京都あけぼの句会 第98回 (8月)

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    8月21日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
     林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

    ☆主宰の一句
     
     駅員の口笛吹けり荻の風   田島和生
     
     猛暑が過ぎ、身も心も軽やかな初秋。駅員が口笛を吹けば、それに応えるように吹き渡る荻の風。さわやかな秋の声が響き合い呼応しているようで、とても気持ちのいい一句。もう一句「かなかなや檜林の闇青き」
                             (新谷亜紀) 
         
    ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
     
    ◎ パッチワークカラフルに縫ふ生身魂   小谷廣子
     
    ◎ 遮断桿(かん)ゆらゆら上ぐる炎暑かな 新谷亜紀
     
    ◎ 砂浴ぶる土用雀の薄目かな       新谷亜紀

    夜の明けし伊予の城山蝉しぐれ     山田流水
    梅花藻の小花かがよふ山の水      小谷廣子
    まだ脱げぬ?の片翅朝ぐもり       林 杉子
    一心に心経唱へ墓涼し         新谷亜紀
    なまぬるき西瓜齧れば海青し      青木陽子
    藍染の暖簾をくぐる帰省かな      北嶋八重
    路地路地に線香匂ふ盂蘭盆会     安藤えいじ
    啄木鳥の夜昼となく宮の杜       熊村あけみ
    路地口に白粉(おしろい)花咲きて地蔵盆 今井淨子
    杉の秀へ星のなだるる万燈会      小谷廣子
    新しき靴紐結び今朝の秋         新谷亜紀
    堂に満つ僧の百声夏安居        阪本節子
    能面の眼(まなこ)に通ふ秋の風     青木陽子
    白木槿背筋伸ばしてシーツ干す     新谷亜紀
    葉を?み空蝉風に揺れ止まず       大前美智子
    灼けゐたる墓へ三杓井戸の水     北嶋八重
    駆け込みし総門しぶく大夕立      居相みな子
    水占の白き紙浮き涼新た        小谷廣子
    夕焼空坂登り行く下校の子       大前美智子
     
      
    ★ 京都あけぼの句会のご案内
     
        東山いきいきセンター101号 
        
        2019年 9月18日(水)午前10時半〜 
              10月16日 (水)午後1時半〜

     
    ☆ 北嶋八重さんが、「京都五山送り火」の写真と解説をお送りくださいました。
      以下にご紹介します。
    京都五山送り火
     夏の夜空を彩る「五山送り火」は、お盆に迎えたお精霊さんを送る伝統行事で京都の人々にとって、この火を拝まなければお盆は終わりません。
     8月16日午後8時、東山・如意ヶ岳に「大」の字がくっきりと浮かび上がると、集まっている人々から歓声が上がりました。続いて、松ケ崎西山・東山に「妙・法」、西賀茂船山の「船形」、大北山に「左大文字」、そして、午後8時20分に嵯峨鳥居本曼陀羅山に「鳥居形」が点りました。毎年、どこかで送り火を眺めて来ましたが、近くの賀茂川堤からは、大文字と船形の火だけしか見ることが出来ません。今年は、河原町丸太町の身内のマンションの屋上で、五山全ての送り火を拝みました。最後に点火された鳥居形は、鳥居の形の火が幽かに見えるだけで、写真には写りませんでした。若い頃は、晩夏の風物詩として眺めていた送り火ですが、今は、西方浄土に還るとされる精霊を拝んで、見送るようになりました。
              はじめなかをわり一切大文字   岩城久治
        
                                    (北嶋八重さん 記)
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     大文字
     
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     妙法
     
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     船形
     
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     左大文字

    五山送り火は、京都ならではのしみじみと感動的な行事ですね。
    お盆の終わりと秋の気配を感じます。
     
    八重さん、今回も絶景スポットからのご紹介、
    ありがとうございました!
     

