京都あけぼの句会 第92回 (2月)

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    ☆2月20日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
     北嶋八重さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
     
     
    囀や深山の仏目をつむり     田島和生
     
    大仏へ酒の紙函さくらの芽    田島和生
     

    ★ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
     
    ◎ 寒明けの寺領に高き鶏の声   林 杉子
     
    山からの水躍り出づ雪解風    小谷廣子
    山門へ深き一礼梅日和       熊村あけみ
    御門まで小走りの人春の雪    田子カンナ
    寺守の話聞きゐる余寒かな    北嶋八重
    温む池しぶき大きく鯉の跳ね   居相みな子
    下萌や幼の靴の新しき       安藤えいじ
    薄々と残る寒さや癌告知      青木陽子
    樹の上に長き足折り巢組かな  小谷廣子
    空つぽのボストンバッグ春浅し  安藤えいじ
    そぼ濡れて木々の赤らむ雨水かな 安藤えいじ
    荒れ止まぬ国境越えて流氷来   安藤えいじ
    口利かず懸想文(けさうふみ)売目の笑ひ 北嶋八重
    古草の土手や川面の光受け    熊村あけみ
    冴返る白き築地の冷泉家      小谷廣子
    白壁の長き御苑や冴返る      居相みな子
    赤々と護摩燃え盛る冬の果    北嶋八重
    玩(もてあそ)ぶ入れ齒カチカチ二月尽 田子カンナ
     
     
    ★ 京都あけぼの句会のご案内
     
        東山いきいきセンター101号 午後1時半開始
        
        平成31年 3月20日(水)
               4月17日(水)
               5月15日(水)
     
    ☆ 講演会のご案内
     
       「新興俳句の光と影」 講師 田島和生(「雉」主宰)
     
        日 時 4月27日(土) 午後1時〜
        会 場 京都朝日カルチャ―センタ― 筍娃沓機州横械院州坑僑坑
        受講料 3465円(一般)
     
       みなさん、ふるってご参加ください。
     

    ☆ 北嶋八重さんが、嵐山の「周恩来記念碑」等の写真と解説をお送りくださいました。
     以下にご紹介します。
     
    「雨中嵐山」の詩碑
     
     中国の首相であった周恩来氏は、1919年の頃、恩師河上肇博士を慕って京都大学に学びました。この詩は、日本留学を終えた周恩来が、大正9年(1919年)4月5日、帰国を前に嵐山を訪れて作ったもので、この4月で、それから百年となります。詩碑は、日中平和友好条約の締結(1978年8月)を記念して、1979年4月16日、小倉山の麓の亀山公園に建てられたものです。

     私が訪れたのは春節の時期でもあり、中国人観光客の一行や家族連れが多く訪れ、子供に読み聞かせている母親も見かけました。早春の嵐山を訪れ、竹林の道→野々宮神社→亀山公園→渡月橋と散策してきました。
     

     雨中二次遊嵐山
     両岸蒼松、夾着幾株
     到尽処突見一山高、
     流出泉水緑如許、焼石照人。
     蕭蕭雨、霧濛濃、
     一線陽光穿雲出、愈見姣妍。
     人間的万象眞理、愈求愈模糊、
     −模糊中偶然見到一点光明、
     眞愈覚娃妍。
     
       雨の中二度嵐山に遊ぶ 
     両岸の青い松が 幾本かの桜を挟んでいる
     その尽きるところに 一つの山がそびえている
     流れる水は こんなにも緑であり 石をめぐって人影を映している
     雨脚は強く 霧は濃く立ちこめていたが
     雲間から一筋の光が射し 眺めは一段と美しい 
     人間社会のすべての真理は 求めれば求めるほどあいまいである
     だが そのあいまいさの中に 一点の光明を見つけた時には
     さらに美しく思われる”
     
     中国の革命運動に身を投じる決意をした心境を、この詩の中で詠んだと言われています。
           (北嶋八重さん 記)
     
     竹林の道
     
     周恩来の詩碑
     


     
     法輪寺の宝塔
     

    含蓄のある詩文、心に沁みます。
     
    真の日中友好、世界平和のために「一点の光明を見つけた」いものですね。
     
    八重さん、ありがとうございました!
     

    京都あけぼの句会 第91回 (1月)

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      ☆1月16日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
       林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
       

      ★主宰の一句
       心てふ文字へ火の点き吉書揚   田島和生 
             
       「どんど」とも「左義長」とも言われるが、「吉書揚」がいかにもふさわしい。書き初めの「心」という文字に点火され燃え上がる様が鮮やかに目に浮かぶ。今年こそ心を燃やす何かに(もちろん俳句も)打ち込みたい!そんな気持ちにさせてくれる名句。
        もう一句「棟上げの木の香の甘き初霞」
            
          (新谷亜紀)

