメント
      サイト内検索
      others
      携帯用QRコード
      qrcode