    「大津・本丸句会」(第83回)

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      ☆7月23日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
        吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
       
       初蟬のしやんしやん鳴いて湖の町   田島和生
       
       しじみ蝶蔓先にまだ覚めやらず     田島和生
       
      ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

      ◎医の管を解かれ涼しく逝かれけり 安藤照枝
       
      ◎学食の大玉うどん蔦青し      青木陽子 
       
      ◎舟べりを水行く速さ船遊       熊村あけみ

      靴先にふるる石ころ秋近し      青木陽子
      胡瓜捥ぎキュウちやん漬に奈良漬に 小林和子
      濁流に乗りて悠悠川鵜かな     熊村あけみ     
      凌霄の咲ける空家となりしかな   中村良一
      乾びたる記帳の筆や蝉しぐれ    青木陽子         
      梅雨の夜のロックがんがん憂さ消えて 竹内悦子   
      濡れそぼつ卒塔婆傾れ夏の雨   阪本節子  
      和太鼓へ挑む男の背の汗      前田かよこ              
      湖の諸子釣る子の赤パンツ     阪本節子    
      鴨川の飛石わたる夏休        前田かよこ
      仕事する合図のやうに朝の蟬    竹内悦子
      長靴の底に泥付き梅雨深し     一村葵生
      県庁の明かりひとつや梅雨の月  竹内悦子          
      草いきれ空家の庭に踏み入れば  一村葵生  
      冷蔵庫扉に家族旅行の日      筧 ゆき    
      青梅雨や山巓けぶる比良比叡   吉田 孟   
      凌霄や売家となりし純喫茶      筧 ゆき  
      土用芽の榊を飾り地鎮祭       安藤照枝
      煤竹の天井黒く土間涼し       安藤照枝   
      おいしげに稚はじめての鰻飯    小林和子
      蜘蛛の糸風の形に流れけり     青木陽子 
      掃きよせて嵩におどろく夏落葉   熊村あけみ 
      仏間より香の流るる梅雨深し    井上美恵子
      滴りを右に左に氷室道         吉田 孟
      夕焼けの浅瀬に子らの弾むこゑ  青木陽子
      水郷は夜明け近々遠水鶏      西村千鶴子
      茗荷の子採るや葉叢へ顏を入れ  熊村あけみ   
      苔衣当尾の里の石仏          中村良一
      老鶯や家並の中の寺院群      馬場千香子
                        
        
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       河合橋より(京都市左京区)   
             
         

      「関西句会」(第199回)

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        ★7月28日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
         小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
         
        ☆主宰の一句
         
        月下美人月は雲間を飛びにけり   田島和生
         
         月下美人は夜、白い大輪の花を、仄かな甘い香りを漂わせて開く。窓外を見ると淡い月が雲間を動いた。ほんの一瞬の動きを「静」の中に捉え、映像を見ているような、美しく清新な句である。
         もう一句「切株の猫の見てをり土用波」
         (小谷廣子さん 記)
         
        ☆ 田島和生 主宰 選 (◎印特選)
         
        ◎若牛蒡切るほど匂ふ厨かな   安藤えいじ

        ◎初蝉や砂場に児等の砂埃    柴田惠美子

        祇園会や賀茂の流れのきらきらす  中野はつえ
        山の端に夏至の大きな入日かな  小谷廣子
        首洗ひ池てふしるべ木下闇      北嶋八重
        雨跡の山黒々と夜の秋        井浪千明
        朝まだき雀一羽の声涼し       柴田惠美子
        雨上がり自販機に蟻這ひのぼる 井上基子
        灼けゐたる神社の屋根の八咫烏 小谷廣子
        破れ垣に白百合匂ふ空き家かな  安藤えいじ
        鼓打つたびにひらひら絽の袂   北嶋八重
        病葉や寺領を走る水の音       井浪千明
        一声に山の静寂を牛蛙         原 万代
        大鯉の跳ぬる飛沫や苔の花     中野はつえ
        踏み石は石臼なりし走り萩      井浪千明
        白鷺のゆるり寄り来る田草取    井上基子
        いかづちのひとつ大きく戻り梅雨  小谷廣子
        木仏の干割れを撫づる夏遍路   原 万代
        伸び縮み道の真ん中の大蚯蚓   柴田惠美子
        新聞のインクが滲む小暑かな    安藤えいじ
        能涼し子方の声の澄みにけり    井浪千明
        小流れの花藻の沈む水の嵩     柴田惠美子
        宵涼し池に映りて揺らぐ木々     井上基子
        喪の家の裏より匂ふ愡顎     小谷廣子
        飛沫あげ大鯉跳ねたる梅雨の入 中野はつえ
         