      ☆ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
       
      ◎ 登校の児は一列に白マスク   居相みな子
       
      ◎ 嵐電の吊革と揺れ二日かな   北嶋八重
       
      ◎ 打つ音の軽やかなりし斧始   北嶋八重
              
      自治会の餅搗く漢皆老いし    沢田清子 
      ひと息に顎まで浸かり柚子湯かな 新谷亜紀
      七草のみどり数へて粥啜る    安藤えいじ
      まつすぐに貫ぬく大路初景色   今井淨子 
      堂塔の仄かに浮かぶ初明り    田子カンナ
      ポケットに君の手も入れ雪催ひ  新谷亜紀        
      添書を繰り返しよむ年賀状     青木陽子
      股座の銃の手入れや狩の宿   安藤えいじ
      初旅の磯の白波手に掬ひ     小谷廣子
      薬喰とろとろ兆す眠気かな     一村葵生
      思惟仏の顎の影濃き初灯明   北嶋八重
      あらたまの亀甲深き男松      青木陽子
      舗装路を跳ねつつ渡る寒鴉    一村葵生
      にはたづみ水輪重なり時雨かな 北嶋八重
      浪々と読み間違へて歌留多    田子カンナ
      エプロンのままにごろ寝の三日かな 新谷亜紀
      社員カード差し込み仕事始かな 安藤えいじ                
      振袖の二の腕白き弓始       小谷 廣子 
      対岸の枯蘆に在し水の神     林 杉子           
      母の読む残るかるたへ膝をつめ 林 杉子     
      樹齢千年裂目に雪の大銀杏   山田流水
      人日の霊水に喉鳴りにけり    新谷亜紀
      初晴や洋凧ばかり天にあり    安藤えいじ   
      千両の実のこぼれ散る苔の上  大前美智子
      短日や小買物にて荷の重し    今井淨子
       
       
      ★ 京都あけぼの句会のご案内
       
          東山いきいきセンター  午後1時半開始
          
          平成31年 2月20日(水)101号
          平成31年 3月20日(水)101号
       

      ☆ 北嶋八重さんが、「広隆寺 釿始め」の写真と解説をお送りくださいました。
          以下にご紹介します。
       
      広隆寺 釿始め(ちょうなはじめ)

       一月二日、太秦の広隆寺では、「釿始め」の儀式が行われます。釿始め(手斧始め)は、中世から番匠と呼ばれた宮大工が建築の神とも言われる聖徳太子に一年の無事を祈願する儀式です。釿始めで使われる木が本堂前に運ばれる御木奉担が行われます。本堂前の神棚に鏡餅や五穀などの供物を飾り、烏帽子狩衣姿の番匠が蒔絵を施した儀式用の大工道具を使って測量、線引きなど所作を行います。また勢揃いした大工たちが、京木遣(きやり)を歌うなど、新年らしい晴れやかな行事です。
       「天つ白山」記載の主宰の句を紹介させていただきます。
       
          岩 国
        墨打つてはつつて手斧始かな   田島 和生

         (北嶋八重)
       


       


       


       


       

       
      芳しいご神木の香が伝わってくるようです。
       
      神聖なお正月行事の景ですね。

      八重さん、ありがとうございました!

       

      京都あけぼの句会 第89回 (11月)

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        ☆11月21日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
         林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
         
        ★主宰の一句

         鯉の背へちやぽんちやぽんと木の実雨  田島和生

         「ちやぽんちやぽん」というオノマトペが効いている。木の葉のような「ぱらぱら」でもなく、水のしたたるような「ぽとぽと」でもない。木の実は、独特の「重さ」と「質感」で次々と池に落ち、その一つひとつが水滴をはね上げている。リズムと動きのある軽妙な一句。もう一句「冬の蠅政治面もて打たれけり」 
         (新谷亜紀)

        ☆ 田島和生主宰 選 (◎印は特選)
         
        ◎ 夕紅葉枝から猿が下りて来し  一村葵生 
                     
        ◎ 一息をつぐや笹鳴く寺の坂   居相みな子
         
        ◎ 吹溜りまた渦となり楢落葉   新谷亜紀
                
        時雨傘杖につきつつ二年坂     一村葵生
        高枝に割れてからまる通草の実   小谷廣子
        戸を閉ざす芭蕉生家や初しぐれ   北嶋八重
        夕日燦土手一面の尾花かな     一村葵生 
        杉の木の天辺までの葛黄葉     一村葵生
        寝姿の山は借景寺紅葉       居相みな子
        大正のガラスに映ゆる紅葉かな   北嶋八重
        脚湯の檜の匂ふ無月かな      小谷廣子
        蛍光灯ちらつく窓や冬はじめ    安藤えいじ        
        黒々と鴉の集ふ冬田かな      沢田清子
        京大に銀杏(ぎんなん)拾ふ人となり 山田流水
        花嫁の前をおすまし千歳飴     林 杉子
        大橋の路上ライブや冬ぬくし    安藤えいじ
        田仕舞の煙の匂ふ薄暮かな    北嶋八重
        ひとりでに開く枝折戸石蕗の花   田子カンナ
        大ぶりの鮨屋の湯呑冬ぬくし    田子カンナ
        田仕舞や比良山麓を煙這ひ    熊村あけみ
        石庭の白沙の渦へ一葉かな    小谷廣子
        連山を巻きゆく霧の深さかな    青木陽子
        柿もみじ僧の蝋涙掻いでおり    青木陽子        
        柿畑どの木も一つ木守柿      沢田清子
          

