「大津・本丸句会」(第86回)

0

    ☆10月22日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
     井上美恵子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     
     砂吸つて砂吐く真鯉秋まひる   田島和生
     
     こち見ては鼬はねゆく赤まんま  田島和生
     
    ☆ 田島和生主宰 選(◎印特選)
     
    ◎濃竜胆柳生の里は奥深し    中村良一
     
    ◎秋の日やアサギマダラが膝にのり 吉田 孟
     
    ◎晩秋の高原列車レタス畑    小林和子
     
    ◎秋祭神馬の尿の音たてて    竹内悦子
     
    ◎運動会子ら集まれば子の匂ひ  一村葵生
     
    亡き父の螺鈿細工に月の差し   井上美恵子
    色褪せし見送り幕に秋日差す   竹内悦子
    秋雨やまばたき一つ重くして     阪本節子
    蜘蛛の糸魚さながらに枯葉吊り  一村葵生
    菊の香や天守の鯱のかがやきて  安藤照枝
    交番の不在の札や昼の虫     筧 ゆき
    耳遠き父の居ませり棗の実     熊村あけみ
    秋日和古書の匂ひの神保町    西村千鶴子
    秋扇乙女のピアス揺らしをり    前田かよこ
    三井寺の鐘の響けり秋の風    竹内悦子
    草影にちらちらちらと秋の蝶    前田かよこ
    取り付きて高きに開く葛の花    熊村あけみ
    野に還る峡の畑や小鳥来る    筧 ゆき
    栗混ざる峠の茶屋の竈飯     小林和子
    野分晴比叡の襞のよく見えて   竹内悦子
    雨音のひと日止まざる愁思かな  熊村あけみ
    九十九折越えて山霧尚深し    青木陽子
    落鮎や尖る川音風の音       安藤照枝
    木の実降る祇王の墓の前後ろ   西村千鶴子
    蟷螂の翅畳まずに枯れゆけり   青木陽子
    衣擦のゆき交ふる廊菊日和    筧 ゆき
    落椎に踏みどころなき園城寺    西村千鶴子
    悉く西向く墓や草の花         中村良一
    さつまいも掘る園児らの声上がり 竹内悦子

     
    ★大津本丸句会のご案内
     
     会場:大津市生涯学習センター
     
     日 時:
        12月24日(火)303号室 10時30分〜12時30分
     
         1月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分

     
    百万遍知恩寺2.jpg
      「秋の古本まつり」百万遍知恩寺(京都市左京区)
     

    第17回「雉」全国俳句大会 in 京都

    0

      ☆10月27日・28日の両日、第17回「雉」全国俳句大会が、「からすま京都ホテル」で開催されました。

      第1日(10月27日)
       
      ◇俳句大会と懇親会
       
       1日目は俳句大会と懇親会。参加者の皆さまは、それぞれ晩秋の京都吟行を楽しまれた後、にこやかにお集まりくださり、大会・懇親会ともに充実した会となりました。
       夜の懇親会については、大会実行委員長の北嶋八重さんから詳しいご報告とコメントをいただきました。以下にご紹介します。
       写真はそれぞれ一部ではありますが、合わせてご覧ください。
       
      ★俳句大会  

      nakanosan1.jpg
      開会のことば(大会委員長 中野はつえさん)

      syusai2.jpg 
       主宰挨拶(田島和生主宰)

      mizunosan3.jpg
       同人会会長 挨拶(水野征男さん)

      kijisho4-2.jpg
       雉賞 表彰 (受賞者 林さわ子さん)

      kijisho4.jpg
       受賞者挨拶(林さわ子さん)
       
      shindojin.jpg
      新同人のみなさん
      (左から、鷹野主政子さん、壇上で代表挨拶をされている 渡邉小夜子さん、
       田子カンナさん、青木陽子さん) 

       
      kurahashisan5.jpg
       講演「多佳子と波津女」
         倉橋みどり 先生(フリー編集者・ライター・俳人)
       

      ninomiyasan6.jpg
      閉会の言葉(二宮英子さん)