         
        ☆北嶋八重さんが「みたらし祭」の写真とコメントをお送りくださいました。
          以下にご紹介します。
        みたらし祭(下鴨神社夏越の神事)
           下鴨神社の末社・井上社の夏の神事で、土用の丑の日前後に、境内の御手洗池に足をひたしたままろうそくを供え、ご神水をいただくことで一年間、の無病息災を祈ります。毎年、欠かさずに「「足つけ神事」で夏越のお祓いをしているからでしょうか、これまで大病もせず、無事に過ごせています。期間中、奉納されたおよそ千灯のみたらし提灯が楼門や境内を照らし、参道に並ぶ夜店の活気とともに糺の森は、夜遅くまで賑わいます。
        (北嶋八重さん 記)

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         下鴨神社みたらし祭

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         舞殿

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         夏越神事

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        池に映る灯も人々の足もとも、涼しげですね。
         
        写真を拝見するだけで、心身を清めていただいた気がします。
         
        八重さん、今回も「京の夏の風物詩」をありがとうございました!
         

        京都あけぼの句会 第97回 (7月)

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          ☆7月17日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
           林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

          ☆主宰の一句
           黒揚羽舞ふや遠より次の鉾   田島和生
           
           句会当日の朝に催された山鉾巡行を、主宰は即興で詠まれた。目もあやな鉾を、賑々しく出迎え見送り、さて次の鉾はとわくわくしながら待っておられた作者。と、その間隙を縫うように、黒揚羽が眼前を舞って過ぎった。目が覚めるような蝶の美しさに、はっとしている間もなく次の鉾が近づいてくる。自然美と人工美の共演の一瞬を活写された。もう一句「長刀へ天日きらり鉾廻し」
            (新谷亜紀) 
               
          ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
           
          ◎ 新しき草ながれ来る溝浚へ    熊村あけみ
           
          ◎ 大夕焼旅人のごと立どまり    田子カンナ
           
          ◎ まのあたり軋みて過ぐる鉾車   新谷亜紀

          夕立の跳ぬる雨足光りけり      居相みな子
          裏山は古戦場跡夏うぐひす     小谷廣子
          黒き鵜の浮かびて潜る川の中   大前美智子
          にはとりの声高らかに梅雨晴間   山田流水
          工事夫の襟に塩噴く炎天下     青木陽子
          小窓より西日射し入る蔵二階    青木陽子
          ビルの間(あひ)しなひうねりて鉾の先 新谷亜紀
          枇杷の実へ群れて声高朝鴉     熊村あけみ
          みづいろの鼻緒の指の涼しげや  新谷亜紀
          まほろばの風に波打つ青田かな  小谷廣子
          わし掴み素手の漢の田草引     林 杉子
          むしむしとまだ降りたりぬ夕立かな 居相みな子
          警策にぴしりと打たれ堂涼し     北嶋八重
          雲の峰水平線を超ゆる船            熊村あけみ
          纜(ともづな)のほどよきゆるび青芒 小谷廣子
          あの仕草母に似てをり草取女    山田流水
          曳き初めやいつせいに揺れ鉾の房 新谷亜紀
          笛を吹く乙女に風や青田道     林 杉子
          葛切に京の一服一会かな      阪本節子
          軽鳧の子のモンローウオーク一列に 安藤えいじ
          睡蓮に雨きらきらと浄土池     小谷廣子
           