        ★ 京都あけぼの句会のご案内

            東山いきいきセンター  午後1時半開始
            
            平成30年 12月19日(水)101号
            平成31年  1月16日(水)101号
         

        ☆  北嶋八重さんが、「伊賀上野」の写真と解説をお送りくださいました。
           以下にご紹介します。
        伊賀上野(三重県伊賀市上野)
         11月12日(旧暦10月12日)の時雨忌に、松尾芭蕉(1644〜94)のふるさとを訪ねるツアーに加わり、伊賀上野へ行って来ました。芭蕉が生まれ、江戸に出るまでの月日を過ごした城下町に、芭蕉ゆかりの地や作品を、ガイドの案内とともに巡りました。
        <伊賀上野城>
         関ケ原の合戦で戦功をあげた藤堂高虎の支城であり、当時は人口約1万人程の城下町でした。白鳳城とも呼ばれ、国の史跡、 日本100名城にも選ばれています。現在の天守は、昭和10年に再建されたもので、名称を「伊賀文化産業城」とされ、藤堂家の遺品である武具・甲冑・の他、伊賀焼の作品等も飾られ、展示館となっています。
        <俳聖堂>
         旅に生きた漂白の詩人 松尾芭蕉の旅姿を模した八角堂です。
        <芭蕉翁記念館>
         上野公園(伊賀上野城)内にある伊賀市立の松尾芭蕉に関する記念館です。芭蕉祭の特別展示「日本の四季と芭蕉 秋」が催され、芭蕉真筆の句や月の文、兄に宛てた遺書(芭蕉最期の自筆書簡)等を学芸員のお話を伺いながら鑑賞しました。
        <蓑虫庵>
         芭蕉の門人、服部士芳の庵で、唯一の現存です。
        <芭蕉生家>
         松尾芭蕉は、寛永21年(1644年)に現在の三重県伊賀市に生まれました。父親は上柘植村の無足人(準武士待遇の農民)の出。6人兄妹の次男であった芭蕉は、伊賀俳壇で若手の代表格として地位を築きましたが、さらに俳人として修業を積むため、仕官を退き家を出て江戸へ出ることになりました。芭蕉生家は、29歳までを過ごした家と言われています。(現在休館中)
         (北嶋八重さん 記)

         
         伊賀上野城
         
         俳聖殿
         
         芭蕉翁記念館
         
         蓑虫庵
         
         庭園の古池塚
         
         芭蕉翁生家
         
         上野天神の芭蕉句碑

        ぬけるような紺碧の冬青空!
         
          初ざくら折しもけふはよき日なり 芭蕉
         
        句碑に刻まれた一句も素敵。
         
        八重さん、ありがとうございました!
         

        京都あけぼの句会 第88回 (10月)

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          ☆10月17日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
            林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
           
          ☆ 田島和生主宰 後日選
           
          色鳥を待つや蹲水溢れ       今井浄子             
          爽籟や緋袴の裾ひるがへり    熊村あけみ
          ほんのりと碾茶の香り寒露かな  安藤えいじ
          秋灯す湯殿の玻璃に守宮の来  安藤えいじ
          山の水水車に走る葛嵐        小谷廣子
          新涼や白布捲き上げ鴟尾除幕   小谷廣子
          秋天の四方をゆつくりちぎれ雲   小谷廣子
          柿の秋なぞりてみたる子規の句碑 田子カンナ
          古書店に射し込む夕日秋闌けて   田子カンナ
          秋耕の畝に小さき菜を植ゑぬ     大前美智子
          枯蟷螂散歩の犬に立ち向かふ   沢田清子
          真向かうて見る鯉の顔うそ寒し   居相みな子
          てらてらと赤く妖しき毒茸      林 杉子
          金色の鴟尾の除幕や秋気澄む  小谷廣子
          黄昏や秋の川原に空の魚籠   林 杉子
          就活の終はり酸つぱき青みかん 今井淨子
          橋桁を洗ふ奔流野分あと      熊村あけみ
          芒揺れ水面の光浴びにけり    山田流水
          望楼の窓のきらめき秋高し    大前美智子
          訃報受く闇に高まる虫の声    北嶋八重
          山の雨コスモス靡きゐたりけり  北嶋八重
          秋草を生けて想へり遠きひと   山田流水
          石庭の砂紋へ秋の入日かな   一村葵生
          堂の裏庫裡の裏にと柿たわわ  居相みな子
          栗を剥き民話の婆になりゐたる 今井淨子        
          毬栗を火箸で拾ひ寺男       居相みな子
          吟行はいつも末尾や添水鳴る   田子カンナ
          一天を領して鷹の一羽舞ふ    一村葵生  
                
