「大津・本丸句会」(第88回)

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    ☆12月24日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
     向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。 
      
    みづうみの遠(をち)を白波冬ざくら  田島和生
     
    狛犬の大口へ網冬の蜘蛛       田島和生
     
    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
     
    ◎ゆつくりと浮きて落葉に触るる鯉  馬場千賀子

    ◎氷魚汲むや比良の頂よく見えて  西村千鶴子

    ◎よどみなく水湧く音や漱石忌    青木陽子

    ◎冬至南瓜刃の入れどころ探すなり 熊村あけみ
     
        木之本宿
    琴の糸綯(な)ふや時雨るる脇街道 西村千鶴子
    ポインセチア胸の榾火のなほありて 竹内 悦子
    水音のして水鳥の水脈のこる     熊村あけみ
    極月やブルーシートの屋根あまた   西村千鶴子
    喜寿の夫祝ふ親族(うから)や冬薔薇 竹内 悦子
    祖父母ゐて父母のゐませし報恩講  小林和子
    冬菊の風ぐせのまま枯れにけり   中村良一
    冬菜洗ふ水の光をあふれしめ    熊村あけみ
    枯尾花日は燦爛と入りにけり    一村葵生
    極月の水尾の二筋湖の鳥         阪本節子
    冬日没るメタセコイアの長き道   山田流水
    白川の花街をゆく師走かな       阪本節子
    朝市のひときは赤き飛騨の蕪   筧 ゆき
    諍ひは一言控へ煤払               向平まゆみ
    丹波路の山里に照り木守柚子   馬場千賀子
    田に跳ねて田鳧真白き羽裏かな 馬場千賀子
    裸火に手を翳したる年の市    青木陽子
    靴底に落葉ふかふか並木道    熊村あけみ
    子別れに泣かす役者や京師走  阪本節子
    寒雀檜皮屋根から零れをり    馬場千賀子
    電柱の灯りの暈や雪しんしん   中村良一
    大空に伸びに伸びけり冬木立  小林和子
    川岸にまだ紅残る櫨紅葉      三雲宏一
    百の柚子一番風呂を一人占め 安藤照枝
    湯豆腐や休肝日なき夫のゐて 筧 ゆき
    手編ケット母の匂ひに顔埋む  向平まゆみ
     年の瀬やブルーシートの屋根の数 一村葵生
    ふくろふの啼くや通夜の灯ゆらぎをり  青木陽子
    神官の振る袖口の寒さかな    向平まゆみ
     

    ★大津本丸句会のご案内
     
     会 場:大津市生涯学習センター

       日 時: 1月29日(水)201号室 10時30分〜12時30分
         
          2月26日(水)201号室 10時30分〜12時30分

          3月24日(火) 201号室 10時30分〜12時30分
     

    yurikamome.jpg
     瀬田川岸に集まるゆりかもめの写真 【撮影:向平まゆみさん】
          
       

    迎春

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      明けましておめでとうございます。
       
      本年も「関西地区だより」をよろしくお願いします。
       
               2020(令和2)年 新春
       

       北嶋八重さんから、下鴨神社の「干支の大絵馬」と「蹴鞠初」の写真とコメントが送られてきました。 以下にご紹介します。
      「干支の鼠の大絵馬」は、重要文化財の舞殿(まいどの)に飾られています。二匹は、母子の鼠でしょうか・・・大絵馬には「福寿海無量」と描かれていました。
        (北嶋八重さん 記)
       
      下鴨神社干支の大絵馬.JPG

      下賀茂神社「蹴鞠初」
        平安時代の貴族らが興じた蹴鞠を奉納する新春恒例の「蹴鞠初」が4日、下鴨神社で行われました。四隅に青竹を立てた「鞠庭」で、伝統衣装をまとった蹴鞠保存会の男女8人が輪になり、「アリ」「ヤア」「オウ」と声を掛けながらシカの革を縫い合わせた鞠を右足だけで地面に落ちないよう軽やかに鞠を蹴り合いました。
        ボールを遠くに蹴るラグビーやサッカーとは違い、蹴鞠は高く上げると説明がありました。人垣で蹴り合う様子は見られませんでしたが、時折、上がった鞠を見ることが出来、新春らしい雰囲気を味わって来ました。
       
       けふことに比叡の晴るる毬始     野口喜久子
       
       紺ふかき装束翁や初蹴鞠       桂樟蹊子
       
                 (北嶋八重さん 記)
      1.JPG

       
      2.JPG

       
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      「福寿海無量」・・意味深長な、ありがたい「禅宗」のお言葉のようですね。

      「海のように計り知れない幸せ」を噛みしめながら暮らしたいものです。
       
      八重さん、今年も初春らしい京都の風景をお伝えいただき、ありがとうございました!
       

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