           
          ★ 京都あけぼの句会のご案内
           
              東山いきいきセンター101号 
              
              2019年 8月21日(水)午後1時半開始
                    9月18日(水)午前10時半〜 

           
          ☆ 北嶋八重さんが、祇園祭の鉾のひとつ「伯牙山」「杉本家住宅」の写真と解説をお送りくださいました。
            以下にご紹介します。
          伯牙山
           中国の周時代、琴の名人伯牙とその友人鍾子期との物語によるもの。伯牙が鍾子期の死を聞いて琴の弦を断ったという故事をあらわし、ご神体は手に斧を持ち前に琴が置かれています。
          伯牙山会所の杉本家住宅 
           京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町116番地 ・ 電話番号075-344-5724
           京町家の杉本家住宅は、京都の中心部にありながら江戸以来の大店の構えをよく伝え、主屋は表通りに面する店舗部と裏の居室部を取合部でつなぐ表屋造りの形式です。杉本家は寛保3年(1743)「奈良屋」の屋号で創業した呉服屋で現在の主屋は元治の大火後の明治3年(1870)に再建されました。住宅は平成22年6月に国の重要文化財に指定され、続いて平成23年に「庭」が「京町家の庭」として初めて国の名勝指定を受けました。祇園祭に際して、この住宅は当町伯牙山のお飾り場となっています。
           祇園祭の時期に一般公開されるので、宵山の鉾町巡りを兼ねて、杉本家の「屏風飾り展」で年一度お披露目の俵屋宗達「秋草図屏風」を眺めてきました。蒸し暑い中、京町家の夏のしつらえにしばらく蒸し暑さを忘れて、涼やかな気分になりました。
           10名以上で申し込むと見学出来ます。(1人1500円 月曜日は閉館)家の中や庭は写真撮影禁止で、ご紹介することが出来ませんが、「全国俳句大会」会場の「からすま京都ホテル」の直ぐ近くですので、ご興味のある方は、見学されてはいかがでしょうか。     (北嶋八重さん 記)

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          伯牙山 

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          お飾り

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          杉本家

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          巡行の伯牙山

          こうしてお飾りだけを拝見しても、意匠が凝らされた
          山鉾の見事さにあらためて感動します。

          八重さん、ありがとうございました!
           

          「大津・本丸句会」(第82回)

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            ☆6月25日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
              吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

             
             父の忌の浜風湿り合歓の花    田島和生
             
             遠雷の砲音に似て高曇       田島和生
             

            ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

            ◎青田吹く風はどこまで遠浅間   小林和子
             
            ◎魚跳ねて川面きらめく柿若葉   井上美恵子
             
            ◎反転の鯰に淵の水匂ふ      西村千鶴子
             
            爪弾きの弦の余韻や夏灯       西村千鶴子
            幾度もカーテンコール夏芝居     小林和子
            梅雨空へいきなり開くジャンプ傘  西村千鶴子
            旱梅雨ましらの糞の深みどり    一村葵生
            ぽたりぽと実梅の落つる鈍き音  小林和子 
            寝室へ梅雨晴の風目覚よき    三雲宏一   
            紫陽花や玄関先の長話       井上美恵子  
            白百合や不意に思ふは遠き人  山田流水               
            子雀の鳴いて仏花の水を替ふ  西村千鶴子    
            夏帽子投げて泣きべそ母の胸  青木陽子
            酔ひ少し宿下駄履きて螢狩    竹内悦子
            青鷺の田守さながら動かざる   吉田 孟
            山門の甍を渡る夏の月       阪本節子           
            河童橋遠郭公の谺かな      安藤照枝   
            しののめの靄のかかりてトマト捥ぐ 筧 ゆき    
            絵団扇の風送りをり京の人    青木陽子    
            緑雨やみ扇開きの孔雀かな   安藤照枝   
            信楽の新茶売りをり荷を担ひ   熊村あけみ   
            茄子胡瓜半分づつの夫婦膳   向平真由美
            遠雷を耳に夕刊拾ひ読み     青木陽子 
            御手洗川に浸す水占青すすき  筧 ゆき 
            ためらひて花つむ少女夏薊    阪本節子
            白き卵咥へさまよふ蟻の群    熊村あけみ
            夢ぬちの友は少女や籘枕    筧 ゆき
            梅雨鴉吾が頭上へと尿放つ   青木陽子
            頭垂れ活けて三日の額の花   小林和子
            沙羅散りて光沢放つ苔の上    青木陽子
            歯を剥いて睨む不動や旱梅雨  筧 ゆき
            釣人の影かがよひて大西日    向平真由美
            ぐえっぐえっぐえっ眠りを破る蝦蟇のこゑ 向平真由美
            日焼け肌に長き黒髪颯爽と    山田流水
             
             
             吉田孟さんから、藤ヶ崎竜神からの琵琶湖の写真とコメントをいただきました。
             以下にご紹介します。
             ドラマチックな写真です。
             竜は古来より水神様として日本各地で祀られておりますが、滋賀は琵琶湖の竹生島ををはじめ、水の気配のするそこかしこで竜にまつわる神社がたくさん存在します。写真は長命寺港近くの藤ヶ崎竜神からの琵琶湖です。中央の日矢がまさに竜の如く、降臨し、天に登る景色ではと。
              (吉田 孟さん 記)
             
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            拡大して拝見しましたが、幻想的な美しさですね!

