「大津・本丸句会」(第94回)

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    向平まゆみさんから、6月「大津・本丸句会」(通信句会)
    の句会報が送られてきました。以下にご報告します。

     

    ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)  

     

    ◎間欠泉高々と噴き五月晴    安藤照枝

     

    ◎コロナ禍や切りなく降りて夏落葉 馬場千香子

     

    ◎萍や堅田の浦の舟溜            西村千鶴子

     

    ◎吊り橋の揺れて小走り青時雨   一村葵生

     

      

    日吉(ひえ)社への近道昏し夏椿 西村千鶴子

    見上ぐれば光る甍や夏の雲       山田流水

    燕の巣仰ぐ吾が頭に糞落とす      安藤照枝

    一輪のどくだみを添へクリスタル  前田かよ子

    山寺の小さき本堂青葉木菟         松岡和子

    山寺の石段占むる著莪の花         前田かよ子

    麻縮母のひと世を思ひをり           熊村あけみ

    口あけて我に我にと燕の子           山田流水

    老鶯のひねもす啼きて峡深し      向平まゆみ

    峠道三光鳥の声の降り         熊村あけみ

    はたた神閨の隅まで照らしけり    筧 ゆき

    欅若葉びつしり空を覆ひけり       一村葵生

    実梅もぐ巫女の腕のいと眩し       青木陽子

    馬鈴薯の花仄白き夕べかな    小林佳月

    野良猫(のら)の餌を鴉掠める朝曇  熊村あけみ

    雨近く突如高鳴き雨蛙          山田流水

    万緑の沖島を発ち定期船           西村千鶴子

    じんじんと頭痛のしたる梅雨入かな 井上美恵子

    病院に検温の列若葉冷      安藤照枝

    抜く足の泥美しき田植祭      熊村あけみ

    山陰の水辺に沿へり杜若     阪本節子

    手術日の決まりし母の髪洗ふ   筧 ゆき

    梅雨晴間水槽洗ひ亀洗ひ          馬場千香子

    寝返りや裸の稚の蒙古斑      青木陽子

    薫風や空へ高々足場組む      西村千鶴子

     

     

    ★大津本丸句会のご案内

        

     日時:  7月28日(火) 303号室 10時30分〜12時30分 
        

                 8月25日(火) 303号室 10時30分〜12時30分
     

          9月22日(火) 303号室 10時30分〜12時30分

     

      会場: 大津市生涯学習センター

     

     

    ☆ 向平まゆみさんから「日吉東照宮」の写真とコメントをお送りいただきました。

      以下にご紹介します。

      写真は、大津市坂本の日吉東照宮です。社殿は権現造りの発祥とされ、日光東照宮に先立ち、その原型になったとされています。明治以前は比叡山延暦寺が管理していましたが、明治時代の神仏分離令により日吉大社の管理となっています。  

    (向平まゆみさん 記)

     


     

     


     

     


     

     


     

     

    歴史を感じさせる宮社ですね。

     

    鄙びた極彩色に、往年の華やぎが想像できます。

     

    まゆみさん、ありがとうございました!

     


    「関西句会」(第209回)

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      ★6月28日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
        安藤えいじさんから以下の通りご報告がありました。

      ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
       
      ◎ 梅花藻の流れに右往左往かな     井浪千明
       
      ◎ 神苑の風に蚊柱ゆがみけり     新谷亜紀

        不退寺
       業平の池にひとこゑ牛蛙      小谷廣子
       反り橋へ木洩れ日まだら若楓   西村千鶴子
       トルソーの服を着せ替へ梅雨晴間 安藤えいじ
       一揆碑を真中に植田ひろがれり  中野はつえ
       雨粒をとどめ鬱金(うこん)のすひかづら 井浪千明
       新緑や周濠の水満々と       小谷廣子
       青葉風八瀬の山家に写経をす  北嶋八重
       つばくろの二番子孵り水路橋    西村千鶴子
       草いきれ一つは倒れ六地蔵    安藤えいじ
       越前の土のか黒き辣韭買ふ    徳永絢子
       大輪の薔薇朝日浴ぶ垣根越し   山田流水
       梅肉を使ふ一品夏料理       徳永絢子
       弓なりに橋をくぐりて夏つばめ   新谷亜紀
       乗尻の目元涼しき競べ馬      西村千鶴子
       香煙をうなじへ掛くる青葉風    柴田惠美子
       里宮へ爪先上り著莪の花      西村千鶴子
        洛北の青嶺や寺を開け放ち    井浪千明
       処置室の空調うなり梅雨寒し    新谷亜紀
       

      ★関西句会案内

       日 時:2020年7月26日(日)午後1時半〜
       
       会 場:尼崎市小田北生涯学習センター2F 学習1号室

       
      ☆ 北嶋八重さんが、「瑠璃光院」の写真とコメントをお送りくださいました。以下にご紹介します。
      瑠璃光院(京都市左京区上高野東山)
        山と渓谷のおりなす風光明媚な「八瀬」の地は、古来「矢背」とも記されるように、壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒されたと伝わり、平安時代より貴族や武士たちに愛された保養地でした。
        比叡山麓にたたずむこの寺院は、大正末から昭和の初めにかけて、個人の別荘として造営されたものです。建物の棟梁は、京数寄屋造りの名人と称された中村外二、築庭は佐野藤右衛門一統の作と伝えられます。岐阜市に本坊を置く「 浄土真宗無量寿山光明寺」の支院で、光明寺京都本院瑠璃光院として、2005年に寺院に改められました。通常は非公開で春と秋に公開されますが、今年は7月末まで特別公開されています。
       この季節は青もみじが美しく、特に書院2階の大きな机や床に映りこむ様子が幻想的でした。写経体験も出来、心洗われる空間で癒しの時を過ごして来ました。
       
        アクセス;
       *「出町柳駅」から叡山電車(八瀬比叡山口行)にて「八瀬比叡山口駅」(終点)下車。徒歩5分
       * 地下鉄「国際会館駅」から京都バス(大原・小出石行)にて「八瀬駅前」下車。徒歩7分

          ドアにわれ青葉と映り廻りけり   篠原 梵   
                               俳句歳時記(角川学芸出版)より
       
          全開の孔雀の羽の瑠璃涼し     小谷 廣子  『瑠璃涼し』より

        【北嶋八重さん 記】
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       山 門
       
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       参 道
       
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       瑠璃の庭
       
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       瑠璃石
       
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       書院二階
       
      写経机に映り込む青もみじ.JPG7.JPG
       写経机に映り込む青もみじ
       
      瑞々しい青紅葉の美しさに癒されますね。
       
      写真を拝見するだけで、身も心も洗浄されるようです。
       
      八重さん、ありがとうございました!
       

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