          ★ 京都あけぼの句会のご案内

              東山いきいきセンター  午後1時半開始
              
              平成30年 11月21日(水)101号
                     12月19日(水)101号

           
          ☆ 北嶋八重さんが、「神護寺」の写真と解説をお送りくださいました。
             以下にご紹介します。
          <神護寺>(京都市右京区高雄)
            高雄山中腹にある山岳寺院で、正式名称は「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」ですが、もっぱら神護寺と呼ばれています。いずれも和気氏の私寺であったと思われる「神願寺」と「高雄山寺」という二つの寺院が天長元年(824年)に合併してできた寺で、前身寺院の内、神願寺は、和気清麻呂により8世紀の末頃に建立されました。木々に囲まれた山中に、金堂多宝塔、大師堂などが建つ神護寺は、「空海」が、東寺や高野山の経営に当たる以前に住した寺であるとともに「最澄」も法華経の講義をしたことがあると言われ、日本仏教史上では重要な寺院とされています。
           間もなく紅葉の名所として多くの観光客で賑わいますが、訪れた10月半ばは未だ薄紅葉で人もまばらでした。参道の石段(350段)を休み休み登り、ゆったりと境内を散策し、紅葉の盛りの11月には近づくことが出来ない金堂の薬師如来像、日光・月光菩薩、十二神将等を目前に拝んで来ました。
          (北嶋八重さん 記)
           高雄橋と清滝川
           
           参 道

           神護寺山門
           
           境 内
           
           金堂への石段
           
           大師堂(重要文化財)
           
           厄除のかわらけ
           
           かわらけ投げの錦雲峡
           
          薄紅葉の神護寺もステキ!
           
          大変由緒あるお寺なのですね。
           
          八重さん、ありがとうございました!
           

          京都あけぼの句会 第87回 (9月)

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            ☆ 9月19日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
              林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

             
            ★主宰の一句
                   
             曼珠沙華群れて遠嶺へ走り咲き    田島和生

              曼殊沙華は、確かに咲きかけたと思ったら一斉に咲く。田畑を縁どり炎え立つように、遠嶺へ真っすぐに走り咲いている。動きのある印象鮮明な一句。
             もう一句、「露草の露のまだ乾(ひ)ぬ朝日かな」 
              (新谷亜紀)
             
            ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選

            ◎里人の沢の水もて墓洗ふ     熊村あけみ
             
            ◎蕎麦の花一茶の郷の近きかな   北嶋八重
             
            ◎東屋の四隅に四人つくつくし   大前美智子

            朝蝉や宿題帳を風が繰る      今井淨子
            一水に沿うて道ゆく白露かな    小谷廣子
            父に一打母に一打と迎へ鐘     今井淨子
            野ざらしの六体地蔵秋の蟬     田子カンナ
            籾殻焚く炎は見えず里十戸     熊村あけみ
            神木の裂け目這ふ蟻野分跡     北嶋八重
            少年の鯊釣る竿の高々と      沢田清子
            煙突の砕けし窯や秋の草      居相みな子
            秋深し文箱の底に父の文      熊村あけみ
            水澄むや犬も魚影を覗きをり    青木陽子
            秋簾内より猫の甘え声        今井淨子
            口笛の遠のく秋の暮れ行けり    安藤えいじ
            無住寺の猫の抜け道萩の花     居相みな子
            風荒し帰る燕のちりぢりに      熊村あけみ
            ほとほとと煮て冬瓜の透きとほる  今井淨子
            躓ける齢に涙昼ちちろ        田子カンナ
            雨上がり草を寄辺に虫すだく    居相みな子
            秋うらら大橋に鳴る周航歌      北嶋八重
            空(くう)つかみ泣くみどり子や竹の春 新谷亜紀  
            八十路過ぎあと幾度の新走     沢田清子
            降りしきる雨や青柿たわわなる   大前美智子
            故郷の竹の触れ合ふ白露かな    安藤えいじ
            金色の飛天か秋のちぎれ雲     熊村あけみ 

             
            ★ 京都あけぼの句会のご案内

                東山いきいきセンター  午後1時半開始
                
                平成30年10月17日 (水) 101号

                       11月21日(水)101号

             
            ☆ 北嶋八重さんが、「黒姫高原」の写真とコメントをお送りくださいました。
              以下にご紹介します。
            <黒姫高原>(長野県信濃町)
              長野県北部の信濃町は、小林一茶のふるさととして知られる地です。北信五岳の一つ、黒姫山の東斜面を利用した緩やかな傾斜地に、コスモス等のお花畑が作られています。このコスモス、約半世紀前の開業当時から毎年、一本一本の苗を人の手で植えているそうです。また、黒姫独自の気候の中で育った花の種を秋に採取し、春に芽を出し、苗になり、再度黒姫で咲かせ、また種を残す。幾年にも渡るこの作業の繰り返しから、黒姫ならではのコスモスを眺めることが出来、年々数も増え、現在は”ひとめ100万本のコスモス”として知られています。あいにく、高原の小雨に煙るコスモス園でしたが、それもまた趣がありました。
            (北嶋八重さん 記)
             


             


             


             

            小雨に揺れる高原コスモス、素敵ですね♪

            八重さん、ありがとうございました!
             