            確かに神々しい竜の姿のようで、思わず手を合わせました。

            孟さん、ありがとうございました!
             

            「関西句会」(第198回)

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              ☆6月30日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
               中野はつえさんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

               
              ☆ 田島和生主宰 選 (◎印特選)
               
              ◎ 砂けむり飛ばし緋鯉のひるがへり  小谷廣子
               
              ◎ 磯釣に黒南風の空暗みたり     柴田惠美子
               
              ◎ 凌霄花の宙をさぐりて咲きのぼる  中野はつえ

               水占のひかり沈めて若楓      小谷廣子
               風蘭の浮き立つ白さ楠大樹    井浪千明
               激つ瀬の川床に灯のともりそむ  北嶋八重
               夏越祭雨の洗ひし宵の星      井浪千明
               夏つばめ逆まく波の照り翳り    小谷廣子
               釜の湯のたぎり巫女舞ふ大祓   井浪千明
               竹伐り会三刀にして真つ二つ   北嶋八重
               橋成りてしづけさに咲く花ざくろ  中野はつえ
                浮き出づる水占の文字や青葉光 北嶋八重
               川風にふつと潮の香花ざくろ    井浪千明
               紫蘇もみのあかあか染まる手の老いし 柴田惠美子
               濁流の河岸へなだれし合歓の花  小谷廣子
               滝つ瀬の波の秀かすめ夏つばめ  小谷廣子
               久に繰る母の歳時記梅雨湿り   北嶋八重
               図書館の空をころがる梅雨の雷   柴田惠美子

               
              ☆「関西句会」のご案内 

                
               8月25日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
               
                
               北嶋八重さんが「貴船」の写真とコメントをお送りくださいました。
               以下にご紹介します。
              貴船
               京都左京区にある貴船は、鞍馬とともに、古くから京都の奥座敷として知られ、貴族たちが涼を求めて訪れた場所です。パワースポットとしても知られ、清らかな川や山などの自然があふれ、神秘的な雰囲気が漂う中、散策を楽しめます。京都市内より5度低いと言われる貴船の夏の川床(かわどこ)は、貴船川の上に備えられた座敷で、川音を聴きながら、夏料理を味わえます。秋は紅葉、冬は雪景色、春は桜、初夏は新緑とどの季節に訪れても楽しむことができます。
              <貴船神社>
               能「金輪」にも取り上げられ、恋の恨みを晴らす神社とされていますが、実は、恋の神社として若い女性に人気のある縁結びの神社です。水占いでも有名です。京都駅からバスと電車と乗り継いで約1時間で叡山電鉄本線・貴船口駅に着きます。そこからバスに乗り継ぎ、貴船のバス停で下車。徒歩約5分で到着です。
               (北嶋八重さん 記)

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               貴船神社

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               貴船神社本宮

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               水占みくじ

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               奥宮

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               川床

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               貴船川

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              瀬音も聞こえてきそうで、水のパワーがいただけそう!
               
              水占は何と浮き出たのかしら?きっと「大吉」でしょうね。
               
              八重さん、ありがとうございました!
               

