「関西句会」(第210回)

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     ★7月26日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
        中野はつえさんから以下の通りご報告がありました。


    ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
     

    ◎ 荒神の空鳴き渡る梅雨鴉         柴田惠美子
     

    ◎ 唇へ寄するグラスの氷菓かな   安藤えいじ
     

    ◎ 人影に寄りくる目高散る目高    新谷亜紀


    濁り江に染まらぬ蓮の白さかな   西村千鶴子
    日盛りや雀葉陰に羽繕ひ      徳永絢子
    勅使門蟻が出てゆく雨の中     山田流水
    引き水の音の涼しき生簀かな    小谷廣子
    その昔天領とかや黴の家      中野はつえ
    北を指し流るる川や河鹿笛     西村千鶴子
    滴りの滲み入る苔の艶やかさ    徳永絢子
    千姫の曲輪間近に川鵜の巣     原 万代
    仏法僧鳴くや夜明けの杉襖     西村千鶴子
    雨粒を零さず畳みおじぎ草      徳永絢子
    小さき手に追はれひらひら熱帯魚  新谷亜紀
    金色の鯉の寄り来る苑涼し     井浪千明
    緑蔭やマスクずらして深呼吸    小谷廣子
    癒えし身へ初蝉の声朝の空     徳永絢子
    六甲の山々隠れ梅雨の靄      柴田惠美子
    浮き沈み繰り返す鯉風青し     原 万代
    高僧の爽の字飾り夏座敷      中野はつえ
     

     

    ★8月関西句会も通信句会の予定です。

    ☆ 北嶋八重さんが、「両足院」の写真とコメントをお送りくださいました。
      以下にご紹介します。

    <建仁寺塔頭「両足院」の半夏生の庭園>

     「両足院」は、室町時代、龍山徳見禅師を開山として創建建仁寺の塔頭寺院です。桃山時代以降に作庭された書院前庭の池泉回遊式庭園は京都府指定名勝です。初夏には半夏生が咲きほこり、「半夏生の寺」としても有名です。
     池の汀に白く群れ咲いている半夏生を眺めていると、清々しい気持ちになりました。半夏生の見頃と年末年始の特別公開期間を除くと、非公開です。
     

                街の音地を這ひ来る半夏生      沢木欣一
     

                半夏生白き夕べとなりにけり   稲畑汀子
                              
    【北嶋八重さん 記】



     丸 窓

     庭 園

     両足院 庭園



     両足院 半夏生
     

     

    仰る通り、写真からも清々しさが伝わってきますね。
     

    終息の見えないコロナ禍、気持ちだけでも清らかでありたいです。
     

    八重さん、ありがとうございました!
     

     

     


    「大津・本丸句会」(第94回)

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      向平まゆみさんから、6月「大津・本丸句会」(通信句会)
      の句会報が送られてきました。以下にご報告します。

       

      ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)  

       

      ◎間欠泉高々と噴き五月晴    安藤照枝

       

      ◎コロナ禍や切りなく降りて夏落葉 馬場千香子

       

      ◎萍や堅田の浦の舟溜            西村千鶴子

       

      ◎吊り橋の揺れて小走り青時雨   一村葵生

       

        

