「京都吟行句会報」(第72号)

0


     ☆3月2日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は壬生寺界隈。
       阪上元さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。



    ★ 田島和生主宰 後日選
     

    天井の低き屯所や春炬燵         阪上元
    料峭や柱の粗き壬生の寺         阪上元
    春の日を光背として阿弥陀仏       田子美地子
    パンジーや園児の声のはじけたる    柴田恵美子
    ピアノ線鳥よけに張り風光る         阪上元
    天井に隊士の血とや冴え返る       阪上元
    春時雨新撰組の絵馬揺れて       大前美智子
    地下出れば京の大路の春寒し      藤田侃也
    一木に群るる雀や風光る          柴田恵美子
    龍天に昇りて池の青濁り          川端通代
    春光や寺の屋根より鳩の発ち       柴田恵美子
    春兆す水掛地蔵水の鳴り          田子美地子
    六地蔵よだれかけ濡れ水温む       田子美地子
    壬生塚へ砂利踏む音も余寒かな    小谷廣子
    梅東風や鰐口たたく音鈍き         柴田恵美子
    追ひかけつ追はれつ空に春の鳥    一村葵生
    壬生塚をかこめる池や水温む       小谷廣子
    日陰ればたちまち寒し春の京       一村葵生
    壬生寺の塀や春日に松の影       大前美智子
      
        

    ☆ 田島先生のひと言評(吟行句の留意点について)

     行った者でないとわからない場所の名など固有名詞をつかって意味不明の句にならないように。今回の吟行では壬生寺はいいとしても、人丸塚、龍、千体仏塔、夜泣(?)地蔵、大夫〜、など。なるべく固有名詞をさけ、桜の芽、菖蒲の芽などを詠むようにこころがけたい。

         


    ★ 吟行ひと言メモ   阪上 元

     毎回三時間かけての京都行きもそろそろきつくなっているが「わが青春の街」を懐かしむこころでいそいそ出むく。
     さて、壬生寺といえば新撰組のイメージが強いが、幕末期は洛中郊
    外の農村だったそうだ。今は市街地化していてバス通りからちょっと路地を入った所なので迷ってしまった。今回、林杉子さんの参加もあって計11名。雨の吟行会の噂どおり、今日も一瞬冷たい時雨があった。
     壬生寺は古刹としての古色蒼然さはなく、鉄筋コンクリートの粗粗
    しい佇まいだ。奥まったところに古びた狂言堂がひっそりあるほかは新撰組ゆかりの供養塔などが並ぶ殺風景な境内だ。
     歴史は勝者の歴史が残るという。少し離れて東どなりの新撰組壬生
    屯所跡の八木邸が現在、和菓子屋を営んでいる。長屋門を入ると奥に母屋があり幕末期の豪農の屋敷を伝えている。本玄関の天井に弓、槍の武具が設えられている。天井は低く背伸びをすれば手が届きそうだ。芹沢鴨殺害時の血しぶきが飛び散っているという。鴨居にはその凄惨さを物語る刀傷が残る。時間の都合で奥まで見ることができなかったが、敗者の歴史を垣間見ることができた。 

     


    【次回句会予定】

     ‘ 時 4月6日(月) 10時半

     吟行地 鷹峯光悦寺、源光庵、常照寺

     6膕饐譟)綿顕讐餞曄‖荵芦餤勅

     

    田島主宰からの「吟行句の留意点」、肝に銘じておきたいと思います


    元さんの「ひと言メモ」、今回も臨場感があり感動しました。
    ありがとうございました!