            京都あけぼの句会 第86回 (8月)

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              ☆ 8月1日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                北嶋八重さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
               
              ★主宰の一句
              月下美人ひらき火星の接近す   田島和生
               
                この夏、火星が地球に大接近した。その夜、主宰宅では絶妙なタイミングで月下美人が咲いた。まるでこの二つの現象に因果関係があるような不思議な魅力を感じさせる。主宰の感性が光る一句。もう一句、「日は山へぐるるぐるると夕蛙」 
                (新谷亜紀)
               
              ☆ 田島和生主宰 選(◎は特選)

              ◎玄能の叩く木殺し晩夏光      安藤えいじ
               
              ◎流れつつ雲の消えゆく大暑かな  一村葵生
               
              ◎大南風波止に舞ひたる帽子かな 北嶋八重
               
              ◎木々揺らす白雨となりし由布泊   北嶋八重

              古文書を読み解く夜や旱星     安藤えいじ
              夏潮の香の跳ね橋を渡りたり   北嶋八重
              胎の子を支へ跣足の十指かな   新谷亜紀
              侮りし小さき蜂に刺されけり     熊村あけみ
              朝焼に青花を摘む女かな      山田流水
              夕風や大きくうねる青田波     小谷廣子
              風鈴の風吹き抜くる先斗町     一村葵生
              萱草の鬼火のやうな日暮道    北嶋八重
              一匹のに賑はふ楓かな       居相みな子
              校庭は遊ぶ子見えず蝉しぐれ   山田流水
              浴衣着て下駄音高し茶髪の子   今井淨子
              束ね髪夜風にほどき橋涼み     新谷亜紀
              睡蓮をのり越えゆける鯉太し    居相みな子
              仕出屋の階段急や鱧料理      安藤えいじ
              風鈴や齢いつしか八十路すぎ   田子カンナ
              遠望に三十六峰夏の宴        沢田清子
              洲に下りて遊ぶ母子の夏帽子   大前美智子
              いそいそと日暮れの街へ浴衣がけ  山田流水
               
              ★ 京都あけぼの句会のご案内

                  東山いきいきセンター  午後1時半開始
                  
                  平成30年 9月19日(水)101号

                         10月17日 (水)  101号

                         11月21日(水)101号

               
              ☆ 北嶋八重さんが、「湯布院」の写真とコメントをお送りくださいました。
                  以下にご紹介します。
              <湯布院>大分県、大分県由布市湯布院町
               歓楽街を廃した町並みは「東の軽井沢、西の湯布院」と言われ、外国人を含む多くの観光客で賑わっていました。毎年8月下旬、「湯布院映画祭」が開催されていますが、由布院の町づくりのグループと大分市内の映画ファンのグループの交流がきっかけとなり、1976年に始められた映画祭です。散策中、あちこちにその広告を見かけました。悪天候で、残念ながら楽しみにしていた由布岳の全景は、眺めることが出来ませんでした。
               写真は、金鱗湖と金鱗湖から流れ出る小川です。
                  (北嶋八重さん 記)
               


               


               

              雨の湯布院も落ち着いた風情がありますね。
               
              八重さん、ありがとうございました! 
                

              京都あけぼの句会 第85回(7月)

              0

                ☆ 7月18日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                  林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

                 
                ★主宰の一句
                 
                旅果てて京の地ビールカツカレー   田島和生
                 
                楽しい旅も終わり、京都駅でほっとひと息つかれたのか。美味しい地ビールにカツカレーとは、なかなか乙な取り合わせ。リズムもいい。明日からまた頑張ろう!という爽やかな気合も感じられる。もう一句、「父の立ち母坐す遺影夏座敷」 
                (新谷亜紀)

                 
                ☆ 田島和生主宰 選(◎は特選)
                 
                ◎身ほとりに蠅取蜘蛛(はえとり)ゐたり昼寝覚 熊村あけみ
                 
                ◎丹波路の大き蚊の飛ぶ祠かな        北嶋八重
                          
                ◎帯締むる指こまやかに藍浴衣        新谷亜紀

                葉桜や風に吹きとぶ堰の水        小谷廣子
                百合の香や深まる闇にたたづめる     田子カンナ
                噴水へ子ら走り行く一直線         安藤えいじ
                地獄絵の亡者へおくりうちは風      新谷亜紀
                青田中ソーラーパネル日を返し      大前美智子
                鉾町に早や灯のともり囃子かな      北嶋八重
                泥蜂の巣や鉄骨にひたと付き       一村 葵生
                炎昼のポストに入れる見舞状       田子カンナ
                縁側に風の動きや遠囃子          今井淨子
                猫通る幅に倒れし茂りかな          熊村あけみ
                母鹿に麻酔の矢羽緑さす           小谷廣子
                畳なはる青垣遠に句碑涼し          熊村あけみ
                刈草を焚けば殿様蛙跳ね           一村葵生
                病む鹿の抱かれて来たり青葉闇      小谷廣子
                青簾瀬音高鳴る蕎麦処             田子カンナ
                極暑いま嗄れ(しゃがれ)声なる鴉かな   青木陽子
                里山に雲の湧き継ぐ梅雨さなか      一村葵生
                梅雨晴や墨つややかな綾子の書     北嶋八重
                炎昼や豆腐売る声夢うつつ         沢田清子