      日吉(ひえ)社への近道昏し夏椿 西村千鶴子

      見上ぐれば光る甍や夏の雲       山田流水

      燕の巣仰ぐ吾が頭に糞落とす      安藤照枝

      一輪のどくだみを添へクリスタル  前田かよ子

      山寺の小さき本堂青葉木菟         松岡和子

      山寺の石段占むる著莪の花         前田かよ子

      麻縮母のひと世を思ひをり           熊村あけみ

      口あけて我に我にと燕の子           山田流水

      老鶯のひねもす啼きて峡深し      向平まゆみ

      峠道三光鳥の声の降り         熊村あけみ

      はたた神閨の隅まで照らしけり    筧 ゆき

      欅若葉びつしり空を覆ひけり       一村葵生

      実梅もぐ巫女の腕のいと眩し       青木陽子

      馬鈴薯の花仄白き夕べかな    小林佳月

      野良猫(のら)の餌を鴉掠める朝曇  熊村あけみ

      雨近く突如高鳴き雨蛙          山田流水

      万緑の沖島を発ち定期船           西村千鶴子

      じんじんと頭痛のしたる梅雨入かな 井上美恵子

      病院に検温の列若葉冷      安藤照枝

      抜く足の泥美しき田植祭      熊村あけみ

      山陰の水辺に沿へり杜若     阪本節子

      手術日の決まりし母の髪洗ふ   筧 ゆき

      梅雨晴間水槽洗ひ亀洗ひ          馬場千香子

      寝返りや裸の稚の蒙古斑      青木陽子

      薫風や空へ高々足場組む      西村千鶴子

       

       

      ★大津本丸句会のご案内

          

       日時:  7月28日(火) 303号室 10時30分〜12時30分 
          

                   8月25日(火) 303号室 10時30分〜12時30分
       

            9月22日(火) 303号室 10時30分〜12時30分

       

        会場: 大津市生涯学習センター

       

       

      ☆ 向平まゆみさんから「日吉東照宮」の写真とコメントをお送りいただきました。

        以下にご紹介します。

        写真は、大津市坂本の日吉東照宮です。社殿は権現造りの発祥とされ、日光東照宮に先立ち、その原型になったとされています。明治以前は比叡山延暦寺が管理していましたが、明治時代の神仏分離令により日吉大社の管理となっています。  

      (向平まゆみさん 記)

       


       

       


       

       


       

       


       

       

      歴史を感じさせる宮社ですね。

       

      鄙びた極彩色に、往年の華やぎが想像できます。

       

      まゆみさん、ありがとうございました!

       


      「関西句会」(第209回)

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        ★6月28日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
          安藤えいじさんから以下の通りご報告がありました。

        ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
         
        ◎ 梅花藻の流れに右往左往かな     井浪千明
         
        ◎ 神苑の風に蚊柱ゆがみけり     新谷亜紀

          不退寺
         業平の池にひとこゑ牛蛙      小谷廣子
         反り橋へ木洩れ日まだら若楓   西村千鶴子
         トルソーの服を着せ替へ梅雨晴間 安藤えいじ
         一揆碑を真中に植田ひろがれり  中野はつえ
         雨粒をとどめ鬱金(うこん)のすひかづら 井浪千明
         新緑や周濠の水満々と       小谷廣子
         青葉風八瀬の山家に写経をす  北嶋八重
         つばくろの二番子孵り水路橋    西村千鶴子
         草いきれ一つは倒れ六地蔵    安藤えいじ
         越前の土のか黒き辣韭買ふ    徳永絢子
         大輪の薔薇朝日浴ぶ垣根越し   山田流水
         梅肉を使ふ一品夏料理       徳永絢子
         弓なりに橋をくぐりて夏つばめ   新谷亜紀
         乗尻の目元涼しき競べ馬      西村千鶴子
         香煙をうなじへ掛くる青葉風    柴田惠美子
         里宮へ爪先上り著莪の花      西村千鶴子
          洛北の青嶺や寺を開け放ち    井浪千明
         処置室の空調うなり梅雨寒し    新谷亜紀
         

