向平まゆみさんから、6月「大津・本丸句会」(通信句会)
の句会報が送られてきました。以下にご報告します。
☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
◎間欠泉高々と噴き五月晴 安藤照枝
◎コロナ禍や切りなく降りて夏落葉 馬場千香子
◎萍や堅田の浦の舟溜 西村千鶴子
◎吊り橋の揺れて小走り青時雨 一村葵生
日吉(ひえ)社への近道昏し夏椿 西村千鶴子
見上ぐれば光る甍や夏の雲 山田流水
燕の巣仰ぐ吾が頭に糞落とす 安藤照枝
一輪のどくだみを添へクリスタル 前田かよ子
山寺の小さき本堂青葉木菟 松岡和子
山寺の石段占むる著莪の花 前田かよ子
麻縮母のひと世を思ひをり 熊村あけみ
口あけて我に我にと燕の子 山田流水
老鶯のひねもす啼きて峡深し 向平まゆみ
峠道三光鳥の声の降り 熊村あけみ
はたた神閨の隅まで照らしけり 筧 ゆき
欅若葉びつしり空を覆ひけり 一村葵生
実梅もぐ巫女の腕のいと眩し 青木陽子
馬鈴薯の花仄白き夕べかな 小林佳月
野良猫(のら)の餌を鴉掠める朝曇 熊村あけみ
雨近く突如高鳴き雨蛙 山田流水
万緑の沖島を発ち定期船 西村千鶴子
じんじんと頭痛のしたる梅雨入かな 井上美恵子
病院に検温の列若葉冷 安藤照枝
抜く足の泥美しき田植祭 熊村あけみ
山陰の水辺に沿へり杜若 阪本節子
手術日の決まりし母の髪洗ふ 筧 ゆき
梅雨晴間水槽洗ひ亀洗ひ 馬場千香子
寝返りや裸の稚の蒙古斑 青木陽子
薫風や空へ高々足場組む 西村千鶴子
★大津本丸句会のご案内
日時: 7月28日(火) 303号室 10時30分〜12時30分
8月25日(火) 303号室 10時30分〜12時30分
9月22日(火) 303号室 10時30分〜12時30分
会場: 大津市生涯学習センター
☆ 向平まゆみさんから「日吉東照宮」の写真とコメントをお送りいただきました。
以下にご紹介します。
写真は、大津市坂本の日吉東照宮です。社殿は権現造りの発祥とされ、日光東照宮に先立ち、その原型になったとされています。明治以前は比叡山延暦寺が管理していましたが、明治時代の神仏分離令により日吉大社の管理となっています。
(向平まゆみさん 記)
歴史を感じさせる宮社ですね。
鄙びた極彩色に、往年の華やぎが想像できます。
まゆみさん、ありがとうございました!