     

    智積院 書院.JPG
     智積院 書院 (京都市東山区)


     


    「京都吟行句会報」(第71号)

    0


       ☆2月2日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は三条通界隈と六角堂。
         阪上元さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。

        

      ★ 田島和生主宰後日選 (◎特選)
       
       ◎くうくうとお堂の鳩の声凍むる       一村葵生


       ◎一本の燭の火伽藍底冷す         一村葵生


       ◎大鯉のか黒く沈む寒詣           柴田恵美子


        
        春近く青みを帯びて柳かな         柴田恵美子
        冬の寺テープの読経流れゐし       田子みち子
        六角堂裏や家鴨の水温む         小谷廣子
        地蔵みなベレー帽着て寒の寺       藤田侃也
        本堂の宝珠へ雪のしぐれけり       大前美智子
        明王の火焔の猛り寒旱           柴田恵美子
        千社札柱に壁に遍路寺           大西トヨ子
        阿羅漢にかむさる桜冬芽かな       小谷廣子
        薦樽を飾る居酒屋寒ゆるぶ         柴田恵美子
        納経の男女Gパン霙降る          川端通代
        結ばれてみくじの揺るる枯柳        大前美智子
        春近し鳩一列に堂の屋根          大西トヨ子
        冬霞水鶏橋てふ駅にたつ          田子美地子
        古町の小暗き帳場水仙花         川端通代
        目鼻なき地蔵幾つも冬ざるる        一村葵生 
        阿羅漢へ鐘の音ひびく余寒かな      小谷廣子
        寒風や菩薩の灯揺れ通し          柴田恵美子
        首傾げ一言地蔵冬桜             居相みな子
        本堂の焔のゆらぐ寒さかな          阪上 元
        春待つや白鳥頸を太く立て         川端通代
        明王へ湯呑に満たす寒の水        藤田侃也
        池の端の冬芽あからみ観世音       川端通代
        へそ石の賽銭濡るる時雨かな       藤田侃也
        底冷えや堂に唱ふる御真言         阪上 元
        厳寒の燭の明りや六角堂          大前美智子
        コーヒー飲む硝子の向かふ冬ざるる    川端通代
        寒明けや不動明王燭の揺れ        田子美地子
        京の臍標す大石凍極む            川端通代 
        底冷や菓子の老舗の通し土間       小谷廣子
        立並ぶ十六羅漢風寒し           居相みな子

          
           

      ☆ 吟行ひと言メモ   阪上 元

       今回もまた時々雪しぐれの来る凍て曇の吟行となった。目指すは西国三十三所の十八番札所 六角堂である。札所寺では珍しくビルの谷間に押し込められたような伽藍であるが、その名のとおり六角形の大屋根の本堂は威厳のある重厚さが印象的であった。
       境内を出ると平日
      にもかかわらずどことなく落ち着きを感じる町中である。六角通り、東洞院通り、高倉通り、姉小路通りと烏丸三条辺りの町並みを歩く。明治・大正期の建築物が名残をとどめ、町屋にはそこで営まれる伝統の商売、(茶道具屋、干菓子屋、仏具屋,味噌屋、扇子屋など)の老舗に趣きがあった。日常生活を離れ、こんな町中をゆっくり歩くことは実に興味深いことであった。えいじさん、ありがとう。

       

      【次回句会予定】

       ‘ 時 3月2日(月) 10時半
       吟行地 壬生寺
       6膕饐譟ー珪鬚いいきふれあいセンター 


      六角堂 十六羅漢.JPG
       六角堂 十六羅漢


       元さんの「ひと言メモ」、六角堂や古都の町並みが目に見えるようで
      す。
       吟行の楽しさも伝わってきます。


       元さん、そして企画者のえいじさん、ありがとうございました!



      「京都吟行句会報」

      0


         「京都吟行句会報」(第70号)


        ☆1月5日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「梨木神社」と「廬山寺」。
           阪上元さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。

         

            福相の廬山寺の僧雪掻けり       田島和生 

         
            みほとけを背に名園の雪見かな     田島和生


         

        ★ 田島和生主宰選 (◎特選)