        ★関西句会案内

         日 時:2020年7月26日(日)午後1時半〜
         
         会 場:尼崎市小田北生涯学習センター2F 学習1号室

         
        ☆ 北嶋八重さんが、「瑠璃光院」の写真とコメントをお送りくださいました。以下にご紹介します。
        瑠璃光院(京都市左京区上高野東山)
          山と渓谷のおりなす風光明媚な「八瀬」の地は、古来「矢背」とも記されるように、壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒されたと伝わり、平安時代より貴族や武士たちに愛された保養地でした。
          比叡山麓にたたずむこの寺院は、大正末から昭和の初めにかけて、個人の別荘として造営されたものです。建物の棟梁は、京数寄屋造りの名人と称された中村外二、築庭は佐野藤右衛門一統の作と伝えられます。岐阜市に本坊を置く「 浄土真宗無量寿山光明寺」の支院で、光明寺京都本院瑠璃光院として、2005年に寺院に改められました。通常は非公開で春と秋に公開されますが、今年は7月末まで特別公開されています。
         この季節は青もみじが美しく、特に書院2階の大きな机や床に映りこむ様子が幻想的でした。写経体験も出来、心洗われる空間で癒しの時を過ごして来ました。
         
          アクセス;
         *「出町柳駅」から叡山電車(八瀬比叡山口行)にて「八瀬比叡山口駅」(終点)下車。徒歩5分
         * 地下鉄「国際会館駅」から京都バス(大原・小出石行)にて「八瀬駅前」下車。徒歩7分

            ドアにわれ青葉と映り廻りけり   篠原 梵   
                                 俳句歳時記(角川学芸出版)より
         
            全開の孔雀の羽の瑠璃涼し     小谷 廣子  『瑠璃涼し』より

          【北嶋八重さん 記】
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         山 門
         
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         参 道
         
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         瑠璃の庭
         
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         瑠璃石
         
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         書院二階
         
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         写経机に映り込む青もみじ
         
        瑞々しい青紅葉の美しさに癒されますね。
         
        写真を拝見するだけで、身も心も洗浄されるようです。
         
        八重さん、ありがとうございました!
         

        「大津・本丸句会」(第93回)

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          5月「大津・本丸句会」は、今回も通信句会となりました。
          向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
           
          ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
            
          ◎総身にみづうみの風袋掛   筧 ゆき

          ◎花茱萸や遠海原に波がしら  熊村あけみ

          ◎広ぐれば樟脳匂ふ更衣    青木陽子
           
          青鷺やくらしの町を川流れ    西村千鶴子
          杖つける母の歩幅や麦の秋   筧 ゆき
          卯の花のこぼるる鉄路つづきけり 青木陽子
          葉桜の岸に園児の騒ぎをり   小林佳月
          杜若自撮りに少女と納まりし   山田流水
          表札は今も兄の名燕の巣    安藤照枝
          扇風機そばに引き寄せ夕餉かな 前田かよ子
          梅花藻に水棹取らるる藻刈舟  西村千鶴子
          唐橋をわたる夏帽白きかな   向平まゆみ
          快音のバイクに媼青田波      筧 ゆき
          犬に来る注射の葉書夏隣    安藤照枝
          ソーダー水窓辺に飲むや緑立つ 井上美恵子
          しなやかに早苗の風を躱しけり 中村良一
          山畑へ水を担げり朴の花     熊村あけみ
          水盤の目高へ雨の五六粒    西村千鶴子
          桜の実呼び合ふごとく鳥鳴けり 青木陽子
          ギヤマンの青の透きゐて夏来る 阪本節子
          捨てかねて母手づくりの夏布団 小林佳月
          蜆蝶ショパンのワルツさながらに 前田かよ子
          田植機にまたがる喜寿の女かな 安藤照枝
          早苗餐や皿に取り分け山のもの 松岡和子
          ほととぎす聴き味噌汁をすするなり 山田流水
          青蘆や釣舟の水脈残りたる        中村良一
          新緑の坂上り来る集乳車         筧 ゆき
          武者飾る古希の顎に白き髭   一村葵生
          眼を合はすそぶりも見せぬ金魚かな 中村良一
          小満や檜皮剥がるる幹紅し   一村葵生
          べた凪のひかる初夏磯づたひ   阪本節子
          夏の湖女釣師の竿さばき      山田流水