                 
                ★ 京都あけぼの句会のご案内
                 
                    東山いきいきセンター  午後1時半開始
                    
                    平成30年 9月19日(水)101号

                          10月17日 (水) 101号

                 
                  北嶋八重さんが、「山鉾建て」の写真と解説をお送りくださいました。
                  以下にご紹介します。
                <山鉾建て>
                 毎年、前祭は7月10日〜14日、後祭は7月18日〜21日の間に、この作業が行われます。山鉾の組み立ては、荒縄による縄絡みと呼ばれる伝統的技法で行われますが、釘を使わないことで有名です。この縄絡みは巡行の際におきる揺れによる歪みを吸収することができる点で優れています。11日、菊水鉾の鉾建てを見学してきました。           
                 請負工務店の棟梁や職人さんが、櫓を組立て行く熟練した手さばきと、その縄絡みの美しさは、俳句にも詠まれています。
                 今まで鉾建ては、何度か見たことがありますが、真木(しんぎ)の榊に幣を掛けさせてもらったのは、初めてです。
                 神が宿ると言われる真木と鉾頭が、無事、立ち上がると、周りの人々から、拍手が湧き上がりました。その後、順々に大屋根、金具、水引、前懸、胴懸、後懸、見送等の懸装品が取り付けられ、17日の朝、能の舞姿の「菊丸」の稚児人が、二階に据えられ、都大路を巡行します。
                (北嶋八重さん 記)


                 


                 


                 

                 



                 


                 


                 


                 


                 


                 

                 
                「縄絡み」の見事さはまさに伝統美ですね!
                 
                山鉾の組み立て工程もよく分かりました。
                 
                八重さん、ありがとうございました!
                 

                京都あけぼの句会 第84回(6月)

                0

                  ☆6月20日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                   林杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。

                   
                  ★ 主宰の一句

                  地震(なゐ)のあと街は黴雨(ばいう)にけぶらへり  田島和生  
                      
                   先日関西一円を襲った大きな地震。主宰はさっそくその直後の感慨を詠まれた。「梅雨」とせず、あえて「黴雨」と表記されたことにより、陰鬱で不穏な街の空気が伝わってくる。もう一句、「紫陽花の映ゆる白無垢角隠し」
                   (新谷亜紀)
                   
                  ☆ 田島和生主宰 選(◎は特選)

                  ◎ 石捲る下よりばねのごとく蛇  一村葵生
                   
                  ◎ 山開禰宜先導の幣そよぎ    林 杉子
                            
                  ◎ 浜木綿へ沖の雨足走り来る   熊村あけみ

                  祭笛さらふ祇園の社かな       熊村あけみ
                  青春のカミュの一巻梅雨じめり   安藤えいじ
                  石仏をはらりと掠め竹落葉      北嶋八重
                  木から木へ高みを飛べり揚羽蝶  大前美智子
                  地が動き揺り起さるる夏の朝    山田流水
                  夕空にふはり浮き立つ合歓の花  林 杉子
                  古池の井守の腹の梵字かな    青木陽子
                  神苑のすぐに水澄む溝浚へ     熊村あけみ
                  緑蔭の奥より激(たぎ)つ早瀬かな 小谷廣子
                  行く水に触れては揺るる夏の萩  熊村あけみ
                  夏雲や乗れるものなら二人して  山田流水
                  青葉闇より大鴉舞ひ出でし      一村葵生
                  古書抱へ五月雨傘のかたむけり  新谷亜紀
                  蛇味に舞ふ乙女の笑みや夏燕    林 杉子                    
                  箱入りの嫁ぐ日近し桐の花      青木陽子
                  宇治十帖閉じて眺むる梅雨の川  田子カンナ
                  水切りの指南受けをり青葦原    熊村あけみ
                  面切つて舞ひたるシテの夏袴    北嶋八重
                  花菖蒲開きし池に日の斑かな    大前美智子
                  梅雨深しロシアンティーに蜜溶かし 新谷亜紀         
                  杣出しの丸太匂へり青しぐれ     小谷 廣子
                  大揚羽息吐く如く翅畳む       居相みな子
                  蹇跛(あしなへ)の鹿の子かがみぬ小糠雨 小谷廣子
                  夏蝶の風にあらがひ花移る     今井淨子
                  豆回し升(のぼ)さんの碑に手を置けば 田子カンナ
                  青楓影置く石のベンチかな      大前美智子
                   