              京都あけぼの句会 第96回 (6月)

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                ☆6月19日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                 林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

                ☆主宰の一句
                 枇杷の実の小粒累々路地の家      田島和生
                 
                 売り物でない家の枇杷は、特に摘果することなく生らせ放題。だから毎年びっしりと鈴生りになる。でもこれが甘酸っぱくて瑞々しい。「累々」という措辞が実に巧みで、少し薄暗い路地に小粒の枇杷が生き生きと群がり実る景が見える。
                 もう一句「青蛙とろとろねむり浪の音」
                     (新谷亜紀) 

                ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
                 
                ◎ 合鴨を水田へ放つ芒種かな    安藤えいじ

                ◎ 苜蓿子連れの兎見え隠れ     田子カンナ

                ◎ 神苑の奥の岐路より初蛍     小谷廣子

                青葉冷立看消えし百万遍       新谷亜紀
                糠拭ひむらさきひかる水茄子     安藤えいじ
                電柱を飛び立つ構へ鴉の子      居相みな子
                初生りの葉がくれの梅二つきり    青木陽子
                父の忌へ胴まるまると初鰹      熊村あけみ
                短夜や篝火ゆるる能舞台       青木陽子
                日傘さし竹の小径を京をんな     山田流水
                川の辺の草と揺れをり梅雨の蝶   居相みな子
                園丁の腰縄つけて枝払ふ       大前美智子
                葉桜の青き先よりひと雫        山田流水
                菩提樹の花の幾千雨しづく      新谷亜紀
                病み抜けて爪切る窓辺緑さす    今井淨子
                真珠めく雨粒宿し沙羅の花      新谷亜紀
                産院に高き産声明易し         青木陽子
                日もすがら簾を吊りて風入るる    大前美智子
                村の池あの世の如く蓮の花      山田流水
                方丈の庵静もり木下闇         熊村あけみ            
                大空へひびく拍手梅雨晴間      田子カンナ     
                梅雨寒や軋みて閉づる木の扉    熊村あけみ         
                前山の夕虹仰ぐ旅の果         小谷 廣子      
                神域の白砂眩しき夏日かな      大前美智子   
                老鶯の一声の良き子規の句碑    田子カンナ    
                哲学の道へのしるべ緑さす      北嶋八重
                 
                 
                ★ 京都あけぼの句会のご案内
                 
                    東山いきいきセンター101号 午後1時半開始
                    
                    2019年 7月17日(水)
                           8月21日(水)
                 
                 
                ☆ 北嶋八重さんが、鞍馬寺「竹伐り会式」の写真と解説をお送りくださいました。
                  以下にご紹介します。
                鞍馬寺の竹伐り会式(たけきりえしき)
                 刀を手にした僧兵姿の男たちが、大蛇に見立てた竹を刀でたたき切り五穀豊穣を占う「竹伐り会式」が、6月20日に左京区の鞍馬寺であり、初めて行って来ました。平安時代に修行僧が大蛇を退治したという故事にちなみ、1100年続くとされる勇壮豪快な伝統行事です。勢いよく青竹が断ち切られると、大きな歓声が上がっていました。最後に法楽の雅楽舞があり、鞍馬寺に幣が垂らされて行われた神仏混合の古儀を拝観して来ました。
                   (北嶋八重さん 記)


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                 仁王門

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                 ケーブル

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                 参道

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                 本殿金堂

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                 竹伐会

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                 法楽舞
                 
                さすが、京都随一のパワースポット!
                 
                迫力ある「竹伐り会式」でさらなるお力を得られたのではないでしょうか。
                 
                八重さん、ありがとうございました!

                  

                「大津・本丸句会」(第81回)

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                  ☆5月28日(火)「大津本丸句会」が開かれました。
                    吉田孟さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。
                   

                   夕刊を立ち読む習ひ単衣着て   田島和生
                   
                   声わろきなれどかはゆき烏の子  田島和生
                   

                  ☆ 田島和生主宰選(◎印特選)