          ◎竹の蓋青々と井の寒に入る       北嶋八重


          ◎順繰りに名水を汲み五日かな      阪上元


          ◎大空や神木の名の桂枯る        安藤えいじ


           名にし負ふ染井の水や冬温し      安藤えいじ
           染の井のあふるる水や淑気満つ     藤田侃也
           新雪を踏みしめ飲める染井かな     小谷廣子
           息白し新(さら)の句帳に新の靴     川端通代
           侘助の影に閉ざせり花頭窓        柴田恵美子
           冬の灯の一つぽつんと写経の間     大西トヨ子
           空晴れて御所の上なる淑気かな     藤田侃也
           人絶えぬ染井の水屋雪しづり       阪上元
           松ヶ枝に残る白雪淑気満つ       一村葵生 
           日当りて金色(こんじき)の鈴神の春  居相みな子
           嘴太の苔つつきだす雪の庭       阪上元 
           山門の尖るつららへ朝日かな      小谷廣子
           小寒や染井の水のほのぬくし      阪上元
           神木の暗き洞より寒雀           小谷廣子  
           ほつほつと井の湧きいづる去年今年  川端通代
           雪踏んで御所の小径のぬかるめる   藤田侃也 
           日の当る短き茎や萩枯るる        安藤えいじ 
           正月の松影の濃き大甍          川端通代
           筆塚へ冬芽の桜枝垂れけり       北嶋八重
           侘助や名水の井に竹の蓋        大西トヨ子
           一年の初めの一句宮の雪        川端通代
           日だまりの庭の片隅返り花       一村葵生
           日ざしして雪ずる音や地にひびき    居相みな子
           雪しづり菊の御紋のいらかかな     北嶋八重
           拝殿の鈴に朝日や初詣          大前美智子

           

        ☆ ひと言メモ   阪上 元

         私には二回目の正月京都吟行。京都は六十一年ぶりの大雪とやら、出町柳の河原にはいくつもの雪だるまの残がいが日差しを浴びていた
         七十回目の記念の京都吟行句会として安藤えいじさんが当初企画さ
        れた日が荒天により流会になったため今回がそれに代わることとなる。田島先生の参加も得て、総数十四名の吟行句会となった。
         梨木神社と廬山寺は寺町通りを挟んで隣り合う。梨木神社の境内の
        染井にはペットボトルやポリタンクを持った人が引きもきらない。紫式部邸跡とされる廬山寺は、久しぶりの寒晴れに清新な空気の緊張と、雪消しずくの激しいリズムとに包まれての吟行となった。

         

        ★ 次回「京都吟行句会」のご案内


          日  時    2月2日(月)10時半


          集合地     京都市営地下鉄 烏丸御池
                    5番出口地上へ出たところ


          吟行地     六角堂と三条通り界隈

          句会場     東山いきいきふれあいセンター



        北嶋八重さんから、吟行風景の写真が送られてきました。


        梨木神社.JPG
        梨木神社

        梨木神社参道.JPG
        梨木神社参道

        京都三名水の染井.JPG
        京都三名水の染井


        染井.JPG


        IMG_4098.JPG
        廬山寺

        源氏の庭.JPG
        源氏の庭


        池田遥邨の筆塚.JPG
        池田遥邨の筆塚


        なんと美しい雪景色でしょう!
        70回目の記念すべき京都吟行句会にふさわしい冬晴れの景ですね。
        雪解雫の音と、ピリッとした新春の空気感が伝わってきます。


        元さん、八重さん、えいじさん、ありがとうございました!

         


         


        「京都吟行句会報」より

        0


           
           「京都吟行句会報」(第69号)より


          ☆12月1日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「常寂光寺」方面。
            小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。


             
          ☆華句麗句  田島和生主宰 後日選 (◎特選)