                  ★ 京都あけぼの句会のご案内

                      東山いきいきセンター  午後1時半開始
                      
                      平成30年   7月18日(水)101号
                                 8月 1日(水)101号
                           
                   
                  ☆ 北嶋八重さんが、「浄瑠璃寺」の写真と解説をお送りくださいました。
                    以下にご紹介します。
                  浄瑠璃寺(じょうるりじ)京都府木津川市加茂町西小
                   京都府最南端の集落、当尾(とうの)の山里にある真言律宗の寺院で、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』にも登場しています。
                   寺名は三重塔の内陣に安置されている薬師如来の浄土「浄瑠璃世界」からきていますが、本堂に九体の阿弥陀如像を安置することから、九体寺(くたいじ)とも呼ばれています。数体の秘仏や現存する唯一の九体阿弥陀如来像などが祀られていて、国宝や重要文化財に指定された仏様の宝庫です。
                   緑深い境内には、池を中心とした浄土式庭園と、平安末期の本堂および三重塔が残り、平安朝寺院の雰囲気を今に伝えています。幸福の女神と知られている秘仏の吉祥天女像の御開帳の時期には、多くの人が訪れると聞きますが、私もぜひ一度は、拝ませていただきたいと願っています。
                  *吉祥天女像御開帳時期:1月1日〜15日・3月21日〜5月20日・10月1日〜11月30日 (北嶋八重さん 記)
                   
                   浄瑠璃寺
                   
                   庭 園
                   


                   
                   此岸よりの彼岸の本堂
                   
                   三重塔

                  梅雨の晴間の「浄瑠璃世界」も素敵!
                   
                  紫陽花も咲き誇っていますね。
                   
                  八重さん、ありがとうございました!
                   

                  京都あけぼの句会 第83回(5月)

                  0

                     


                    ☆ 5月16日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。

                      北嶋八重さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
                     

                    ★主宰の一句
                    郭公や旅の靴紐締むるとき   田島和生
                           
                     旅の途上。主宰は「さあ、次の目的地へ!」と、靴紐を締め直された。そのとき、「カッコー」のひと声が。旅愁と心の開放が伝わってくる。葵生さんがこの句について「郭公の声によって空間的広がりを感じる」と評された。なるほど、言い得て妙。
                      もう一句、「貝がらの卯波退くとき鳴りにけり」
                     (新谷亜紀)
                     
                    ☆ 田島和生主宰 選 (◎は特選

                    ◎ 紅白の餅の撒かるる山開    小谷廣子

                    ◎ 子燕の黄色き口の押し合へり  安藤えいじ

                    ◎ 墨打ちの一糸浮き出し薄暑光  安藤えいじ

                    ◎ 竹咲くや米粒ほどのうすみどり 新谷亜紀
                     
                    山の水引きし代田に山の影     北嶋八重
                    鍔広き帽子深めに夏めきぬ     安藤えいじ
                    碧眼の猫と目が合ふ夕薄暑     田子カンナ
                    庭先に今朝も青梅又落ちぬ     居相みな子
                    土砂降りのひねもす母の日なりけり 小谷廣子
                    御仏の眼光るや青時雨        大前美智子
                    白馬尾を振つて祭列しずしずと   一村葵生
                    渡し舟漕ぎ出す岸の茂りかな    新谷亜紀
                    馬鈴薯(いも)の花手押しポンプの水光る 林 杉子
                    井戸端の小さき祠や苔の花     熊村あけみ
                    雨に急(せ)く寺の抜け道額の花   居相みな子
                    牡丹の花粉まみれの虫飛べり    居相みな子
                    しろがねの鮎の遡上の大しぶき     小谷廣子
                    尾びれまで風の満ちをり鯉のぼり  新谷亜紀    
                    迷ひ子の抱つこの重き菖蒲の日   林 杉子
                    林間を騎射の駆け抜け風みどり   北嶋八重
                    桐の花春日の森のしじまかな       林 杉子
                    柿若葉善良さうな巡査来る       熊村あけみ
                    児のことば又一つ増え夏来る    北嶋八重
                    帰宅許可の妻に封切る新茶かな   安藤えいじ
                    地に低く捩れる幹や苔の花      居相みな子
                    塀を這ひ日にてらてらと蔦若葉   大前美智子
                    初夏の雨散らし仔犬の胴ぶるひ   新谷亜紀

                     
                    ★ 京都あけぼの句会のご案内

                        東山いきいきセンター  午後1時半開始
                        
                        平成30年 6月20日(水)101号
                                7月18日(水)101号
                                8月 1日(水)101号
                             
                     
                    ☆  北嶋八重さんが、「葵祭」の写真と解説をお送りくださいました。
                        以下にご紹介します。
                    <葵祭の斎王代>
                     葵祭の行粧のヒロインの斎王代は、斎王の代わりという意味で、本来は賀茂の神に仕える斎王と呼ばれた皇女のことです。平安時代初期、嵯峨天皇の皇女を初代として代々天皇の内親王が務め、鎌倉時代、後鳥羽天皇の皇女が退下するまで四百年間、三十五代の斎王が賀茂の神に仕えてきました。斎王は賀茂の斎院に移り住み、祭儀や賀茂祭に奉仕しました。その斎院は紫野辺りにあったそうですが、応仁の乱で焼失しました。斎王代が主役となっての葵祭の歴史は、それほど古いものではなく、幕末、太平洋戦争末期に祭が途切れたことがあり、戦争中から戦後にかけての中断から昭和28年に復活し、昭和56年になって斎王代が登場し、今年で第三十六代の斎王代となります。
                     下鴨神社第三十四回式年遷宮を機に、この春、歴代の斎王をお祀りする社「歴代斎王霊社」が、糺の森の馬場に建立されました。5月15日の今年の葵祭の祭列と腰輿に坐す斎王代は、新しい社から歴代の斎王たちに見守られるかのように、静かに糺の森の新緑の中を進み、本殿へと向かいました。
                       (北嶋八重さん 記)
                     歴代斎王神霊社
                     