                  ◎広縁に母の衣干す風五月       西村千鶴子
                   
                  ◎歩をかへす夜道にほのとえごの花  西村千鶴子
                   
                  ◎熟れ麦のさゞなみほどに揺れあへる 吉田 孟
                   
                  ◎ぴんかんと幹の爆ぜたり竹の秋   一村葵生

                  ながし吹く亡骸の頰なでをれば   熊村あけみ
                  薫風や文鎮そろふ写経の間     青木陽子
                  みどりごを抱く父親桐の花      熊村あけみ         
                  神官の手綱鋭き競べ馬       安藤えいじ   
                  祥月の白芍薬や雨しとど      熊村あけみ   
                  花街の川面へゆるる軒簾      筧 ゆき               
                  緑さす蛇口を水のほとばしり    一村葵生     
                  芍薬の花粉つけ来る寺の猫     青木陽子
                  豆飯の馥郁と喉とほりけり     一村葵生
                  椎若葉三井の山々もりもりと    竹内悦子           
                  修道女白百合抱へ石畳       青木陽子    
                  高堤を行き交ふ車麦の秋      筧 ゆき    
                  白花の紫闌の散るは寂しかり    馬場千香子    
                  乗る人も降り来る人も夜釣人    吉田 孟   
                  青葉闇抜け手庇に幻住庵      向平真由美    
                  潮騒へひらく玻璃戸や夏はじめ   西村千鶴子
                  羅の肩が開くる乳房かな      安藤えいじ 
                  湖東なる史跡の庭の杜若      山田流水 
                  境内を通る近道木下闇       竹内悦子
                  初夏やお祓ひ受くる岩田帯     安藤照枝
                  ひらひらと光りに揺るる山法師   阪本節子
                  道ふさぐくちなはのゐて時とまる  熊村あけみ
                  小判草空家の周り覆ひけり     竹内悦子
                  潮干狩いつか岬は茜雲       安藤えいじ
                           
                                 
                   吉田孟さんから、麦秋の写真とコメントをいただきました。
                   以下にご紹介します。
                   前々回の麦青から麦秋の写真です。早いもので3ヶ月しっかり熟れ麦になっていました。ちょうど雉6月号に鈴木厚子さんの四季の花籠からバクシュウとむぎあきの違いを載せておられます。併せて厚子さんの句も、ぴったりの写真です。ですから今回は麦秋(むぎあき)です。そして少しすすむと早苗田がありました。
                   (吉田 孟さん 記)
                   
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                    麦 秋
                   
                       麦の穂の金属音のさざめけり  鈴木厚子
                   
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                   麦の穂
                   
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                   早苗田
                   
                  孟さんの写真も、厚子さんの句も素敵ですね!

                  「麦の穂の金属音」が聞こえてきそうです。

                  孟さん、ありがとうございました!
                   

                  「関西句会」(第197回)

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                    ☆5月26日(日)アネックスパル法円坂において「関西句会」が開かれました。
                     井浪千明さんから句会報が送られてきましたのでご報告します。

                     
                    ◇ 田島和生主宰 選 (◎印特選)
                     
                    ◎ 白日傘波止に見上ぐる豪華船    柴田惠美子
                     
                    ◎ 実桜やうすくらがりに水匂ふ      小谷廣子
                     
                    ◎ 喪帰りの茅花流しの野面かな    小谷廣子

                     夏の灯の裾より点る坂の街    中野はつえ
                     田水張る裏六甲の裾にかな    柴田惠美子
                     次の声聞くまで待ちぬ夕河鹿   井浪千明
                     何処より聞こゆる鼓春の昼    北嶋八重
                     備中の神楽の面や緑さす     柴田惠美子
                     蒲色に染まる丹波の麦の秋    井浪千明
                     聞こえくる機織の音街薄暑    北嶋八重
                     濠の面に二つの目玉蟇      柴田惠美子
                     砂浜を走る少年夏薊        柴田惠美子
                     抱卵の鶴の呼び合ふ青葉闇   中野はつえ
                     恭仁京跡の畦に一本夏薊           小谷廣子
                     母の日に纏ひし母の藍結城    北嶋八重
                              

                    ☆「関西句会」のご案内   
                     
                     6月23日(日) 1時半〜 於:「アネックスパル法円坂」
                     
                      
                    ★北嶋八重さんが「哲学の道」の写真とコメントをお送りくださいました。
                     以下にご紹介します。
                    哲学の道
                     東山山麓の疏水に沿う小径です。「哲学の道」の名前は、明治時代に哲学者・西田幾多郎が、思索にふけりつつ散策したことに由来すると言われています。春は桜、夏は新緑と木蔭、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとの風情を楽しむことができ、「日本の道百選」に選定されています。新緑の真只中、若王子神社から北に向かい、途中、道を逸れ「法然院」を拝観し、銀閣寺道までの約2キロメートルの緑蔭を散策して来ました。(北嶋八重さん 記)

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                    白砂壇(びゃくさだん)

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                     方丈

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                    夏の哲学の道も素敵!
                     