       
      ★夜の懇親会(報告とコメント及び撮影:北嶋八重さん)
       10月27日(第1日目)の午後6時〜、大会会場から模様替えされた「双舞」の間で懇親会が開かれました。司会者は。柴田惠美子さんと山田流水さん。主宰の挨拶、同人会会長水野征男さんの音頭により、京都慣例の地酒での乾杯!
       京料理を味わいながらの歓談後、アトラクションは「舞妓の京舞鑑賞」。祇園の舞妓さん二人による京舞「君に扇」・「祇園小唄」が披露されました。佳つ桃さんと佳つ春さんの愛らしくも艶やかな舞姿と芸妓(地方)の君鶴さんの三味線の音色と美声、しっとりとした容貌に、皆さん、うっとりされていました。舞の後、各テーブルを回られた舞妓さんとの記念撮影やお話で、宴席は華やかな雰囲気になりました。
       舞妓さん等に付き添って来られた創業百年を超える祇園のお茶屋「吉うた」の名女将、高安美三子さんによる芸舞妓さんと演目の紹介、そして京舞についてのお話を伺うことが出来たのは、特別のことでした。江戸時代から現在の五代目の人間国宝・五世井上八千代に受け継がれ、祇園甲部の正式の流派で、京都の春の行事となっている「都をどり」を支えているのも京舞井上流です。
       高安美三子さんは、「鷹」の同人で、かつて藤田湘子門下で学ばれたことを自らお話になり、現在は小川軽舟氏の下で俳句を楽しまれています。「皆さんともっと俳句のお話をしていとおす。」と名残を惜しみながら退席されました。
        教えていただいた一句をご紹介させていただきます。
       
          水仙や祇園に一人の女弟子     藤田湘子
       
       その後、水野征男さんのハーモニカ演奏、北陸地区の皆さんの「おわら風の盆の踊り」に新同人で富山出身の田子カンナさん(奈良県)も加わられて。盛り上がりました。
       懇親会は、終始和やかな雰囲気の中、8時に司会者の三本締めに唱和して終宴となりました。 
         各御席を回り、舞妓さんとご一緒の記念撮影をして、ブログでご覧いただいていますが、「白川」の御席の皆さんを撮り忘れましたこと、大変申し訳ありませんでした。           (北嶋八重さん 記)

      舞妓の京舞.JPG1.JPG
      舞妓の京舞

      平安の御席.JPG2.JPG
      平安の御席

      清水の御席.JPG3.JPG
      清水の御席

      八坂御席.JPG4.JPG
      八坂御席

      太秦御席.JPG5.JPG
      太秦御席

      嵐山御席.JPG6.JPG
      嵐山御席

      嵯峨御席.JPG7.JPG
       嵯峨御席
       
      岡崎御席.JPG8.JPG
       岡崎御席
       
      岩倉御席.JPG9.JPG
       岩倉御席
       
      北陸地区の皆さんの躍り.JPG10.JPG
       北陸地区の皆さんの踊り

      関西地区一同.JPG11.JPG
       関西地区一同
       

      ◇第2日(10月28日)吟行句会
       
        吟行句会につきましては、後日「雉」誌に「大会記」が詳しく掲載されますので、そちらをご覧になってください。
       
       なお、北陸支部のサイトにもたくさんの写真がUPされています。
       撮影はサイト管理者の福江ちえりさんです。ご協力ありがとうございました!
        
         ↓
      「雉」北陸地区のブログ」 
      http://d.hatena.ne.jp/mijinyamatanishi%2Bkiji-hokuriku/
       

      「雉」俳句が今後ますます発展しますように!
       

      リンク
      プロフィール
      カレンダー
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>
      最新の記事
      カテゴリー
      月別更新一覧
      コメント
      サイト内検索
      others
      携帯用QRコード
      qrcode