                     
                     葵祭の祭列
                     
                     輿の斎王代
                     
                     斎王代の牛車
                     
                    さわやかな緑蔭の祭列、たしかに「風みどり」を感じますね。

                    新社の「歴代斎王霊社」ぜひ訪ねてみたいです。

                    八重さん、ありがとうございました!
                     

                    京都あけぼの句会 第82回(4月)

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                      ☆ 4月18日(水)東山いきいきセンターにおいて「京都あけぼの句会」が開かれました。
                        林 杉子さんから句会報をお送りいただきましたので、以下にご報告します。
                       

                      ★主宰の一句
                       
                       牡丹いま王者のごとし蟲よ来よ   田島和生
                       
                       美しく、気高く、大きく花ひらく牡丹は、まさに「花の王者」。「蟲」と旧漢字にされたことで、「多くの虫たちよ、さあ、やっておいで!」という、懐深い王者の風格がさらに強調される。どうどうとした、主宰らしい一句。
                        もう一句、「俯いてゑんどうの花舌を見す」
                       (新谷亜紀)
                       
                      ☆ 田島和生主宰 選(◎は特選)

                      ◎神鶏の声間のびして花曇       田子カンナ
                       
                      ◎阿羅漢の裾うづたかき春落葉    小谷廣子
                       
                      ◎ 穴を掘る漢(をとこ)の背へ花吹雪   新谷亜紀
                       

                      真つ白の命綱垂れ松の芯       小谷廣子
                      落花浴び雲水の列声澄めり      今井淨子
                      ヨーホーと小鼓を打つ目借時      北嶋八重
                      羽音立て広き境内虻飛べり      大前美智子
                      花屑を吐き出す鯉の大き口      居相みな子
                      お喋りの雀三羽や花楓         中蔵みづほ
                      呼び寄せて葉桜揺らす番鳥      青木陽子
                      杖ひいてピンク嬉しき花衣       今井浄子
                      花冷や卓に伏せ置く薬袋紙      青木陽子
                      葉隠れに小さく咲いて残り花     居相みな子
                      荒鋤の田へ蒲公英の絮しきり    林 杉子
                      風鐸を少しゆらして春時雨        田子カンナ
                      地下道を抜けて明るき春の風    安藤えいじ
                      踏みゆけばくるぶしに触れ春落葉  新谷亜紀
                      山城へ息の弾みて桜狩          小谷廣子    
                      連峰はまだ雪白き鳥帰る        田子カンナ
                      杣出しの轍かがよふ春の霜      小谷廣子
                      倒木の岩を嚙む根や春愁       林 杉子
                      ふり返る耕人深き笑ひ皺        新谷亜紀
                      池の面の花屑背に鯉浮けり      居相みな子
                      春昼の日を返しては鳩の群      田子カンナ
                      さざなみの伊根の舟屋は春うらら  山田流水
                      惜しみなく子の手のひらへ花吹雪  安藤えいじ
                      花水木ゆらりゆらゆら雨上がり     山田流水 

                       
                      ★ 京都あけぼの句会のご案内

                          東山いきいきセンター  午後1時半開始
                          
                          平成30年 5月16日(水)101号

                                  6月20日(水)101号
                       

                      ☆ 北嶋八重さんが、八幡「背割堤」の写真と解説をお送りくださいました。
                        以下にご紹介します。
                       背割堤の桜(八幡市八幡在応寺地先.国営公園 淀川河川公園背割堤地区)
                       京都市の中心部から離れた木津川流域の淀川河川敷公園の背割堤(木津川と宇治川を分ける背割堤約1.4キロメートル)に、約250本のソメイヨシノの桜並木が続き、近年、桜の名所として知られるようになりました。平成29年春にオープンした展望塔の地上約25メートルの高さから桜並木を一望することが出来、花見舟、桜のトンネルの散策とともに、絶景のお花見を楽しむことが出来ました。
                       京都と大阪の中間、天王山と男山の緑に囲まれたこの辺り、宇治川、木津川、桂川が合流し淀川となり、淀三川合流地域と言われます。(北嶋八重さん 記)
                       
                       木津川と背割提
                       


                       
                       宇治川より望む背割堤
                       
                       白い桜
                       
                       桜のトンネル
                       

                      春の山・川・空に加えた見事な「花の雲」!
                       
                      春の風物のオンパレードに心が浮き立ちます♪
                       
                      八重さん、ありがとうございました!
                       

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