              ◎中国語とびかふ小径照紅葉  阪上 元


              ◎願掛けの二尺の草履冬ざるる 安藤えいじ


              冬紅葉池に沈みて色深し      大前美智子
              残菊や庭に寄り添ふ石仏      山本愛次
              散紅葉雨に張り付く寺の道     居相みな子
              開け放つ裏の軒先吊し柿      居相みな子
              雨けぶり紅葉散る散る小倉山    安藤えいじ
              大き柿一つ供へて去来墓      柴田恵美子
              枯歯朶のおほひて暗き西行井   小谷廣子
              苔むせる去来の墓へ柿一つ    大前美智子
              落柿舎の奥にあまたの残る柿   小谷廣子
              両脇に紅葉散り敷く磴上り      大前美智子
              茶屋の垣真紅に熟るる真蔓     小谷廣子
              落葉して埋るるばかり去来塚    阪上 元
              竹林に万両の実や雨しとど     大前美智子
              雨溜り美男かずらの重々し      阪上 元
              落柿舎の標の古び柿熟るる    居相みな子
              大き柿一つ供へて去来墓      小谷廣子
              茅葺の屋根の雫や実南天     大前美智子
              冬菊を一本活くる去来の居     柴田恵美子
              茶屋の垣美男蔓の実の赤し    一村葵生

           

          ☆ ひと言メモ   小谷廣子


          今月の吟行は、JR嵯峨野駅よりタクシーに乗り、常寂光寺少し手前で下車し、各々が落柿舎、去来墓、常寂光寺へとしぐれの嵯峨野の小路を歩く。句会はいつもの、えいじさんの下見、立案といたれり尽くせりの準備で落柿舎の次庵で行う。


          次回「京都吟行句会」のご案内


            日  時    1月5日(月)10時半


            集合地     バス停府立医大病院前(府立文化芸術会館前)


            吟行地     梨木神社、廬山時


          廣子さん、えいじさん、ありがとうございました!
            

          saikyoji.JPG



          「京都吟行句会報」より

          0


             「京都吟行句会報」(第68号)より

             

            ☆11月3日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「長岡京 光明寺」。
              小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。


               
            ☆華句麗句  田島和生主宰 後日選 (◎特選)

             

             ◎日当たりて木の実こぼるる女坂        小谷廣子
             

              風舞へばまず散る桜紅葉かな          阪上 元
              合掌の童地蔵に菓子と菊            大西トヨ子
              照紅葉杖を突きつつ女坂            柴田恵美子
              山風に紅葉且つ散る光明寺          柴田恵美子
              日の当る方へ照葉の枝を曲げ        大前美智子
              白壁に嵯峨菊映ゆる勅使門         川端通代
              紅葉照る法然像の片頬に             小谷廣子
              石階に息をはずませ返り花           川端通代
              法要の木魚のひびき白障子           小谷廣子
              蝶のやう楓の種の舞い落つる          一村葵生
              爽籟や句碑に木洩れ日揺れてゐし       柴田恵美子
              おのおのの顔を染めたる照葉かな      阪上 元
              数珠にぎる法然像に紅葉映ゆ         居相みな子
              そぞろ寒渡り廊下に灯なき             大西トヨ子
              勅使門確と閉ざして小春の日         居相みな子
              堂縁の高き本堂散紅葉               大前美智子
              照紅葉透けて明るき女人坂          藤田侃也
              赤顔の閻魔の睨むそぞろ寒         安藤えいじ
              鐘の音や紅葉かつ散る女坂        小谷廣子


             

            ☆ ひと言メモ   小谷廣子


            今日の吟行は、JR長岡京駅より阪急バスに乗って十分あまりの光明寺へ行く。紅葉の時に少し早いせいか人出はやや少なく、ゆっくりと吟行できたようだ。この寺は法然が最初に教えを説いた地で、本堂の前には法然像が照紅葉に眩しく輝いていた。今日は、大津本丸句会の吉田猛さんが初めて参加され賑やかな句会になった。

             

            「京都吟行句会」は今回14名参加されたとか。大変盛り上がったと思います。


            ご報告いただいた小谷廣子さん、
            そして、毎回企画や案内をお世話いただいている安藤えいじさん、
            ありがとうございました!


            susuki.JPG

             


            「京都吟行句会報」より

            0


               「京都吟行句会報」(第67号)より

               

              ☆9月1日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「枳殻邸」。
                小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご紹介します。


                 
              ☆華句麗句  田島和生主宰選(◎特選)

               