                    緑が眩しいほど鮮やかですね。
                     
                    八重さん、ありがとうございました!
                     

                    京都あけぼの句会 第95回 (5月)

                    0

                      ☆5月15日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                       林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
                       
                      ☆主宰の一句  
                              
                        みづうみの雨見え来たる植田かな   田島和生

                       琵琶湖の空にあった雨雲が、作者の立つ植田にどんどん近づいて来る。雨脚は一気に迫り植田の面に音を立てる。自然の迫力ある一瞬を巧みに捉えた一句。
                        もう一句「琵琶湖から稚鮎ひらひら釣られたる」
                               (新谷亜紀) 

                      ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
                       
                      ◎ 竹皮を脱ぐ閻王のきざはしに   小谷廣子 
                                     
                      ◎ 裏道を抜けて卯の花月夜かな  安藤えいじ 
                                            
                      ◎ 色鯉や天王山の引き水に     小谷廣子
                       
                      みどりごの朱の字額に若葉風   阪本節子
                      回廊を子蜥蜴過る詣かな     北嶋八重
                      さすり木を撫づる指先緑さし    新谷亜紀
                      鳧(けり)の子に親みじろがず若葉風 林 杉子
                      母の日の花束に頬うづめけり   新谷亜紀
                      三川のぶつかるしぶき麦の秋   小谷廣子             
                      春嵐参道の松ゆれに揺れ     田子カンナ
                      音高く池へと落つる作り滝     大前美智子
                      しづけさを破り花虻近づき来   安藤えいじ        
                      鶯や我は恋歌口ずさむ       山田流水
                      僧逝くや芍薬の赤満ちてをり   青木陽子
                      褒められて頒つ一鉢アマリリス  熊村あけみ
                      我が影を横切る影や夏の蝶    熊村あけみ                           
                      夏蝶の翅を休めて茶店かな    北嶋八重
                      風通る四阿で聞く夏鶯        大前美智子                         
                      人妻の服かろやかに立夏かな   安藤えいじ         
                      御所人形のやうな稚(やや)抱き初節句 青木陽子                               
                      剥落の土塀へ常磐木落葉かな      熊村あけみ 
                      木下闇奥より蝶の舞ひ来たる   小谷廣子 
                      一望の海原の照り花みかん    熊村あけみ
                       福崎町 謀辻男生家    
                      茅葺きの國男生家に春惜しむ   北嶋八重         

                       
                      ★ 京都あけぼの句会のご案内
                       
                          東山いきいきセンター101号 午後1時半開始
                          
                          2019年 6月19日(水)
                                 7月17日(水)
                         
                       
                      ☆ 北嶋八重さんが、「泉涌寺」の写真と解説をお送りくださいました。
                        以下にご紹介します。
                      泉涌寺(京都市東山区泉涌寺山内町)
                      <今熊野・観音寺> 
                       西国三十三所巡礼の十五番札所でもある今熊野・観音寺は、京都東山の地にあり、皇室とゆかりが深い泉涌寺の塔頭の一つです。平安時代に開創された境内は幽寂な雰囲気で、「頭の観音さん」とも呼ばれ、頭痛封じやぼけ封じにご利益があるとされています。静かな京都のお寺の雰囲気を味わうのに。ピッタリの所です。
                      <来迎院>
                       泉涌寺の塔頭で、本尊は阿弥陀如来です。大師ゆかりの井戸・独鈷水が残り、大石内蔵助建立の茶室「含翠軒」もあります。庭園は小さいながらも独特の雰囲気をかもし出しており、東山の麓で豊かな緑と深い静寂に囲まれるお寺です。
                           (北嶋八重さん 記)

                      泉涌寺山門.JPG
                       泉涌寺山門

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                      弘法大師ゆかりの井戸.JPG4.JPG
                      弘法大師ゆかりの井戸

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                       来迎院

                      来迎院.jpg5.jpg


                      私も5月に訪ねましたが、確かに静寂な境内に豊かな緑が印象的でした。

                      八重さん、ありがとうございました!

                               

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