           
          ★大津本丸句会のご案内
           
           6月句会も通信句会となります。
           以下は、通信句会で一村葵生さんに送る際の要領です。
           今一度、内容を確認の上、投句をお願いしたいとのことです。
          ----------------------------------------
          〆切は、6月20日(土)到着厳守で。
          5句を便箋に列挙し、作者名を添えてください。
          返信用封筒を同封のこと。
          返信用封筒は「長形3号」で。
          返信用封筒の宛名には「宛」や「行」ではなく、
          「様」と記してください。
          -------------------------------------- 以上
           
           7月・8月の句会は、以下の通りです。

           日 時: 7月28日(火) 303号室 10時30分〜12時30分 
              
                       8月25日(火) 303号室 10時30分〜12時30分

            会 場:大津市生涯学習センター(部屋は少し広めの303号室の予定)

           
          ☆ 向平まゆみさんから「青鬼祭の鬼」の写真とコメントをお送りいただきました。
            以下にご紹介します。
            写真は、 石山寺中興の祖、朗澄律師の遺徳を偲ぶ青鬼祭りの鬼です。高さ約5m、杉の葉で作られており、石山寺山門前で参拝者を迎えてくれます。
          「石山寺縁起絵巻」には、朗澄律師が「自分の死後は鬼の姿となって石山寺の聖教を守る」と誓って亡くなられた場面が描かれており、毎年5月第3日曜に祭りは行われますが、コロナ禍の今年は縮小して開催されたようです。
                  (向平まゆみさん 記)
          青鬼祭.jpg

          とても頼もしそうな青鬼さんですね!
           
          免疫力を高めていただけそうで、思わず写真に手を合わせました。
           
          まゆみさん、ありがとうございました!
           

          「関西句会」(第208回)

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            ★5月24日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
             安藤えいじさんから以下の通りご報告がありました。

            ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選)
             
            ◎ 飛ぶ虫を夕日に追へり雀の子    柴田惠美子
             
            ◎ 下闇に仰ぎて樹齢称へけり    井浪千明
             
            ◎ 倒れ木の髭根を伝ひ滴れり    中野はつえ

            御大師と向き合ふ昼餉青葉風    原 万代
            麦の穂のさはさは吹かれ鄙の里   井浪千明
            琅玕のさやさやさやぐ清和かな    柴田惠美子
            桜蘂ふる江姫の供養塔        北嶋八重
            踊花むれて斎王祭祀跡        北嶋八重
            ひとりづつ踏みゆく道の椎落葉   新谷亜紀
            ほととぎす広きダム湖のさざ波す  中野はつえ
            夏足袋を履いて月山刀鍛冶     小谷廣子
            薔薇垣へ飛び来る雨の番鳥     徳永絢子
            馬塞棒(ませぼう)へ振るふ鬣(たてがみ)薄暑光 
                                                              安藤えいじ
            大峰の谷へ石楠花散りゐたる    安藤えいじ
            大寺の百の雪隠冴返る        小谷廣子
            青葉闇出でてせせらぎ光りけり   北嶋八重
            萍のあぶくに夕日とどきけり     中野はつえ
            ぶらさがり雲梯渡る若葉風      小谷廣子

             
            ★関西句会案内
             
             6月句会も通信句会を予定しています。
             
             ※ 投句は、安藤えいじさんまで。(締切6月25日)
             
             ☆ 北嶋八重さんが、植物園のばら園の写真とコメントをお送りくださいました。
               以下にご紹介します。
            京都府立植物園のばら園

              四季折々の花や樹木を楽しむことが出来る植物園ですが、コロナウィルス感染防止のため、桜の見頃の4月3日から臨時休園されていました。
              幸い、薔薇の季節の5月17日に開園したので、早速「ばら園」に行ってきました。種々の香りう中、それぞれの薔薇の名前にイメージを膨らませながら、楽しんできました。
             