               ◎まだ青きからたちの実に雨しとど      大前美智子


               ◎虫鳴くや厩のあとの駒繋ぎ         小谷廣子


               ◎木の洞の暗きに群るるしめじかな    小谷廣子  

               

                秋雨に反橋の板鮮らけし           居相みな子
                水澄みて寄り来る鯉の口大き       田子美地子
                転がりて匂ふ枳殻の実の青し       小谷廣子
                色変へぬ松の水面に影落とし       藤田侃也
                秋雨に濡るる大井戸古き蓋         大前美智子
                さやけしや手を打てば来る鯉と亀      安藤えいじ
                秋雨や錆深かりき駒繋ぎ           田子美地子
                まん丸の枳殻の実の青さかな        小谷廣子
                大銀杏一つ落ちたる初々し         安藤えいじ
                咲きそめて雨に重たき萩の花        居相みな子
                走り根を茸生き生きかたまりて       安藤えいじ
                白砂に銀杏の実の一つ落つ        大前美智子
                鈴生りに赤き朴の実艶をまし         小谷廣子
                太き雨水面にささる厄日かな         柴田恵美子
                大竹の支への桜もみぢかな        小谷廣子
                つやつやと雨に色づく椿の実         柴田恵美子
                生垣の枳殻の実や雨に照る        大西トヨ子
                板張りの古りし厩や初紅葉         藤田侃也

               

              ☆「雉」京都吟行句会案内


                日 時: 10月6日(月)10時30分


                集合地: 永観堂総門
                     (三条京阪駅前5番バス停10:08発乗車) 

                
                吟行地: 永観堂


                 句会場: 三条いきいきふれあいセンター


               

              inada2.JPG
               稲田道(京都市伏見区)

               


              「京都吟行句会報」(第66号)より

              0


                ☆8月4日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「二条城」。
                   小谷廣子さんから句会報が送られてきましたのでご
                紹介します。


                   
                ☆華句麗句  田島和生主宰選(◎は特選)


                 ◎悠々と緋鯉に真鯉城の濠       山本愛次

                 ◎二の丸の御殿涼しき雨上がり    山本愛次


                 木目立つ回廊踏みて涼味かな     阪上 元
                 外壕の松やにいにい鳴き立つる    大西トヨ子
                 水涸れの池の底ひや赤蜻蛉      大西トヨ子
                 床剥ぐるうぐいす張りや晩夏光      安藤えいじ
                 唐門の竜の彩飾油照り          柴田恵美子
                 御殿裏枝垂れ槐の花零れ        安藤えいじ
                  回廊に右往左往の山の蟻       柴田恵美子
                 城涼し門の鉄扉に凭るれば       藤田侃也
                 しろがねのしだれえんじゅに風少し  小谷廣子
                 晩夏光朽ちし木橋へ鯉の口       柴田恵美子

                 

                 

                nishihongannji.JPG         二条城 唐門


                tenshukaku.JPG  
                    二条城本丸御殿。遠くに見えるのは比叡山(天守閣跡より)

                 


                ☆「雉」京都吟行句会案内


                  日 時: 9月1日(月)10時30分


                  集合地: 渉成園 入口
                  
                  吟行地: 渉成園

                  句会場: 七条いきいきふれあいセンター


                 


                「京都吟行句会報」より

                0


                  「京都吟行句会報」(第65号)より

                   

                  ☆7月6日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「青蓮院」と「尊勝院」界隈。
                     小谷廣子さんから句会報が
                  送られてきましたのでご紹介します。


                     
                  ☆華句麗句  田島和生主宰選(◎特選)

                   

                   ◎梅雨闇の護摩にけぶらふ青不動      小谷廣子


                   ◎狛犬の阿形の舌に苔の花         川端通代  

                   

