「大津・本丸句会」(第89回)

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    ☆1月29日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
     向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
     
      
    船溜手に乗る程の鳰(にほ)浮かぶ  田島和生

    白山の片面へ入日大枯野        田島和生

          
    ☆ 田島和生主宰 後日選(◎印特選)
     
    ◎山眠るその奥山の日当りて    一村葵生

    ◎板壁に古りしメニューやのっぺ汁 筧 ゆき

    ◎涌くごとく鳶舞ひたる寒暮かな   熊村あけみ
                                  
    お辞儀せる幼の周り淑気かな    小林佳月
    左義長や太古のままの火を畏れ  松岡和子
    北颪真正面に湖の鳥               中村良一
    山茶花の散るや余白の苔の色   西村千鶴子
    寒餅を搗いて丸めてひと日かな  松岡和子
    牡蠣舟へ下りる二三歩灯の小さく 熊村あけみ
    枯蔓を引けばねじれの力かな   中村良一
    旅ごころくすぐる駅や春隣       竹内悦子
    読み聞かせせがむ幼や春隣      小林佳月
    廃屋の庭そのままに寒椿         青木陽子
    大寒や火の轟々と登り窯         安藤照枝
    しぐるるや鳶の輪を描く雲の下  馬場千賀子
    朝練の足音響き山眠る            前田かよ子
    つくばひに淡き日の差し実千両  筧 ゆき
    あふるるほど備前の壷に水仙花  阪本節子
    川底の石の白々寒旱               一村葵生
    ラカンパネラ聴くや出窓へ寒の月 安藤照枝
    酒蔵の浮き立つ家紋冬の月      青木陽子
    水鳥や灯遠く湖暮るる             西村千鶴子
    桟橋に貸舟舫ひ水温む            筧 ゆき
    逝く友を送るコーラス冬すみれ   向平まゆみ
    山腹のお百度道や帰り花         一村葵生
    初晴や神泉の鯉浮かみたる      熊村あけみ
    川岸を歩け歩けの去年今年      三雲宏一
    真夜中や皮ジャンバーの訪問医  青木陽子
    パプリカの中のうつろや風邪心地 青木陽子
    ゆるき坂上り寺跡初日受く            馬場千賀子
    大寒の峡の七軒音もなき         松岡和子
    萌黄色の服を用意し春を待つ   竹内悦子
    寒木瓜の朱に日のとどく二年坂  西村千鶴子
    遠ざかる祖母のおもかげ負真綿  向平まゆみ
    仏飯を高々と盛る寒日和          阪本節子
    取らず置くをさなの得手のかるた札 熊村あけみ


    ★大津本丸句会のご案内
     
     会場: 大津市生涯学習センター
     
       日時: 2月26日(水)201号室 10時30分〜12時30分
     
         3月24日(火)201号室 10時30分〜12時30分

         4月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分


    ☆ 向平まゆみさんが、「菜の花畑」の写真とコメントをお送りくださいました。
        以下にご紹介します。
    比良山を背景に広がる菜の花畑
     滋賀県守山市の第一なぎさ公園に咲く「寒咲花菜」という早咲きの菜の花です。
     琵琶湖の向こう岸に広がる冠雪の比良山系とのコントラストが素晴らしいのですが、今年は、なかなか雪の比良を見ることができませんでした。
                   (向平まゆみさん 記)
    菜の花と比良.jpg

    見事な菜の花畑ですね!
     
    一気に春がやってきたようで明るい気分になります♪
     
    まゆみさん、ありがとうございました! 
     

    「関西句会」(第204回)

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      ★1月26日(日)小田北生涯学習プラザ(尼崎市)において「関西句会」が開かれました。
       原万代さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

      ☆ 田島和生主宰選 (◎は特選)
       
      ◎ 鬼の振る火の粉を浴びて厄払ひ  中野はつえ
       
      ◎ 寒風や入江へと飛ぶ潮がしら    小谷廣子
       
      蠟梅にいささかの雨来つつあり    西村千鶴子
      春近き砂に描きありドラえもん     徳永絢子
      日脚伸ぶ段々畑は鶸色に       井浪千明
      折鶴を千羽めざして冬籠        竹内悦子
      笹鳴の次のこゑ待つ庭仕事      西村千鶴子
      にはか巫女袖ひらひらと破魔矢売る 中野はつえ
      寒晴や置きたるやうに竹生島     西村千鶴子
      ブーメラン庭に飛び込む松の内    原 万代
      修正会や鬼は松明振り翳し      井浪千明
      日脚伸ぶ茶房の奥を明るうす     竹内悦子
      雨あとの御所の老松淑気満つ    小谷廣子
      猪鍋やこなから酒に酔ひもして    西村千鶴子
      竜の玉見つけ結界跨ぎけり      中野はつえ
      猫の影よぎれり寒の月あかり     徳永絢子
      餌をあさる嘴に年初の光あり     原 万代
      凍空や杜に集まる鳥の声       柴田惠美子
      夕千鳥啼くや浦廻の潮仏       小谷廣子
      立枯れの柞に滲むる寒の雨     徳永絢子
       

      ★関西句会案内
       
       日 時:2020年2月23日(日)午後1時半〜
       
       会 場:小田北生涯学習プラザ(尼崎市)
            ↓
        https://odakita-plaza.com/about.html
       

      ☆ 北嶋八重さんが、「青蓮院門跡」の寒牡丹の写真とコメントをお送りくださいました。
        以下にご紹介します。
      <青蓮院門跡>
       天台宗総本山・比叡山延暦寺の三門跡寺院のひとつであり、住職が皇室や公家によって受け継がれてきた寺院です。江戸時代に御所の火災により仮御所となったことがあり、「粟田御所」と称されます。門跡寺院らしい建物や庭園は王朝文化の遺構とされ、国の史跡に指定されています。
       部屋に置かれていた鉢植えの寒牡丹の艶やかさは、山裾の寺院の寒さを忘れてしまうほどでした。
      <歳時記> 季語 「寒牡丹」(冬牡丹)
       もともと初夏の花である牡丹の花芽をつみとって、鑑賞用に冬に花を咲かせるようにしたもの。藁囲いをして、寒さの中大輪の花を咲かせる。
       
        飛雪来ることのしばしば寒牡丹  細見 綾子
       
        日おもての寒牡丹紅濃かりけり  中村 フミ        
                          (「風」の歳時記より)
        【北嶋八重さん 記】
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       青蓮院
       
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       寒牡丹
       
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       庭 園
       
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       小御所
       
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       宸 殿
       
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       親鸞聖人童形像
       
      寒さの中、寒牡丹の花だけがふわっとあたたかさをかもし出しているようでステキですね。

      八重さん、ありがとうございました!
       

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