              ロココ美として極まれる薔薇もあり     京極 杞陽
             
                          「但馬住」昭和36年 白玉書房
                     
              薔薇の名はピースとアンネ芽吹き濃し    田島 和生
             
                          「雉」令和二年四月号

                         今年の早春、広島平和公園で詠まれたと伺いました。
                         初夏には、みごとな花を咲かせたことでしょう。
             
                                  【北嶋八重さん 記】
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            パ―マネントウエーブ
             
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            リパブリック・ドゥ・モンマルトル
             
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            マチルダ
             
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            花笠
             
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            ラベンダー
             
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            うらら
             
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             バラ園を出て噴水へ
             
            気品ある薔薇や、可憐で清楚な薔薇。
             
            さまざまな薔薇の美しさを「ステイホーム」で堪能できました。
             
            八重さん、ありがとうございました!
             

            「大津・本丸句会」(第92回)

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              ★ 4月「大津・本丸句会」は、今回も通信句会となりました。
                 向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
               
              ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

              ◎手のひらで計る子の熱花菜雨  筧 ゆき
               
              丘の上流るる雲に花の雲       山田流水
              パンの香の歩道に流れチューリップ 熊村あけみ
              轆轤の手休めて初音聴きゐたり  筧 ゆき
              ふる里のしころ庇や竹落葉     青木陽子
              西行庵篠笛ひびく花の山      安藤照枝
              かき曇り雹の叩けりアスファルト  一村葵生
              春泥の靴の囲むや祖父の墓    安藤照枝
              行く春や靴提げて見る離岸流    西村千鶴子
              鶯の放つ一声谷深し        一村葵生
              磯巾着花と開きて潮溜        熊村あけみ
              剣山のごとく鈴蘭芽の揃ふ     馬場千香子
              行く春の暗渠に響き水の音     熊村あけみ
              明星のまたたく夜明種蒔けり   青木陽子
              渦まきて鯉の泳げり春の池    青木陽子
              菜の花を蝶わたりゆく昼下がり  一村葵生
              谷川の滔々と鳴り落椿       熊村あけみ

               
              ★大津本丸句会のご案内
               
               会 場:大津市生涯学習センター
                  
               日 時: 5月 通信句会を予定しています。
               
                    6月23日(火)201号室 10時30分〜12時30分

               
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               新緑の幻住庵【撮影:向平まゆみさん】
               
              新緑が美しく、芭蕉の隠棲地らしい風情がありますね。
               
              まゆみさん、ありがとうございました!
               

              「関西句会」(第207回)

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                ★4月26日(日)の「関西句会」は、今回も通信句会となりました。
                 安藤えいじさんから以下の通りご報告がありました。

                ☆ 田島和生主宰後日選 (◎は特選)
                 
                ◎ 新築の木組の香り花杏       柴田惠美子
                 
                ◎ 咲き満ちてやや青ざむる梨の花  井浪千明
                 
                ◎ 海堺の島昏れ残る日永かな    井浪千明

                夕さりの土手の小流れ花筏     小谷廣子
                春の雪乗り捨てられし三輪車    井上基子
                花水木雨に艶増す淡き色       山田流水
                家々をつなぐ土橋や花筏       井浪千明
                潮先に明くる瀬戸内鰆船       西村千鶴子
                春満月終の住み家を照らしけり   柴田惠美子
                咲き満つる花の向かうに凪の海   中野はつえ
                猩々袴古戦場への登り口      小谷廣子
                花冷えや四天王寺の堂閉ざし    安藤えいじ
                手折らねど山路へ匂ひさいたづま  井浪千明
                門閉ざす学校に花吹雪かな     北嶋八重
                はづみきて嘴つつき合ふ恋雀    中野はつえ
                野の宮をかこむ琅玕百千鳥     小谷廣子
                沼の面にくろがね色やかつみの芽 西村千鶴子
                節々の鳴り春愁のストレッチ     徳永絢子
                咲き終はる左近の桜風にゆれ    北嶋八重
                ひかりつつ苔に沁み入る花の雨   中野はつえ
                花の雨こもれる家に香を焚き     北嶋八重
                葉に止まり蜜蜂の顔拭ひけり     徳永絢子
                チューリップ赤白黄色と口遊み    原 万代
                桜木の瘤の小枝へ五輪かな     山田流水
                朝市へうすむらさきの独活の束   安藤えいじ
                花屑の薄紅色の流れかな      北嶋八重
                囀へ開く久弥の山の本        徳永絢子
                青饅に盃重ね徹師の忌        柴田惠美子
                植林の苗に添へ木の細かりき    原 万代
                一山の羅漢をめぐり涅槃西風    小谷廣子
                 