                    青梅雨や格子の中に青不動       阪上 元
                    楠の木に雫ふるひしに梅雨鴉      藤田侃也
                    白南風や方丈本堂開け放ち       田子美地子
                    割木積む老爺と会へる青しぐれ     橋本すみれ
                    青萩や白木を組める井戸の蓋      柴田恵美子
                    樟の木の走り根覆ふ苔青し        大西トヨ子
                    鯉の池よぎる早さや夏燕          柴田恵美子
                    白壁に青葉の影や長屋門         藤田侃也
                    金箔の継目黒ずむ梅雨の壁       阪上 元
                    剥落の松の襖絵梅雨じめり        田子美地子
                    御簾越しに燭の暗さや梅雨畳      阪上 元
                    竹落葉太閤寄進の手水鉢        大西トヨ子
                    青苔や大蛇の如き走り根に        藤田侃也
                    庭の隅あまた小さき梅雨茸        柴田恵美子
                    ジーパンの穴に肌見え小暑かな     藤田侃也
                    黒南風やこぶ隆々と楠大樹        柴田恵美子
                    杉戸絵は御所車なり夏座敷       小谷廣子
                    霧島といふ名の庭や桔梗咲く       安藤えいじ
                    青葉闇御手に数珠の青不動       大西トヨ子
                   


                   以下の写真はいずれも青蓮院。撮影は北嶋八重さん。

                  青蓮院 門跡.JPG



                  青蓮院 3.JPG



                  青蓮院 4.JPG



                  青蓮院 5.JPG



                  ☆「雉」京都吟行句会案内


                    日 時: 8月4日(月)10時30分

                    集 合: 二条城東大手門(二条城東側堀川通り)

                    吟行地: 二条城

                   

                   

                   


                   


                  「京都吟行句会報」より

                  0


                     「京都吟行句会報」(第64号)より


                    ☆6月2日(月)「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「平等院」と宇治川界隈。今回も小谷廣子さんから句会報が送られてきましたので、一部を抜粋しご紹介します。


                       
                        ☆華句麗句  田島和生主宰選(◎特選)

                     

                          ◎夏日さす鳳凰堂の丹塗りかな       阪上 元


                           ◎色鯉や浄土の池にひるがへり      小谷廣子

                     

                        鳳凰の鴟尾のまぶしき若葉晴      居相みな子
                        万緑に沿うて鈍行湾曲す          阪上 元
                        川風を入れて老舗の麻のれん      小谷廣子
                        薫風や甍の鳳凰燦然と           大西トヨ子
                        繋がれて川のたもとの涼み舟       小谷廣子
                        参道へ新茶の香る茶店かな        安藤えいじ
                        睡蓮の隙間を分けて亀の首        居相みな子
                        一対の鳳凰映ゆる夏の空          阪上 元
                        たぎつ瀬の岸辺に川鵜羽搏けり     藤田侃也
                        睡蓮の葉陰にひそと鯉沈む         藤田侃也
                        鳳凰堂映る水面や水澄           田子美地子
                        青楓水面ゆらして風走る           田子美地子
                        御仏を小窓に拝む大暑かな         藤田侃也
                        鵜の小屋へ懸る木橋の濡れてゐし    小谷廣子
                        一叢の睡蓮の花咲き初めし         柴田恵美子
                        夏蝶の翅を休める砂利の道         橋本すみれ
                        盲導犬鈴鳴らせゆく青葉闇          田子美地子
                        高欄の擬宝珠へのぼる山の蟻       小谷廣子

                        
                     

                    ☆一口メモ   小谷廣子

                     

                     今日の吟行は、「平等院」と宇治川界隈。平等院鳳凰堂が一年半の修復を終えて四月より公開されている。
                     宇治川のほとりに立つ平等院は、藤原頼通が父道長の別荘を寺院に改めたものである。鳳凰堂の鴟尾は若葉明かりに一段と眩しかった。