                ★関西句会案内
                 
                 5月句会も通信句会を予定しています。
                 
                ☆ 北嶋八重さんが、上御霊神社の写真とコメントをお送りくださいました。
                  以下にご紹介します。
                上御霊神社  上京区上御霊前通烏丸東入ル上御霊竪町495
                 
                 平安遷都の794年、桓武天皇が非業の死を遂げた弟・早良親王の怨霊を鎮めるため御霊として祀ったのが上御霊神社の始まりとされます。
                 ここは応仁の乱(1467年から11年間続いた内乱)の発端の地であり、 鳥居の脇には「応仁の乱勃発地」と記した石碑が建っています。
                 境内は、ちょうど一八の花が見頃となっていて、初夏の風情に溢れていました。

                <季語 夏>鳶尾草、一八(いちはつ)
                 アヤメ科アヤメ属の多年草で、アヤメ属で最も早く咲くのでいちはつという名が付いたと言われる。平安時代に中国より渡来。5月〜6月、花茎の先端につぼみをつけ、杜若に似た淡紫碧色の花を咲かせ、中央の小さな花びら3枚が、鳶の尾羽の凹みに似ているので、鳶尾草(とびおくさ)の別名もある。火災を防ぐという俗信から茅葺屋根の上に植えられたこともある。
                 
                    いちはつの花すぎにける屋根並ぶ    水原秋桜子
                 
                    一八に落ちてきさうな甍あり        大木あまり
                 
                                                              「俳句歳時記 夏」角川学芸出版より
                      【北嶋八重さん 記】
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                 楼門(西門)
                 
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                 応仁の乱 発端 御霊合戦旧跡碑
                 
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                五月晴の下、一八の花が瑞々しいですね。
                 
                八重さん、清々しい初夏の景をありがとうございました!
                 

                「大津・本丸句会」(第91回)

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                  ★ 3月24日(火)の「大津・本丸句会」は、新コロナウイルス感染防止のため、
                   通信句会に変更されました。
                    向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                   
                  ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

                  ◎鴨引くや泣きだしさうな北の空  西村千鶴子

                  海棠の花へ双子のベビーカー     西村千鶴子
                  合格や卓に音たて鍋の蓋     青木陽子
                    パンデミック
                  春寒しマスクの顔に会ふばかり  一村葵生
                  乙女椿活けて玄関らしくなり    小林佳月
                  茎立のそこここ黄色残すかな   馬場千香子
                  芽楓や歩みを合はせ法隆寺    向平まゆみ
                  朝市のひとりの媼春火鉢      前田かよ子
                  霾や喪帰りの肩払ひ合ひ      筧 ゆき
                  小さき手の金平糖や春の色    阪本節子
                  初蝶や早や薄瑕のあるやうな   馬場千香子
                  蕗味噌や晩年の妣里暮し     青木陽子
                  近づけば畦一面のいぬふぐり   馬場千香子
                  山笑ふおかつぱ梳ける柘植の櫛  青木陽子
                  手を取りて共に見上ぐる老桜    山田流水
                  鑑真の寺は列柱木の芽風     安藤照枝
                  恋猫の声のまどろみ破りけり    一村葵生 
                  紅梅の花弁降り敷く夕べかな   小林佳月
                  投函の旅の絵はがき燕来る    青木陽子
                  立ちてまた下り来る雀春茜     馬場千香子
                  初ひばり母の回向の燈の一つ   阪本節子
                  没日いま水脈燦めきて春の鴨   向平まゆみ
                  ゆつたりと浸る柚子の香湯の煙  一村葵生
                  春の鴨かすかな声を立てて揺れ  熊村あけみ
                  待ち人にビタミン色の春の月    西村千鶴子
                  白梅や鳥入れ替はり立ち替はり  松岡和子
                  春浅し小荷物に捺す摩滅印    筧 ゆき
                  卒業の少女の立居大人びて    向平まゆみ
                  古畳あげて納戸の春埃       小林佳月
                  膝の子のいつしか眠り彼岸寺   筧 ゆき
                  春雨や宿の番傘油の匂ひ     青木陽子
                  吊橋の軋む音立て山笑ふ     前田かよ子
                   

                  ★大津本丸句会のご案内
                   
                   会場:大津市生涯学習センター
                      
                   日時: 5月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分

                       6月23日(火)201号室 10時30分〜12時30分


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                   びわ湖岸なぎさ公園から近江大橋を望む【撮影:向平まゆみさん】    
                   
                  心が晴れやかになる景ですね♪
                   
                  まゆみさん、ありがとうございました!
                   

                  「関西句会」(第206回)

                  0

                    ★3月22日(日)の「関西句会」は、新型コロナウイルス感染防止のため休会となりました。 
                     かわりに通信句会が行われ、井浪千明さんから以下の通りご報告がありました。

                    ☆ 田島和生主宰後日選 (◎は特選)
                     
                    ◎ 道の辺の蓬は伸びて踏まれけり  原 万代
                     
                    ◎ 囀や樹下に双子の乳母車      西村千鶴子
                     
                    ◎ 遅々として暮れかぬる日や機の音 西村千鶴子

                    紫雲英編み頭へ飾り姫となる      安藤えいじ
                    禅院の東司(とうす)を借りる日永かな 西村千鶴子
                    池底に流れ一筋蝌蚪生るる      小谷廣子
                    木の芽立つ城三代の墓所       中野はつえ
                    汀まで蹄の跡や土手青む        徳永絢子
                    涅槃西風背開きに干す魚かな     柴田惠美子
                    畑荒れてまだらに咲ける花大根    井浪千明
                    童謡の時報流るる遅日かな       徳永絢子
                    雛壇の前に座りて子の澄まし      井上基子
                    橋あまた架かる難波や水温む     小谷廣子
                    また一つ椿の落ちて去りがたし    北嶋八重
                    畑打や一鍬ごとの土匂ふ        中野はつえ
                    冴返る糶場に散りて鮪の尾      小谷廣子
                    蜷の道曲りて太きところあり      中野はつえ
                    春光や風車へわたる海の風      柴田惠美子
                    啓蟄や地に転びたる団子虫      西村千鶴子
                    春夕焼湖畔の宿を包みけり      井上基子

                    ★関西句会案内
                     
                     4月の句会も休会で通信句会となります。
                     
                     5月句会は以下の通り予定しています。
                     
                     日 時:2020年5月24日(日)午後1時半〜
                     会 場:小田北生涯学習プラザ(尼崎市)2階1号室
                             ↓      

                    ☆ 北嶋八重さんが、松ヶ崎疏水の桜並木の写真とコメントをお送りくださいました。以下にご紹介します。
                     
                    松ヶ崎疏水(下鴨疏水分線)の桜並木 「葵の小径」

                     松ヶ崎浄水場と賀茂川の間の「疏水分線」で、下鴨疏水とも呼ばれています。府立植物園の南を少し東に行くと、疏水沿いに桜並木が松ヶ崎浄水場まで延々と続いて、隠れたお花見のスポットです。
                     疏水沿いと言っても上流の哲学の道ほど観光地ではないので、桜の時期以外は訪れる人も少ない閑静な住宅街です。この時期でもお花見を楽しむ人も疎らで、満開の桜並木を散策してきました。訪れた3月30日、折しも京都市の桜情報は満開となりました。
                     「鴨川」は「出町柳」より上流では「賀茂川」と表記しますが、「鴨川」「賀茂川」の土手の桜も両岸とも、3月末〜4月初めにかけてが見頃です。「葵の小径」では、初夏の6月上旬〜中旬にかけて、蛍の乱舞する幻想的な風景が見られます。
                     