                      夏日さす鳳凰堂の丹塗りかな      阪上 元


                      鳳凰の鴟尾のまぶしき若葉晴      居相みな子


                     今日の吟行句は、鳳凰堂を詠まれたものが多い。鳳凰堂が美しく修復されたのに心を強く打たれたのであろう。
                     一句目は、強い夏野日差しのもとに、丹塗りで塗られている鳳凰堂をくっきり鮮明に描写され、省略のきいた味わいのある句。
                     二句目は、鳳凰堂の鴟尾が樹々の初々しい葉の輝きで眩しい。若葉晴の季語で、読む人の気持ちも明るくさせてくれるような作品。

                     

                    kinenkan.JPG
                     宇治茶師の長屋門(上林記念館)

                     江戸時代の宇治茶師(将軍家御用達のお茶の調達をした)の家独特の建築物。当時宇治橋近辺には、この門構えが軒を連ねていたそうだ。


                    otyakago.JPG

                     お茶籠(上林記念館)
                     江戸と宇治を往復する「お茶壺道中」に使われたと解説文にあった。



                    ☆「雉」京都吟行句会案内


                      日 時: 7月7日(月)10時30分


                      集 合: 京都市地下鉄東西線 東山駅2番出口(リフト)から地上、片蔭で


                      吟行地: 青蓮院





                     


                    「京都吟行句会報」より

                    0


                       「京都吟行句会報」(第61号)より


                      ☆3月3日(月)、「京都吟行句会」が行われました。 吟行地は「北野天満宮」界隈。今回も小谷廣子さんから句会報が送られてきましたので、一部を抜粋しご紹介します。


                         
                          ☆華句麗句  田島和生主宰選(◎特選)

                       

                            ◎春光や欅の枝に鳥の影         大西トヨ子

                       

                          白梅の青みおびたる花心かな       阪上 元
                          紅梅の花弁はらはら苔の上         柴田恵美子
                          撫牛の眼の赤し梅香る            大西トヨ子 
                          金箔の吊灯籠や冴返る           小谷廣子
                          梅東風や入学祈願の列長き        田子美地子
                          頭垂れて座る受験子ふれ太鼓       阪上 元
                          洛中の御土居の崩れ梅盛り        安藤えいじ
                          梅東風や撫牛の角黒光り         小谷廣子
                          支えられ苔生す枝や梅開く         大西トヨ子
                          撫牛の鼻金色に梅匂ふ           安藤えいじ
                          絵馬堂の裏や椿の二三輪         大前美智子
                          春疾風合格祈願の絵馬鳴らし      川端通代
                          剥落の大絵馬飾る梅寒し          小谷廣子
                          神苑に梅の香あふれゐたりけり     小谷廣子

                       

                      ☆一口メモ   小谷廣子

                       

                      今日の吟行は地下鉄の今出川駅より、市バスで北野天満宮前にて下車、すぐに大きな石の鳥居が見えてくる。境内には梅がいたるところに植えられ、大小のいくつもの撫で牛がどっかと置かれている。梅の香りが馥郁と漂う天満宮である。


                       白梅の青みおびたる花心かな      阪上 元


                      紅梅や白梅があちこちに咲いているが、白梅をよく見れば白ばかりでない。青みを帯びているようだと、・・・なるほどそういわれたら共鳴するのである。「花心かな」の詠嘆と断定の余韻の切字が一層ひきたっていて味わい深いのではないか。

                       


                      今月は田島主宰が、ご自宅の白梅と、蕗の花のお写真を送ってくださいました。以下にご紹介します。

                      siraume.jpg
                       去年転居し、植えたばかりの木ですが、機嫌よく咲いてくれました。(田島先生言)


                      hukinotou.jpg
                       庭の片隅が気にいり、勝手に咲いた蕗の花です。(田島先生言)



                      白梅も蕗の花も生き生きと咲き誇っていますね。早春の香りが漂ってくるようです。

                      田島先生、ありがとうございました。

                       

                       

                       


                      リンク
                      プロフィール
                      カレンダー
                         1234
                      567891011
                      12131415161718
                      19202122232425
                      262728293031 
                      << January 2020 >>
                      最新の記事
                      カテゴリー
                      月別更新一覧
                      コメント
                      サイト内検索
                      others
                      携帯用QRコード
                      qrcode