                      さきみちてさくらあおざめゐたるかな   野澤 節子
                     
                      嬰の匂ひある家桜咲にけり        能村登四郎
                                 
                                         「花の歳時記 春」より
                     【北嶋八重さん 記】
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                     水辺の桜は本当に美しいですね!来年はぜひ訪ねてみたいです。
                     
                     時節柄なかなか外出できず心が重くなっていたところ、ふわっと軽くなった気がします。

                     八重さん、ありがとうございました!
                     

                    「大津・本丸句会」(第90回)

                    0

                      ☆2月26日(水)「大津本丸句会」が開かれました。
                       向平まゆみさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。 
                        落つる日や春鮒釣の舟に立ち      田島和生
                       
                        みづうみが見えてふらここ高くなる  田島和生
                       
                      ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)
                       
                      ◎冬枯や牧に干乾ぶ牛の糞   安藤照枝

                            安土城址
                      ◎虎口(こぐち)より入ればあまたの落椿 一村葵生
                       
                      ◎海原へ開く湯治場椿咲く    熊村あけみ
                       
                      ◎散り際のことに際立ち梅香る 馬場千香子
                       
                      ◎桃の花人形塚に雨の降る   青木陽子
                       
                      紅をひく東の空に春の月       山田流水
                      わらび餅きな粉に咽せる幼かな   青木陽子
                      船待つや雁木を覆ふ春の雪     安藤照枝
                      来て見れば瀬田の唐橋夕霞     山田流水
                      比良はまだ頂白く田を鋤けり     青木陽子
                      如月の雪に湖北の静もれり      向平まゆみ
                      うすうすと窓辺明け来る春近し    馬場千香子
                      一山をどよもし行けり春疾風     熊村あけみ
                      きりんの目空を見上げて春時雨   前田かよ子
                      山祇(やまつみ)へ道ひとところ菫草 西村千鶴子
                      波先の尖り猛るや北颪         中村良一
                      昃(ひかげ)れば名のみの春やストレッチ 中村良一
                      早春や走者の道の照り返る    三雲宏一
                      早春の吹き流し舞ふ舟着場    三雲宏一
                      りぼん添へバレンタインの芋焼酎 向平まゆみ
                      残雪の畦に金肥の袋積み     青木陽子 
                      比良八荒湖へ傾げる松並木    熊村あけみ
                      中庭へ謡の復習(さら)ひ梅月夜 一村葵生
                      湖へ音無き流れ座禅草         向平まゆみ
                      芽柳や五位鳴き渡る堅田の津   西村千鶴子
                      焼牡蠣のぱちつと弾けてのけぞりぬ 安藤照枝
                      宛先の滲む速達多喜二の忌    筧 ゆき
                      アネモネや膨らみはじむパンケーキ 西村千鶴子
                      春の日の辞職の決意スーツ買ふ  前田かよ子
                      ピアノ曲何度もさらふ児麦青む   安藤照枝 
                       

                      ★大津本丸句会のご案内
                       
                       会 場: 大津市生涯学習センター
                          
                       日 時: 3月24日(火)201号室 10時30分〜12時30分

                            4月28日(火)201号室 10時30分〜12時30分

                            5月26日(火)201号室 10時30分〜12時30分
                       
                      信楽.jpg
                       「信楽の登り窯」(今は使われていない)【撮影:向平まゆみさん】 
                       

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